たんぽぽレース
夕方、娘からの電話。まだ新学期が始まったばかりで下校時刻が早いのです。「あのね、ママ、怒らない?怒るかな?う―ん・・・怒らない?」「それは聞いてみないと何とも言えないかなぁ」「やっぱり怒るかな・・・でもね、ママに見せたかったの」「学校の帰りにたんぽぽがすごお~くたくさん綺麗に咲いてるとこがあってね。ほら、家の近くの大きな川のそばの小さな川との間だよ。だから家に帰ってからYちゃんと一緒に見に行ってね、で、あんまり綺麗でママに見せたかったからデジカメ持ってって写真撮ったんだけど」 川? デジカメ? 写真撮った? 怒る? ・・・・・・ もしかしてデジカメ川に落とした 私の頭の中に一瞬にして娘が写真をニコニコとっていてカメラを川に落としてしまった映像やこの間家電量販店で見たデジカメコーナーの映像、そして ¥16,800 ¥35,000 ¥42,800と数字がながれて行きました。(すいません、えげつなくて・・・) 実はうちのデジカメはえらく年代物で (なんたってタッキーが宣伝してたやつです!) この間旦那と買換えの検討のため 視察に行ったところでした。 「そ、それで?」「怒る?」「だからそれで?」「それでね、たんぽぽレースしてね、たんぽぽレースの写真も綺麗に撮れたんだよ、怒る?」「たんぽぽレース?」「たんぽぽを川に流して競争するの」「ふぅ~ん」 ・・・・・ 私は勇気を振り絞って聞きました。「怒るって、カメラ落としちゃったとか?」 「落としてないよ、黙って子供だけでカメラ持ってったから怒られちゃうかなあ、と思って。でもママに見せたかったの」「そう、ありがとう、じゃ、家に帰ったら見せてね」「うん」 家に帰って写真を見せてもらうと、「たんぽぽレース」の意味もよく分かりました。とりあえず、娘の気持ちにありがとうを言い、これからは黙ってカメラを持ち出さないでね、とお願いしました。でも考えてみれば、親の私も何かあるごとに携帯で写真を撮ったり、デジカメで撮ってきた写真、動画をパソコンで見せたりということが日常になっている時代なので、綺麗だなぁ、写真にとってママに見せようというのはごくごく自然の流れなのかもしれません。それでもやっぱり、まだ5年生なので、一人でカメラを持ち出す、(高価なものではあるし)というのはちょっと抵抗があるのは私だけでしょうか? 難しい問題だ・・・ まだまだ寒いこの地ですが、春めいてきています・・・。 たんぽぽレース