本場奄美大島紬　新たなる伝統への挑戦

[大島紬を知る！～豆知識から専門知識まで～] カテゴリの記事

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  宮崎産の証紙

  宮崎産の証紙を教えて下さ～い。　とのご質問を頂きましたので。。。都城絹織物事業協同組合の証紙です。宮崎産はこちらの証紙が貼付されています。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Jan 6, 2007

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  燃やせばわかる？本泥染めの証拠

  どうすれば本当に泥染めをしているか解るの？こんな質問を受けることがあります。 簡単なのは証紙で判断することですが、『糸』を燃やすことも一つの判断となります。製造に携わっている方に、"どうしたら本泥か解るかね？"と聞くと、燃やせばいいがな！　と。。。。仕立て上がった生地を燃やすことは出来ないのですが、附帯されている生地端なら実験できる？かもです。　　　泥染めした糸を　　　　　　→　　燃やします　　　　　　　　　　　　　　　　　↓　泥染めはこのように焦げがつきながら燃えます　泥藍大島の糸です。下地に藍染めをした糸はこのように、藍色が出ます。次に何も染を施していない糸はというと。。。こんな感じで「チリチリ」になって燃えます。　左は泥染めした糸　　右は泥染めしてない糸  泥染めには、タンニン酸・鉄分が含まれており、このような燃え方をするそうですよ。お役に立つかわかりませんが、豆知識でした。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Dec 1, 2006

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  だから“泥染め”は独特の黒なのか？

  大島紬の泥染めは、泥だけに浸けてもあれほど黒くはなりません。テーチ木（車輪梅）のタンニン酸が泥田の鉄分と化合して、茶褐色が黒に変わっていくのです。奄美大島に生殖するこのテーチ木（車輪梅）をチップにして、大きな釜で煮ていきます。　このような赤（茶）褐色の染料が出ます。　テーチ木・泥と染めを繰り返します。　　黒に染まった糸が出来上がります。両方の染めを合わせて約８０回。。。草木と泥の濃い色が何ともいえない独特な、黒地を生み出します。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Nov 28, 2006

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  ビンテージ大島紬

  これも本場奄美大島紬です。泥染め、絣には赤・青・茶・黄・緑を使用して小紋の大柄に仕上げています。以前はこのような多色使いの商品も作られていましたが、最近では少なくなってきました。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Nov 11, 2006

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  無地絣

  地色は泥染めです。男物にも、羽織りにもいいですよ。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Nov 8, 2006

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  見分けつきませ～ん

  下の写真は縞模様の「大島紬」です。小さいですが上は絣のＵＰ写真。さて、この商品は手織り？機械織り？　どっち！　絣ＵＰ　　正解は機械織りです。反物の知人から譲り受けたお客様が、ちょっと見て欲しいとのご依頼。知人の方も証紙のない反物だっただけに見分けがつかなかったらしい。。。そりゃ、見た目ではわからないですよ～反物だと、てっとり早く見分けるには、反物をかざしてみて織り段があるようだと『手織り』。人の手で織られたものは、どうしても力の強弱の違いで均一に力が反物全体に加わらないために、どうしても織り段ができてしまいます。一方で機械の方は、完全に力が均一に加わるために、織り段は殆どでません。機械機りの場合は、この場合難物生地として処理されます。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Oct 21, 2006

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  天然藍染の毛羽立ち（？）は難物なのか？

  １００％天然藍染め染料で創作したものです。天然の藍染めは光の反射加減では「染めムラ」に見えたり「斑点上のもの」（毛羽立ちに見えるもの）が発生する場合があります。原因は色々な研究結果から藍の醗酵菌が斑点状となり、現われ糸（繊維）を織りこんでいく工程の中で生地表面上に浮き上がってきていると考えられています。しかしこれは一定期間経過（３～５年）すると、徐々になくなっていきます。空気に触れ染料が生地に浸透し、色が落ち着き更にいい・濃い藍色になっていきます。  着物の難物（俗にいうＢ反）の基準は様々ですが、染めの着物を基準にしたものが殆どで、ちょっとしたスレや光の反射加減によりムラに見えるものなどは全て検品ではじかれ、正品としては通りません。完全手作業である織物や天然染料はどうしても機械織りの生地や化学染料による染めのような検品基準では通らないのが現状ですが、このような天然素材の良さというのも好きなお客様も多くいらっしゃいます。弊社取り扱いの藍染めも染色段階での改良で、だいぶこの斑点状のものが出なくなってきており、業界の流通ではクリアできる段階にありますが、その反面本当にこれで天然藍染めの良さが出るのか？という「こだわり」からの回避にもなっているようで、創り手としてはどうも納得いかない部分も職人にはあるようです。少し着ただけで色落ちしてしまうような染めだと、天然染めであろうが実用性に欠けるとは思いますが、年を重ねるとともに色が浸透してきて、斑点上のものも消えていく。といった天然素材ならでは奥深い楽しみというのも、もっと販売店側でも伝えていけば、そんな日本人独特の楽しみも着物にはあるのだと、気付いて頂ける方も増えるのではないでしょうか？上の商品はお客様からあえて、“斑点状のものは取らないでそのままにしておいて”というご要望でしたので、このままで納品させて頂きました。「世間では難物といわれますよ～」との私の言葉に、“知らない人には言わせておけばいいのよ！”というお言葉。。。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Oct 15, 2006

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  昔の茶泥（ちゃどろ）

  昔の茶泥（ちゃどろ）の無地はないの？とのご依頼を頂いて、産地を探しましたらいい感じの商品を作られている織元さんがいらしたので早速お客様からも大変気に入って頂きました。　渋めの茶泥最近の「今風」のデザイン化により、製造数が減っています。着物としては地味？シック？になりすぎるという意見もありますが、 私は大島らしく、織物らしいこのような無地感のものが個人的に好きです。納品前にもう一度見るとやっぱりいい！私も欲しくなりました。男物でもカッコイイです。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Oct 14, 2006

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  大島紬には夏物もあります

  大島紬の夏物ってあるんですか？手織りもあるんですか？といったご質問を受けました。はい、あります！最近では奄美以外の産地で生産された機械織り品も多く普及してますが、手織りの夏大島も生産は少ないですが、数軒の織元で生産を続けています。こんなに透けてますよ。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Sep 29, 2006

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  絣模様

  ９マルキの総絣です。多色のものは絣へ色とつけて、絣糸を作り織り上げていきます。波しぶき 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Sep 27, 2006

