男と女の違い
熊本の友人が送ってくれたサルビアの写真である。アメリカ大統領選で、オバマ氏が勝利したが、彼は人種差別や、階級差別以外にゲイも差別したり特別視しないと述べている。今回も「遺伝子がわかる」からの紹介で、性について述べる。性染色体が男はXY,女はXXでその組み合わせの違いが男女の違いと中学の理科で習ったが、本書では男女を決めるのは、性染色体自体ではなく、Y染色体上にある、精巣決定遺伝子によるとのことである。この遺伝子さえあれば、性染色体の組合せがどうであれ、男になるとのことである。哺乳類のもともとの性は女で、精巣決定遺伝子があれば男になり、男は修飾された性ということになる。精巣決定遺伝子が受精の時にたまたま分配されて男として生まれても、精巣から出る男性ホルモンの受容体に異常があると体はそのまま女性のように育ってしまう。ゲイというのは、たまたま精巣決定遺伝子を受け継いで男として生まれたが、自分の体は女と感じて女装したりしている人達で、同性愛も精巣決定遺伝子のあるなしと、自分の体に対する自覚とのギャップがもたらしている一つの現象ととらえることができる。男と言っても、女と言っても、所詮、生きるのに必須ではない、ちゃちな精巣決定遺伝子があるかなしかで決まるのである。性がそのようなかたちで決められているのに、ゲイや同性愛を特別な目で見るのは人種差別と同様いけないことだと思う。受精の時たまたまその遺伝子を受け継ぐか否かは自分ではどうすることもできない。男になるか女になるか、ゲイになるか、自分の責任ではない。それならお互いその存在を認め、理解し合って助け合っていくことが大切だと思う。