サッカーで日本が敗退したコスタリカの政治とサッカーチームについて
コスタリカサッカーワールドカップで日本が負けたコスタリカとはどんな国か調べてみた。今から25年くらい前にアメリカのニューオリンズの大学に日本語講師兼医学勉強の立場で留学していた時、在学中の学生と一緒に1週間位コスタリカを旅したことがあったので、その時の思い出と合わせてコスタリカを紹介しようと思う。コスタリカは中央アメリカにある小国で北はニカラグア、南はパナマと接している。首都はサンホセである。面積は51,100平方キロメートルで日本の九州と四国を合わせた位の広さである。人口は509万人で東京都の人口の半部弱である。共和制で大統領と国会議員の任期は4年で、再立候補は出来ない。特筆しなければならないのは、1949年に憲法で常備軍が禁止され、世界で唯一軍隊を持たない国になったことである。軍備にお金を使わないので教育に国家予算をつぎ込むことができて、小学校から大学まで授業料無料とのことだった。日本との関係は深く、貿易の他に援助も行っている。日本の4,874万ドルの資金援助はダントツで、以下ドイツ、アメリカ、フランス、カナダと続いている。サッカーに目を転ずると今シーズンの世界ランキングはコスタリカ31位で日本は24位、ドイツ11位、スペイン7位で、E組の中から上位2チームが決勝ラウンドに進めるが世界ランキング通りだとスペインとドイツが勝ちあがるはずだがそうは簡単に決まらない。今のところスペインが1勝1引き分け、ドイツが1引き分け1敗、日本が1勝1敗、コスタリカも1勝1敗、でどのチームにも可能性があるが、次の試合で負けたら終わりである。コスタリカは日本と対戦する前にスペインと対戦して7対ゼロで大敗した。弱いと見せかけて日本を油断させたのが勝因だったのかもしれない。コスタリカは過去5回ワールドカップに出場して、5勝8敗5引き分けの成績だった。内訳をみると1990年 ベスト16、2002年一次リーグ敗退、2006年一次リーグ敗退、2014年ベスト8、2018年一次リーグ敗退であった。日本はベスト16までいったことはあるがベスト8はまだなのでコスタリカの方が経歴的には少し上かもしれない。12月1日(日本時間12月2日)に日本はスペインと対戦するが、今まで何年もかけて培ってきた実力でスペインと堂々と戦い、悔いを残さないようにしてもらいたいと思う。