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  大島紬関連クイズ　

  徐々に問題が難しくなってきますよ！お時間あれば一度のぞいてみて下さい。ぜひチャレンジして下さい！ 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Sep 26, 2006

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  ８月 大島紬生産 ２０・８%減

  本場奄美大島紬協同組合のまとめによると、８月の大島紬の生産反数は前年同月比２０・８％減の１，７９９反だった。男物は４１・６％の大幅減、女物も１６・４％の減となった。７月は月別の生産反数が２０カ月ぶりに前年比を上回ったものの、８月は再び減少。染別は泥　　１，０９７反で１９・４％減、化染　 　５４２反で１８・９％減、草木泥　　３８反泥藍　　 　２２反製品の男女別では男物が230反、女物は1,569反で男物は１６４反減、女物は３０８反減。不合格は９点で不合格率は０・５０％。内訳は絣（かすり）不ぞろい６点、傷３点だった。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Sep 8, 2006

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  大島紬、２０カ月ぶりに前年同月を上回る

  本場奄美大島紬協同組合のまとめによると、７月の大島紬の生産反数は前年同月比３１４反（１・４％）増の２，４００反だった。月別の生産反数が前年比を上回ったのは２００４年１１月以来２０カ月ぶり。男物は１４・９％増、女物は１・１％減。７月の生産反数を経（たて）糸の密度で表す算（よみ）別でみると、１５・５算は１，７５５反、１３算は６４５反。前年同月比で１５・５算は３・９％増、１３算は４・７％減となった。染色別では主力の泥が１，５２９反で２・７％減、化染は７９３反で１４・９％増、草木泥は３２反減の４１１反、泥アイは５反増の３１７反だった。製品の男女別では男物が４３６反、女物は１，９６４反。男物は５１６反増、女物は２２反減で、男物が増加した。不合格は２２点で不合格率は０・９１％。内訳は地合不良六点、絣（かすり）不ぞろい４点、尺不足と縮み各３点などだった。本場奄美大島紬は０５年まで２１年連続の減産となっており、０６年も１月から６月まで前年同月比１０％前後の落ち込みが続いていた。組合関係者は２０カ月ぶりの増となったことについて「大きく落ち込んだ５―６月の反動と、問屋からの注文品が多く出てきたのが増加の要因」と分析。「下げ止まりなのかは３カ月は様子を見ないと分からない」と慎重な姿勢を示した。地元・南海日日新聞より抜粋------------------------------------------------------ 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□  

  Aug 8, 2006

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  秋名バラ

  大島紬の伝統柄の一つ「秋名（あぎな）バラ」。サンバラという竹製の篭の網目模様から図案化されたのが「バラ」の名前の由来で、龍郷（たつごう）柄の産地である、龍郷町秋名（あぎな）地地区で考案・製造されてきた。斬新で面白い柄なのですが、 最近では洋服や小物の一部でこの模様がよく使用されているが、着物としては着ている方はあまり見かけない。。。　青、紫、赤色があります。こんな伝統柄も残して行きたいものです。。。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Aug 7, 2006

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  緯総絣

  緯糸だけで絣模様を出す織り技法があります。総絣にすると模様が浮き出てさらに「味」が出ていい仕上がりにもなります。　緯総絣模様緯絣は絣合わせが縦糸がないだけに、作業効率もいいようですし販売価格も比較的安価な設定が可能になります。絣の組み合わせを色々とアレンジすることで、大柄の模様も出すこともできるのですよ。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Jul 24, 2006

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  奄美の泥

  本当の製法を詳しく教えてもらえませんか？最近は製造方法に関してもよく、このような質問を頂きます。“しょうーもない商品をつかまされるのは勘弁よ！”そうはっきり仰られる方も・・・　どうせ買うなら【本物を】誰もが求めることでしょうね。前回に続き泥染めについてです。泥染めに使う奄美の田んぼは、非常に鉄分が多く、触るとぬるぬるした感触です。豊富な鉄分、粒子が細かくないと糸を傷つけてしまい、織るまで糸がもたないのです。車輪梅（テーチ木）の煮汁で染めた糸を泥田に浸すと、茶褐色から黒色へと変化していきます。これは鉄媒染（てつばいせん）で、タンニンと泥の鉄分が結合して黒くなるのです。伝統工芸士の染め職人・金井さん　職人の感覚のみで染める染めは天下一品です。おおよそ染められた糸は３～４割ふくらむといわれ、だいぶ柔らかくなります。大島紬独特の黒と、生地の軽さ、柔らかさはこうして出来上がります。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Jun 8, 2006

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  締機（しめばた）

  防染めのための締機（しめばた）工程です。これから泥染めにかかります。１回こうして機織りをして、また実際の織りにかかるのです。だから・・・大島紬は２度織られる。そう呼ばれています。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Jun 7, 2006

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  まずは「地球印」の証紙をご確認下さい　その参

  大島紬の地球印証紙はきちんと貼付されている証拠として、また乱用防止のためにこのような機械でパンチ（穴）します。　　証紙と生地を円形で数箇所の穴があきます。※不合格品にもパンチはされています。証紙が湯通しなどではがれてしまったり、検査を受けていない他の商品などに貼付した際には、生地のパンチ跡と合致しないために乱用したこともわかるようになっています。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Jun 5, 2006

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  まずは「地球印」の証紙をご確認下さい　その弐

  本場奄美大島紬協同組合で織り・染めの検査をクリアした商品に地球印・泥染め・伝統産業の証紙が貼付されるのは前回ご紹介致しました。　泥染めの証紙を貼付　伝統工芸品証紙を貼付そして貼付されるべき証紙が全て貼付されると、機械でパンチ（穴）をします。これも偽者防止、証紙の乱用をされないためのものなのです。⇒続きます 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  Jun 4, 2006

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  大島紬は泥染めをしてます！続き

  では、どのようにして本泥か否かの検査が行われているのか？まずは本場奄美大島紬協同組合の検査員が織り上げられた反物の端を切り取ります。　このようになっているのは染色試験のためです。「染色試験のために切り取りました」というシールを貼付している場合もあります。　糸を焼きます。白の容器に藍・黒の色が付色することで、藍染め、泥染めなどが確認できます。特殊な試験用の液体に糸をつけると、泥染めをしている証拠として茶色に変化していきます。検査用に切り取られた切れ端の山です。この検査を得て、本場奄美大島紬の証として証紙が貼付されるのです。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  May 30, 2006

