ママのCity Hall日記

[海外雑感] カテゴリの記事

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  片道切符

  　昨年の10月にワーキング・ホリデーで来加した姪のＥ子のビザがもうすぐ切れます。　最初の３ヶ月をバンクーバーの英語学校に通った後、バンフに移動してスノボー三昧、ワーキング（仕事）も頑張って８ヶ月。明日にはバンクーバーに戻り、旅行、帰国という予定です。　ワーキング・ホリデーでカナダに来た人の多くは、ビザが切れる直前に、あるいはビジター・ビザに切り替えて北米各地を旅行してから帰国していきます。　私もワーキング・ホリデーでカナダに来ましたが、ワーホリの最後の〆の部分を経験することはありませんでした。　ワーホリを終える頃に、結婚することに決まってしまったからです。カナダ入りする際に、片道切符で入国していたというのも後から考えてみれば暗示的でした。　結婚前に、日本にも帰りましたが、カナダ発の往復で３週間ほどの、旅行並みの短さでした。　１年の滞在の間に増えてしまった荷物を帰国前に別便で日本に発送したり、電話や電気代の最後の支払いや解約手続き、帰国前のホテル滞在などという一連の帰国への流れを経験せずにワーホリを終えてしまったわけです。　若い頃はそんなこと、何とも思っていませんでしたが、Ｅ子を見ていると、私もそういうことを経験しておくべきだったと改めて思います。　ワーキング・ホリデーで来たのだから、それらしく何もかも一区切りつけるべきだったのかと思います。そういう手続きをとらなかったので、その後数年「終わらないワーホリ」気分になってしまったのかもしれません。　実はＥ子もスノーボードなどはバンフの友達の所に残し、冬に遊びに来る予定らしいですが、滞在と旅行で来るのとは大違いです。　ワークビザで残るという選択もあったようですが、家族が待つ日本に帰ることを選んだようです。Ｅ子の父、従兄のＭ兄も喜んでいると思います。私のようになってしまうことを一番心配していたはずですから...。　ズルズルと滞在が長引く若い人も多い中、しっかりした決断を自ら下した彼女を誇らしく思います。　　

  2010.09.03

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  コンピュータ買い替え

  　私のコンピュータ、骨董品級に古いものだったので、とうとう買い替えることになりました。　日本に里帰りしたときにじっくり選んで買おうと思っていたのに、延期に次ぐ延期で、もう４年も日本に帰っていません。あきらめて英語環境のコンピュータを購入し、日本語入力ができるようにすることにしました。　欲しかったのは、ネットブックと呼ばれるごく小さいものです。【送料無料】【5色】DELL Inspiron Mini 10プレミアム + Office パッケージ価格：46,555円（税込、送料込）　この、ピンクが欲しかったのです。　…が、これだとWindows 7 ではなく「スターター」で、日本語が書ける・読める状態にするには不具合があると聞きました。また、ＣＤ/ＤＶＤは外付けになること、メモリを増やすなどすると金額的には普通のラップトップのお値段になってしまうのです。それでも機能は格段に劣ります。かわいらしい、持ち運びに便利というだけ。　結局選んだのは、１５インチのラップトップになりました。カラーはアイスブルーを選びました。　だいたいこんなのです。【即納モデル】【Windows 7搭載】【送料無料】DELL Inspiron 15R プレミアム＋Officeパッケージ...価格：99,979円（税込、送料込）　あちこちのお店を覗き、お値段も検討しましたが、結局、ＤＥＬＬのオンライン・ショップで購入しました。　カナダだと、ネットブックで３００ドルくらい、１５インチのラップトップで５００ドルくらいからあります。ＤＥＬＬのオンライン・ショップのセールだと１５インチのラップトップ、５００ＧＢで、５００ドル以下で買えます。　コンピュータも安くなりましたね。　私が初めて買ったコンピュータの１０分の１の値段です。　初めてのコンピュータを購入したのが、１５年ほど前。Windows 95 の時代で、デスクトップのコンピュータにプリンター、ソフトウェア、すべて合わせて６０００ドルほどもかかりました。　当時の普通の値段のコンピュータでしたが、Windows 95 の英語版の裏に、日本語版のWindows 4.2 を入れたのです。　コンピュータの容量が小さく、Windows 95 の日本語版と英語版を同時に二つ入れることができなかった時代でした。（Windows 98 の時代になると、問題なく日英環境を創れたようですが...。）　このコンピュータを捨てるのには、勇気が要りました。　４、５年でまったく使えない代物に成り下がってしまったのですが、なにしろ大枚はたいて買ったコンピュータでしたから。　最初のコンピュータも骨董品になるまで使い、２台目の現在のラップトップは日本で購入した Windows ME です。１５万円くらいだったのかな？　ＭＥからＸＰに切り替わる頃のもので、ハードディスクの容量は恥ずかしくて言えないほど小さいのですが、これが唯一の日本語がタイプできるコンピュータなのです。購入時期が既にＸＰの販売を数ヵ月後に控えた時期だったので、ＸＰへのアップグレードが安価でできるというチケット付での購入でした。　ＸＰにアップグレードすることによって、プロセッサの速度は落ちました。容量も小さいし、日本語が打てるというだけなので、ブログ用と化しています。　驚いてしまうのが、同じモデルの中古品が楽天ショップで現在２万５千円ほどで売られていること。私なら２千円でも買いません！　一体？　使い道があるのでしょうか？　３台目、普段使いのデスクトップのコンピュータは英語環境、日本語は読むだけです。これもＸＰですが、これは私のコンピュータではなく、家族のモノというか、愛着は湧きません。　４年ほど使っているので、これもそろそろ買い替え時。娘のｉＰＡＤでインターネットを覗くほうが、よっぽど速いのです。　日本語のコンピュータというのも必要なような、そうでないような...。私の場合は、ブログの更新に必要なだけなんです。　１０日ほどで納期なのですが、どうなることやら。しばらく更新できなくなったとしたら、日本語化に苦戦していると思ってください。　　　

  2010.09.02

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  非常階段から車椅子で避難

  　オフィスでファーストエイド・キット（救急箱）をオーダーするためにサーチしていて、こんなものを見つけました。EZ-Glide? Evacuation Stair Chair　階段を下りられる椅子です。もちろん前後に２人のヘルパーが必要なのですが、将来必要になるかもしれないので興味深く思いました。　プロモーション・ビデオはこちら。　↓　Product Tour　椅子を持ち上げずに車輪とベルトで階段を滑らせるようです。これならヘルパーにもあまり負担がかかりません。　　カナダでは高層ビルと言わず、３階建くらいのローライズのビルでもエレベーターが設置されているのですが、火災警報器が鳴ると、それが誤報であっても、エレベーターはストップします。　階段を使って、出口に向かうことになるのですが、車椅子の人が避難する場合には、誰かに抱きかかえてもらって階段を降りるしか方法がありません。　消防車には、この写真の椅子のようなものや、担架なども装備されているのでしょうが、場合によっては、ヘルプが現れるのを待っていられない場合もあると思います。　私もハイライズ（高層）ビルの真ん中くらいの階に住んでいて、老人になってもここを住み替えるつもりはないのですが、以前から不安なのは、将来車椅子になったときのことでした。　部屋の内部は、次回リノベーションをする時、浴室などバリアフリーにしようと話していましたが、非常時の心配がありました。　火災というほど大事ではなくとも、停電などでもエレベーターは止まります。短時間の停電なら非常用の電源でエレベーターのうち１台くらいは動いているのですが、長時間の停電になった場合はどうなるのかわかりません。　私の見たカタログでのお値段は、約６，０００カナダドルで、地元のツール・ショップで取り扱っています。ビデオで見ると、折りたたみできるようです。　６，０００ドルは決して安くはありませんが、安心料と考えれば悪くはないです。買っても無駄になり、使わないで済むならもっと喜ばしいことですし...。　バリアフリーの住居が必要になるまでには、まだまだ時間はあるので、これからも使えそうなものがあったら、記録していこうと思います。　バリアフリーのことを書いた過去記事です。　以前に書いたのは、ウォークイン・バスタブのことでした。→　カゴの鳥　　

