DEL PACIFICO

スジクロユリハゼ

鹿児島･硫黄島で撮影したスジクロユリハゼです。ここのスジクロ君、見られる水深は他の一般的な海と大差ないのですが、驚くのはその数、ここにも、あそこにも、あっちにも、こっちにもって、感じででした。これだけいれば、理想の写真も撮り放題といったわけでもなく、そこには撮り手の実力という大きな問題が存在します。そこそこの回数、シャッターを切りましたが、結局鰭が中途半端に開いているものしか撮れませんでした。0810_DSF0041 posted by (C)anthias

なんでだろう？

なぜか、過去にＵＰした写真の一部が消えてしまいました。仕方がないので、徐々にＵＰしていきます。スケロクウミタケハゼ posted by (C)anthiasゼブラガニ posted by (C)anthiasミジンベニハゼ posted by (C)anthiasスミゾメミノウミウシ posted by (C)anthias

あーっ、Man-yi

今週末は、慶良間諸島･座間味島でのダイビングの予定です。しかし、しかし、しかしである。こんな奴が出来てしまった。。。うーむ。ケヤリムシの一種です。スローシャッターは、おもわぬ画を写してくれる時があります。

継続は力なり？　キャンプインその後

5月末にはじめたビリーズブートキャンプですが、何とか続いております。始めた頃は、プログラムをこなすのに四苦八苦だったのですが、やはり継続は力なり？今では、徐々に筋力が上がって来ているのを実感しています。しかし、問題もあります。私は少ない時で月に4･5日、多ければ1週間近く出張があるのですが、出張先ではキャンプイン出来ません。結果、数日のブランクが空いてしまうことがあるのです。そうすると、せっかく慣れた体が元にもどってしまい再開した日のキャンプは、もうヘトヘト状態なのです。また、このビデオ、ひとつ不思議なことがあります。あれだけの運動をしているのに、誰も水分の補給をしていないのです。（ちなみに私は、1L程度の水分補給をします。）ビデオ中にはビリーが「しっかり水分を取りながらエクササイズするように」と、言ってるくらいですから、きっとカメラが向いていない時にでも水分補給しているのでしょうね。巷で騒がれているダイエット効果に関しては、もともと体脂肪率が低い私の場合は影響は無いようですが、（これ以上痩せてしまうのはご勘弁なので、かえって好都合です。）見る見るスリムになっていく同僚もいるので、やはり効果はあるようです。 写真はスケロクウミタケハゼ。低彩度、高露出度の水彩画風仕上げです。

ご挨拶

今月は、かなりさぼりぎみでしたが、今日が今年最後の更新となります。で、今年最後の写真は鹿児島坊津で撮影したオキナワベニハゼです。鹿児島にいた頃は、週末毎に海に行って撮影の練習をしていましたがこのオキナワベニハゼさんにも、かなりの回数被写体としてご協力いただきました。彼ら水中生物にとって、我々ダイバーはまねかねざる客でしかありません。人間が、本来活動できない水中に進出することは、それだけで、水中の環境に対してよくない影響を与えています。なら、「水中写真もダイビング自体もやめてしまえ」とお叱りを受けてしまう事となるわけですが、そこまでの踏ん切りもつかず自己矛盾と折り合いをつけながらも来年もボチボチ撮影していくこととなると思います。当ブログをご覧いただいた皆様、ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。

ビゼンクラゲとハナビラウオ

ミジンベニハゼ

空に向かって、アツイ想いを叫ぶミジン君です。

キンギョハナダイ幼魚

過去に何度かUPしている被写体、キンギョハナダイの幼魚です。今日の写真は、その中でも背景の処理が「ちょっといい感じ♪」な一枚です。（あくまで自己満足なので、おおめに見てやってください。）

ロウソクギンポ

個人的に大好きな魚の一つ、ロウソクギンポです。かわいいですね～。

ヒレナガネジリンボウとクロユリハゼ属SP

図鑑「日本のハゼ」のクロユリハゼ属の一種-1が間借りていたヒレナガネジリンボウの巣穴から出てきたところです。 山陰では一応小康状態となりましたが、九州では大雨の被害が広がっています。この写真を撮影した鹿児島でも、その影響は甚大のようです。自然の猛威なので我われ人間にはどうすることも出来ませんが、どうか九州の皆様お気をつけください。しかし、これらの現象は地球に寄生しすき放題に環境を蝕んでいく、我々人間に対する警鐘なのかもしれません。

