タコアシサンゴ
先週に続き鹿児島・錦江湾で撮影してきました。一番の目的はやはりピンクダートゴビーSPの撮影だったのですが、初日はピンク狙いとは違うダイビングとのこと。なので、独り別行動で深場へ魅惑のピンクちゃんを探索しに…。しかし、見つかったのは1匹のみ。水中ライトの明かりに照らし出された瞬間に、猛ダッシュで遥か彼方へ。肩を落としながらの浮上の途中に撮影したのが今日の写真タコアシサンゴの一種です。一見イソギンチャクのようですが、石灰質の骨格を持つサンゴの一種で、写真のピンク色の部分が骨格です。造礁サンゴの仲間と違い、骨格内に共生している褐虫藻による光合成の養分に頼ることがなく、(褐虫藻の共生自体無いと思われます。)伸ばした触手により海中のプランクトン類を捕食します。触手の表面に見える粒々が刺胞で、プランクトンを察知すると刺胞から毒矢が発射されるそうです。こちらは以前撮影した同じ個体の写真です。今回はこの時ほど触手を伸ばしていませんでしたが、105mmレンズでの撮影には好都合でした。