コート・ド・ブール シャトー・マルティナ2005《4本目》
手持ちの2005年ボトル最後の1本。 ボルドー コート・ド・ブール シャトー・マルティナ(マルチナット)2005《4本目》 Chateau Martinat マルソー・ドンズ Marsaux Donze シャトー・マルティナ メルロー60% カベルネソーヴィニヨン20% マルベック20% 樽熟成12ヶ月(新樽率40%) アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1980円色は濃い赤紫。香りはカカオ、革、ブラックベリー、ブランデー、バニラ、インク、腐葉土、鉄、炭? 抜栓50分弱でインク、炭、土、焦がしカラメル?10円玉?味は渋味と苦味。余韻に苦味と薄い甘味。おおおお、香りが出るわ出るわw。飲み頃のピーク引いたか!?酸味は落ちてて、大人しくもまだ厚みを残す渋味の後に苦味が薄~く拡がる。余韻に苦味よりさらに穏やかな甘味が残り、綺麗に消えていく。これはじっくり飲める、飲みたいタイプ。2005年という空前のグレートヴィンテージが10年を超えてついにここまで来たw!革とベリーに樽の雰囲気を乗せて、右岸的な土っぽさが後を追う高級感有る香り。やや土っぽい渋味を入り口に、サンテミリオン程酸味はしつこく伸ばさず残さず、余韻の苦味を綺麗に引き出すのがコート・ド・ブールだった、と土地の特徴を思い出させる。かつて飲んだ時は苦味のバラつきが気になったが、もうこの状態になれば苦味が一様で変な起伏をつくらない。 あれ・・・、抜栓20分程で、香り出力が大幅に低下。 意外と内容的には大きく変わっておらず、味も変化はない。 流石にこれは2000円弱の値段なりのスタミナだったか・・。 いや、でも抜栓直後の雰囲気は熟成格付けボルドーに迫る勢いだった。 抜栓45分位で、どうにも沈んだ香りに。 果実やバニラの甘い雰囲気のものが消え、苦味を強める様な要素が増す。 こうなると弱くて凡庸なコート・ド・ブールの感覚。打ち止めか・・。抜栓直後は右岸ボルドー、コート・ド・ブールの特徴を全力で楽しめた。やはり2005年は別格。そして、このワインはブールの中でも屈指の秀作と思う。苦味が強めに出るのに、口の中が綺麗w。時間経過で香りが弱体化、味も徐々に(当初より悪い方向に)落ち始めて、惜しくも確実に終了に近づいていく。ここでピークかと思うが、まだ2年ちょっとは維持されると思う。イイ感じに枯れてきた雰囲気を楽しもうと思ったら、15年以上は待つべきだったのかな?本音を言うと、まだ開けない方が良かったかも、と思わなくもなかったが、これは今回このタイミングと状態で飲めた事を幸運(これでいいのだ!)と納得する事にしよう。料理いらないなぁ。味付けしてない水煮大豆とかなら有ってもいいかな。渋味も酸味も適度に落ちてるからアブラは要らないし、苦味も汚くないから甘味や塩味も必要無い。下手にチーズとか食べると、口内がクドい感じで、ワインの落ち着きが崩される。(チーズのクリーミーさはワインの苦味で引き立てられてる気がするが)抜栓直後はパン1個すら余計と思った。50分後は甘味と酸味を補強出来るものが欲しくなる。値段以上。抜栓直後の香りは感心もの。これは3500円以上の満足度。時間経過後でも、経年相応の1980円相当の味わいは保つが、限界も感じさせる。300ml程残しでガラス栓をし、次の日。(抜栓22時間以上経過)香りは革、乾いた土、干し草、インク、プルーン?味は苦味と薄い渋味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い甘味。ほぼ苦味が支配的。だが突出も無いため、こういうものと思えば、一定以上の年を経たボルドーの一種として それなりに受け入れられる。香りの印象が少し変わったため、思いの外 新鮮味を感じられた。総合的には実力の有るボルドー。5年後、10年後、15年後、と成長を期待出来る。粉の様な澱が出てるので、最後はゆっくり注ぐべき。2日目の香りは、グラスに注いで5分程度で抜けてしまい、そこから先は味の勝負。その味を、これはこれで、と納得するには経験が必要になる。2日目は1980円で値段相応。ただ、初日でこの味と香りだったら残念だったと思う。初日の爆発と衝撃を覚えていられればこそ、1980円でも相応の感覚に。始めからこの味と香りならなら、1480円辺りのピーク超えた右肩下がり途中の草臥れたワインと感じたと思う。★楽天検索 シャトー マルティナ★楽天扱い約6件 2786円~3218円 平均2800円前後初めて飲んだ2010年の時点で楽天価格2700円からだから、値上がり率は軽微な部類なんだよな。今となっては(抜栓直後なら)2700円位でも、それなりに納得しちゃいそうなワインとなった。時間経過~2日目にどうなるかは初日の動向と運次第。とりあえず、コート・ド・ブール好きなら一度は飲んでいい。