読書 ~キャリアダイナミクス
『キャリア・ダイナミクス』 キャリアとは、生涯を通しての人間の生き方・表現である。著者:エドガー・H.シャイン /二村敏子 出版社:白桃書房 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この本は、今まで読んだ本の中で、かなり上位に来る本です。ちょっと難しい本ではありますが、人事担当者は必ず読んでほしい本です。そして、働く人にも是非読んでほしい本です。この本のタイトルが「キャリア」と付いているのですが、昨今ある「キャリア本」とは趣きが違います。昨今の「キャリア本」は、「仕事のキャリア」という、いわば狭義のキャリアですが、この本に書かれているのは、「キャリア=人生」を指しています。仕事をする上では、仕事するまでに培われた「価値観」が非常に大きく影響するし、「家族」によって「仕事としてのキャリア」も変わってきます。さらに、社会に出るころからリタイアするところまでが考察されています。私が目指す「本当の人事」=「働く人の人生のバックボーンを理解」して、で、社内で仕事の成果を出していくにはどうするのかが書かれています。また、キャリア中期以降に、仕事に慣れ、マンネリ化し、成果が伸ばせなくなった働く人をどのようにしていくかにも触れられています。そして、リタイアメントをどのように考えるかまでの記述があります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【目次】キャリア開発の視点第1部 個人とライフサイクル個人の成長生物社会的ライフサイクルの段階と課題キャリア・サイクルの段階と課題家族の状態、段階、および課題建設的対処第2部 キャリア・ダイナミクス―個人と組織の相互作用組織キャリアへのエントリー社会化および仕事の習得相互受容キャリア・アンカーの開発キャリア・アンカーとしての保障、自律、および創造性キャリア・アンカーの総合的検討キャリア中期第3部 人間資源の計画と開発の管理人間資源の計画と開発人間資源の計画とキャリアの諸段階職務・役割計画人間資源の計画と開発の統合的な見方に向かって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・