ベクフォルディ・ペンシル ペンシルフィッシュの仲間vol.06
学名:Nannostomus beckfordi Gunther,1872通称:ベクフォルディ・ペンシル分布:アマゾン河南岸、ネグロ川体長:4cm飼育:★★(普通)繁殖:★★(普通) 今日はベックフォルディ・ペンシルの紹介です。このペンシルは、数あるペンシルの中でも最もアクアホビーで普及していると言える種ですが、その一番の理由はなんと言っても繁殖が簡単な事にあると言えます。スリーラインペンシルなどは繁殖が難しいため、未だにほぼ100%が原産地の南米から送られてきますが、このベクフォルディPに関しては、ほぼ100%が東南アジアのブリードものです。 ショップなどで見かけると、ベージュのボディに一本のブラックラインが走るだけの地味なペンシルに見えますが、発情して婚姻色を出したオスの個体はなかなかどうして侮れない美麗魚になります。飼育は非常に簡単で、水質・エサともに特に気を使う必要はないでしょう。性質も温和なので、アークレッドPのようにあまりの攻撃性に観賞していてイライラさせられる事もありません(苦笑)。 一部の書籍などでこのペンシルはヒゲ状のコケを食べてくれると言う記述を見かけるため、コケ対策魚としても知られているベクフォルディですが、あまり過度な期待をするのはこの魚に酷というものでしょう(笑)。能力的には、まぁ気休め程度の認識に留めておいた方が無難かと・・・。コケ取り能力ならばヤマトヌマエビのほうがはるかに優秀です。 前述のように繁殖も簡単で、トップの画像のように婚姻色を出したオスと、すぐ上の画像のようにいつまでたっても地味な(笑)メスをウィローモスや毛糸で茂みを作った繁殖用水槽に入れておけばかなりの確率で繁殖させることが出来ます。稚魚ははじめは孵化したてのブラインシュリンプを食べる事が出来ませんが、一度に産み付けられる卵の数が100未満と少ない事から水槽内に自然発生したプランクトンでこの時期を乗り切る事ができます。稚魚は丈夫で育成も楽です。アークレッドPやエスペイなどの繁殖難ペンシルにチャレンジしたい人は、まずこのベクフォルディでペンシルフィッシュの基本的な繁殖方法を練習しておいた方がいいかも。 ところで明後日からは恒例の?(苦笑)、ドイツ~バンコク出張がスタートします。したがって、またまた1週間ほどはブログの更新が止まると思われますが、決して過労で倒れたり行方不明になる訳ではありませんのであしからず・・・。それと、今回バンコクで「さかなおやじのひとりごと1周年&20万Hit記念」として日頃お世話になっている皆様へのささやかなプレゼントを捜してこようと思ってます。ショーベタやプラガット、卵目の卵、シオマネキなど今までに紹介したウィークエンドマーケットの品々の中で御希望の品がおありの方は、お早めにお知らせください!何しろ、明後日には日本にいませんので(笑)。ちなみに、スマイル肉まんやバンコク版甘栗、正体不明の飴細工など食品関係は衛生面から言ってものすごくお勧めできません(笑)。 プレゼントの申し込み方法などは現時点では何も考えてませんが、5名様前後の当選者を考えてます。当選する前に、希望の商品をと言うのもかなり変な話ですが旅行の日程と現地でのハードなスケジュールを御理解いただければ幸いでございます~♪