バーバリーテトラ あの英国の超高級ブランドとは関係ありません
今日のアップはバーバリーテトラ(Mimagoniates barberi)です。南米のパラグアイに生息する体長5cmほどのテトラで、どちらかと言えば入手困難な部類に入るでしょう。昨日紹介した、チトブリコンsp.をゲットした際に隣の水槽をひっそり泳いでました。「おっ、久しぶりだね~。でも、君性格悪いからパス1ね!」とか独り言言ってたわりに、帰途に着くさかなおやじの右手にはしっかりとバーバリーテトラの入ったビニール袋が提げられていたのでした(笑)。 この魚の特徴を一言で言い表すと「病弱なくせに性格のねじれた乱暴者!」でしょうか(苦笑)。つまり、結構水質に敏感で、水温が低め(23℃前後)で酸素の豊富に溶け込んだ清浄な水でないと長生きできない根性なしなんです。そのくせ、縄張り意識が強く同種他種問わず自分のテリトリーに侵入したきた魚を攻撃します。体弱いんだからおとなしくしてればいいのに・・・ そう言ったところは、まるで若かりし事のさかなおやじにそっくりです(笑)。重度の喘息患者で過度な運動するとすぐに呼吸困難に陥るくせに、すぐにストリートファイト(つまり喧嘩)に巻き込まれてました。念のために言っておきますが、私自身はすごく平和主義者なんですからね。まあ、有名人に例えてみればインド建国の父、マハトマ・ガンジーかな?(笑)でも、昔から態度が横柄だったらしく、繁華街を歩いているとすぐに他校の悪い子たちにつかまってました。そして、人通りの少ない場所に連れて行かれてヤキを入れられる・・・はずなんですが、悪い子達にとって不幸な事に私、空手の黒帯です(笑)。しかも、世界最強を謳い文句にしている某実戦空手の・・・ 重度の喘息患者だった私は、呼吸困難になった時の特効薬として気管拡張剤持ち歩いてました。スプレータイプの薬なんですけど、これを口に咥えてスプレーすると・・・アラ不思議!苦しかったはずの呼吸がみるみる楽になっちゃいます。ちょっと経験ない人には信じられない光景のようですが、さっきまで呼吸困難で顔が紫色になっていた人間が30秒くらいで完全復活を遂げます(笑)。ただ、薬の効果で急激に気管を広げている訳ですから体にいいわけはありません。毎年、この薬を使いすぎて死亡する人が絶えないような劇薬でした(今は、ここまですごい奴はないみたいです)。 悪い人につかまって連行されている間に、気管拡張剤をしゅっとひと吹き!そうすれば、数分間だけですが常人と同じように・・・いや、それ以上に激しく運動する事が出来るのでした。悪友たちからは、地球上では3分間しか生きていられないと言う事で「ウルトラマンタロウ」と呼ばれていましたっけ(笑)。ちなみに、私の高校時代のあだ名「タロウ」はこの事に由来しております。 ところでバーバリーテトラのバーバリーですが、あの英国の高級ブランドバーバリー(BURBERRY)とは何の関係もありません。紳士服で有名なバーバリーの方はトーマス・バーバリー氏(Thomas Burberry)が創設したからこのネーミングなんですが、魚のバーバリーの方は学名のbarberiのカタカナ読みから来てます。もっとも、学名で最後に「i」が付くものは人名に由来してます。例えばbarberiであれば「Barberさんの」と言う具合です。以前紹介したミクロラスボラ・ブルーネオンのkubotaiも「久保田さん(発見者)の」と言う意味な訳です。まぁ、どうでもいいことですけど・・・