  2010.07.15

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  運転免許証

  　新しいドライバーズ・ライセンスが届きました。　今年は５年毎の更新の年にあたり、月曜日に手続きに行ったのですが、今日金曜日にはもう届きました。「２週間で郵送されます」と言われたのですが、どうせ３週間以上かかるだろうと踏んでいました。　月曜日は夕方だったので、まさか中３日で届くとは思いもしませんでした。何事も時間のかかるカナダでこれはスゴイ事です。　カナダの免許証は、髪の色、瞳の色、身長、体重の表記があります。　私の体重は１０年前のまま、５２キロになっています。今回も「変化はない？」と訊かれましたが、「体重は増えたけど、ダイエット中」と答えたら「オッケー」ということ。　５年前の更新も同じ事を言っています。　だいたいが５２キロに見えるわけがないのですが、免許証はキロ表示でも、一般に体重を言うときは「パウンド（１パウンドは４５０グラム）」という単位を使っていますので、とっさに変換がきかないのです。わかっていたとしても「嘘つけ！　もっと重いでしょ」とも言えないのじゃないかと思いますが…。　我が家の体重計もパウンド表示で、私自身も自分の体重が何キロなのか正確にはわかっていません。計算すれば簡単なのですが、知りたくもありません。ショックな数字なのは確かです。　次回の更新時には「ダイエット」とは言いたくはないですが、もういい年になっているので平気で「○○キロに変えて！」なんて言ってしまうのかもしれません。　これを書くときにちょっと迷ったのですが、ちなみに、ドライバーズ・ライセンスって「運転免許証」でいいんですよね？　日本にいたときはただ単に「免許」とか「免許証」とか言っていたので書きながらちょっと迷ってしまいました。普段使わない日本語はすっかり忘れていて、エアポートを「飛行場」って言ってしまって「空港でしょ？」と直されたりする私です。　　

  2010.06.11

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  思い込み

  　最近の日本の事情は知りませんので、私の思い込みが「至極もっとも」なものなのか、「昔の人の感覚」なのかちょっとわかりません...。　私が日本にいた頃、かれこれ２０年近く前、女性の雨傘というのは明るい色合いの柄物というのが定番でした。　子どもの傘も、男の子は黒、女の子は赤というのが決まりみたいなものでした。　私の母なども「せめて傘くらいは華やかなものにして、鬱陶しい雨の日を少しでも明るく...」というようなことを言っていたのを覚えています。　カナダに来てびっくりしたのは、女性が何の変哲もない黒無地の傘をさしていたことでした。　最初は、彼氏か父親の傘を借りているのだと思いました。シンプルな黒い傘は「男物」という先入観があったからです。　でも、考えてみれば、女性が黒い傘を持ったって当たり前ですよね。　黒っぽい服、ジーンズに革ジャンでハードにキメて（古い？）、花柄の傘を持つのは格好わるい。スーツでもそうです。　服装に合わせたら、黒い傘を持つのはすごく自然なことでした。　やがていつの間にか女性の黒い傘に違和感をおぼえなくなり、自分自身も黒い傘を持つようになっていました。　今日、ギョッとしたのは黒い傘ではありません。　赤い傘でした。　男性が赤い傘を持っていたのです。　瞬間、「女物？」と思いました。そして、初めて女性が黒い傘を持っているのを見たときの、あの驚きを思い出しました。　…当たり前ですよね。男性が赤い傘を持ったって。　黒いスーツに、濃いグレーのシャツ、赤い傘。自信たっぷりの、仕事ができそうな中年の男性でした。　　

  2010.05.19

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  同窓会

  　ネイル・コースの同窓会に行ってきました。　私と同時期に受講した人のうち、２人は既に日本に帰ってしまいました。ワーホリのＭちゃんは仕方ないとしても、主婦のＲちゃんが旦那さん共々日本に帰ってしまったのは意外でした。　今日の集まりはＫちゃんの送別会でした。Ｋちゃんも主婦ですが、事情があって帰国します。来月には別のワーホリ女性が帰国してしまうし、カナダに残るのは今のところ私を含めて３人です。　私たちの後にコースを受講して、一緒に飲み会をしている人たちも短期滞在のビザなので、いずれは日本に帰ってしまいます。　私以外は２０代前半から３０代前半と若い人たちなので、当然のように恋の話になります。　私は既に卒業していますが、聞けば聞くほど私の若い頃のようで、あるいは若い頃、友達から相談された事とまったく一緒で、胸の痛みを思い出します。　私とダーリン、時々それぞれの若い頃の話をするのですが、いつも言い合うのが「もし、若き日、失恋した頃に、将来（つまり、今の生活）が予測できたのだったら、失恋の痛みもきっと楽しめただろうに」ということです。　赤い糸は、繋がっていると思っていたらブチ切れていたり、思わぬところから別の糸端がでてきたり...、将来が読めないものです。　うらやましく思ったり、同時に、その混乱の年頃に戻るのは絶対イヤだったりと複雑な気分です。　若い人たちにはまだ、時間はたっぷりあります。　どうか健やかに。健康でいさえすれば、たくさん泣いたり笑ったりできます。　私はもう十分経験したから、ドキドキもワクワクも別に要らないけれど、たまにはダーリンに感謝しようかな、と思いました。　そうだよね。　あのまま日本にいたら、もらい手が見つからなかったかもしれないし、子どももいなかったかもしれない。仕事もなかったかもしれない。　危ないところを危機一髪ですり抜けて、今ここにこうしているのかもしれないですね。　明日、水曜日は、受講生の練習日です。Ｙ先生から、参加してもよいとのお許しを得たので、バケーションを取って、ネイルの練習に行こうと思います。　　

  2010.05.18

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  使えない？　ツイッター

  　しばらく前にＴｗｉｔｔｅｒの登録をしました。　まったくもって使えません！　原因は登録したメール・アドレスのせいだと思います。　言語を日本語にして、タイムゾーンを東京（実際には違うけど…）にしても、英語ベースのデータが出てきてしまいます。言語は確かに日本語だけど、データは英語。　まず、お友達探しをしようにも、「おすすめ」の情報は英語ベースで、日本語の人は有名人や会社ばかりです。日本の有名人（しかも日本を離れて久しい私は、誰だかまったくわからない）をフォローしてもねぇ。　「おすすめ」は英語には「芸術／デザイン」とか「書籍」とかトピックがあるんです。クリックすれば、出てくるのはもちろん北米の人ばかり。　メール・アドレスが北米のプロバイダーのものだからだと思います。　ランダムで検索できないから、知人の名前やメール・アドレスで検索するしかありません。それなら、普通にメールすればいいだけのこと。なぜにツイッター？　割り切って北米の普通の人とフォローし合えばいいのでしょうけれど、設定によって日本語・英語どちらでも使い分けられるというわけではないようです。日本語を使っても、環境は北米なんですよねぇ。　いっそのこと、英語で、北米の人とツイッターをするなら、プロフィールも何も英語に買えなければ友達もできっこないですね。　アカウントをオープンしたときは、時間もそれほどなくて、設定をいろいろ変えたりなどできませんでしたが、今日いろいろいじってみて、匙を投げました。　　

  2010.04.19

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• 今日は 何の日 - 4月7日

  1994年のルワンダにおけるジェノサイドを考える国際デー(International Day of Reflection on the Genocide in Rwanda)国際デーの一つ。アフリカ中部の国・ルワンダではフツ族とツチ族の対立から内戦状態となっていたが、1993年に和平合意した。しかし、1994年4月6日、フツ族の大統領が乗った飛行機が撃墜されて大統領は死亡、対立が再燃した。そしてその翌日のこの日以降の100日間で、政府軍と暴徒化したフツ族によりツチ族と穏健派のフツ族約100万人が殺害された。THE INTERNATIONAL DAY OF REFLECTION ON THE 1994 GENOCIDE IN RWANDAThe decision to declare 7 April 2004 as the International Day of Reflection on the 1994 Genocide in Rwanda stems from a recommendation made by the Executive Council of the African Union. In March 2003, the Council recommended that the United Nations and the international community proclaim, in commemoration of the 1994 genocide in Rwanda, an international day of reflection and recommitment to the fight against genocide throughout the world.

