ステップアップコンサート
外出する前、私が洗面台の前で化粧をしていたとき。ふーさん(4歳)が私の傍らに立って私を見上げている。ふーさんは人がメークするのを見るのが好きなのだ。。アイメークをし始めたら、ふーさんは私が手にしたアイシャドウチップを見ながら、「それ小さいんだから。なくすんじゃないよ。」と。言われてしまった・・・。4歳に。(--〆) 今日は夕方から、神楽の木造館で「ヤマハステップアップコンサート」があった。かなごん(6歳)にとって、2年間のヤマハ幼児科の修了の節目の発表会だ。一時期、かなごんはピアノを嫌がるようになっていた。私が、かなごんに練習を強制したり、きちんと弾けないと怒ったりと、ずいぶん押しつけてしまったところがあった。これが人の子供だと、色々な手立てを考えて、意欲を持たせるように働きかけていくことができると思うけど、相手が自分の子供、となるとどうしても、ゆとりをもって向き合えず感情的になってしまったりする。かなごんが「ピアノやめる」と言い出したとき、私は自分のそれまでの対応を深く反省した。かなごんに、ピアノをとおして生涯にわたって音楽を楽しむ心を育ませたい。そのために、親としてどう子供を支援していくか、悩み、自分なりに調べ、関連する文献を読みあさり、出た結論は、私もピアノを、音楽を、子どもと一緒に楽しむこと。今まではそれが完全に欠けていた。まずは私もピアノを弾こう。以来、楽譜を用意して練習することから始めている。とりあえずはかなごんの好きな「崖の上のポニョ」や「トトロ」「トップオブザワールド」などから。それからクラシックのCDを聴いたり、NHKの「クインテッド」を一緒に観たり。クラシック系のコンサートを聴きに行くのは最近ずっとご無沙汰だった。7月の「0歳児からのクラシック」はぜひとも一緒に行きたいと思っている。練習をみてやるときも、おこらずほめることを第一に。それも具体的にほめる。練習前、練習中の言葉かけも、かなり変えた。最近では少しずつではあるけど、かなごんは自分からピアノに向かうようになっている。ピアノ、いやだ。という言葉も聞かなくなってきた。私が弾くと、私の両脇にかなごん&ふーさんが陣取って、じっと私の手元を見つめる。かなごんは、自分も弾きたい!、と自由帳にトトロやポニョのメロディーをひらがなで書き綴る。そして、ピアノに向かい鍵盤を指で押しながら音探しをしたりする。今日のステップアップコンサートでは、自信をもって堂々と課題曲を弾いたかなごん。ピアノを続けるなかで、きっとこの先も何度も壁にぶちあたると思う。私もそうだった。でもどうか、ピアノを嫌いにならず、楽しみながら弾き続けていってほしい。