アヤトリカクレエビ

アヤトリカクレエビです。宿主のナシジイソギンチャクにソックリな模様でまさにウミの忍者ですね。

イソコンペイトウガニ

今日の写真は、イソコンペイトウガニです。名前の通り、金平糖のようにトゲトゲで全身覆われています。宿主である、ウミトサカ類のポリプにそっくりな為、なかなか見つけられませんが、http://research.kahaku.go.jp/zoology/kaisei/hp-4/shio/toget.htmlトサカの表面をそっと指の腹でなぞっていくと運がよければ彼らに行き当たります。どちらかと言うと、ポリプの表面よりもトサカの幹から枝分かれしている付け根辺りの裏側に普段は隠れているようです。体色は、通常は宿主の色に合わせてピンクやオレンジなどの変化が見られますが、さらにトサカのポリプを千切り取って体にくっつけたりする念の入れようです。

ホソフウライウオ

ホソフウライウオです。鰭の近くのバネ状のものは寄生虫だと思います。目がハートですね。近くにお相手は見当たらなかったんですが…。

ミジンベニハゼ

今日の写真は、昨年９月に坊津・平崎で撮影したミジンベニハゼです。あらかじめ棲息ポイントがわかっていたので、そこまで、10分ほど水面移動し真上から潜行約90分間、ミジン君1本に集中しました。（その後、30分のお仕置きタイムがありましたが…）こんな潜り方ができるのも、独り気ままなセルフダイビングのメリットですね。ペアが小さな筒状の貝殻の住処から顔を出していたので両方の目にピントがあうように、慎重に画角とタイミングを計って撮影しました。 こちらは、限りなく絞りを開けて（被写界深度＝ピントの合う厚み）を薄くしてハイキー気味の露出で撮影したものです。

ヒョウモンダコ

坊津で撮影した、ヒョウモンダコです。体長10cm程度の小型種で、青い蛍光色のリング模様が美しいですが、神経系の猛毒を持っており、噛まれると死に至ることもあるそうです。

ルージュミノウミウシ

坊津で撮影したルージュミノウミウシです。紫の地色に、白い頭触手、オレンジ色の触覚・鰓突起と非常に鮮やかなウミウシです。このようなミノウミウシの場合、ピントを頭触手に合わすべきか触覚に合わすべきか悩んでしまいます。絞って、被写界深度を稼いで、両方に会わすべきなんでしょうが…。

コケギンポも恋の季節2

2月24日のブログでコケギンポが繁殖シーズンの最中ですと書きましたが、昨日、2ヶ月ぶりに潜った坊津で、運良く繁殖行動が観察できました。DS海案内の出羽さんのお話では、40日後の日没後に孵化が始まるそうです。写真の、巣穴を守っているのは雄で、雌の接近にあわせて、身を乗り出し、鰭を広げたり、大きく口を開けてアピールします。雌が巣穴に入った後、さらに雄によるアピールが続きます。婚姻色が出た雄の全身を見たのは今回が初めてでした。背鰭の後部は綺麗な黄色なんですね。

コケギンポも恋の季節

坊津のコケギンポです。この2枚の写真は、同じ個体を撮影したものなんですが、とても同じだとは思えない色彩の変化ですね。上の黒くなっているのは婚姻色で、坊津では1～2月ぐらいの時期が恋のシーズンです。

カミソリウオ

鹿児島坊津で撮影した、カミソリウオです。本来の狙いは、あと10ｃｍ魚によって、ワイドマクロで魚を強調して撮りたかったのですが…、あ～へたくそ。

キンギョハナダイ幼魚

今日はお気に入りの1枚を…キンギョハナダイの幼魚です。う～ん、可愛すぎです！！

赤と黒

今日の写真は、イソバナに付く巻貝の一種です。（名前は調べてみましたがよく解りません。）この貝、イソバナにそっくりですね!!高速シャッターで黒抜きにした写真ですが、イソバナと巻貝の赤色が黒い背景に映えます。