  2010.04.07

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  Ｍちゃんとお別れ

  　金曜日の夜に、ネイル仲間の飲み会があったらしいのですが、Ｅメールで送られた連絡をなぜか受け取れず、夜になってから、「知ってる？」とＭちゃんから電話がありました。　別の人からのメールは、以前に受け取れなかったことがあり、その時は単にタイプミスで、メルアドが正しくタイプされなかったのではないかとあまり気にしなかったのですが、これまでにもメールを受け取れなかったことがあったのでしょうか？　これまでＭちゃんからのメールは問題なく届いていました。　Ｍちゃんから電話をもらった時、時間的には都合がついたのですが、体調が思わしくなく、その夜は遠慮させてもらいました。　Ｍちゃんはワーホリ終了間近で、ネイルを受講している間も飲みに行く話をしていたのが、今夜、とうとう現実になりました。Ｍちゃんは、火曜日に旅行に行き、いったんバンクーバーに戻ってから日本に帰るので、たぶん、最初で最後の機会になります。　このお嬢さんは、いわゆる現代風の娘さんのように浮ついたところがなく、ずっと年上の私なんかでも共感できるところが多い、ひじょうにしっかりした、大人の女性です。　ネイル・コースの間は、やはりワーホリの「かわいーっ！」が口癖の女性の見習いをしてカワイ子ぶる練習をしていましたが、いまひとつ嘘っぽい口調になるところが私などから見るととても可愛かったのです。　今夜は、日本の居酒屋で、まず一杯。通り道にポルノ・ショップがあったので、そこにも立ち寄り、２軒目の店へ。パブに行ったのですが、混んでいて２０分待ちというので、別の店へ。デザート系の甘酸っぱいカクテルを飲んで、３軒目はクレープ屋さんでデザートという流れになりました。　ワーホリの１年というのは、短いものです。Ｍちゃんは年齢的なこともあり、日本に帰れば本腰を入れて仕事をするのですが、１年でスッキリ帰れる人はやはりしっかりしています。　ワーホリが終わったあとも、学生ビザや観光ビザに切り替えて、カナダに残る人もたくさんいますが、たいていは楽しさも尻すぼみになってしまいます。　やはり、花は散り際です。　私はワーホリ終了後ほどなく結婚してカナダに残ったので経験していないのですが、帰り際はそれこそ後ろ髪を引かれる思いでしょう。　でもね、日本でしっかり働けば、カナダに限らず、どこへでも旅行に行けますから。　　

  2010.04.04

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  カゴの鳥

  　義兄のスキー事故からふた月が過ぎました。　一週間ほどで退院した義兄は、自宅療養中です。　左大腿骨と膝の骨折、右肩脱臼骨折で、杖も使えず、車椅子を片手片足で漕ぎ、家の中を移動しています。　義兄の家は１階に夫婦のベッドルームがあるので、キッチン、リビングルーム、バスルームと、寝室だけが義兄の狭い世界です。　バンクーバーによくある、独立したベースメント(地下)・スイートのある家で、ベースメントは若い夫婦に貸しています。ベースメントは、地下というよりも半地下。ベースメントの床に立って頭の高さくらいに窓があり、窓が地上の高さになっています。　玄関は、１階と言っても実は中２階のような感じで、階段をのぼらなければなりません。　傾斜地にある家なら、玄関か勝手口か、どこかが地上になるのですが、義兄の家は、玄関にも勝手口にも階段があります。　この階段が、けっこう急で手すりの位置も低いので、義兄は家から出られないのです。　オリンピックや、ダーリンの誕生パーティーの際にも、大勢の人が車椅子ごと階段を担ぎ出すことを申し出てくれたのですが、義兄はすべて断り、家に籠っています。　怖いんだそうです。　精神的にはしっかりしていて、落ち込んでいるわけでも、依怙地になっているわけでもなく、アシスタントを脚にして自宅から仕事も少々こなしています。　義兄の怪我で考えさせられたことがあります。　老後ということです。義兄は６０代半ば、まだまだ若いので、この怪我が治れば問題なく、階段を下りて、外出できるようになるでしょう。　でも、７０代、８０代になって足腰が弱ってきたら、階段が急だから家から出られないなんて言っていたら、そのまま家の中に閉じこもりきりになってしまいます。　義兄には言えませんが、おそらく義姉や姪も同じ事を考えているのじゃないかと思います。　私たち夫婦も、義兄の怪我以後、自宅マンションを徐々にバリアフリーに改造していくことを考えています。　たとえば、次にバスルームをリノベーションする時、普通のバスタブではなく、ウォーク・イン・タブと呼ばれるドアで開閉でき、バスタブに椅子状の段がついている物を選ぶとか。　たとえば、寝室のドアを幅の広い物に替え、車椅子でも出入りしやすくするとか。　壁の電気のスイッチなども、低い位置に変えたほうがいいかもしれないし、他にも検討してみる余地はありそうです。　ウォーク・イン・バスタブは、もし最初からそういうものがあったなら、私が妊娠中のときにも、娘が幼かった時にも使い勝手はよかったはずです。　座ったままお湯を溜められるバスタブなら、膝を擦り剥いた子供をだましだまし入浴させるのにもさぞ便利だったろうと思います。　日本の家には風呂場は１つが普通ですが、こちらでは２寝室以上の家やマンションには当たり前のように複数のバスルームがあります。ホテルのユニット・バスのような安直なバスルームですが、二つあるうちのひとつをバリアフリーにしておけば便利ではないでしょうか。　私たちは今の住まいが気に入っているので、ここで老後まで暮らす予定なのですが、もし住み替えをするとしたら、「階段がない」ということを条件に入れておかなければなりません。　もっとも、階段がないといっても、エレベーターを利用しているから階段を使わないというのでは、停電や、災害時までは対処できないのですが、平屋で部屋数がある家というのも非現実的な話なので、どこかで折れなければなりませんね。　　

  2010.03.31

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  パスポートを取りに…

  　先々週申請したパスポートを受け取りに行ってきました。　新しいパスポートはＩＣチップ入り、パスポートを機械で読み込み、窓口のスクリーンに顔写真と番号、氏名などが映し出された時には思わず「おおーっ」と言ってしまいました。　バンクーバーに来て、３回目の更新ですが、技術の進歩には目ざましいものがあります。　日本から持ち込んだパスポートは５年毎に更新した時代の大型で、氏名や番号はタイプで打ってある時代のものです。　バンクーバーで初めて更新したのは、１０年用のパスポート。パスポートに写真を糊付けしたものです。署名の部分は、領事館の一室でサインした後、ラミネート加工してくれました。　別室でラミネート加工後、渡してくれたのですが、待ち時間がすごく速かったのをおぼえています。　２回目更新のパスポートは、前回から１０年は経っていなかったのですが、前回のものがコンピュータで読み取りできなかったため、アメリカ旅行を前にして更新させてもらいました。　この時は、パスポート・システムが変わるからと５年用のパスポートにしました。　このパスポートの時の進化は、写真もサインもパスポート本体に印刷されていたことです。　今回、３回目は前に述べたＩＣチップ。　何事も仕事が遅いカナダで、こんなすごいものが１週間で出来上がるなんて（私は１週間目には受け取りに行かなかったけど）、どんなシステムになっているのでしょうか。日本にいるなら驚かないけど、本気で感心しています。　手持ちのパスポートの写真を並べてみました。　カナダに来た時の写真は、まだ２０代ですので、今から見るとウブいですね。　前髪で顔の半分を隠しているあたり、自信のなさが顕れていると思います。夢は「かわいい奥さん♪」だった頃です。　一番好きな写真は前回のパスポートの写真です。　ちょうど市役所の正職員になった頃、女としての賞味期限ギリギリで、自信タップリみたいな顔をしています。これだけ、写真自体が小さいのでアラが目立たないという理由もあるかもしれません。　今回は１０年用を作りました。　私くらいの年になると、このパスポートの有効期限が切れる頃には、別人のように老けているのではないかと思います。写真はちょっと顔がデカめですが、許せる範囲内の不出来です。　前回の写真との違いは、頬肉で、ここさえスッキリすれば、まだまだイケるかもしれません。　　