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  大島紬は泥染めをしてます！

  大島は本当に泥染めしているの？とのご質問をお客様から頂きました。ある着物の展示会で、この大島の染めは化学染料で染めた黒です。と説明を受けたようで、え、大島の黒って全部本当の泥染めじゃないの？と今回のご質問となったようです。本場奄美大島紬の黒は基本的には泥染めを行っていますが、化学染料の染めもあります。本泥染めの場合は泥染めは泥田での泥染めとテーチ木（車輪梅）の染料とを交互に染めることで完成します。本泥染めにはこの証紙が貼付されています。本泥染め以外にはこの証紙は貼付されませんので、まずは反物の端末にある証紙を確認するのがわかりやすいです。実際の色目も黒というよりは、少し茶色かかった黒で、蛍光灯などの室内よりも、屋外での太陽下などで見るとその違いも分かりやすいです。では？どのようにしてその商品が本当に泥染めされているものかの検査を行っているのでしょうか？織りあげられた大島紬はすべて本場奄美大島紬協同組合の検査場に持込まれ、ベテラン検査員が、長さ・織幅・絣不揃い・色ムラ・織キズ・量目不足など１８項目に及ぶ厳重なチェックを行い、合格不合格を決定しています。 人気blogランキング★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 "のぶおばあ"の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp/-------------------------------■■■□□□

  May 29, 2006

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  締機（しめばた）

  絣糸を作る際に、防染のためにする織りの工程があります。締機（しめばた）という工程ですが、きつく＝強く機を締めなければいけないために、昔から男性の作業として大島紬の製造工程の一部を担っています。専用の織機です。この締機（しめばた）工程があるために、大島紬は大島紬は２度織られるのです。 人気blogランキングへ　→面白かったらクリックを、面白くなければ“怒り”のクリック！★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 “のぶおばあ”の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  May 8, 2006

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  割込式の絣

  “これって割込式ですか？”お客様が来社され、インターネットでのお買い物商品をお持ちになられました。ん～残念ながら、それは【長締（ながじ）め】というもので、割込ではないです・・・割込【わりこみ】式と呼ばれる絣経糸（たていと）が、　絣糸2、地糸1、絣糸1、地糸2、と複雑な配列で細かい模様をつくり出します。　　　　　　　　　最近はインターネットでの商品案内も数多く、「割込式大島紬」として掲載されてますが、中にはそれは割込とはいわないだろう（＞＜；・・・というのもあります。販売側も絣をよく調べて下さい！ 人気blogランキングへ　→面白かったらクリックを、面白くなければ“怒り”のクリック！★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 “のぶおばあ”の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Apr 11, 2006

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  ２００５年度　奄美大島紬生産数

  ２００５年度の紬生産は９・７％減の２万６５８４反 本場奄美大島紬協同組合は4日までに2005年度大島紬生産実績をまとめた。生産反数は26,584反で、初めて3万反を割り込んだ前年度よりさらに2,854反（９・７％）の減反となり、落ち込みが続いている。赤崎理事長は「従来の取り組みだけでは厳しい。地域ブランド化に向けた地域団体商標を申請したほか、他産地との共同催事の開催、商品履歴システムの活用など、前向きにエネルギーを注いでいく必要がある」としている。　　　　　　生産反数を月別でみると、すべての月で前年度を下回っており、特に12月（８３・９％）や7月（８６・０％）の落ち込みが大きかった。理事長は「和装業界の不況が厳しく、価格面で生産現場にしわ寄せがきている。従事者の高齢化と後継者不足も減産の要因。他産地との共同催事などをてこに活性化を模索したい」とした。（南海日日新聞ＷＥＢサイトより）－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－１年で2,854反の生産減は大きい。１ヵ月で２３８反・・・　１日で8反・・・ずつ減る職人に業・・・。数は減っても本物の業を残し、伝えていきたいものです。 人気blogランキングへ　→面白かったらクリックを、面白くなければ“怒り”のクリック！★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 “のぶおばあ”の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Apr 9, 2006

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  複雑な織り技法を行うわけ

  １２マルキの絣大島紬は絣の細かさや複雑さで、独特の柄出しができます。手作業のために、高度な織り技法を保つためにはより高度な技法を織り続けること一度ワンランク下の技法で織ると、その上の技法を織ることは難しくなると職人さんはいいます。そのためには高い技術を維持したところで織り続けること・・・。手織りならではの、織り技術と維持の難しさです。 人気blogランキングへ　→面白かったらクリックを、面白くなければ“怒り”のクリック！★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 “のぶおばあ”の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Mar 18, 2006

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  大島紬・証紙の見分け方

  ご来社やメール等にて最近多い質問は、機械織り品と手織り品の違いを教えて下さいというもの。大島紬は一部機械織り品も製造しています生地の風合いがどうだ。絣の織り具合がどうだ。・・・といってもなかなか「見た目」では判断は難しいものですので、簡単な証紙での見分け方をご案内します。 鹿児島産右端の金色（丸形）証紙に注目　機械織り品にはこの証紙が貼付され、「織絣」と赤字印がなされています。 奄美大島産　手織り品のみ製造　奄美大島で製造された大島紬の定義に該当しない絹織物にはこの証紙が貼付されます（機械織り、手織りともに）。 手織り品には鹿児島産・旗印、奄美大島産・地球印に加え、この伝統産業証紙が貼付されています。 人気blogランキングへ　→面白かったらクリックを、面白くなければ“怒り”のクリック！★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 “のぶおばあ”の　のの織り日記当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Mar 14, 2006

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  勝手に名前を使わないでね！

  本場奄美大島紬の証地球印今年の４月１日から、地域ブランドを適切に保護することを目的とした地域団体商標登録制度が開始されます。特許庁地域団体商標制度は、地域の名称及び商品又は役務の名称等からなる商標について、事業協同組合等によって、地域との密接な関連性を有する伝統的工芸品に使用されることにより、一定程度の周知性を獲得した場合に地域団体商標として登録を認めることを主な内容とするもの。今後このことにより、類似品との差別化・ブランド化が図りやすくなることが期待されている。 人気blogランキングへ★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 “のぶおばあ”の　のの織り日記日本史にみる 着物のルーツ奄太郎が語る！面白い日本史！当ブログ、あまから・ひとしほＷＥＢサイト、ブログに掲載されている全ての画像、デザイン、その他の無断掲載を禁じます。 □□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Feb 14, 2006

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  商品検査

  　振袖にもいいです！　９マルキ総絣　珍しいエンジ色が映えてます各織元さんでも仕事がはじまりました。今日は本場奄美大島紬協同組合で数点を商品検査してもらいました。１点は反尺のために不合格背の小さめの方向けにまたご案内させて頂きます。ここ（奄美大島）に来ると、手織りの素晴らしさをあらためて実感します。 人気blogランキングへ★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 “のぶおばあ”の　のの織り日記日本史にみる 着物のルーツ奄太郎が語る！面白い日本史！□□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Jan 6, 2006

