デーサービスを上手に使う介護生活
ハクチョウソウ(白蝶草)白い蝶が飛んでいるように見えるのでこの名前がある。先日84歳の女性が退院する前の家族面接でデーサービスの良さを息子さんに話したら,「母は一人でいる方が好きで、本人も行きたくないと言っていますので」と言っていた。何でも一長一短があり、誰にも適するというものではないかもしれないが、在宅介護にはデーサービスは欠かせないものだと思うので今回はそのことについて書く。退院後に施設に入った方が患者さん、家族双方にとってよいと思われるケースでも肉親の情や経済的理由で在宅介護になる場合がある。その場合デーサービスが凄い役割をしてくれていると思う。4,6時中自宅で介護するのは大変だが週に何日かデーサービスを使うと介護する方は助かる。送り迎えをしてくれるし、食事も出してくれて、お風呂にも入れてくれる。トランプやかるた、お遊戯など皆で楽しく遊べるように様々なプログラムが用意されている。プライドの高いご老人や冒頭で書いた内気で一人の方がよいと思っている人にとっては「認知症みたいな人と一緒にゲームしたり遊戯をしても面白くない」と思うかもしれない。でも嫌々ながらでも参加したら意外と楽しくて病みつきになり、デーサービスに行くのが楽しみになる場合が結構多い。行くのを嫌だと言っていた人がゲームなどのリーダー格になってその場を盛り上げている例もよく聞く。介護度によって週の内何度デーサービスに行けるか決まっているみたいだが毎日でなくて週に何度か行くだけでもリハビリになるし、職員や患者さん達と親しくなり、世界観が広がって楽しい生活が送れるようだ。デーサービスを嫌がる人は、一度デーサービスを見学してみるのがいいと思う。高齢になると行き場がなくて閉塞感に襲われて希望が見えない人も多いと思う。デーサービスはそのような人たちを救ってくれる楽園だと思う。