子供は天才!
久しぶりに写真展に行きました写真展といってもプロのかたが撮影された写真展ではありませんカメラだって「写るんです」!でもなぜか心がホッとするすてきな すてきな写真展ですその名は「kids photographers 子供は天才!」横浜の新聞博物館で開催中ですカメラマンは小学校2年生から高校生までの子供たちみなさん横浜市立盲学校の生徒さんたちです視覚をさえぎられている子供たちですから私達が撮るようにうまくは撮影はできません音をたよりに撮影した子供もいますでも著名なカメラマンが写した写真よりこころ動かされますかんなちゃんは帰っていく鳥たちのさえずりを聞きながら夕闇せまる一瞬を切りとりました咲生(さき)ちゃんは大好きな弟の写真を寝息をたよりにパチリ健太くんは大好きな京浜急行の電車を踏切の通過音を頼りに躍動感あふれる姿にとらえました「湘南新宿ライン成田エキスプレスそして隣りに東海道線みんな違う音がする」知幸くんのコメントは電車好きのまこべえの心に響きます23人の子供たちが写した84枚の写真展そのどれもが写真はカメラでもレンズでもなく心で撮るものだということを改めて気づかせてくれますできあがった写真を自分で見られないのはかわいそうだな実はまこべえこの写真展を知ったとき一瞬そう思いましたしかしカメラをかまえて楽しそうに撮る子供たちの姿を見ているとそんな心配は無用のようです「うまく撮れていたらしくてとても良かったです」お城が大好きな孝大(たかひろ)くんの言葉がみんなの気持ちをとてもよくあらわしていますね奈津実ちゃんはいつも乗る盲学校のバスの運転手さんを撮影したところあとでVサインをしていたことを教えられとてもびっくりしたそうです「さすが運転手さんだな」一枚の写真を通して奈津実ちゃんの心は運転手さんとひとつにつながったようですたとえ現実の姿が見えなくても子供たちの胸のなかには心のレンズを通して見た風景がしっかりと焼き付いているのでしょうみんな障害になんか負けるな!盲学校の子供たちがもつ可能性を写真という誰もが敬遠する素材をつかって引き出したプロカメラマンの管洋志さんの指導力にも脱帽ですこの写真展の一部は今月の『ニホンカメラ』にも掲載されています写真が好きなかた子供が好きなかた気持ちが落ち込んでいるかたぜひ一度ご覧ください子供は天才!きょうのブログに記載された子供たちのコメントと一部の写真は下記の写真集から引用しました23人のkids photographers+管洋志『kids photographers 子供は天才!』STUDIO DEBO(2007.6.30)