ヘビとの付き合い
昨日、オドリコソウの花をご紹介させてもらいました。その中でこの花やミゾソバの生える小川などは蛇が生息しやすい、それもマムシが・・・云々。しかしながらヘビの世界は蛇の世界でいろいろ事情があるみたいです。例えば、シマヘビは小さい頃はマムシに擬態しているとされております。その見分け方は頭の形にあるらしい。マムシ独特のあの三角形に比べてシマヘビはそうでは無い。(シマヘビの子供がマムシに襲われることもあるかもしれません)そうはいってもヘビを見て、どれがマムシで、これはシマヘビの擬態だと見分けて接するのは、これは動物学者や自然観察の先達の世界であって一般人はあのマムシの模様を見たら、まずはすくむはずです。いくら子供の頃からマムシやその他のヘビを見てきたからと言って、マムシに慣れきることはやはり不可能でした。今はもっと怖く感じます。畑へ出かけると山中の溜池から流れ出た農業用水の小川が絶えず流れておりますが真夏、マムシがその中で体を冷やしているのかじっとしているのを見てきました。今にしてわかったことがありますが、それはこの小川の岸辺にはミゾソバの草むらが川上から川下へ繋がっていて、マムシの住み家になっているらしい。この小川の岸辺から水中へ入って(水の無い場所を選んで)写真を撮影する機会が多いセンニンソウ、ミゾソバ、ゲンノショウコ、アキノタムラソウ、ナンテンハギ、、ミヤコグサタツナミソウ、露草、ヤブカンゾウ・・・みんなこの小川の上、横、川辺で立ったり屈んだりの姿勢で接することが多い、まるでマムシと対面しているかのようです。こうして反省記みたいな文章を書いている時は随分危険な場に居たんだと思いますがその時はちょっと注意したぐらいで、意外に平気な自分であるようです。さて、マムシの話このくらいして次はシマヘビの話です。家庭菜園へはこの4,5月頃から秋にかけてほぼ毎日か2,3日に1回は朝夕出かけて過ごし、野菜の手入れや収穫に当たります。そこで出合うのがシマヘビです。今年はまだですが、そう遠くない時期に下の田んぼが水をはったころ「お食事」対象のカエルを求めてでしょうが、境の岸をはっているのに出会う機会が多い。次は、今は霜にやられて褐色になり縮れた葉もあるジャガイモの茎がこれから急速に伸びる5,6月になると小さなカエルがこのジャガイモの葉の上に止まっていることが多くみられます。それを狙ってシマヘビもジャガイモの茎の頭を預けてじっとしていることに出合うこともあります。大胆と言うか、美味しい美味しい小さなカエルに夢中というか、シマヘビは、その傍でわたしがジャガイモの畝に手を入れて除草などをしても動かない。(あくまでも瞬間的か、短時間の話)そんなこともあるみたいで、こちらがそれを見つけて驚き、繁茂したジャガイの枝に触り揺れるのでシマヘビを慌てて逃げた事もありました。暑がりで寒がりのヘビ達のこと、キヌサヤやソラマメ、ジャガイモなどは畑の中でもよく繁茂するので、その中で蛇が隠れていることも多いはずですが、多くは人間の足音、地響きなどで避難してくれているはずですが、カエルなどを狙っている時は集中しているので人間が傍に来ても夢中なのかもしれませんね。ある時、トノサマガエルと言うのでしょうか、カエルが私の目の前をピョ~ン、ピョ~ンと飛ぶので、へエ~と思って眺めていたらシマヘビが新幹線みたいな勢いでその後をおいかけるではありませんか。ものすごい勢い!その先の事を細かくは述べませんが、この情景は何年たっても忘れることはありません。だから、小さなカエル達は立てかけた柄の長い水汲み柄杓の中へ隠れたりするのでしょう。さまざまな支柱の頂上にもこの小さなカエルが良く止まっております。トノサマガエルたちは水中に隠れているのでしょうが、先ほどの例のように用水路などでシマヘビに出合うと飛んで逃げて私の前を横切る事態が起きたのでしょう。ヘビの急所は首で、ここを捕まえてしまえば毒蛇だって始末しやすいはずですが、出合わないことが一番の安全です。今年もこれから半年余り蛇とお付き合いしながら暮らす時期が近づきました。ヤレヤレ。