龍馬ラテ
昨夜はなかなか寝付けず遅くまで暴風雨の音を聞きながら過ごした。主人は運転と精神的な疲れからか鼾をかき出したので少し安心して目をつむった。ただ、何度も寝返りを打つ主人を隣りのベッドから見守りながら布団を直しに起きた。やっと夜が明け、昨日までの雨が上がり薄日が射す空を見上げて窓辺に立っていると「おはよぅ、あぁよく寝た」と主人が起きてきた。「おはよう。チェックアウトが遅いからもう少し眠ったら?」「んー、でもなぁ腹が減った」「(これなら大丈夫かも) お腹空いたの?じゃぁご飯食べに行く?」「うん、顔洗うよ」1階のレストランへ行くと高知県の食材が所狭しと並んでいる。バイキングなので、食べたいものをチョイス出来るところがいい。これはテンションが上がる。「しっかり食べてね」「あぁ、お前もちゃんと食べろよ」お粥がことのほか美味しくて胃に優しかったのでおかわりをした。四万十近辺はお米が美味しいとは聞いていたがこれは紛れもない事実だと実感した。主人もご飯のおかわりをしている。よほどお米が美味しいのだろう。食べる姿を見ると安心する。お腹も満たされ、部屋でゆっくりしてからチェックアウトが近づいたのでフロントへ降りる。すると天気がまた悪くなりつつあった。うーん残念な出発。写真を撮るつもりで四万十川へ向かう予定だったのだが、川の色が茶色に濁り流れも速く雨の中での撮影は中止した。その分、ゆっくり南国市方面へ向かおうということになった。まさに足の向くまま気の向くまま、ゆっくり走ろうという感じである。そして・・・夕方になり、芸西村の土佐ロイヤルホテルへチェックイン。ここはお盆に家族と妹親子を連れて泊まりに来たのだが、とても快適に過ごせたので夫婦水入らずでもう一度宿泊しようと決めていたのだった。二人なので贅沢はせず、でも畳が好きな主人のためにツインではなく和洋室を予約した。するとチェックイン時にフロントスタッフから、当日のアップグレード価格でスイートルームに泊まれる旨を聞かされた。しかもとてもリーズナブルな金額だったので即OK!お盆に続いてのスイートルーム宿泊になった。ただ、夏に泊まった太平洋側ではなく、今回は山側だったが、ゴルフ場が見えて最上階の12階はとても見晴らしが良く、心も体もリラックスでき昨日までのことも忘れ、癒された。ここのティーラウンジでは「龍馬ラテ」なるものがあり名物にもなっていた。夜のラウンジで二人向かい合ってこのラテを飲む。飲みきるのが惜しいくらい・・・ラテは龍馬だった。やっと・・・のんびり・・・旅行気分に浸れた。