2008年プラカット総括vol.07 ブルー&ブラック・ドラゴン
2008年もっとも躍進したドラゴン系品種といえば、間違いなく今日紹介するブルー&ブラック・ドラゴンでしょう。簡単に言えば、ブラック・ドラゴンのドラゴンパターンがメタリックブルーの品種です。もともと日本人好みのブラックとメタリックブルーの組み合わせですから非常に人気の高い品種となっています。 よく似た品種にブルー&ブラック・マルチと言う奴もいます。こちらもブラックの地色の上にブルー系と言う組み合わせですが、ドラゴン系の様に各鱗の輝点が大きかったり、さらにはボディの上にベッタリと乗る様な表現形をすることがありません。 今までもごく少数のブリーダー達が手がけていたのですが、今年に入ってかなり多くのブリーダー達がこのドラゴン系品種の作出を手がけるようになり入手も容易になってきました。ただ、品種としての改良に歴史が浅いためか、体形面では今一方の個体がほとんどで、特にボディが細長くなる傾向が強く認められます。 また、多くのブリーダーがこの品種にさらにブルー&ホワイト・マーブルを高配し、ブルー・ドラゴン・マーブルと言う品種にすること事も多く、今後純粋なブルー&ブラック・ドラゴンは減少する傾向にあるかもしれません。ただ、あくまでも個人的な見解ですがあらゆる要素てんこ盛り状態の役万プラカットであるブルー・ドラゴン・マーブルよりも、すっきりとした中にも精悍さの残るブルー&ブラック・ドラゴンのままの方が少なくともわが国では人気が出るような気がします。しかし、バンコクのブリーダー達はそんな日本人のオヤジの意見などまったく意に介さず(苦笑)、最近ではさらに赤の発色を取り込み、トリカラー・ドラゴン・マーブルの作出に夢中になっているようです。