戦争時のアメリカの非道
戦争状況の中で、立場が逆なら日本ももしかしたらアメリカと同じようなことをしたかもしれないので想像を絶する非道なことをしたアメリカ軍だけを責めるのは公平ではないかもしれないが、終戦直後学校では今までの日本の軍国教育は間違いでアメリカの民主主義を学びなさいと非道なことをしたアメリカ軍のことを悪く言ってはいけないと教育してきたので、アメリカ軍が如何に非道なことをしたか知らない人が多いので、その点について少し書かせて頂く。朝ドラ「おひさま」で空襲の模様、終戦時の模様が放映されている。今日外来にきた89歳の患者さんと「おひさま」の話をした。その人が言うには、あのテレビなんてものではない。東北大震災なども問題ではない。東京の空襲では10万人が殺され、川に飛び込んだ人も川が燃えており、皆焼かれてしまった。焼夷弾は全てを焼き尽くすので都民を皆殺しにするつもりだったと思われる。{昭和20年3月10日未明、爆撃機b29の130機が2時間にわたって東京を無差別爆撃、焼夷弾10万個を投下、下町を中心に死者8万人、負傷者11万人、焼失家屋26万戸、被災者100万人を出した。4月15日、5月25日にも大空襲があり、 東京の被災者は300万人を超えた}何というひどいことをしたのか想像を絶する悪行である。そんなことをしておきながらアメリカを正当化してアメリカは正しいとして日本人を教育したのである。信じられないことだがそのような悪逆非道のアメリカが正しく日本は間違っていたと思ってる人達が多いのである。教育の怖さをしみじみと思う。だからと言ってあらためて憎しみを持とうなどというつもりはない。どのような国とも過去のことは忘れて友好を深めていくことが大切だと思っている。しかし日本が悪かったから酷い目にあったのは当然だと思うのではなく、戦争中アメリカ人が戦争状態の中で狂気になり、殺人鬼になり、悪魔だったことも正しく認識する必要があると思う。