  2010.03.29

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  乾燥納豆

  　日本に住む妹が、食料品を送ってくれました。　通販で購入したものを転送してもらうことは時々あるのですが、今回のように食料品だけが実家から届くのは初めてのことです。　聞けば、本当に送りたかったのは「乾燥納豆」だったとか。　勤め先でいただいてきたお茶うけがすっかり気に入り、通販で取り寄せたとのこと。ビールのつまみにもなるし、すっかりハマってしまったようです。　「それなーに？」と尋ねる娘には答えず、一粒、口に放り込んであげたら、娘も気に入りました。私から袋を奪い取って、ポリポリ食べています。　ふだん食事前にスナック菓子は食べさせませんが、これなら許す...。　温かいご飯にふりかけ代わりにかけても、おいしいかも。お腹が空いていないけれど、口寂しいときにもよさそう。　あ、これとフリーズドライのわけぎを使えば、味噌とお湯だけで即席の納豆汁を作れそう。　香港系のスーパーマーケットで納豆も買えるのですが、これはお手軽でうれしいです。　妹が送ってくれたものは、中部地方の小さなメーカーのもので、工場兼商店のウェブページから直接購入したようです。　楽天ショップにも同じようなものがたくさんありました。全員25日9：59までP10倍　ドライ納豆 ピリ辛しょう油味 35gポイント最大10倍!3/25 23:59まで【乾燥納豆5.5g*8包入】※5250円以上送料無料※　これまで通販の荷物を転送してもらう時には、荷物の隙間に鰹節削りパックなどをパッキング材代わりに詰めてもらっていましたが、これからは、乾燥納豆をお願いしようと思います。　　

  2010.03.26

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  オリンピックで感じた人情の温かさ

  　地元バンクーバーの人でも、住まいや職場がオリンピック会場から離れていれば多少は違ったかもしれません。　私たちのオフィスはダウンタウンの真ん中で、２４時間駐停車禁止の通りに面していました。私たちの場合は、１ブロックしか離れていない自宅も同じ事、娘の学校は毎日数万人が利用したイベント会場の隣。混乱は毎日の生活に及びました。　オリンピックの期間中に、普段絶対しないような、同僚やマンションの隣人とのコミュニケーションがありました。　郊外から通う同僚たちは万一、自宅に帰れない時のために宿泊先を確保しなければなりませんでした。私たちのオフィスは毎日２０時間営業なので、終電・終バスを逃す可能性があったのです。　隣人たちも同様で、職種によっては自宅に帰れない、あるいは複数の同僚を家に泊めなければならないという事態を考えなければなりませんでした。で、私たちがしたことは各方面、主にダウンタウン内での緊急退避先を有志でリストアップしたのです。　ダウンタウン内の人間は、緊急用に住まいを提供する代わりに、物資の応援をお願いしました。つまり、混んでいない＆物資の豊富な郊外の店から「米買ってきて」というような単純なことなんですが。　マンション内でも、物（調味料など）の貸し借りをよくしました。　田舎で昔やっていた「味噌買ってくるの忘れちゃったのよ。奥さん、ちょっと貸しといて！」というノリでした。　パーティー料理のおすそ分けもよく廻ってきました。おかげで、ちょっと何かつまんで、そのまま、街に繰り出すという芸当ができたわけです。　緊急お泊りは、我が家では結局引き受けることはありませんでしたが、このグループでミーティング・打ち上げと称した集まりは何度かもたれました。　オリンピックの競技会場への送迎も、単なる知人程度の仲でオファーしあい、知人同士のチケットの売買の仲立ちになり、…と、ずいぶん友達が増えました。　とても温かい雰囲気の中、オリンピックのゲームとはあまり関係ないところで、オリンピック・ムードを楽しみました。　ここには地方都市の温かさが、たくさん残っています。　メディアなどでバンクーバー・オリンピックがカナダ国民を一体にしたというようなことを繰り返し言っていますが、そういうのを肌で感じることができたのは幸せなことだと思っています。　　

  2010.03.23

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  パスポート

  　来月の初めにパスポートの有効期限が切れるので、在カナダ日本領事館にパスポート更新の手続きに行ってきました。　パスポートの有効期限が切れてしまうと、ちょっと面倒なことになります。期限内だと戸籍抄本はいらないのですが、期限を切れてしまうと日本から戸籍抄本を取り寄せなければならないのです。　市町村のそれぞれで違うはずですが、以前、戸籍抄本が必要だった時には、本籍のある（実家のある）市役所では戸籍抄本の郵送手続きはしておらず、妹に市役所まで行ってもらわなければなりませんでした。　妹の都合や、郵便が届くまでの間で半月以上かかってしまいました。　それもかれこれ十数年前の話なのですが...。　今日、領事館で、職員の方がファイルから出してきた私の戸籍抄本は、平成８年の日付でした。　期限内の更新だと、在留届を提出済みであれば、必要なのは写真と手数料、パスポートとカナダ滞在ビザ（あるいは移民カード）だけ。手続きはシンプルです。　前回の更新は、期限よりもだいぶ早く更新させてもらいました。　アメリカの入国が厳しくなっていた時期で、当時持っていたパスポートが機械で読み取りのできない旧型のパスポートだったので、新しい物を作ってもらったのです。　ディズニーランド行きを控えていて、旧式のパスポートではアメリカ入国に問題があるかもしれないという旅行社からの勧めもありました。　その際に、領事館の方からも、数年でセキュリティー情報が入ったパスポートに変わるかもしれないからと５年用を勧められたのです。　５年って、過ぎてみると短いものです。　最近のパスポートがどう変わっているのか見たことがないのですが、写真の基準が以前より厳しくなっているようですね。　写真屋さんで、頭の大きさは３２～３６ミリと言ったら、笑われました。出来上がりを測ったら、３５ミリでした。「プロだもん」って威張ってました。写真の出来はなかなかよく、問題なく１０年使えそう。あまりキレイに撮れてなかったら、５年用にしようかと迷っていたところでした。　領事館は対応がよくないなどと、時々日系の掲示板などでたたかれていますが、私はいつ行ってもとても親切にしていただいています。　空いていて待ち時間なしでした。　娘のパスポートも更新時期なのですが、娘はカナダのパスポートなのでまた面倒です。日本のパスポートを作る方がかえって簡単です。　出来上がりは１週間後。ちょうど休館日に当たるそうなので、再来週のお休みの日に取りに行こうと思います。　手数料は１０年旅券が１７２ドル。高くなりました。　　

  2010.03.15

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  国際電話のお値段

  　先日、エアメール用の切手を買ったら、税込みで１ドル７９セントでした。カナダからのエアメールは葉書も封書も同じ値段です。　そんなに高かった？　電話は？と思い、電話料金の請求書を探すと、１分間４セント。　先月、４０分ほど実家の母や妹と話したことがあったのですが、その時の記録が１ドル６０セント（約１４０円）でした。　電話を掛ける方が高くつくなら納得できるけれど、４０分も国際電話で話をして、それでもまだ手紙よりも安いの？　私がカナダに来た１７年前は、日本への国際電話料金が１分間で２ドルほどしました。切手は安く、エアメールでも９０セント位だったように記憶しています。　そのころは、コンピュータも、ケータイも一般家庭には普及していない頃だったので、頻繁に葉書を書きました。　今、国際電話を掛けるのがそんなに安いなら、手紙を書いて、切手を買いに行って、投函して、数日後にあて先に届き、先方も同じ手間ヒマを掛けて、都合２週間もかかる手紙のやり取りなんかしないわけです。　私は、ここ４年間、日本に帰っていませんが、日本がそれほど遠いとも、懐かしいとも思いません。　実家への電話もそれほど頻繁に掛けているわけではありませんが、受話器を握ればそこに日本があるのがわかっているから距離を感じないのかもしれません。　　