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  ２００５年の紬生産反数

  皆様、よいお年をお迎え下さい・・・－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－本場奄美大島紬協同組合では、本年の検査業務を終了し生産反数を発表した。前年比９・８％減の２７,０２７３反で、１９８５（昭和６０）年以降２１年連続の減産。◇経（たて）糸の密度で表す算（よみ）別でみると、５％弱の減◇染色別では主力の泥が１３・１％、化染が１・９％、草木泥が８・７％増加泥藍が２４・５％減◇男女別では男物が７・３％減、女物が３％減ライフスタイルの変化により着物着用の機会も少ない今日で、減産もいたしかたない部分もあるが、産地売値の低下や後継者育成問題、従事者の高齢化などで生産力が落ちている。伝統技術継承者が減り、ほとんどの商品が機械織り、化学染料による染めになってしまっては大島紬の本来の良さもなくなり、大島紬って何？となってしまうのではないか？本来の泥や草木といった天然染めの良さや、手織りの製造方法を知らない製造者が「これが大島紬だ」といって流通させ、消費者方が“これが大島紬！やっぱりいいね～”となる時代が来ることは生産者にも消費者双方にとっても寂しい。数は少なくなっても伝統技術・本質は守っていかなければ・・・。各産地で続く染物・織物の生み出す独特の生地感・色合いなどには、日本人が肌で感じる「わび・さび」といった表現の難しい微妙な感覚を与えてくれる日本の大事なものでもあると思う。 人気blogランキングへ★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 “のぶおばあ”の　のの織り日記日本史にみる 着物のルーツ奄太郎が語る！面白い日本史！□□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Dec 31, 2005

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  『マルキ』の違いは？

  左から12マルキ、9マルキ、7マルキ式　絣の細かさの違い「奄伽樂（あまから）」大島紬の目利きとはお客様宅ご訪問。“よく○○マルキって言うけど何なの？どう違うの？”とご質問あり。同様のご質問はよく受けます。よく『マルキ』は本場大島紬の品質をあらわす単位と思われがちですが、マルキとは経糸総数に 占める絣糸の密度の単位です。（たて糸内に絣糸が何本使用されているか）。◇ １マルキはカスリ糸８０本です。基本的な分類　（※縦糸総数は1,240本）・９マルキ式 ： ９.６×８０本　＝　７６８本（経カスリ糸）・７マルキ式 ： ７.２×８０本　＝　５７６本（経カスリ糸）・５マルキ式 ： ５.８×８０本　＝　４６４本（経カスリ糸）『マルキ』が本場大島紬の価値や品質をあらわす目安として使用されているのは、絣糸は細かくなればなるほど、 繊細な絣柄を表現し織手の技術も労力も要する細かい作業が必要となるからです。現在は織手の減少により７マルキが生産の殆どを占めていますが、「１２マルキ」もあり、 現在の大島紬の手織技術ではこの「１２マルキ」が限界といわれています。マルキとは？ 人気blogランキングへ★その他のあまからブログ★大島紬のスタイリング研究amakara-style news職人の声をお届けします機織り名人 “のぶおばあ”の　のの織り日記日本史にみる 着物のルーツ奄太郎が語る！面白い日本史！□□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Aug 20, 2005

• 原点を見つめ直す

  昔ながらの蚊かすり（９マルキ式）大島紬の特徴である絣のみで織り上げた無地感Ｑ：本場大島紬は機械で織っているのですか？Ａ：いいえ、あくまでも「人の手」により織られています。Ｑ：本場大島紬は他産地の商品を真似て作っているものですか？Ａ：いいえ、奄美大島でしかできない泥染め、草木染めを中心とした独自の伝統技法で、他の産地にはないものです。Ｑ：織っている途中で反物の幅が狭くなったり、広くなったりした場合にはどのようにして調整して、織り上げていきますか？---------------------------------------------------------------------------上記は「本場大島紬」伝統工芸士認定までに、最低知識として身につけておかなければならない条件をテキスト化したものの、一部抜粋です。他にも大島紬の技法を中心としたまさに、職人でしかなしえない条項が書き綴られています。本物を本物として広めていく事が我々の使命である！！今回の奄美帰省では大島紬の原点を今一度見つめ直し、「今後も大島紬はどうあるべきか？」を再確認した時間だった。**奄伽樂（あまから）もう一つのブログ***着物のルーツをお伝えします。“お陰さまで大好評！！”奄太郎が語る！面白い日本史！http://plaza.rakuten.co.jp/amadiary□□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Jul 10, 2005

• 大島紬を未来へ残す Ｐ４

  外国（韓国）産の取り扱いかつて韓国産の安価品が大量に入荷した時期があり、卸問屋が価格交渉し注文してくるので、紬業者が原料と技術を韓国に持ち込み、出来上がった製品を奄美に持ち帰り（開発輸入）、本場奄美大島紬の名で正式ルートで出荷されていたらしい。勿論これはヤミ生産であり、あってはならない事である。1968～69年（昭和43～44年）頃には、輸入阻止運動が起き、日本・韓国２国間協定で年間３万6,000反と決められた（当時、奄美は約20万反）。協定数量が3万6,000反ということは、実態はそれ以上の輸入があったと推測されていた。そこで、奄美ではヤミ輸入を抑制する目的で、織士の登録制度を実施した。生産量はほぼ織士の数で決まるから、織士登録数から推して出荷量が著しく多い場合、灰色業者と判明する。こうした対策もとられた。最近では韓国産紬の「日本への入荷はもうないというし、作ってもいないのではないか」と聞くが、インターネットでは、今までの中間流通品か韓国産大島紬として出品されているのもよく目にするが、あのような価格が標準だと認識されるのも産地製造価格の圧迫につながっているひとつの要因なのかもしれない。先達て、韓国産紬の取り扱い業者への厳しい処置策案が産地組合内で上がっていたようだが秘訣に終っていた。産地の製造者は「恥じるような商品は作ってない」と頑固な部分も覗かせるが、一報ではこのような不正者に対しての処遇策などに関しては、その頑固さはどこかへ消えてしまう。自分らの手で作り上げてきた歴史もまた、自分らの手で消してしまうのは淋し過ぎる。**奄伽樂（あまから）もう一つのブログ***着物のルーツをお伝えします。“お陰さまで大好評！！”奄太郎が語る！面白い日本史！http://plaza.rakuten.co.jp/amadiary□□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  Jul 8, 2005

