こんな所にも懸魚が・・・溜池の縁に祠がありました。 びっくり!
こんな所にも懸魚が・・・溜池の縁に祠がありました。 びっくり!☆ 懸魚って、こんな形で「火封じのおまじない」です。 懸魚の見本 大歳神社の懸魚 屋根の破風の下に吊られている物が懸魚です。 魚ではなくて、蕪を図案化していると言われております。 さて、過日、懸魚について植えの写真など、三田市大原の大歳神社を例にして見て頂きました。そのご、12,13日と大原の家庭菜園へ通ううちに、この友が丘と大原の間にある3つの農業用溜池の内、最下流の大きな溜池の縁にある祠が目に付きました。 トタン屋根の祠22年も友が丘に住んでいるので、そこに祠があることは知っていたのですが、すっかり忘れておりました。今回気が付いて、ふと目を遣り、びっくり。この祠も【流造】の祠です。流造は、日本の神社で一番多い建築様式らしいが、妻面から眺めると屋根の先端は、表側が長くて、そこに祭壇などが設置されております。注連縄を張っているところには、「木鼻」らしい彫物も見られます。このひなびたトタン葺の、赤茶けた祠に【懸魚】と思われる物が"破風"についてるではないですか。 懸魚らしい飾り 但し、彫刻はありませんでした。 本当に驚きです今から1000年、2000年という単位の昔、中国の雲南省地方で始まった家屋などを火事から守る【火封じ】の飾りとして,干し魚を屋根下に飾る風習が日本にも伝わった。池の縁の祠は、水が溜まってほしい、大水にならないように・・・など水に関する神様として尊崇を集めてきたと思われますが、その祠にも"形ばかり"であっても、ちゃんと懸魚が吊り下げられている。今もちゃんと注連縄が張られているので、ご信仰は今も続いていると思われます。神様・仏様と向き合っている我々の心について、まだまだ1%も分かっておりませんが、何千年も前に感じた人間の"火封じ",火事除けのおまじないが三田の片隅で今も生き続けている。本当に不思議です。余談ながら:お寺さんのお地蔵様の祠についている懸魚の紹介です。 三田市・一乗寺地蔵尊の祠 屋根下に卍の刻印があり、その破風に懸魚がありますね。 地蔵尊の懸魚 拡大図 ご覧のように、ちゃんと破風に懸魚ありました。今日ただいまの姿ですが、お花が飾られ厚い信仰が伺われます。何故懸魚が・・・? 推測することも楽しいですが、ここは単純に、アッ、こんな祠にも懸魚がり下げられて居るんだ。お楽しみ頂ければ幸いです。