【読書日記】「挑む」菊池省三著を読んで
「挑む」菊池省三著 菊池省三さんと中村堂さんの渾身の一冊。すべての人を育成する人に読んでもらいたい本です。菊池先生は、「ほめことばのシャワー」という方法を、学級崩壊している小学校のクラスに導入し、学級崩壊がなくなるばかりでなく、クラスメイトが信頼しあえるようになるクラス運営をされています。世の中の様々な要因があるものの、学校教育でできることをしっかりとやっておられたのですね。人はみな、ほめられたい、認められたいのです。国が成長している時には、将来の展望もありますから、各自が勝手に自己肯定感があった。しかし、先行きが分からないということで、これだけ大人がふらふらした幹のない思考でいれば、子供たちは必然的にそこに引っ張られる。子供は、大人の鏡なのですね。今流行り言葉になっているアクティブラーニングを何十年も前からやってきたのですね。これは、メソッドだけの問題ではなく、教員の心構えがあって初めてなりたつのですね。教員が、子供の多様性をすべて認める。もちろん、人間としていけないことをすれば、叱りつける。それも、ほめことばがあって、自己肯定感を生徒が持っているからなりたつのですね。教員と生徒の人間関係ができていないのに、叱りつけたりすると、まったく逆効果になるのですね。それに気付かない先生は、ますます怒りに変わり、なんでできないんだ、と詰問をするのですね。これは、小学校の現場の話です。しかし、どこかで聴いたことないですか、こんな話。そう、ビジネスの現場でも起こっているのですね。ビジネスの世界にはもっと必要なのだと思うのですね。なぜなら、社会人である大人の自己肯定感なしに、その子供の自己肯定感もなし、すると、学校で荒れる、いじめが起こるのですね。これから菊池先生の活動は広まっていきますが、教える人の気持ち+ほめことばのシャワーがセットで広まり、小学生から大人まで、自己肯定感を得られる社会にしていきたいと、私も考えています。もう、私もすでに企業側から広めていっています。必ず、菊池先生と一緒に仕事する時が来ると思っています。