  2010.03.10

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  ２００９　ゆく年、来る年

  　いろいろあった２００９年も暮れていきます。　我が家の一番大きな出来事は、私が長年続けた副業をやめたこと。時間がたくさんできたので、ジム中毒になるほどジムに通い詰めたり、いろいろなイベントにも積極的に参加しました。　暮れになってからは、ネイル・コースも始めました。ネイルは、これからあらたな副業に発展していくかもしれません。　Ｅ子がワーホリでカナダに来たことも、私にとっては喜ばしい出来事です。Ｅ子のほかにも、いろいろな人と出会い、親交を深めました。　それほど近い仲ではなかったものの、訃報もいくつかありました。　仕事もノリにノッているというほどではありませんが、デパートメントが大所帯になるにつれ、いろいろなことを任されるようになっています。　同じ職場に勤めるダーリンも、今年は責任あるポジションを任された年でした。　ダーリンと私は、一時、離婚話まで始めたものの、とりあえず小康状態を保っています。　私を立てよう、喧嘩をしないようにと心を入れ替え、カウンセリングにまで通っているダーリンと、その努力を認めてあげようと気長に付き合っている私と、お互いに折れ合っています。　娘は相変わらずハッピーです。　Ｇ５の最初の成績表は、ＡとＢばかりでした。Ｇ４ではデキが悪かったので、ちょっとホッとしています。　娘と私の関係は相変わらずですが、今は時間があるので、イベント、水泳、スケートなどなど、アクティビティーは私の担当になってしまいました。　そういえば...、いつの間にか家事もだいぶするようになってきて、特に食事作りは私がしていますね。　家で食事を作ると、外食の時よりも娘がたくさん食べるのです。娘の身長・体重は、あまり変わりないですが、第二次成長期に突入しているようです。　来年は、少しは女の子らしくなってくれるでしょうか。（画像クリックで、過去のブログ記事へ）　皆様、今年もありがとうございました。　来年も、どうぞよろしくお願いいたします。家族一同、がんばりま～す！　　

  2009.12.31

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  「レ」は、レモンの「レ」♪

  　ホリデー・シーズン、家族向けに古い映画をテレビで放映していました。　「風と共に去りぬ」とか「サウンド・オブ・ミュージック」とか。　子供の頃に観た好きな映画ですが、字幕なしで観たのは多分初めてだったのではないでしょうか。　「サウンド・オブ・ミュージック」といえば、「ドレミの唄」で有名ですね。　♪♪「ド」は、ドーナツの「ド」♪♪…という、あれです。　娘と映画を観ていて、娘は英語版の「ドレミの唄」をもちろん知っているので、「日本語にもこの唄があるのよ～」と「ドレミの唄」を歌ってあげたら、娘が笑うこと、笑うこと...。　「ド」は、ドーナツの「ド」　「レ」は、レモンの「レ」　英語だと「レ」はレモンの「レ」ではないんです。　ドレミは、Ｄｏ　Ｒｅ　Ｍｉなので、ＲｅはＬｅｍｏｎの「レ」ではないのです。私の普段の英語の発音が、娘にすればそんな感じなので、内輪のジョークを言っていると思ったようです。　ＲとＬ、意識しないと発音できないんですよね。普段の、家族の会話だと無視して話しているから、「Ｒｅ」はレモンの「Ｒｅ」というのは私向きの歌ですね。do - a deer a female deerray - a drop of golden sunmi - a name I call myselffa - a long, long way to runso - a needle pulling threadla - a note to follow soti - a drink with jam and breadthat will bring us back to do do do do 　　

  2009.12.30

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  節目

  　我が家では、結婚記念日を格別意味のある日として祝うことはせず、誕生日も娘の誕生日以外は、特別なことをしません。　一つだけ意味のある日が、１１月１４日、私がカナダに来た日で、この日はとにかく家族で昔のことをいろいろ話します。　昔のことというのは、「私とカナダ」というテーマではなく、子供の頃のことや、娘が小さかったころのことや、とにかく雑多な昔のことです。　結婚記念日に意味がないのは、私たちは簡単な式、教会での式・披露宴、日本でのお披露目と３回しているので、どの日を以って結婚記念日というのかがどうもはっきりしていないところがあります。当時、いちばん盛大だった教会での式と披露宴の日を結婚記念日とすることに決めましたが、他の日も記念日であるわけです。　娘の誕生日もそれなりにお祝いをしますが、それより何より、まず私がカナダに来なければ結婚も娘の誕生もなかったわけです。　普段、ダーリンには「私が”運”をはこんできた」と大ボラを吹き続けているのですが、ダーリンの人生の節目もちょうどこの頃で、不安定だった以前の職から現在の職を得たのがこの時期になります。　職を得る前、もちろん面接などがあるのですが、日にちはハッキリしないもののちょうど私が来た頃、１１月から始まっていたようです。　だから、偶然ではあるものの「私が”運”をはこんできた」というのも、考えようによってはそうとれないこともないのです。　共にある意味、ゼロからのスタートになったのが１９９３年の１１月だったのです。　私がゼロだったのは、もちろんスーツケース一つ、身一つでここにきたこと。当地で生き残れるかどうかも定かでないほど、英語力もゼロに近い状態だったことです。　誰にも節目と呼べる日々があると思いますが、節目というのは、何かのスタート地点です。その時点で意識的に選び取っていた場合もあり、あとから考えて「あれが節目だったんだなぁ」と感慨を持つ場合もあると思います。　私の場合、カナダに来ることのスタートはもっと早い時点に心の裡にはあったわけですが、実際に空港に降り立ち、その後、ホテル住まいから住居を見つけるまでの数日は、今考えても無謀な夢のような経験であったわけです。　私の将来を暗示するように、こちらに来たときの機内から幸運な出会いにも恵まれました。見知らぬ人の小さな助けをたくさん受けて、生活が始まったわけです。　当時はもちろん「節目」だとは思いもしませんでした。　「生きている」のではなく「生かされているのだ」と思うことが、年を経るにつれて多くなります。　私がカナダでそれなりに人生を拓けたのも、私一人の力ではなく、偶然に出会った誰かが少しずつ力を与えてくれて、少しずつ前に進んでこれたのです。ほとんどは、特に親しい間柄の人ではなく、偶然の出会いや、名前すら知らない顔見知りの与えてくれた小さなヒント。　過去の一つの出来事、一人の知人も大切な意味をもち、何が、誰が欠けても今の私はいなかったのです。　１１月１４日は、そういうことを考えさせてくれる日です。　毎年、今年で何年…と数を数えていくのだと思います。　　

  2009.11.14

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  カナダで１６年

  　カナダに来て１６年が過ぎました。当時、２０代だった私も、大人になりました。　こんなに長く住むことになるとは予想もせずにこの地に来ましたが、今となっては、こうなるのが自然だったようにも思います。　また一年、無事に過ごせました。　次の一年も頑張ります。　　

  2009.11.14

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  カレーの匂い

  　今日は、お休み４日目。カレーが食べたくて、昼食に作る予定でいました。　我が家ではカレーを食べるのは私一人なので、カレーはランチに作ります。しかも匂いが強烈なので、早めに作って、残りはタッパーに保存して、夕方までに部屋の空気の入れ替えをするのが常です。　ダーリンがカレーの匂いが嫌いなのです。　ダーリンはイギリス系の母親の食生活を受け継いで、新しい食べ物、新しいレストランを試すという事をしたがりません。日本人と結婚したというのに、日本の食べ物はそこらのカナダ人が食べる程度の物しか食べられません。　カリフォルニア・ロール、ギョウザ、焼きそば、コロッケなどのいわゆる「なんちゃってジャパレス（日本食のレストランだけど、純然たる和食ではなく何でもありの店）」料理しか食べられないのです。　焼き魚、煮物や味噌汁を作っても、はっきりとは言いませんが、匂いが嫌いなよう。嫌いな人には、料理するときの匂いも気になるのです。　ダーリンが食生活にアドベンチャラスではないので、私には経験がありませんが、吐き気がするほど嫌いな匂いというのがあります。和食を含むアジアの料理の匂いはダーリンにはその類のようです。　私は朝食を食べない習慣なので問題なのですが、朝食に味噌汁、塩ジャケなんてとんでもない話です。　「日本人と結婚したのだから、慣れてもらわなければ...」と言う人もいるでしょうが、匂いを気にしながら作るのも、私は気にならないほう。私が気を遣いながら作っているのを知っているから、ダーリンもあからさまに嫌がったりはしません。　ひとこと言いたいけど、「かわいそうだから言えない」という状況を作り出しているのです。エヘヘ。　今日はダーリンが病欠（インフルエンザ？）で家にいるので、迷いましたが予定通りカレー作りを決行です。　ベッドルームのドアを閉めて、キッチンの換気扇を回し、部屋の空調のファンをオンにしてカレーを作りました。食べる人にも匂うのに、嫌いな人にはきついかも。具合が悪い時だし、もしかして何か言ってくるかな？と思いましたが、ダーリンは部屋に籠もったまま。　でもまあ、作り始めてしまったら何を言われても止められないのですけど。　こんなおいしいもの、食べられないなんて...。　カレーは娘も食べられません。子どもなのでカレーは辛すぎるかもしれません。ダーリンと同様試したこともありません。　子供がいる家庭のカレーは子どもに合わせて、甘口に作ることが多いようですが、我が家のカレーは誰に気兼ねすることもなく激辛です。　それはいいことかも。　　

