レッドフィン・レインボー
エート、いきなりレインボーフィッシュと言うマイナーかつ入手が結構難しいカテゴリーからスタートしちゃった事を早くも後悔してます(苦笑)。それでも頑張って行きたいと思ってます。 そんな記念すべき一発目はレッドフィン・レインボー(Melanotaenia rubripinnis,Allen&Renyaan,1998)で行ってみましょう。・・・と言っても、この種名で絶対あってるかどうかは保証の限りではありません。だって、レインボーフィッシュの分類って物凄く難しいんだもん(笑)。一口にレインボーフィッシュと言っても、その中には色々な属が含まれてまして、今日紹介する魚はその中でももっとも大所帯のメラノタエニア属に属する魚です。現時点で、メラノタエニア属のレインボーフィッシュは50種前後記載されているようですが、このうち日本にお目見えしたのは20種といないはずです。 普通の熱帯魚ショップで見かけることが出来るメラノタエニア属は、ネオンドワーフ・レインボーただ1種と言い切っても過言ではないでしょう。また、日本中のマニアックでディープなショップを巡っても、10種類は集まらないはず。そんな訳で、あまりにもデータが少なく、種の同定が困難と言う訳です。もし(笑)本当にこの魚がレッドフィン・レインボーならばパプアニューギニアの北部に生息するかなり珍しいレインボーで、体長は12cmくらいにまで達するようです。 もしレインボーフィッシュって面白そうって考えている人がいたら、種小名なんてせせこましいものは無視して(笑)、純粋に見た目でお気に入りの種類をコレクションするって言うやり方が正解だと思いますよ。そうじゃないと、記載論文とか調べてウンウンうなっちゃう事になりかねませんから。 まぁ、そんな私の当惑とは全然関係なく(苦笑)、見た目はきれいだし、すごく飼い易い魚です。水温20-30℃の塩素中和しただけの水道水でも全然問題なく飼育できます。全般的にメラノタエニア属のレインボーはどいつも飼育に関しては超初心者向けと言う事が出来ます。性質も温和だし、水草を齧る事もしません。餌も人工餌でも何でもバリバリ食べてくれますし、これでサイズがもう少し小さければね~。ちなみに、コイツは体長10cm前後はあります。 そうそう、ついでと言っては何ですがこの魚の学名について少し説明しておきましょう。属名のMelanotaeniaって言うのは「Melano=黒い」と「taenia=縞」の造語です。つまり、ボディに黒いバンドがあるって言う意味の属名という事になります。種小名の方のrubripinnisは「rubri=赤い」、「pinnnis=ヒレ」って事ですから、その名の通りヒレの赤いレインボーって事になります。 以前にも書きましたが、学名なんて知っててもなんの特にもなりませんが(苦笑)、こう言ったよく種類が判らない魚を調べる時に意外とヒントになったりします。今回も、手持の資料持ち出してきてメラノタエニア属のリストを調べた際に、50以上ある学名の中から真っ先に調べようと考えたのがこいつでしたから。だって、赤いヒレのレインボーって言う学名見ちゃったら誰だってピンと来ちゃうじゃないですか(笑)。 しかし、初っ端からヘタすりゃ現時点で我が国に家にしか存在しないようなレア物が登場しちゃって今後一体どうなるんでしょう?画像のストックだってレインボーに関してはそれ程豊富じゃないから、この休みを利用して関東近郊の有力店舗捜し歩かなきゃダメかも(苦笑)