イバラカンザシ

クリスマスイブですね。今日の写真は、海の中のツリー? イバラカンザシです。 いろんな色の個体があるので、見ていて飽きませんが、不用意に近づくと巣穴に引っ込んでしまうのが残念なところです。私の勤め先、基本的に土日は休みなんですが、今日はなぜか出勤日となってました。気づくのが遅く、有給取得競争に敗れ去った私は今から出勤です。。。いくら年末だからって、イブの土曜日をわざわざ出勤日にすることは無いと思うんですけど…。皆様にとって、すばらしいイブの一日でありますように！！

契約！！

このブログのテーマである、水中写真とは全く関係ない話なんですが…、今日、新車の契約をしてきました！！今乗っている車が来月でまる５年となり、車検に出すことは考えずに買い換えることに決めていたのですが、今度の車は車両価格で百数十万のアップとなる為、ローン期間が半年長くなってしまいました。まぁ、1年ぐらい長くなるかと思っていたので半年で収まってよかったです。年内の納車がOKとの事なので、自分自身へのクリスマスプレゼントと思って楽しみに待つことにします！！さて、今日の写真はダテハゼではなくて、背鰭にくっついているスミゾメキヌハダウミウシです。このウミウシ、テッポウエビと共生するハゼの巣穴にもぐりこみ、ハゼの鰭にかじりついて食べてしまうという恐ろしいやつです。もし、ベットで寝てる間に気が付いたら腕の一部がかじり取られていた…、なんてこと想像するだけでゾッとしてしまいますね。

困った…

今日の写真はコウイカの仲間です。この日、いつものハゼ地帯で少し離れた場所にいた2匹のハゼを行ったり来たりして撮影していました。そのちょうど真ん中あたりの砂の上に、コウイカが体を半分砂に埋めて休んでいたのです。別に捕って食べるわけでもなく、写真栄えする被写体でもないのでほとんど無視していたのですが…。以下、コウイカ君モード…。げっ！なんかでっかい変なやつがやって来たな。どうしよう、このまま隠れていようか、それとも逃げようか?あ～、どんどん近づいてくる。ヤバイ、でも、完璧に隠れている、きっと大丈夫のはずだし…。　　　　　　　　　　　　　　　ほっ、向こうに行ってくれた。ヨカッタ、ヨカッタ。　　　　　　　　　　　　　　　　　：　　　　　　　　　　　　　　　　　：　え～っ、また来た～、ホントに大丈夫か？（ちょっと不安…、かなり不安…）なんて事を考えていたのかどうかは知りませんが、４・５回は彼の上を通ったでしょうか、上を通るたびにちょっとづつ変わる様子がだんだん気になってきて、近くに着底、一枚撮影してみました。その写真がこれなのですが、コウイカ君の目、なんとも「困った…」という表情が出ていると思いませんか?一枚シャッターを切った直後、意を決したのか、コウイカ君いくつかのスミを残してダッシュで逃げていきました～。ところで、イカスミとタコスミは共に防衛目的で使用されますが、その方法が違うことをご存知でしょうか?タコの墨は、一気に吐かれ広範囲に広がり煙幕状になりますが、イカの墨は何個かに分けて吐かれて、分身の術のような使われ方をします。以前、アオリイカの卵塊の中に、孵化できずに残っていた稚イカをちょっといじって孵化させたことがあるのですが、ハッチアウト直後のイカの赤ちゃん、ちゃんと自分の体長ぐらいの大きさのスミを何個か吐いて、きっちり分身の術になってました！！

ゼブラガニ

前回のブログは、可愛いキャラクターランキングのトップクラスをになう魚の写真でしたが、今日は逆に目つきの悪い？悪役風の写真です。このゼブラガニ君、ヤンキー座り（死語?）で上目づかいにこちらを睨んでいる様に見えませんか?