  2009.11.10

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  大事に食べてます

  　Ｅ子が日本から買ってきてくれたお土産、桔梗信玄餅。お餅、きな粉、黒蜜の最ウマトリオ！桔梗信玄餅☆8個袋入り　日本人嫁のいる同僚と、日系３世の同僚におすそ分けした残りを、冷凍にしてありました。　本来なら、賞味期限はとっくに切れているのですが、私の信玄餅はフレッシュです。　甘いお菓子類は、一度にたくさん食べられません。日本にいるときは、古くなる前に食べきらなきゃと、義務のように食べていましたが、カナダに来てからは何でも冷凍してしまいます。　冷凍だと思い立った時、すぐには食べられませんが、「これを食べよう！」と決めてから、冷蔵庫に移し、室温に戻しと儀式のように解凍を進めていくのも期待感が高まって、また、いいです。　大事に、大事に食べています。　日系３世の同僚にあげた信玄餅は、２世の父親に奪われてしまったそうです。小さなパッケージなので、味見もできなかったらしい...。今度日本に帰った時、たくさん買ってきてあげましょう。　　

  2009.10.25

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  一進一退

  　インフルエンザに罹った娘、昨日の朝には熱が下がり、ホッとしたのもつかの間、夜になってまた熱が出ました。　今朝にはまた下がり、午後からまた高熱という具合で、なかなか落ち着きません。　救急外来のドクターも熱が上がったり下がったりするだろうと言っていました、…そういえば。　心配なのは、神経が張りつめているようで、眠っていても手足が何かに触れると、文字通り、飛び起きてしまうことです。　肝心のタミフルはカプセルがうまく飲めなくて、完全に飲めたのはまだ一錠だけです。　　

  2009.10.18

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  原因不明

  　娘の熱は今朝にはすっかり下がりました。　バンクーバーでホームステイをしている姪のＥ子も、水曜日の午後から体調を崩し、熱や、関節痛・全身疲労などインフルエンザらしき症状だったのですが、彼女の熱も一日で下がりました。　二人とも同じような症状です。　これって本当にインフルエンザ？　軽く済んで文句はありませんが、一体なんだったのでしょうか？　今日の娘の様子を見ていると、昨夜の数時間の騒ぎが嘘のようです。　タミフルは一応飲ませようとしていますが、カプセルなのでうまく飲めません。今朝の一錠は、飲み込めないうちにカプセルが溶けてきて、失敗でした。　　

  2009.10.17

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  タミフル

  　新型インフルエンザから逃れられたかも、と言ったばかり、その舌の根も乾かぬうちに娘が熱を出しました。　夕方、娘をお迎えに行った時には発熱していて、家に連れ帰る間の１５分ほどの間にグッタリしてしまいました。いつもは熱があってもベッドにおとなしくなんてしていない娘が、ベッドに横になってうつらうつらしています。　夕食も、ベッドにトレーを運んで食べさせました。　熱は高熱というほどではなかったのですが、ファミリー・ドクターから、インフルエンザの兆候があったらすぐ救急に連れて行くようにという指示だったので、チルドレンズ・ホスピタルに向かいました。　受付から、１時間半ほど待たされて、やっと医師に診て貰えました。　インフルエンザの診察なんて、診察というほどのものでもないのですが、とにかく「ファミリー・ドクターの指示で来ている。タミフルを処方してください」とゴリ押しです。　「タミフルは、一日くらい回復が早くなるだけで、あまり効果がない」と渋る医師から、処方箋を勝ち取りました。　こんな場面を想定して、ファミリー・ドクターから「喘息があるので、インフルエンザの症状が出たら、救急でタミフルをもらうように指示してある」という内容の一筆をもらってありました。　娘のファミリー・ドクターは名医です！　インフルエンザの検査は、結果が出る前に治ってしまうから必要ないとのことで、診察時間は説明も含めて５分あまりでした。　帰りは、深夜になっていましたが、２４時間営業の薬局に寄り、処方箋の薬を買いました。　タミフルは政府から支払いがあるということで、ノートにサインしただけ、お金はかかりませんでした。　予防の意味でタミフルを処方された人は、お金を払うそうですが、既に症状が出ていてタミフルを処方された人は無料だそうです。　救急に行くと、普段は一晩つぶれてしまいますが、今日は思ったよりも早く終わったので、安心して眠れます。↑タミフル。　カナダの、私の周りの人は噂のタミフルを見たことがありませんでした。　　

  2009.10.16

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  娘の小学校に、新型インフルエンザがやってきた　４

  　娘の小学校で、新型インフルエンザの集団発生の報告があってから、はや３週間。　ノンビリ者の娘に欠席者の状況を聞いても一向にハッキリしたことがわからないのですが、娘にインフルエンザはうつらなかったようです。　娘には喘息の持病があるので、インフルエンザに罹ったら重くなってしまうのではないかと心配したのですが、このまま難を逃れられればと思います。　娘は手を洗わない子で、インフルエンザが流行り始めてからは、特に厳しく言い聞かせているのですが、「洗わない」習慣になっているので、ついうっかり忘れてしまうようです。感染らないのが不思議です。　私たちのオフィスでもここ２週間ほど欠席者が多く、症状からインフルエンザのようなのですが、私もダーリンも無事です。　新型インフルエンザが騒がれ始めた５、６月頃、「若い人、健康な人がかかりやすい」と言われていましたが、オフィスでは普段病欠をとったことがないような人が長期欠席で「鬼のカクラン」です。　油断は禁物ですが、新型インフルエンザ騒動は沈静化してきたもようです。　　

  2009.10.15

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  カナダの性教育事情

  　娘が学校からもらってきたプリント、読んでみて、大パニックに陥りました。　娘の学校で、来週、性教育の先生を招いて指導があるということで、当日語られる内容についての説明のプリントなのです。　性教育の授業があるのは、知っていましたし、我が家はダーリンも私も過剰に反応するほど神経質な親ではないつもりでした。でも、内容が問題なのです。　キンダーからＧ１で知っておかなければならないことに、すでに「精子と卵子が結合して生命が生まれる」とか、「赤ちゃんは女性の性器を通って生まれてくる」とか書いてあるのです。　キンダー、Ｇ１といえば、年齢にして、５歳と６歳の子どもです。Ｇ５（５年生）の我が娘がそのくらいのことを今教わってちょうどいいと思っている私が遅れているのでしょうか？　娘の友達のママたちは、同じようにパニックに陥りながらも、「でも、私も５年生の年には男の子とキスしてたし...」などと言っているのであまり参考にはなりません。　ダーリンはやはり、５年生くらいで性教育を受けたそうですが、「本気で、吐き気がした」と言っています。でも、ダーリンの場合は、その後３、４年ほどで初体験を済ませているので、これもあまり参考になりません。　子供のいる親御さんのフツーの意見が聞きたいです。　カナダの性教育事情、興味がある方は、下記を読んでください。この先生の、チェックリストです。内容が内容だけに、訳すのがためらわれます。原文のままでのせておきます。PRESCHOOL CHECKLIST (K - Gr.1)Your preschooler needs to know:　□Scientific words related to sexual health - i.e. urine, stool, penis, testicles, anus, vagina, uterus　□That reproducution usually happens when a man's sperm joins a woman's ovum by sexual intercourse　□That the baby grows in the uterus　□That the baby is usually born through the vagina　□Not to pick up condoms or needles　□That they have ownership of their bodiesPRIMARY CHECKLIST (Gr.2 - 3)Your primary child needs to know everything preschoolers need to know, plus:　□The basics about menstruation and nocturnal emissions (wet dreams) as clean and healthy processes　□Basic/introductory information about body changes at pubertyINTERMEDIATE CHECKLIST (Gr.4 - 5)Your intermediate child needs to know everything the previous age groups have learned, plus:　□The responsibilities that come with the decision to be in a sexual relationship　□Basic information about sexual transmitted infections (STIs)　□That babies are not always made through sexual intercourse　□That all families are different (single parent, blended, divorced, gay, adoptive) and deserving of respect　□The dangers of homophobic language, jokes and attitudes　□All about physical and emotional changes at puberty(Gr.6 - 7)　□The fact that most teens are not sexually active　□The different types of sexual activity and the responsibilities that come with each 　□The importance of weekly testicular self examinationsADOLESCENT CHECKLIST (Gr.8 - 12)Your adolescent child needs to know everything the previous ege groups have learned, plus:　□The proper use of contgraceptive devices, and their potential failure　□Availability of community sexual health resorces　□An understanding of health vs. unhealthy relationships　□An understanding of their personal sesxuality-related values and boundaries　□Effective relationship and communication skills　□Effective refusal and asseriveness skills　□Confidence when going to a doctor, what to expect during a pelvic examinationSEXUALLY MATURE ADULT　□Does the self-examinations our doctors expect us to (breast every month, testicular every week)　□Has no physical or emotional exploitation in his/her intimate relationships　□Has a respect and understanding for society's laws, boundaries and taboos around sexuality　□Makes sexuality-related decisions based not only on accurate information, but on respect for oneself and others involved, and on one's personal, religious and cultural belief and values　８年生から１２年生は中学・高校生の年頃ですので、現実に見合った教育内容だとは思います。ただ、低学年の指導はあまりにもキョーレツ過ぎ...。　キンダーや一年生なんて、お風呂も一人では入れないし、お尻もキレイに拭けない年頃です。そんな幼いうちに、赤ちゃんがどうやって生まれてくるかなどということを教育したら、異性の親がお風呂の手伝いをすることなんかが難しくなってしまいます。　娘の友達のママたちとは、電話で話し合いを重ね、当日、参加させるか、一日休ませてしまうか検討中です。　　

