お茶席の裏方
姑は茶道を嗜んでいるが、今日は公民館祭りという行事のなかのお茶席を任されていた。何日も前から準備のためにお花だ、お茶碗だ、お菓子だと色々大変だったようである。私は裏方の手伝いとして一ヶ月ほど前に頼まれてはいたものの、お茶は飲むのが専門と言うだけだったのでドのつく素人がどれだけのお手伝いが出来るか不安だった。昨日も公民館へ行った。公民館と言う場所は地区の市民に開放しているので習い事なども多種多様である。展示物の準備やバザー、飲食の担当の方々が所狭しと動いていた。折り紙で作られて雛人形は一際あでやかに飾られていた。さて、お茶のお道具を運ぶ段になり、一応、私は力持ちなので(苦笑)いろいろなお道具を運びはしたものの、お茶碗などには特に気を遣った。ここで一番実感したことがある。それは女同士の目に見えない力関係というか、人間関係と言うか、派閥争いというか、どろどろとしたものだった。一言、ひとことに険がある。『あら?今の言葉は嫌味にしか聞こえないなぁ』『そこまで言う???』ど素人の私には皆さん優しくしてくださっているが人使いは荒い。ご自分は座って指図のみと言う方の多いこと。この人たちと一緒にお茶席を運営するのであれば、姑はさぞ苦労しているだろうなと同情した。何とか嵐のような忙しさの時間も過ぎ、後片付けになり、お茶を一服いただいてお開きになった。軽トラでお道具を元に戻す準備をしながら久しぶりに人あたりしたような疲れを感じた。まぁこれも勉強である。人生って、これだから面白い。