イタリア生活と不況
お久しぶりです。というのもネットがまた使えなくなってしまいました。今日はなぜだかしらないけど使えている(笑)。イタリアではネットの契約内容を変えたり、別の会社に乗り換えたりするだけで、大変なことになります。全て一からやり直しだったり、ネットや衛星放送が再び使えるようになるまで1ヶ月以上かかったりする事もしばしば。ボネッフロは7、8年前に地震の被害にあったんだけどまだもとの家に戻れない人がけっこういます。国の援助で家が完成した人もいるけど、手続きやらなんやらで7、8ヶ月前に家が完成しているにも関わらず実家に戻れない人がいます(相方の爺さんなんだけどさ)。大体の人がこういう感じなので家の修理を待つより村を出て別の街で新たな生活を始めた人たちもたくさんいます。そういう人たちは仮に村の家が修復されてもそこに戻ってくる事はありません。こういうことで過疎化がスーパー過疎化になってしまうという構図がうまれる。同じブログ仲間でモリーセの数少ない日本人の(ってか、うちらだけだろう日本人は)イタリア田舎人さんもブログでイタリアのシステムの機能のしなささについて語ってくれています。経済が停滞しているのは分かるけど、それプラスいろんなことで時間がかかったり、普通なら出来る事ができなかったりするともうどうしようもない。うちらの住んでいる村ではテレビで宣伝しているような高速ネットなんてなくて小中都市で受けられるサービスがボネッフロでは受けられません。インフラ整備に関してもボネッフロから10kmくらい離れた村へ行く道があるんだけどそこに建設中の橋は10年以上前に建設を開始したんだけどまだ建設中!だいぶ見た目が古くなって所々ダメージがみられる。たかだか数十メートルの道作るのに10年とは・・・・。モリーセに、というよりイタリアに見切りをつけ始めているイタリア田舎人さんの気持ちはよくわかる。うちもけっこう同じような状況なのでいろいろ考えないとな。日本への帰国に関しては、日本は一旦日本の社会を離れると、もう一度その社会にすんなり入って行けるような懐の深さが無いような感じがするのでどうだろう?イタリアの田舎暮らしのいい面もあります。たとえ無職でもなぜだかそれなりに暮らしていけるというところ(まあ、周りや、知り合いが助けたり、生活費がそれほどかからないからなんだけど)。近所に住んでいる外国人の人は自国でガンガンに稼いでいたらしいけど、理由あってこの村に移住、そして無職!。村に来たあんたが悪い(笑)。イタリアの田舎暮らしの明暗ははっきりしている。そして今の時点では「暗」の部分がより目立っている気がする。