  2009.10.01

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  英語学校のＶＴＣ、倒産

  　ＥＳＬスクールのＶＴＣが突然、閉鎖されました。個人レッスンを売り物にしていた英語学校なのですが、今朝、突然、閉鎖になっていたようです。　突然のクローズというのは、早い話が夜逃げ、倒産ということです。　経営状態が良くなく、講師の給料も滞りがちで、多い人では３～４，０００ドルの未払いの給料があるそうです。　今朝は、何も知らずに学校に来た学生を、同じ被害者である講師が対応したそうです。　学生の中には、１万ドルの授業料を先払いした人や、先週の金曜日に契約したばかりの人もいるそうです。Global TV - ESL School Closes　実は、来月早々、親戚の女性がバンクーバーに長期で来ることになっていて、つい先日、「留学センターやＥＳＬスクールは突然倒産したり、詐欺まがいの商売をしているところもあるから気をつけてね」などと話したばかりでした。　彼女は学校の契約はしていないとのことでしたが、バンクーバーに着いたらこのことも話しておかなければ。　語学学校も、もちろんビジネスですから、倒産することもあります。大手のところは、ＥＳＬのアソシエーションに加入していて、倒産した際にも学生への救済措置があります。　これから学校を探す人には、そういった点も調べてみることをお勧めします。　また、長期の契約をしない、クレジット・カードでの支払いをするなど、何かあったときに被害を最小限に食い止められるよう、授業料の支払い方法についても再検討したほうがいいですね。　　

  2009.09.28

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  娘の小学校に、新型インフルエンザがやってきた　３

  　新型インフルエンザに罹った最初の子どもは、日本からの旅行帰り…、という噂があります。　日系ではない子どもの「旅行」なのか、日本人の子どもの「里帰り」なのかは、噂ではわかりません。もともとが噂ですから、当てにはなりません。　おしえてくれたのは日ごろ親しくしている同じビル内に住むママで、「日本人の子どもとは遊ばせないほうがいいわよ～」と言われてしまいました。　…私も、日本人なんですけど。　５、６月ごろ、カナダでもメキシコ帰りの旅行者にＨ１Ｎ１の感染者が出始め、日本で警戒ムードが高まっていた頃、日本やその他のアジアの国々の映像がテレビで放映されたことがあります。道行く人がマスクを着けている映像です。　あれは強烈でした。　噂を教えてくれたママや、噂がたったわけは、あれかなぁ、と考えてしまいました。　私も日本にいた頃、冬場の風邪が流行っている時には、確かにマスクをつけて同じような格好をしていたものですが、北米ではマスクというもの自体を見かけないので、道行く人が制服のようにマスクをつけているというのは異様なものです。　日本のようなマスクをこちらでは見かけません。　不織布の、クマのぬいぐるみの口元のようにとんがった防塵マスクや、医師の使用するブルーのサージカル（手術）マスクのようなものしかないので、一般の人が外出時にマスクを着けるということに思い及ばないのかもしれません。　私のように、マスク文化の国から来た人でも、カナダでマスクをするのはちょっと勇気が要りますね。　セキュリティーの関係上、オフィス・ビルや銀行では守衛がビル内に入れてくれないんじゃないでしょうか？　バスも乗車拒否されそう。試したことはありませんが。　病気というものは、誰か、最初に罹る人がいるわけで、誰かが罹ればそれが伝染してゆく...、当たり前のことで、誰が最初かを問題にすることも無意味だと思うのですが、子どものこととなると冷静には考えられない親がいるのは、いずこも同じです。　　

  2009.09.27

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  娘の小学校に、新型インフルエンザがやってきた　２

  　「『外国』にいるなぁ」と、ふと感じる１コマが、今でもほんの時々あるのですが、昨日の夕方、娘が学校からのお知らせを持ってきた時も、そうでした。　お知らせは何枚かの印刷物です。　一枚は、Ｅメールで送られてきた保健所からのお知らせ。父兄懇談が来週にあるので、我が家に割り振られた日時のお知らせ。コミュニティー・センターの秋のクラスの紹介。　もう一枚が問題です。フィールド・トリップ（遠足）の同意書。　フィールド・トリップがあるのは、学期初めから知っていました。娘たちが大興奮でビクトリア日帰り旅行のことを話していたからです。５年生の３クラスが、バスとフェリーを乗り継いで州都ビクトリアへ出かけます。　その日まで、１０日あまり。　こんな時、日本の学校なら、フィールド・トリップは延期か、中止にするでしょう。それを、新型インフルエンザ集団発生のお知らせと共に持ち帰るとは！　新型インフルエンザは収束に向かっているわけではなく、２日前に、初めて父兄も知ったこと。娘や、娘の友達、その家族のほとんどは、まだ感染しているのかどうかも定かではなく、いつ発熱するかもわからないのに、フィールド・トリップの同意者は書けません。　学校を休校にしないのはわかるのですが、旅行までするかな？　こういう学校の生徒が集団で押し寄せたら、行き先では迷惑するのでは？　バスの運転手は？　フェリーの他の乗客は？　見学先の議事堂などで出会う観光客は？　いいんでしょうか？　そういう傍迷惑なことをしても？　小学校で行かせるというなら、まだ発熱もしていない娘を待機させるわけにもいかないのですが、フィールド・トリップに行きたいばかりに無理して出てくる子どもも、連れてくる親もいるだろうと想像できるのがもっと怖い。　出かけた先で、発熱する子供がいたら、どうするつもりなんでしょう？　そのための同意者なのでしょうか？　先生方も大変ですね。　この同意書にサインした、児童、ボランティアの父兄、先生方の誰かは必ず新型インフルエンザに感染しているはず。爆弾を抱えた、フィールド・トリップです。　　