• 不正紬防止対策で除名処分規約改正へ

  地元新聞記事より一部抜粋　5/18付　南海日日新聞より---------------------------------------------------------------------------奄美群島大島紬振興対策協議会が不正紬防止対策で除名処分規約改正へ奄美群島大島紬振興対策協議会の常任委員会が１７日、名瀬市の紬会館であり、２００５年度の事業計画や予算を承認した。質疑では不正紬の流通防止対策や紬組合の除名処分者に関する規約の改正を求める意見が相次ぎ、同常任委の委員長は「あいまいだった除名処分に関する規約の改正に取り組みたい」とした。議案審議では外国紬や不正紬の現状と対策を問う質疑が相次いだ。紬組合の除名処分者が家族名義で再加入して不正を繰り返した事例が報告され、これまでの基準や処分の在り方があいまいだったことが判明。委員長は組合加入の際の保証人制度の改正について言及したほか、不正紬の取り締まりで司直が動きやすいような条例の制定についても示唆した。委員からは除名処分に関する組合規約の改正を求める意見が出されたほか、大島紬の信頼を高める目的で導入された「本場奄美大島紬履歴システム」を活用すべきとの意見もあった。２００５年度の事業計画では、不正輸入紬の流入防止に加えて、地球印商標を張っていない織物や織り口文字の織り込みのない大島紬らしき織物の摘発・取り締まりを税関に陳情するほか、産地内対策として織り技術者の製織調査などを継続。また、今年度から導入した「履歴システム」を促進して販路拡大に努める方針。---------------------------------------------------------------------------正式な製造方法にのっとった商品基準を保ち、模造品・偽造品が消費者に手に「本場奄美大島紬」だとして渡らないためには、このような方針を打ち出すことも必要であると考える。更に多くの情報発信も必要である。□□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  May 20, 2005

• 地アキの大島紬は簡単だから安い？

  【地アキ】と呼ばれる“無地場”の多い泥大島お客様宅にて。“地アキの大島はかすりをあわせる柄が少ないから織りも簡単で安くできるらしいわね”と以前お買い求めになられた泥染め・地アキ柄の商品を見せて頂いた。『地アキ』とは「地が空く＝飛柄などに代表される、無地の部分が多い大島紬の柄の事をこう読んでいます。以前呉服問屋さんの社員さんが、“地アキは作るの簡単だから安く仕入れる事ができる”と言われていた事もありました。さて、販売価格の高い、安いは別として「かすりをあわせる柄が少ないから織りも簡単」というのはその販売された方は説明不足です。というのも、反物を透かして見てみると織り段が手織りの商品では見られます。これは全て手織りの作業だけに、「人の手の力の入れ具合」により、この織り段と呼ばれる箇所ができる頻度が無地場の場合は増す場合があるからです。それだけに１２Ｍ以上の長さを毎日、均等な力加減で織っていくことが極力織り段をなくし、より機械織りに近い精巧な織り技術を表現できるからです。織り職人さんもこの段をなるべく出さないように、最新の注意を払って織り上げていくのですから、かすり柄の多い商品とも引けのとらない手間のかかる作業なのです。□□□■■■-------------------------------本場奄美大島紬専門店　奄伽樂（あまから）　　　http://www.amakara.jp 　　-------------------------------■■■□□□

  May 19, 2005

• ２００４年度の大島紬生産が初の３万反割れ

  地元新聞記事より一部抜粋　4/6付　南海日日新聞より-----------------------------------------------------------------------本場奄美大島紬協同組合（堅山清二理事長）のまとめによると、２００４年度の紬生産反数は２９,４３８反（前年度比７・５％減）で、初めて３万反台を割り込んだ。堅山理事長は「このまま放置すれば２万反を割る。今が正念場で、流通問題を解決して減少に歯止めを掛けるには産地が結束する以外にない」と危機感を示した。（中略）生産反数が昭和４０年代のピーク時に比べ１/１０の近くに落ち込み、減少に歯止めが掛からない状況について堅山理事長は「２万反を割り込めば流通も他産地へ移る。思い切った取り組みが必要だ」などと話した。-----------------------------------------------------------------------現状を再度見直して、やるしかない！我々も職人さんが路頭に迷うのは何としても避けなければならないし、このすばらしい技術と商品を無くすわけにはいかない。

  Apr 14, 2005

• 大島紬の歴史

  古典柄：宝玉（ほうぎょく）　割り込み式「奄伽樂（あまから）」より　http://www.amakara.jp/history.html絣の源流はインドネシアの「イカット」だと言われている。イカットとは、マレー語で縛るとか結ぶとかいう意味であり、絣の防染技法を意味している。これが交易などによって、黒潮に乗るように北上し、琉球列島から、奄美大島にたどり着いた。このようにして伝えられた絣だが、琉球絣と奄美大島の絣とはまったくその技法を異にし、奄美大島では独特の絣文化を生み出した。奄美大島の絣は、経糸と緯糸が必ず地糸を割り込んでいる。正確に言えば経糸を割り込み、経糸を打ち込みといい、その経糸と緯糸がキッチリと十字に合った精度にあり、これが大島紬の絣を世界の逸品と言わせているのである。大島紬も遠い昔は、無地や縞を織って日常着にしていた。山路には桑の木があり、亜熱帯のこの地は、念に何回も蚕を飼うことができた。繭から真綿にし、それをニギバシという簡単な道具を使って糸に紡いだ。現在のように独特の風合いを持つ絹織物となり、多くの人々に喜ばれるようになったのは、明治になってからである。奄美大島では絣を織り出す工夫をし、「絣加工用締機」等さまざまな手法が考案された。大島紬は、体力の必要な、締機や染色の仕事は男性が、機織りは女性の仕事であった。女性たちは、１４，５歳になると機を織り始め、５，６年たつと難しい絣を織った。細微な絣模様は、経緯を合わせるため、７，８センチ織ると経糸を緩め、経緯の絣糸を針で合わせて、織り進む。そのように細かい仕事を今も続けている７０歳の女性は、「織るのが好き」といって、明るい顔を私に向けた。この島で生まれ、この島で暮らすこの女性は、戦後の厳しい統治の時代を経験しており、また、その後の昭和３０年代に大島紬がブームを迎えたときは、忙しく機に向かった日々であったが、若々しく、穏やかな表情で気丈に、紬を織り続けているのだった。私はその姿に心を打たれた。昭和３０年代といえば、ウールや洋服地など、広幅の布地をきものに仕立てることが流行したが、やがて一転して日本の伝統文化を見直す気運が高まった。大島紬への回帰に心が動いていったのである。今また、大島紬に人気集まっているという。大島紬のもつ都会的でシャープさと控えめな美しさが多くの人を魅了しているのであった。大島紬は、私たちにとって永遠に憧れの織物であると思う。（大妻女子大学助手・日本民族学会会員・染織研究家である竹内淳子さんの記述を引用させていただきました。）

