「月と蟹」
直木賞受賞の時に、テレビで道尾秀介さんのインタビューを放送していたのを見てとても気になっていたので読んでみました。 主人公の少年のおじいちゃんが、悶々といろんな思いに翻弄される少年の様子を気付いてか「おめえ、あんまり変なもの、腹ん中で育てるんじゃねえぞ」と、何かあった時は以前約束したように一人で色々抱え込まずに、自分か少年の母親にかならず言うんだぞと少年に念押しするように言うのですが、このセリフ・・・胸に焼き付いて離れませんでした。 子供の心の残酷さ、背伸びをして無理やり大人になっている部分子供の部分純粋な部分やりきれない思い 色々な思いが複雑に絡む子供の心の葛藤と成長が描かれていて普段子育てをしていて子供に毎日触れていても、どれも強烈な響きがありました。 私が読んでいたこの本を見たアラレ・・・ 「月と・・・ときむし?ときむしってなに?」 「ときむしじゃないよ、『カニ』って読むんだよ」と教えると 「ふう~ん、でもなんで『カニ』がときむしなの?どうして『カニ』なのに虫がつくの?足がいっぱいあって虫みたいだからぁ?」 う~ん・・・なぜでしょう?