ドッグショーを見た
犬を見るのが好きだ。特に中~大型。日本でちょっと都会の公園に夕方行くと、ドッグショーのようにありとあらゆる犬種が見れる。イタリアではそれほど血統犬の種類が多く感じない。特に近所は家の密集した旧市街だからか、見かけるのは日本でも見慣れた小型犬ばかり。ただしラッセルテリアというのが日本ではあまり見ないがイタリアではよく見る。中型犬のピットブルもイタリアに来るまでは知らなかった犬だが、ここでは多い。大型犬は、見かける限りジャーマンシェパードが一番人気のようだ。シベリアンハスキー、ラブラドールと、やはり日本の人気犬と変わりない。郊外では雑種が多い。血統を気にせず農家で番犬を置くケースが多いのだろう。だが牧羊農家で必ず居るのがマレンマ。ピレネー犬に似て羊と間違えてしまいそうな見かけ。牧羊犬という地位がはっきりと確立されているせいか、この犬種をペットのように連れて歩いてる人は見たことがない。ハウンド犬系も同じく、競走犬(あるいは狩猟犬)であり家庭犬ではないという認識が大きいのか、一匹も見たことがなかった。ローマで犬競走の看板は見たけど。日本でレアな犬種を連れて歩くのはおしゃれだけど、犬の役割がはっきりしているヨーロッパから見れば、家庭犬には不適切に思う犬種もあるかもしれない。まあ犬種に合わせた飼いかた(運動量)さえしてれば本人の勝手だし、私はいろんな犬を見るのが好きなので悪くは思わない。ただ日本でよくある、「犬種の流行」はよくないですね。ブームが来ると短期間で沢山繁殖させなければならなく、近親交配せざるを得ない。そうすると遺伝病も出てくるし、性質のよくない(攻撃的とか)個体の子孫でも売っちゃうので、その犬種の質が一気に低下してしまうそうだ。それでブームが去ると今度は大量の売れ残った命・・・。あと、最近知ったけど、小さいほどかわいいからと乳離れもそこそこに幼い子犬を引き取りたがるのもよくないそうな。イタリアでは犬の売り買いは生後3ヶ月よりと決められている。そういう法律のない東欧のEU外の国から違法に幼い子犬を買う人が多いのが問題になっているとテレビで言ってた。日本もそういう法律はない。この前(すんません9月始めです)、ショッピングセンターでドッグショーが行われるというポスターを見たので行ってみた。カンポバッソでドッグショーなんてちょっとびっくり。初めてじゃないだろうか。こういう趣味とかレジャー的イベントが行われることはめったにない。いつもどおり何か違うことがあると飛びつく私たち。(ほんと、何もなくて頭腐りそう、カンポバッソ)そしたら、いるわいるわいろんな犬種たち。名前も知らない犬種もいっぱいわらわら集まっている。ただし場所がしょぼいことにスーパーの下の駐車場。集まった犬の鳴き声、人の話し声がぐわんぐわんエコーして、アナウンスは何も聞こえなかった。もちろんグレーハウンド系(イタリア語でlevriero)もいました。グレーハウンド3匹小さいのがイタリアングレーハウンド。イタリアンと名前がつくのにイタリアで見かけない矛盾。イタリア語でPiccolo Levriero Italiano。奥にウィペットが寝転んでいる。ハウンドは他にサルーキ、アフガンハウンドもいた。マスティフ?でかい。アイリッシュセッターたぶんサモエド。白いお粉で全身お化粧されていました。たぶんジャックラッセル。初めて知った犬。レオンベルガーというそう。ムクムクしてる。これも見たことも聞いたこともなかった。本物の狼かと思った。チェコスロバキアン・ウルフドッグだそうです。柴犬もいたよ。きりがないけど、もっともっと沢山種類がいました。しかし飼ってる人は飼ってるんだな~。なんかご立派にも全国大会みたいで、イタリア中のアクセントが聞こえた(夫)そうです。キャンピングカーで来てる人もいた。こういうおされな犬はやっぱり都会に集中してるんだろうな。目の保養になってよかった。キャンピングカーの仕業?(笑)犬が好きでも飼わない理由↓ 一段目は暗い話なので読み飛ばしてもかまいません、2段目が主文?です。中学生のころ、思春期特有の反抗的な勢いか、親を押し切り強引に犬を飼い始めた。しかし遠くの高校に入って通学時間が長くなり、1日1度の散歩をサボりだすようになり、大学も遠かったのでほとんど親に任せきりになった。犬は不幸に思ったせいか10歳の若さで死んでしまった。死んだ時だって具合が悪くなってからすぐに医者に連れて行かなかったせいかも。自分のしたことを思うと死にたくなる。なので自分には絶対犬を飼う資格がない。そもそも旅行が趣味なので、不安なく自由に旅行に出かけられる身軽感のほうが犬を飼いたい欲よりも勝るのが一番の理由になるが。