ミナミハコフグ幼魚

可愛い種類が多い幼魚の中でも特に人気者のミナミハコフグです。尾鰭を体の方へ折り曲げていることが多いのですが、何の意味があるのでしょう？泳ぎにくいと思うのですが…。

オオナガレカンザシ

今日の写真はオオナガレカンザシです。ゴカイの仲間で、非常に美しく海中でも良く目立ちますが、不用意に近づくと棲管という管状の巣穴に引っ込みます。どうやら光に反応しているらしく、影が出来る＝外敵の接近と判断しているようです。花びらのように見えるものは、鰓冠（さいかん）と呼ばれる呼吸器兼捕食器で、本体は棲管のなかにあります。

さよなら、ホタテ君

5日のブログで、天候が荒れて北西の風が強く吹くと、坊津・平崎の海は大時化となり、魚たちが心配だと書きました。先週日曜日ごろから日本を覆った寒気団の影響は、予想以上に大きく、平崎は昨日あたりまで強いうねりに襲われていたようです。今日は幸い、海況は落ち着きを取り戻し良好。先週まで観察していた魚たちの様子を伺いに潜ってきました。が、ハゼたちが多く住む砂地に行ってみると、先週までとは様子が一変、今まで目印にしていた岩が砂に埋もれて消えていたり、逆に見たことのない岩の頭が出ていたり…。5日間にわたって続いたうねりは甚大な影響を与えていました。これでは、ほとんどのハゼを一から探し直さないといけないな…、と意気消沈。やはり、ハゼたちの姿はかなり減り気味です。ネジリンボウたちもいることはいますが、元気なくあまりホバーリングしていません。一月半ほど前から平崎の話題を独占?していたホタテツノハゼが気になり、巣穴があった辺りを探索…。いました!!　ホタテ君です。あの嵐の中を耐え忍んでいてくれました。ほとんど諦めていたので、喜びひとしおです。このホタテ君、かなりダイバー慣れしてきてくれているので、今ではこれぐらいの距離で撮影できます。基本の真横、鰭全開です。豹柄に青いラインほんとにカッコイイです。正面から撮影。つぶらな瞳が愛らしいです。少し斜めから…、個人的にはこれくらいの角度の写真が好きです。私のカメラは、シャッターを切った時、瞬間的にファインダーがブラックアウト（シャッター膜が降りる為、ファインダー像が真っ黒になること）します。この最後の写真を撮ったあとハゼの姿が消えていました。ブラックアウトの瞬間に巣穴に逃げ込んだのかと思い、ファインダーから視線を移してみると、何とそこには、ホタテツノハゼを咥えたトラギスの姿が!!!そうです、たぶんカメラに気を取られていたため、天敵のトラギスの存在に気づかなかったのです。あ～っ、なんという光景。こんなシーン見たくなかった。ハゼを放させようとトラギスを追いかけますが、所詮、魚に追いつけるわけもなく…。あ～っ、目の前で飲み込まれていきます。あ～っ、せっかくダイバーにも馴れたいい子だったのに…。あ～っ、5年ぶりに平崎に現れた奇跡の1匹だったのに…。あ～っ、自己嫌悪。調子に乗って、シャッター切まくっていたために…。大切なホタテ君の命が…。ホタテ君、ほんとに、ほんとに、ごめんなさい。合掌

スケロクウミタケハゼ

ウミタケハゼつながりで、今日はスケロクウミタケハゼです。普段潜る平崎では住処となるソフトコーラルが少ないためかほとんど見かけません。

タレクチウミタケハゼ

昨シーズンの坊津の冬は、とても鹿児島の海とは思えないほど水温が下がりました。（15℃を下回る状態が2週間以上続きました。）その為、通常は越冬するはずの多くの種類の魚がいなくなってしまいました。ウミタケハゼの仲間もそれらのうちの一つで、平崎では常連のセボシ・アカスジ・今日の写真のタレクチなども、GWを過ぎたころから再び観察され始めた新入り?君たちです。ここ数日の鹿児島は思いのほか冷え込んでいますが、この冬を無事すごしてくれることを祈るばかりです。このタレクチウミタケハゼですが、彼を見ていると、スター・ウォーズのジャー・ジャー・ビンクスを思い出してしまいます。ttp://www.starwars.jp/character/gungan.html#jar_jar_binks口元がそっくりでしょ?

ネジ・ネジ・ネジ?

