今時の高校受験問題に中学英語の現実を見る
17日のセンター試験を皮切りに生徒達の中、高、大学入試が始まる。受験生にとって直前の山場である笑い声とぼやきが聞こえる冬期講習も今日を入れてあと二日だ。この仕事を始めてから毎年受験に係わり高校、大学の受験問題と向き合っていることになるが、出題形式が占める割合が変わり語彙の難易度が高くなったと感じる。小学生から英会話を習っていても中学英語の役には立たないとおっしゃる方も多いが、それは検定教科書のみを使って指導している学校の話しであり、検定外教科書を使っている授業や、難度の高い受験問題を解く上ではその年数や習得はさまざまであり一概に有効とは言いきれないが、ある程度しっかりとした学習をしていれば、優位に立てることは間違いないと考えている。下記は、冬期講習で使用している中3用の問題集に使われていた都内にある有名私立大学付属高の入試問題だ。************************************************昨夜テレビを見ていたら、京都で開かれた国際会議のことが報道されていた。大半の人は一日中こもりっきりで、会議に臨んでいるとのことだった。私はそんなに多くの人々が古いお寺も見ないで何について話しているのかと不思議に思った。議題は地球の温暖化についてで、ある参加者は「私は日本の若者に、地球が抱えているこの問題についてもっと知ってほしい」と発言していた。I watched TV last night, and there was a report ofan international meeting in Kyoto.It said that most of the people stayed inside all dayto attend the meeting. 1._______________________withoutvisiting old temples. The topic of the meeting was about global warming, and one of the members said,2."____________________________ which the earth has."***********************************************検定外教科書を使って学んでいる生徒には解ける可能性はあるが検定教科書をただひたすら暗記し答えを書くだけの学校の勉強だけで答えることはできないだろう。一方で昨年の12月22日に公表された高校学習指導要領に英語は教員が英語で指導することすなわちオールイングリッシュを盛り込んだ文科省。この問題をすらすらと解くレベルなら文法事項を例題をあげながら英語で説明されても理解できる可能性はある。しかし、検定教科書をひたすら暗記し答えを書くような勉強だけを中学3年間し、数年後に大学受験を控えている生徒達にオーラルコミュニケーションの授業だけではなく英語の授業をオールイングリッシュにすることがはたして有益な授業と言えるのか本当に生徒達が望んでいる授業なのか疑問でならない。大学受験という明確なゴールに向かって英語を学習している多くの生徒たちにとって使うかどうかもわからない「使える英語」より志望校に合格できる英語を教えてくれというのが本音ではないだろうか。使える英語を、という御旗の元右往左往させられる教師と生徒このところの政府が打ち出す方針がどこかずれていて迷走していると感じるのは私だけだろうか?