  Apr 4, 2005

• 「ひともと」って何ですか？

  頂いた質問から･･･---------------------------------------------------------------------------呉服屋さんで「ひともと」というかすりが十字の商品を見せてもらいました。かなり貴重なものということで、勧められましたが、どのような織り方なのでしょう？そんなに貴重なものなのでしょうか？---------------------------------------------------------------------------大島紬の絣には大まかにわけて、片ス（かたす）式、一元（ひともと）式、割込み式とあります。あまり技術的な詳しい説明は頭が痛くなると思いますから、基本的な説明をさせて頂きます。大島紬の特徴である絣柄の表現はこの糸の配列によってかわってきます。◇片ス式　―片スとは数字の『１』を表すものです―経糸の配列は【１・３・１・３・１・３･･･】、緯糸の配列は【絣糸２、地糸２の２・２・２・２・２･･･】で織られます。この織りでいくと、本来であれば《十の字》になる絣が、地糸三本の陰に隠れてしまい、≪Ｔの字≫になります。 表では≪逆さＴの字≫になり、裏では≪Ｔの字≫になります。 現在市場で販売されている大島紬製品は殆どがこの片ス式です。◇一元式　―一元とは「１×２」で数字の『２』を表すものです―この【元－もと】は織物の共通用語で大島紬特有のものではないらしいです。ちなみに「ニ元」（ふたもと）というのもあり、こちらは「２×２」で『４』を表してます。経糸の配列は【２・３・２・３・２・３･･･】緯糸の配列は【絣糸２、地糸３の２・３・２・３・２・３･･･】で織られます。この織りでは、経糸には、絣糸が２本連続して並ぶ事になり、緯糸も同じく２本連続して並びます。 そうなると、絣模様は≪十の字≫の形（風車の形）を作る事ができます。一元式は【２・３・２・３】の配列ですので、全体の糸に占める絣糸の割合が大きくなります。この割合が大きくなればなるほど、繊細で緻密な模様を織り出せる事ができるのです。 絣の一つ一つがダイヤモンド模様そのものになり、片ス式に比べると絣模様がはっきりとしています。奄美大島産は昭和６０年代までは殆どがこの、一元式でしたが手間と高度な織技術を要するために現在では、 生産数も減少してきており、貴重なものといえるでしょう。「貴重」というよりは「本来は」という表現の方が妥当かもしれません･･･。◇割込み式　地糸・絣糸を【２・１・１・２・２・１・１・２】等の不規則な配列をする事により、より複雑な模様を表現できます。この割込み式も複雑で緻密・高度な織技術を要するために、織工さんの減少で生産数も年々減り続けています。参照：http://www.amakara.jp/kodawari4.html※簡略化したイメージです。実際の織りはより複雑です。

  Apr 2, 2005

• 大島紬の振袖はありますか？

  このような問い合わせを頂きます。大島紬の振袖はありますよ。ようは丈尺（生地の長）を長めに織り振袖にした場合２尺袖に対応しているものなのですが、出来上がりは見事なものです。友禅や絞り、金彩を使用した振袖で比べるとどちらかというと華やかさはないですが、黒地やシックなものが好きという方にはよく好まれています。最大のメリットは既婚者になれば、袖を普通袖に直してそのまま着ることができることではないでしょうか。振袖は成人式の後にはなかなか着る機会もなく、既婚者となり袖を直しても柄が若すぎたり、年齢に合わないなど２次利用（こういうのか？）が難しいですね。よく大島紬は「地味」といわれますが、そんな事はありません。地味ではなくシックなのです（笑）。かなりに贔屓で今日は宣伝してみました（＞＜；

  Feb 6, 2005

• 大島紬は全て泥染めではないのか？

  純泥染めにはこの証紙が貼付されます持っている大島紬は泥染めと思っていたのですが、詳しい友人に泥染めではないといわれました。大島紬は全て泥染めではないのか？--------------------------------------------------------大島紬は泥染以外にも草木染めなどの天然染料を使用したものと、化学染料を用いて色々な色目を出しているものとに分かれます。黒・茶・グレー・藍などは泥や草木染めの天然染料で出せますが、それ以外の色大島や白・夏大島などカラフルな色目のものには化学染料を使用して染色しています。化学染料の染めではあらゆる色彩が出せるのと、天然染めのように色目が変わったり、色落ちはしないのが特徴です。

  Jan 29, 2005

• 年々減り続ける大島紬製造

  機織りの様子（本場奄美大島紬協同組合内）鹿児島県商工政策課がまとめた２００４年の県内大島紬生産状況によると、生産反数は９万９６２９反で前年に比べ４％減少した。生産反数は０２年に１８年ぶりに７・３％増加したが、翌年の０３年には減少に転じた。県商工政策課は「県内産大島紬のうち奄美産地の生産反数は３割だが、生産金額では手織りのため単価が高く５割を占めている。依然として減少傾向にあるが、金額面では、奄美産地の紬協組がスタートさせた男物（亀甲柄）の検査窓口一元化などの効果が昨年末から出てきているようだ。これらが従事者の賃金増と後継者増につながれば」などと話している。（南海日日新聞社記事より一部抜粋）我々の扱う奄美大島紬は全て手織りで機械織りはしておりません。「それは大島紬とは何ぞや？」という強い理念のもとに伝統手法を継承きている証です。生産のピークは、奄美産地が１９７２年の約２７万ですから、１/１０以下ほどになってきていますが、何とかこの「人の手」という大事な文化を残して生きたいものです。なぜならそれが【大島紬】だからです･･･。機械に頼るのはいつでもできます。

  Jan 19, 2005

• 染大島とは？

  「染大島ってどう違うのですか？」という質問をお客様宅で頂きました。初めての方やこれから大島紬を知る方にとっては大島紬でも染大島・縞大島とかの種類が多く、なんのこっちゃわからない事が多いですね。「染大島」とは、大島紬の生地に染加工が施された後染めのものです。主に京都での京染めや友禅加工が多いようです。鹿児島産（旗印）の機械織りの白生地に捺染（なせん）の小紋や訪問着調に染められたものも多く見かけます。証紙について↓参照http://plaza.rakuten.co.jp/kishibun/diary/200412290000/使用されている生地には、白生地や絣模様を出しているもの、また、手機りのものに後染め加工を施しているものもあり、種類は多くあります。私的には、○先染めには先染めの、◇後染めには後染めの良さがおのおのありますから、手織り先染めである大島紬は、その良さを楽しむには、後染め加工などは施さないのがいいのではと思っています。これは好みの問題ですね（^＾･･･。

