大島紬の織口文字について
頂いた質問から・・・--------------------------------------------------------大島を買うなら絶対奄美産のものと思って、地元の呉服店で何点か見せてもらいました。大島紬の生地端に「本場奄美大島」という文字がどの反物にも入っていますが、もうひとつ製造者をあらわす文字は同じ製造者でも違うものがあります。これはどうしてなのでしょうか?素人だと「コピーもの?」とか「本物じゃないの?」とか疑ってしまいます。--------------------------------------------------------奄美大島紬では商品検査の際には、「地球マーク・本場奄美大島」の織口文字と、個々の生産者が製作した織口文字(製造者が決めたブランド名のようなもの)の両方がないと検査は出来ないことになっています。ですから奄美大島紬の場合が、必ず生地端末にが、2つの織口文字が織られています。この織口文字は外国紬阻止対策としてはじめられたものですし、他にも粗悪品防止のための細かい工夫が凝らされています(こちらは展示会のときにでも、またお教えいたしますね)。製造者は1製造者につき5つまで織口文字を使うことができます。ですから、同じ製造者でも違う織口文字の商品は存在します。奄美大島紬は機械織りでは「地球印」はつきませんので、この「地球印」が貼付されておれば、まず本物と安心していただいていいかと思います。 「本場奄美大島紬」と「○○織り」などの織口文字が必ず織り込まれています