タイ産ベタ用フードコレクション vol.05
どうも今までの流れで行くと、タイ製ベタ用フードは余り大した物は無いって感じの流れなので、最後に結構期待できる商品を紹介しましょう。今日紹介するのは「KING FISH」と言う製品です。この餌もパッケージにいろんな魚が載っていますが、まぁベタが中央に大きく載せられているので良しとしましょう(笑)。 餌自体は赤褐色のかなり小粒の顆粒フードで浮上性です。大きさは、テトラ社のプランクトンフード並みでかなり固めの感じです。ちなみに、容量は60gと一般家庭用としては十分すぎる量が入っています。 気になるクオリティの方ですが、栄養組成はタンパク質含有量は42%、脂肪分5%と記載が事実ならばかなり良好。灰分が12%とやや大目の気もしますが、十分合格点のレベルと言えるでしょう。問題の嗜好性の方ですが、これが予想以上に良いようです。嗜好性に関しては、生き餌には勝てないのは当然として、現在メインで使っている「おとひめ」と同等レベルのようです。 「おとひめ」は元来海産養殖魚用餌料ですから、淡水魚の理想とする栄養組成と同じかどうかは結構疑問です。また、比較的崩れやすい粒なので給餌の際に微粉末で結構水を汚します。それに比べると、かなり固めの小粒である「KING FISH」の方はあまり水を汚さないような感じがします。また、水に入れてからあまり膨張しないのもベタの胃袋にやさしい餌と言えるのではないでしょうか。 後は、この餌を与え続けた時の魚体の仕上がりだけが問題です。現在、この餌を試験的に非販売用のストック個体数十尾に1ヶ月程与え続けていますが、結果はまずまずのようです。「おとひめ」に比べると増肉効果はやや劣るようなので、成長期の個体ならば「おとひめ」の方がお勧めかもしれません。しかし、ある程度成長した成魚であれば「KING FISH」の方が使いやすいかもしれません。もう少しテストして特に問題が生じなければ、逸品堂のメインフードをこっちにしようかなぁ~って少し考えたりもしている所です。 ちなみに、粒のサイズは生後45日くらい経過した稚魚のアルテミア幼生の次段階の餌として最適ですが、やや硬すぎるのか稚魚たちは食べにくそうで口に入れては吐き出すと言う仕草を繰り返しています。この時期の餌としては「おとひめB-2」と言うサイズの餌の方が使いやすそうですね。これで、「KING FISH」が稚魚にもOKだったら、「おとひめ」からサヨナラできたのになぁ~。いくら業務用とはいえ2kgの容量は逸品堂ごとき規模では使い切れませんからね。