がんの発生を抑制する食品
春先に咲いた源平桃(咲分け桃)源平桃を昨日見たら桃の実が成っていた。普通の桃の実より小さい榊原常緑さんの「脳と食べ物の大切な話」の最後の方に、「がんの発生を抑制する食品」の項目があった。がん予防食といえば以前紹介した植物性食品が含んでいる化学物質、ファイトケミカル(カロチノイド、ポリフェノール、硫黄化合物等)がその代表であるが、アメリカのがん研究協会が作成したがん抑制作用ランキング「デザイナーフーズピラミッド」は分かりやすいのでよく引用される。デザイナーフーズ計画は1990年代にアメリカ国立癌研究所 (NCI) によって、2000万ドルの予算を投じて、がんを予防するために、役に立つ可能性のあるフィトケミカルを特定し、それを加工食品に加える目的で開始された計画でそれを重要度順にピラミッド型に図式化したものをデザイナーフーズピラミッドという。1位はニンニクで1日4g(一かけ)で十分とされている。2位は大豆、甘草、セロリ、バースニップ、3位キャベツ、4位ショウガ、人参、5位玉ねぎ、お茶、ターメリック、6位4玄米、全粒小麦、7位オレンジ、レモン、グレープフルーツ、8位トマト、ナス、ピーマン。9位ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、10位マスクメロン、11位ハーブ(バジル、ハッカ、オレガノ、タイム、アサツキ、ローズマリー、セージ、タラゴン、)12位キュウリ、ジャガイモ、13位カラスムギ、大麦、ベリーとなっている。順位を考えなければ殆どの食べ物が13位までに入っており何を食べてもがん予防に有効のようだ。ファイトケミカルの所でも記載したがなるべく多くの野菜を食べるのががん予防には良いみたいだ。この中でトップにランクされたニンニクは一日一かけら(房)でよいとのことなので毎日食べていれば、ニンニクを食べない人より有意にがんにかかりずらくなるとのことである。ニンニクが食べられない人は二位の大豆でも3位のキャベツでもいいのだと思う。