私のブログで、度々登場願っているネジリンボウとその仲間ですが、上2枚の写真でその違いはお分かりでしょうか?1枚目はネジリンボウのメス、2枚目はヒレナガネジリンボウ（雌雄は不明）です。この2種は背鰭が黒い糸状に伸びているかどうかが一番判りやすい見分けるポイントですが、そのほかにも、黒いネジレ模様の現れ方が違います。（ネジリンボウの方が腹部まではっきりとした黒縞です。） ところがこの3枚目の写真のネジ君は、縞模様の様子からヒレネジだと判るのですが、糸状の背鰭が黒くないのです。はじめこの子を見つけたときは、4枚目写真と同じ「白ヒレネジ」の成魚個体発見か？と気色ばんだのですが、帰宅後モニターでゆっくり写真を見たところヒレネジの個体差だったようです。海の中ではゆっくり観察することも出来ないので、このようなぬか喜び?もよくあります。糸状に伸びた背鰭が白い「白ヒレネジ」こと（普通の）ネジリンボウの幼魚です。

ホタテツノハゼ

昨日に続いて、ホタテ繋がりという事で今日は元祖ホタテツノハゼです。10月末ごろから、約５・６年ぶりに坊津・平崎に登場したホタテ君ですが、やはり大人気のようで、多数のダイバーが観察する為か、始めはなかなか近づけなかったこの子も今ではそれほどでもありません。人気の秘密は、アンバランスなほど大きな背鰭に纏ったアニマルプリントでしょうが、肝心の背鰭を閉じてしまうと、猫の糞のようになってしまいます。ホタテ君の背鰭は適度に緊張感を持っているときの方が開いてくれるようで、あまり人馴れするのも何だかな～って感じです。発見当初は、コシジロテッポウエビの巣穴に住んでいましたが、今はニシキテッポウエビ家にお住まいのようです。

ホタテツノハゼ属の1種

今日の魚は図鑑「日本のハゼ」のホタテツノハゼ属の1種-3です。このハゼには、個人的に特別な思い入れがあります。昨年の10月ごろから1枚目の写真の7cmほどの雌を継続観察しているのですが、途中巣穴を引越ししてしまったようで、約1ヶ月間行方不明の時期が有ったり、今年の7月ごろからは雄との同居生活が始まったり（写真2）と彼女の生活の一端をちょっとのぞき見させてもらっているようで、半ば可愛いペットを飼っている気分なのです。元祖ホタテツノハゼのようなスター性は無く、坊津・平崎を潜るほとんどのダイバーからは見向きもされない彼女らですが、なかなか可愛い表情をしていると思いませんか?この子は、かなりカメラ慣れしてくれて、これくらいの大きさで撮影できたりします。雄との2ショットです。（正確には家主のコトブキテッポウエビも写っているので3ショットです。）向かって右のカッコイイ背鰭の個体が雄、左が雌です。この雄、嫁さんとは正反対に非常に小心者で、発見当初は5ｍも離れていてもビビッて巣穴に逃げ込む始末でした。こちらは雄の幼魚です。過去に2度ほど見たことがあります。最後は先日初めて発見した、雌の幼魚です。

クマドリイザリウオ

9～10月ごろ、坊津・平崎で見られたクマドリイザリウオですが、いつの間にかいなくなってしまいました。（発見当初は、親指の爪程度の大きさでしたが、5ｃｍぐらいまで大きくなっていました。）平崎のダイビングエリアは、とても1ダイブでは回り切れない広さなので、イザリウオが移動したりして一度見失うと、再発見はかなり困難なのです。この写真は先日、以前見られたエリアとは全く違うところで発見したもので、10ｃｍぐらいの個体です。まさか同じ個体だとは考えにくいですが、同じ子だったら運命の出会いですね?隈取模様が特徴的でまんまクマドリイザリウオの和名ですが、よく似た種類にイロイザリウオがいます。一見両者はそっくりに見えますが、隈取模様が目の縁まで延びているのがクマドリイザリで、イロイザリの隈取模様は目に到達しないことで見分けられます。

ベニワモンヤドカリ

以前、石垣島で撮影した写真を載せたことがありますが、鹿児島でもいるはずと思い、ずっと探していました。この写真は、先日、運良く発見できた時のものです。

オオウミシダトウマキクリムシ

オオウミシダttp://www.kaikyokan.com/cgi/fish0/139.htmの根元付近を住処とする非常に美しい巻貝です。ダイバーには割りと有名な存在ですが、実はこの貝の殻は白色半透明で、この紫色の地色に黄色の破線の美しい模様は、貝本体の身の色なのです。貝の先端部を良く見ると透けている様子が解りやすいと思います。写真は、「とりあえず撮っておこうか」と何の気なしに1枚だけ撮影したものなので先が切れてしまっています。（いいわけですね。）