  Jan 4, 2005

• 本場奄美大島紬2004年動向

  ＜南海日日新聞社記事より一部抜粋＞http://www.nankainn.com/kiji/back04-1225-1230.htm◇大島紬長年、奄美経済を雇用面も含めて支えている大島紬。生産は１９７２年（２９万７,６２８反）のピークから昨年は３万１,９０１反まで落ち込んだ。今年も減産は避けられない状況だが、業界ではＩＴ（情報技術）を活用した商品カルテシステムの導入など新たな取り組みを始めており、今後の動向が注目される。

  Jan 3, 2005

• 機械織りと手織りのごく簡単な見分け方

  ↑機械織り商品　見分けるには難しい・・・http://www.amakara.jp/kodawari1.htmlお客様宅訪問。お持ちの着物をいくつか見せて頂いた。夏大島もお持ちでしたが、「機械織りも手織りも見分けがつかない」との事でしたので、今回はごくごく簡単な見分け方をお教え致します。■□機械織りと手織りってどうやって見分けるの？　□■１．証紙を確認する。基本的な見分け方は皆さんご存知ですよね？！これは夏物に限らず、反物の端末部分に付いている証紙＝マークに注目してください。奄美大島で織られた大島の反物には勿論“地球マーク”が付いています。基本的に奄美で織られたものは『手織り』ですので、“地球印”ですが、少数ではありますが機械織りのものもあります。（「ブルー色に地球印」で、産地証明の証紙です）。http://www.amakara.jp/faq/faq26.htm奄美大島紬＝『手織り』には必ず、横に金色の“伝”マークが入ります。厳しい審査基準をパスした「伝統工芸品」という証明になります。“地球マーク”と“伝”マーク。これが付いていれば間違いなく『手織り』の大島紬です。これからは是非、証紙にも注目してください。２．透かしてみる。通な見分け方というと・・・・・。反物を広げ斜めに掲げて、光に透かして見てください。『手織り』の場合、必ず織りムラが出ます。なぜ織りムラができるかというと、機械だと力加減は終始均一なのに対して手織りの場合は、織る時の微妙な力加減がそのつど違うからです。この力加減が手織り独特の風合いとなって現れるわけなんですが・・・。この見分け方で、簡単な見分けはできるかと思います。大島紬特有の「手織りの良さお疲れ様です。」を感じて頂ければ嬉しい限りですね。

  Dec 29, 2004

• 厳しい検査基準は伝統の証

  先日に続き、『不合格品』について、お話ししたいと思います。現在、奄美大島紬の検査基準などを統括している【本場奄美大島紬協同組合】は、その前身である【鹿児島県大島紬同業組合】が1901（明治34年）に9月に設立されたのがはじまりです。設立当時の資料はほとんど残っていないとの事ですが、鹿児島県本土で発行されていた「鹿児島新聞」の同年11月19日・20日付の両紙面に同組合の定款が全文掲載されているのが昨年発見されました。当時は大島紬も粗悪品や模造品が横行していた時代で、それだけに検査基準は、非常に厳しく、品質保持に懸命になった関係者の姿が定款からはうかがわれ、組合員であることを示す証票の管理も重視していました。大島紬製造者には必ず検査を受けることを義務付け、下記のような半ば社会的な制裁も加えるような厳しい決まりを設けていたようです。--------------------------------------------------------◇検査合格を示す検査証を貼付していない紬の売買、譲与、交換を禁止◇違反者に対しては過怠金を徴収、紬取引を一定期間停止◇違反内容を組合事務所に掲示、公表する◇不合格品には裁断して本人に渡す--------------------------------------------------------数ヶ月かけて織り上げた約１２ｍの反物に、「検査不合格」ならハサミを入れて裁断してしまうという、現在では考えられない厳しい処分です。しかし、このような厳しい品質管理を徹底してきたことが、現在の大島紬の品質や技術を支えているのです。もちろん、不合格品だからといって、生産工程で手を抜いていたり、糸の質を落としたり、泥染めの質を落としたりしているわけではありません。正品とまったく同じ、製造工程を積んできています。厳しい製造基準に裏付けされた大島紬は、Ｂ級品といわれる品に関しても品質には自信をもっています。　

  Dec 27, 2004

• 『蚕と繭・縦と緯・個と連帯』

  昭和５２年に発行されたという小冊子より・・・。大島紬に関わる奄美の人々の歴史を感じる内容のものが多く記載されていますので、前回に引き続きご紹介します。◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★┃*=*=*=*=*=　蚕と繭・縦と緯・個と連帯　*=*=*=*=*┃…………………………………………………………………◇◇◇通産大臣を始め伝統ある日本の着物発展の催しとして定評のある「全国織物競技会」に於いて、数回に亘って入賞を確保したＴさん（奄美大島紬製造者）は、良い大島紬を作る秘訣があるとすれば、手始めの絹糸合わせの“糊付け”からなる、最初の作業工程から個人技に優れ、その上で、数十回に亘る作業工程にも重点を置き、その各工程に合った人選をしていくことだと言う。本場奄美大島紬最大の特徴たる“縦（たて）・緯（よこ）”絣合わせに最も重要な事は、各個人の技（手作業）が一連の製造工程作業と連動し、それが持続する「水平思考」にあると言う。１個の蚕が自らの生を守るために絶対的な必要条件とは、自己以外を侵されない「まゆ」をつくる以外にはない。紬糸の「まゆ」を選択する中で、不良のマユは水底へ沈み、良質のマユは悠然と水面上にあがる。同じように、大島紬の不良は染・締・加工者・織子など作業進行中に於ける小さな気のゆるみが原因で発生し自己本位でもちこんだ「気のゆるみ」は６ヶ月間に亘る苦労が<ふ合格品＞となり、自分自身に帰ってくるのである。--------------------------------------------------------大島紬は数十工程ある各工程は個人一人一人の作業であるが、その各工程が完璧な仕上がりでないと１反の商品は完成しない。織子が最終的に織る糸はその前の「締機（しめばた）」と呼ばれる作業で糸の強弱や湿気の違いだけでも、織り作業中にその職人の「くせ」がわかるといいます。それだけに各工程の職人さんは、一瞬の気の緩みが後々命取りともいえる、「不合格品＝Ｂ反」を生んでしまうことになります。このような厳しい自己管理た品質体制の元、現在の「不合格品＝Ｂ反」発生率は「０．１％」にもみたず約３万３千点以上の年間生産数においては、【約３０点程度】と手作業の業は受け継がれています。何人もの職人の作業が積み重なって、１反の大島紬が出来上がります。お持ちの大島紬を今一度眺めてみて下さい。「人の温かさ」が伝わってくるかもしれません・・・。

