阪神が遂に勝った!
9連敗していた阪神が昨夜のゲーム、3対2でやっと勝った。その前日は押さえのエース藤川が巨人先頭の高橋にヒットを打たれてがたがたと崩れ、まさかの逆転負けをきっしてしまった。負け続けている時は何をしても勝てないものである。打てない、投手陣が悪いなどの原因があるかもしれないが、調子が狂うと実力以外のものも作用して、中々そこから抜け出せなくなってしまうものである。ゴルフの練習で玉が飛んでいたのに、当たらなくなると、どんなに考え、努力しても当たってくれない。その一旦不調になったところから抜け出す力を持っている人が上手な人で、連敗という不調から抜け出す力をもったチームが強いチームということになるが、力のない人は玉が当たらなくなってしまうとそれが続いてしまい、連敗していると勝てる気がしないものである。昨日も途中まで3対2で勝っていたが、最終的に勝てると思っていた人はどれだけいたであろうか?最後、藤川が内心はらはらしながら、前日までの直球勝負のパターンを改め、カーブを交えた投球で、最後の打者、昨日やられた高橋も討ち取ってひやひやの勝利をつかんだ。心からおめでとうを言いたい。よく勝ったと思う。外からは「連敗してもいつか抜け出せるさ」と思えるが当事者にとっては、どこまで続くか全く分からず心は闇である。10連敗にならずによく9連敗で止めた。アッパレ、アッパレ!よくぞ勝ったものだ!それと阪神フアン、なんというすごさだ。負け続けているにも関わらず甲子園球場は満員だった。信じられなかった。他のチームでは負け続けていれば誰も行かなくなって、球場はがらがらである。私も自分がフアンにしているチームが負け続けていると、監督の采配や、知恵、情熱が足りないなどと不満をたぎらせ、球場は勿論、テレビも新聞も見る気がなくなってしまう。それにひきかえ阪神フアンは違う。時折映る岡田監督の落ち込んだ顔。他のチームのフアンなら「お前が悪いから負け続けているのだ」と憎しみの対象にされ、そっぽを向かれてしまうものだが、阪神フアンはそんな監督も許し、大観衆が詰め掛けて応援するのだから、信じられない気持ちだったし、まだまだプロ野球も捨てたものではないと思った。連敗脱出した阪神と、阪神フアンに心からのアッパレを送り、我々に勇気を与えてくれたことに感謝する。