読み応えがある本
枚方市立図書館から、碁は大局観 (大竹英雄囲碁直伝シリーズ4) <日本棋院刊 1989>という本を借りて読んでいます。これがえらく高級でアマ五段以上向きの本です。「碁は大局観」というタイトルからすると序盤~中盤の話かと思うでしょう?ところが中盤の終わりや大ヨセの例が多い。それもプロが間違えた実戦例です。どういう局面で間違えやすいか、というと○形勢判断した上で着手しないといけない局面○部分的な死活を読まないと問題箇所のヨセとしての大きさが分からない局面○部分的に先手になるかどうかが微妙な局面○大きなヨセが数箇所あって優先順位の判断が難しい局面間違えやすい局面はプロもアマも一緒です。自分では簡単な予想しかしないで答えを見て・・ハァそういうことだったのかという連続です。自戦解説の部分や石の形で形勢判断できるという大竹節に共感できる方はどうぞ。依田さんや高尾さんの碁が好きだ・・という方にお勧めです。大竹先生の本は口述筆記で作られていますので小堀啓爾さんが文章化されたようです。