コケギンポ

コケギンポです。非常に海の透明度が良かったので、青抜きで撮影しました。（もう少し被写体を左に持っていった方が良かったとちょっと後悔してますが…）これから水温が下がりだすと彼らの恋のシーズンの始まりです。この冬も巣穴に産み付けられた卵を健気に守る姿を観察できるでしょう。

ヒレナガネジリンボウ

このブログでは一月半ぶりの登場となるヒレナガネジリンボウです。ネジリンボウといえば、テッポウエビの相棒となり共同生活を送ることは非常に有名な話です。テッポウエビの名前の由来は、はさみ脚を閉開することで衝撃波を発生し、その時パチパチと破裂音が出ることから来ているようです。テッポウエビが多く住む砂地でじっと静かに耳を澄ますと、あちこちからパチパチ・ピチピチと音が聞こえてきたりします。テッポウエビとハゼの組み合わせには種類によって相性があるらしく、選択権は、当然家主であるテッポウエビにあるようです。テッポウエビとしては意にそぐわないハゼが巣穴に入ってこようとすると、武器でもある衝撃波をハゼにぶつけて追い払うそうです。この衝撃波ですがかなりの威力らしく、当たり所によってははぜが死んでしまうこともあるそうです。しかし、ハゼと共同生活を送るのはテッポウエビの中でも極限られた少数だけで、多くの種類はエビだけの単独生活を行います。カリブ海に生息するある種のテッポウエビは住処の海綿の中で、蟻や蜂の様な共同生活社会を形成し、それら昆虫と同じように、産卵を専門とする女王エビを中心に、働きエビなどの役割分担を行っているそうです。海生生物でこのような綿密な社会性を持つものはこのテッポウエビ以外は見つかっていないそうです。

ホヤ

ん～っ、まいど～っ！！わてらホヤ３兄弟いいますねんどなたはんでっか～っ？アホな顔やいう人は～わてらこれでも、色々悩み事ありまんねんで～っとりあえず開いたまんまのこの口、だれか閉めてもらえまへんやろか～え～かげん、だるおますねんえっ、なんでっか?おもろいからそままにしとけ～って酷すぎまんがな～っもーエエワッ帰らしてもらうわっ！！

鹿児島・坊津のモンハナシャコ

15cm以上のビッグサイズだったモンハナシャコです。105ｍｍレンズではかなり離れないと画角に収まりきりませんでしたが、この日は幸い透明度が高かったので助かりました。

鹿児島・坊津のキンギョハナダイ

坊津で撮影したキンギョハナダイです。ハナダイの仲間の中では、おそらく最も繁栄している種のひとつであるキンギョ、我々ダイバーも一番よく見かけるハナダイだと思います。キンギョハナダイは雌性成熟で、（生まれたときから、ある程度成長するまで雌でくらす事）ハーレムの中で最優位の存在である雄がいなくなると、２位の雌が性転換し雄になります。見た目はまんま金魚そっくりなキンギョハナダイの雌ですが、雄は各鰭の先端が、糸状に伸長し、より赤みを帯びた体色とあいまって非常に美しいのですが、私は撮影したことはありません。（近いうちに撮影せねば…）手元にある写真は、幼魚ばかり。見た目的には、アンバランスなほど目が大きく愛くるしい幼魚にどうしても意識が行ってしまうのです。

鹿児島・坊津のゴンズイ

ダイバーにとっては非常にポピュラーな魚であるゴンズイです。見たまんま、ナマズ目の魚ですが、ナマズの仲間はたいていが淡水産で海水魚のナマズは非常に稀な存在です。たいていの魚は、孵化後天涯孤独の生活を送り、兄弟の存在などは全くありませんが、ゴンズイはご覧のように同じ大きさでそろっているように、一グループは全て同じタイミングで孵化した兄弟でだそうです。彼らの進行方向前面に回りこみそっと指を差し出すと、指先をついばむような行動を行います。一般にはあまり知られていませんが、ゴンズイはクリーナーの役割をになっているようです。（指先をついばむこともクリーニング行為だと思われます。）また、ゴンズイの胸鰭と背鰭には毒を持つ棘があることは有名ですが、群れの上部から、おもむろに腕を入れても、決してさされることはないようです。人喰いザメと呼ばれる種類のほとんどが実は非常に臆病で、通常は人を襲うことなどないどころか、警戒して人に近づくことがないのと同じで、毒を持った海洋生物のほとんどが自ら毒を用いて他者を攻撃することは稀なのかもしれません。

