市長選挙
この日のために2月から手伝ってきた。期間限定の事務所勤めである。4年前までは当たり前のようにこなしていた仕事だった。4年のブランクはキツかった気もする。だが、二期目の選挙は無投票当選という結果に終わった。本当に嬉しかった。4年前が激戦だっただけに今回は怖い思いも不安もあった。しかも私は両親が近くに引っ越して来ているのである。何かあったら仕事と家庭の両立が出来るかどうか?そんな思いがいつも頭の片隅にあった。この4月から高3になった息子は何故か私の仕事に理解を示し、毎晩遅くに帰宅する日が増えると必ず「睡眠はしっかりとれよ」とか「風呂わかしてるから、ゆっくり入れよ」といたわってくれていた。今朝は事務所スタッフは6時集合。神事と出陣式の準備など、朝から大忙しである。経験してきたこととは言え、入念な打ち合わせがあったからこそ滞りなく行えたことである。夕方5時が近づくにつれ選挙管理委員会に問い合わせしながら心の中では無投票当選を願う。市長選挙の供託金は100万円。噂では約1名が名乗り出るかもしれないとのことだったのだ。マスコミ関係の対応。明日が新聞休刊日のためにローカルニュースで中継など報道関係の凄まじさには圧倒される。尊敬するボス、市長は穏やかにインタビューにも答えていた。公務をこなしながらの選挙戦・・・。疲労の度合いは計り知れないが、つくづくタフな人だと思い知らされる。『あぁ、終わった』体の中から音を立てて力が抜けていった。「おめでとうございます!二期目の当選!!」さぁ、明日から残務整理だ。