西郷遺訓-ひたすら道を行い道を楽しめ
今,[南洲翁(西郷隆盛)遺訓]を読んでいる。その29条に「道を踏むには上手下手もなく、できざる人もなし」がある。「道を行うもの(正しいことを行う人)は上手、下手に関係ない。物事ができない人もいないのである。もし困難に遭ってそれを凌ごうとするならば、いよいよ道を行い道を楽しむべし。自分はあらゆる困難に遭ってきたので、どんなことに出くわしても動揺はしない。それだけは幸せである」と述べている。 西郷隆盛は何度も死のうと思ったり、死の淵に立たされてきたが最後に西南戦争で命を落とした。西南戦争は西郷にとっては死を決意しての戦争で、成功するかしないかでなく、それを実践することが大切だったと思われる。 西郷ほどの人物が明治政府に反旗を翻して西南戦争を起こして死んでしまって残念でならないが西郷にとっては自分の道の実践であり楽しみだったと思われる。 西郷の時代と今の時代ではかなり違い、今なら比べ物にならないくらいの情報があり、もっと多角的に考えてもっと違った対応をしていたと思われるが、自分らが作った明治政府がけしからんことをしていると思うと自分の命も顧みず突進してしまうのが西郷であった。政府に逆らった逆賊ではあるが学ぶところ大の偉大な人物だと思った。