鹿児島・坊津のクラゲ

今日の写真は、クラゲとクラゲを住処としている魚たちです。クラゲはオキクラゲだと思われますが、よく解りません。魚はアジ類やハナビラウオ・クラゲウオたちです。彼らは幼魚期だけクラゲを拠り所とし、捕食者から身を守るようです。

鹿児島・坊津のウミウサギガイ

産卵中でした。

鹿児島・坊津のホタテツノハゼ

本来なら、セブ島から今晩帰宅する予定だったのですが、突発的事件がおきてしまい、キャンセルとなってしまいました。で、代わりにホームグランドの坊津・平崎へ潜りに行きました。セブを諦めなくてはならなくなり、半ばクサリ気味だったのですが、神様は別の御褒美を用意していただいていたようです。坊津のボートポイントでは、うじゃうじゃいるポイントもあるらしいのですが、私がいつもビーチエントリーで潜っている平崎では数年ぶりの出現であるホタテツノハゼです。まだ人馴れしていないので、なかなか近寄ることが出来ませんでしたが、これからの継続観察が楽しみです。まずは基本の真横から。もう少しよりたかったです。個人的に好きな、斜め前からです。同居人のテッポウエビとツーショットです。このエビはコシジロテッポウエビで、こちらも平崎では初めて見ました。

鹿児島坊津のエビ

坊津で撮影した、アカスジカクレエビです。透明度がそれほど良くなかったにもかかわらず、青抜き写真を撮ろうとして、こんな中途半端な感じになってしまいました。ちなみに、下は直前に撮った黒抜き写真です。

鹿児島坊津のクビアカハゼ

このブログを始めて、約４ヶ月が経ちました。画像ファイルの容量がいっぱいになってしまい、どうしたものかと困ってしまいましたが、こういう時はブログ先輩のかたにお聞きするのが一番と、いざり～さんにお知恵を拝借いたしました。お教えいただいたとおりの作業で無事解決！！いざり～さん、ありがとうございました。今日の写真は坊津のボ－トポイントで撮影したクビアカハゼです。クビアカハゼはどちらかというと大き目の礫混じりの砂地を好むようで、ふだん陸エントリーで潜っている平崎では見かけた事がありません。

鹿児島・坊津のスケロクウミタケハゼ

この１週間は仕事が非常に忙しく、家には仮眠をとりに帰るだけの日が続きました。深夜の帰宅、早朝の出勤の日々、ちょっときつかったです。今日は早く帰宅できたので久々の更新です。本日の写真は、住処のウミトサカを幻想的な背景として撮影できればいいなと考え撮影。思いがけずハゼもやさしい表情で撮れたのでお気に入りの１枚となりました。横→縦へ回転させています。

ウミウシの名前

ウミウシがこれほど注目され始めたのは、NUDIBRANCHS AND SEA SNAILS、海洋生物ガイドブック、ウミウシガイドブックなど、美しい生態写真が多く掲載された図鑑が刊行されてからだと記憶しています。急激にダイバーに注目され始めた為、標準和名の無い多くのウミウシは、多くの通称名で呼ばれていましました。マダライロウミウシもチータウミウシとの名前が広がっていましたが、最新の図鑑には、チータウミウシは新参異名とあります。標準和名は学者によって付けられるのでしょうが、たいていの場合、われわれ素人に広まっていた俗称のほうが、イメージしやすい名前が多いと思うのですが…。今日の写真は、体長10cmを超える驚きのビッグサイズのマダライロウミウシでした。105ｍｍレンズではかなり引き気味にしないと全身が撮影できなかった為、逆に最短距離で、特徴的な２次鰓を切り取ったものです。

鹿児島・坊津のゼブラガニ

最近、マイブームのゼブラガニです。撮影する角度によって、同じ生き物とは思えないくらい、シルエットが変わるので撮影が楽しくなります。鹿児島では、ラッパウニを宿主としていることが多いのですが、この個体はシラヒゲウニについていました。