間違えやすい言葉 「農作物」
嫌われる知ったかぶりトリヴィアシリーズ間違えやすい言葉「農作物」を「のうさくもつ」と読む人がいるが、これは「のうさくぶつ」の間違いだと思う。わざわざ神経を使ったつもりが、結果として恥をかいているのは、お気の毒~これとは別に、「作物」という言葉があり、これは「さくもつ」と読む。意味としては、「農作物」≒「作物」であろうが、おそらく「作物」の方が古い言い方なのであろう(よく調べたわけじゃないが)。漢字には、「漢音」と「呉音」があり、前者は古代中国の(長安、現・西安あたりの)いわば標準語。呉音は、今で言う上海あたりの、やや南方系の方言の発音である。仏教系の言葉には呉音が多く、現在に及んでいる。物を「ぶつ」と読むのは漢音、「もつ」と読むのは呉音である。「結集」は、初め仏教語として入り、「けつじゅう」と読んだ(仏教界では今もこう読むことがある)が、その後、一般的な漢音の「けっしゅう」と読まれるようになった。「言語道断(ごんごどうだん)」なんてのも同様である。筆者は、歌詠みの端くれ。こういった基本的ケアレスミスがあると、鼻先で「フフン」と笑われるからオトロチ~のよん・・・いや~、日本語って難しいですね~