祠と建立の決まりについて
JR線路沿いのとある祠について、昨日ブログに書いた【鳥居】に関する話を再読している内に、千木と鰹木について、気づいたことがあった。昨日ご紹介した祠 JR福知山線 線路沿いの祠 コンクリ-ト製(?)昨日の時点での関心は、屋根の鰹木が4本あって、鰹木の数が多いほど格式が高い可能性があることだった。但し、神社系の祠であっても一般に、鰹木を置く例は、私のこれまでの経験から言えばあまり見たことが無かった。ともかくよく分からないからこれから調べたい、そんな論旨でした。☆ 改めてこの祠を観察してみた。 千木は外削ぎでした。これは男性の神様を意味する例が多いこと。 鰹木は4個である。 鰹木が偶数は女神様を表す例が多い。 (代表例 伊勢神宮内宮 天照大神 10本) 千木の内削ぎ(千木の断面が地上と平行)・・・女性の神様を意味する。 (代表例 伊勢神宮内宮 天照大神)☆ 考え方を先に書いたが、この祠は、千木は男の神様を意味する外削ぎであり 鰹木は女の神様を意味する偶数の4個でした。☆ 現代のわれわれが想像するよりか、この祠を建立された方々は、故実に明るく てこの一見矛盾しているような祠の形についても、ある理解があって建立され たものと私は考えるに至りました。☆ 後日、この祠について参詣を続けている方に出会えたら、一連の歴史をお聞き したいと思っております。 ☆ 参考情報 女神を意味する千木・・・ 内削ぎの千木・・・断面が地上に対して並行。 【神明神社の千木】 天照大神が祭神だと思われます。 外削ぎの千木 千木の断面が地上に対して垂直に切り立っている。 【南ヶ丘・大歳神社の千木】 鰹木が置かれていない祠の例 下田中の神明神社の祠 千木や鰹木は見られません。 ネット検索の情報では約2,200,000件の祠情報がありますが、鰹木が置かれ ている祠の例は非常に少ない。 ネット検索で、 鰹木が置かれている祠の例 ブログ MTB トレ-ル ひとり 2008.03.09 記事から抜粋 大根の山の神 祠 千木は見られませんが、鰹木は5個置かれております。 流造の建物で向拝もしっかりした姿から参詣者も多そうですね。 せっかく神社へ参詣するとして、より楽しく参詣したいので、神社の成り立ちをしらべておりますが、決してあら捜しを意味しておりません。あくまでも楽しく接する気持ちで今後もつづけるつもりです。