矯正に強制
ビジネスパーソンで最もいいキャリアを踏める条件として、「いつまでも成長し続ける意欲がある」ということがある。
人は、あるレベル(それぞれで納得してしまうレベル)まで来ると、そこそこ「こなせる」地点に辿り着く。
その地点は、時代によって世の中の及第点の基準が上昇したり変化したりして、非常に危険だ。
こなせる地点が、その時代や身を置いた組織で止まってしまえば、いつしか、世の中のレベルが上がり変化するので、実質的なキャリアダウンとなる。
人は環境の動物で、「慣れ」によって「怠惰」になってしまう。下手にこなせてしまい、誰かから詳細まで聞かれなければ、無自覚のまま定着してしまう。いつか誰かに知られると自分の立場が危ういと思うから抵抗して開示させないようにする。
そこでこう言う。
「私はこんなに一所懸命やっているのに、何がダメなんだ。」と抵抗する。変化を邪魔しようとしたりする。
開国を迫った黒船に対して、「攘夷だ」という人たちだ。時代の変化は待ってくれないのに。
実はいま、日本は、変わらないといけない時ではないかと感じている。
「Yes,we can」で世界は大きく変わろうとしている。
ちょっと飛躍しすぎたが、人は時代や組織の変化に対応するために、「意識の矯正」が必要で、それは自分自身で「強制」しなければ、矯正は ままならず、できなければ、周りに強制されることになり不幸が起きてしまう。
自己強制には、強い精神力などいらない。考え方だけなのだ。
だから、柔軟な適応能力が必要になるのだ。
スポーツでもある程度できるようになってそこで定着させてしまうから、下手なままレベルが上がらなくなる。習得時間に差があっても、ほとんどが意識の問題なのだ。
プロ野球のイチロー氏は、毎年バッティングフォームについて改良が必要か考えている。日本からアメリカに渡ってからのフォームは明らかに違う。加齢ともに自分の身体も変化して対応スピードも変わりフォームが変わろ。そんなときにスランプがあり、また考えることになる。
自分自身は、いつまでもも成長するのだ。だから自発的に変化する気持ち「矯正」し、それを「強制」することが大切なのだ。
それを意識せず自然にやれるように。