イタリアの報道の自由、そして日本は?
久しぶりです。風邪はひくし、腰はいたいし、仕事が減った割にやること多いし、イタリアもなんだかパッとしないし、イタリアといえばいつも首相のスキャンダルとかしか話題にならないのもなさけない。首相のベルルスコーニはイタリアのメディア王としても有名で、イタリアのメディアの70%を牛耳っているという。少し前に「ローマで大規模な集会、報道の自由求めベルルスコーニ首相に抗議」の記事を見ました。記事によるとイタリア・ローマ(Rome)のポポロ広場(Piazza del Popolo)で3日、約10万人が参加して、報道の自由を求める集会が行われた。 参加者らはスキャンダルが相次ぐシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相がメディアを黙らせようとしていると抗議した(中略)2日には、世界の報道の自由を監視しているNGO、国境なき記者団(Reporters Without Borders)のジャン・フランソワ・ジュリアード(Jean-Francois Julliard)氏が、ベルルスコーニ氏は欧州の首脳として初めて、国境なき記者団が作る「報道の自由を脅かす人物のリスト」入りに近づいていると語った(10月4日 AFP)まあベルルスコーニは極端な例だけど(笑)、じゃあわれ等が日本はどうなっているのか??上の記事にもあった「国境なき記者団」が毎年発表する「世界報道自由ランキング2009」によると、1位アイスランド、2位フィンランド、ノルウェー、4位デンマーク、スウェーデン、6位ベルギー、ルクセンブルグ・・・・24位米国、27位カナダ、英国日本は・・・・33位、33!けっこうダメじゃねえ、コレ。イタリアは・・・・・イ・タ・・・・・リ・・・・・ア・・・・・は・・・・・73位。やっぱりなベルルスコーニが原因なのは間違いない。これは仕方が無い。日本は何でなんだろう。そういえば記者クラブっていうのがあったなあ。記者クラブが外国人記者などやウェブ記者、週刊誌の記者などを締め出していると言うのを聞いたことがあるけど、それなりにメリットもあるのだろう。ま、いずれにしても知る権利が損なわれているのならこの制度を見直すべきだろう。そんななか、こういう記事も。「「記者クラブ談合」の一角がついに崩れた」小沢、鳩山の歴代代表の公約を反古にして官邸記者会見からインターネットメディアなどを締め出した民主党にも良心が残っていた。民主党幹事長時に党本部の記者会見をオープンにしてきた岡田克也外相は、9月29日から外務省の大臣記者会見を記者クラブ加盟社以外のジャーナリストにも開放した。(田中龍作,2009/09/30,janjan)そのほかにも日本には報道における「タブー」というのがあるもんね。ま、いまどき新聞やテレビの報道をすべて信じる人もあまりいないとは思うけどさ。ネットなんかの情報サイトやニュースサイトもがんばっているけど、情報の収集力や正確さに関しては既存のメディアには勝てないのが現実だと思う。あまりにも不確かな情報がネット上を飛び交っているような感じがします。自分の頭で考える癖をつけるのも良いことかもしれない。払った税金はどこに行くのか? ネットなんかで調べれば簡単な仕組みくらいはすぐに分かる。そうやって少し考えるだけでどこが間違っているのかなんとなくではあっても分かってくる。「マスコミ」(ジャーナリズムではない)に振り回されるリスクを減らせるかもしれない。 freedom of the press 2009