  Dec 18, 2004

• 今年度の奄美大島紬生産数は・・・

  今回は今年の生産反数についてお知らせしたいと思います。ちょっとお付き合いをして下さい・・・。全体について-----------------------------------------------------今年の９月末迄で約22,000反と昨年と比べ94％の数量となっています。特に９マルキ等の高額品は少なくなってきています。----------------------------------------------------------------染別について-----------------------------------------------------従来の本泥染めや草木染めは高い比率ですが、色彩を多様した色大島も市場のニーズと比例してか27％以上の生産を行っています。泥染めの「黒・藍・茶」色以外の大島紬独特の配色とは別に、染織物に代表されるようなパステルカラーなど色彩豊かな商品もお客様からの要望は増えてきているようです・・・。----------------------------------------------------------------不合格品について------------------------------------------------不合格品については、現在までと同様に生産総数に占める割合は、【0.1％未満】と高い織り技術が維持されていますが、不合格の原因については、◇絣不揃い・・・45％大島紬は細かい絣（かすり）の集合で柄を作りだして行きますが、絣がぴったりと合っていないと「不合格」となり正品とはなりません。　　　　　　◇糸ひき・キズ・・・36％手織り故、織り作業の際に糸をひっぱる力加減が一部分でも強弱違っている糸ひきや、織りキズ、ムラなどの原因となってしまいます。※上記％は不合格品の原因になる割合。（不合格品としては年間で30反程度の発生反数）----------------------------------------------------------------全体的な生産数も昨年と比べやや少なくなっています。男物や従来なかったような配色のものや、大きなサイズなどの生産にも力を入れていき、職人さんとも力をあわせて、持てる技術を集約していきたいものです。----------------------------------------------------------------

  Dec 13, 2004

• 伝統証紙シールでの判断は・・・

  伝統的工芸品を印す証紙：伝産マークお客様のご自宅へお伺いして、お持ちの大島紬を見せて頂いている際に、こんなやりとりがありました。「この大島は伝統マークがついているけど、機械織りなんだすってね」「機械織りでも伝統マークはつくの」　「はい、ありますね」と私・・・。大島紬の産地には、「奄美大島」－地球印、「鹿児島」－旗印、「宮崎」－鶴印の３つがあり、それぞれに『産地証明』の証紙と伝統的工芸品を印す証紙がついています。一般的に、「縞大島、格子大島」（鹿児島産）と呼ばれる絣のない機械織りには、伝統マークはつかず金色の正絹素材を示す、シールがついています。奄美大島産でも一部機械織りの商品がありますが、それにはブルー色の地球をデザインした証紙が貼られ、同じく伝統マークはつきません。http://www.amakara.jp/wtsama.htmlでは、機械織りでも伝統マークがつくものとは？それは、「半機械織り」とでもいいますか、半分機械で織られるという商品です。『？』と疑問に思われるでしょうが、これは、職人さんが織機に座り、生地端（耳の部分）にある目印の絣の柄を合わして、機械のスイッチを押すと、自動的に杼を飛ばし、打ち込みも自動で行われるといったもので、各地の織物産地ではよく使われる手法です。機械織りなのに、「伝統的工芸品」シールを貼れるのか？それは、大島紬には締機という伝統技法に「絣合わせ」があるからだそうです。手で杼を投げて打ち込むのと、機械で杼を飛ばし打ち込むのと、大した違いはないように思います。むしろ、半機械織りという中途半端（表現は悪いですが）な技術を導入してまでも、これを導入する必要性は何か？それは、やはりコストダウンというのが大きいでしょう。しかし、産地がここまでしているにも関わらずに、小売価格が大幅に下がっているのか？そう考えると、決して下がっているとはまだまだ思えず、購入される側のメリットはあまりないように思え、それならば完全なる「手織り」の方が、より大島紬の良さを伝えられるのでは？と私個人的には考えています。ただ、この半機械織り商品と、手織り商品の大きな違いは、「生地の風合い」で“やわらかさ”とか“しなやかさ”ではないかと私は感じています。機械で綿密に計算された均等な打ち込みの力よりも、１回１回職人さんの手加減で、その都度違う手織りの方が、より『織物本来』の良さを伝えてくれるのではと思っています。

  Dec 9, 2004

• 厳しい検査基準は伝統の証

  現在、奄美大島紬の検査基準などを統括している【本場奄美大島紬協同組合】は、その前身である【鹿児島県大島紬同業組合】が1901（明治34年）に9月に設立されたのがはじまりです。設立当時の資料はほとんど残っていないとの事ですが、鹿児島県本土で発行されていた「鹿児島新聞」の同年11月19日・20日付の両紙面に同組合の定款が全文掲載されているのが昨年発見されました。当時は大島紬も粗悪品や模造品が横行していた時代で、それだけに検査基準は、非常に厳しく、品質保持に懸命になった関係者の姿が定款からはうかがわれ、組合員であることを示す証票の管理も重視していました。大島紬製造者には必ず検査を受けることを義務付け、下記のような半ば社会的な制裁も加えるような厳しい決まりを設けていたようです。----------------------------------------------------------------◇検査合格を示す検査証を貼付していない紬の売買、譲与、交換を禁止◇違反者に対しては過怠金を徴収、紬取引を一定期間停止◇違反内容を組合事務所に掲示、公表する◇不合格品には裁断して本人に渡す----------------------------------------------------------------数ヶ月かけて織り上げた約１２ｍの反物に、「検査不合格」ならハサミを入れて裁断してしまうという、現在では考えられない厳しい処分です。しかし、このような厳しい品質管理を徹底してきたことが、現在の大島紬の品質や技術を支えているのです。もちろん、不合格品だからといって、生産工程で手を抜いていたり、糸の質を落としたり、泥染めの質を落としたりしているわけではありません。正品とまったく同じ、製造工程を積んできています。厳しい製造基準に裏付けされた大島紬は、Ｂ級品といわれる品に関しても品質には自信をもっています。　

  Dec 8, 2004

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