  2009.09.26

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  娘の小学校に、新型インフルエンザがやってきた　１

  　昨日の夕方、バンクーバー市の教育委員会から電話が掛かってきました。緊急連絡のためのＥメール・アドレスを教えてほしいとのことで、職場のメアドを登録しておきました。　今日、さっそくメールが届きました。　もちろん、新型インフルエンザの情報です。　娘の小学校の大量欠席者の中から、インフルエンザＡ型が検出されたとのことです。　インフルエンザＡ型のうち、今現在バンクーバー周辺で報告されているのは、Ｈ１Ｎ１だけなので、大量欠席はＨ１Ｎ１の集団発生と推定されるとのことです。　Ｈ１Ｎ１の検査には時間がかかるらしく、地元の保健所は、これ以上の検査をしないということです。今回の検査結果も、数人の児童を対象に行われたもののようです。　付け加えて「休校になる予定はない」とのこと。喘息など、ハイリスクの子どもは、かかりつけの医師に相談して、薬の手配を進めるようにとのことです。　日本と違って、発熱してインフルエンザが疑われても専門の病院はありません。タミフルもありません。検査もできないし、ナースラインに電話して、家でジッとしているくらいが治療法。　持病があり、重症になるリスクがある人は、事前に医師に相談して、個々にタミフル入手の手配をするのです。　今日は、金曜日。Ｅメールを読んで大慌てでダーリンに連絡すると、薬の手配はもうしてあるとのこと。来週にはかかりつけの医師のもとに、薬が届くので、いつＨ１Ｎ１に罹っても大丈夫とのことです。　娘の親友、ＥＭのクラスでは、今日の出席者は７人だけだったそうです。　実は、娘も、昨日から機嫌が悪いし、今朝は起きられなかったので、少し心配しましたが、午後からは元気に学校に行きました。体の小さい子供なので、週末まで体力が持たないのですが、インフルエンザの初期症状には疲労感、倦怠感などあるので、「そら、来た！」とフライングするところでした。　一日、一日ごとに、様子を見ていくしかないようです。　新型インフルエンザの患者は、もちろん外出を控えるように言われていますが、患者の家族はどうすればいいのか...。隔離されはしませんが、患者の家族がオフィスに出勤したら迷惑でしょう。かと言って、娘が罹り、ダーリンが罹り、私が…となったら、いつも最後まで元気な私は、何週間仕事を休むことになるのか見当もつきません。　ＨＩＶ感染などで抵抗力が落ちている友人との付き合いも、自粛したほうがいいでしょう。赤ちゃんや妊婦は周りにはいないのでよかった。　来週は、週明けの月曜日が隔週休３日の休日に当たるので、その頃には何らかの方向が見えているでしょうか。職場には、月曜日に報告を入れ、もしかしたら急な休暇を申請しなければならないかもしれません。　　

  2009.09.25

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  新型インフルエンザ

  　娘の小学校で、昨日、１００人以上の欠席者が出たとのことで、今朝はニュース・レポーターが学校の前に集まっていました。父兄もインタビューを受け、ダーリンもマイクを向けられたということですが、テレビのニュースには映りませんでした。　欠席者の人数は全校生徒の３分の１以上だということですが、休校にはならないそうです。　学校を休校にしても、子供たちは公園やコミュニティー・センターに出かけることになるので、結果はあまり変わりません。あえて休校にしないそうです。父兄の判断で休ませるようにとのことですが、新型インフルエンザの集団発生なのか、新学期に流行るただの風邪なのかすら、ハッキリしていません。　カナダで流行っている新型インフルエンザはごく軽いようで、初夏以来、ほとんどニュースにもなっていませんでした。病院でも、新型インフルエンザの検査もしてくれません。よほど重症でなければ、風邪でも、新型インフルエンザでも大差ないという考えのようです。　娘は今のところピンピンしていますが、喘息の既往があるので、ハイリスクです。気になるのは、週末、スリープ・オーバーでお世話になったお嬢さんが、病欠しているらしいのです。うつるものなら、既にうつっているでしょう。　明日はたまたま、Pro D Day と呼ばれる先生方の研修日で、学校はお休みです。金曜日は学校に行って、週末が来て...、風邪なりインフルエンザなりが伝染っているとしたら、来週までには何らかの症状が出てくるはず。一応、上司のＤＤに口頭で今の状況を報告しておきました。バケーションがたっぷり残っているので、仕事を休む心配はないのですが、体の弱いダーリンにうつったら、困るなぁ。 　　

  2009.09.23

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  EACH TIME YOU SLEEP WITH SOMEONE, YOU ALSO SLEEP WITH HIS PAST.

  　エイズ予防、エイズ検査のキャンペーンのポスター、ダウンタウンのバス停などに等身大サイズのものがディスプレイされて物議をかもしだしていますが、先日のエイズ・ウォークで絵葉書サイズの３枚組みの写真をもらってきました。　子供がいる家庭では飾っておくわけにもいかず、好みの写真だったのですが泣く泣く処分しました。　３枚組みの一枚は、ちょっと趣きが違うものなのですが、好みの２枚だけ、ポストします。　ヌードというほどのものではありませんが、セクシャルなイメージなので、見たくない方はスルーしてくださいね。　この広告のコピーがいいです。“Each time you sleep with someone, you also sleep with his past.”　エイズというと特別な人だけがかかる病気、普通の人にはまったく関係ない病気のように未だに誤解をしている人がたくさんいます。　誰かと性交渉を持つということは、その人の過去の相手（その人の過去の相手…と遡っていく）と性交渉を持つのと同じなのです。　自分が性交渉を持った相手に、過去５人のパートナーがいたとして、その５人にそれぞれ５人ずつの過去の恋人がいて、その過去の恋人にもそれぞれ…と、ねずみ算のように危険が増えていくのです。　決して、人ごとではない病気です。　知人に何人かのＨＩＶ感染者がいます。遊び人だったとか、そんな人たちではないです。どういう感染経路なのかは知りませんが、「運が悪かった」としか言いようのない感染者が、たくさんいます。　他の病気と違って、ＨＩＶ感染をカミング・アウトするのには勇気が要ります。ＨＩＶを抱えて生きていくのにも、勇気がいります。 　この広告を出している One Life のウェブサイトには、エイズ感染の可能性があるかどうかの何項目かの質問があります。ちなみに、こんな質問です。　あなたか、あなたのパートナーが、今までに１．プロテクション（コンドーム）なしで、セックスしたことがありますか？２．酔っ払っている時に、セックスしたことがありますか？３．ドラッグを注射したことがありますか？４．ピアスか刺青をしたことがありますか？５．性病のある人と、セックスしたことがありますか？６．ＨＩＶ検査をしたことがありますか？７．セックスを強要されたことがありますか？　３や、５は、まずないでしょうが、１と２は若いときの「過ち」で、思い当たるフシがある人も多いのでは？　ワイルドな２０代を送っていた私は、今さらながら冷や汗をかいています。不幸にしてＨＩＶに感染してしまった人と、私とどれほどの違いがあるでしょう。私のほうが、野放図な生活を送っていたかもしれません。　病気そのものの怖さもさることながら、病名で差別されるのも辛いことです。photographed by Alain Desjean 　　

  2009.09.23

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  ファンドレージング

  　今週末に迫ったエイズ・ウォーク。　チャリティー・イベントなので、参加者は、寄付金を集めるのですが、普段からそういうのに積極的ではない私。はかばかしく集まらないので、木曜日のミーティングでダーリンが皆に声を掛けてくれました。　私も勇気を奮って、数人の同僚に声を掛け、一枚目のシート１０人分は何とか埋めることができました。　＄２０以上の寄付は、タックス・レシートが発行されるのですが、＄２０、＄２５という私から考えたら大口の寄付もけっこうありました。少ない人では、＄２とか＄５。　私が考えていたのは、＄２～＄３。「５ドルくらいの寄付をもらえたらラッキー」と思っていたので、集まった金額にビックリです。　最初、苦戦していたのに、寄付金額を書くシートに記入してくれる人の行列ができ始めると、人寄せ効果があるのか、何人も集まってきます。私のシートが埋まった後は、チームを組んでいる他の同僚のために、新しいシートで寄付を集め始めました。　エイズ・ウォークのメンバー、最初からチームを組んで寄付金集めをすればずっと楽だったのかも。　　　

  2009.09.18

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  始めチョロチョロ中パッパ、ジュウジュウ吹いたら火を引いて、赤子泣くとも蓋とるな、最後にワラを一握りパッと燃え立ちゃ出来上がり

  　炊飯器が壊れました。　前触れも何もなく普通に電源を入れ、炊飯中のランプも点いていたのに、３０分後、まだ米と水のままです。最初はブレーカーが落ちたのかと思い、それも確認しましたが、異常なし。違うコンセントに差し込んでみても、ダメです。　お米を洗って、吸水させてしまったので、もう、炊くしかありません。急遽、ナベで炊くことになりました。　おナベでご飯を炊いたことなんか、もちろんありません。小学校家庭科の調理実習からして、炊飯器でした。林間学校で、飯盒炊さんはしたことがありますが、あれは焚き火で、出たとこ勝負のようなものだったから、経験には数えられません。　おナベでご飯…、実家の母でさえも、もう何十年もそんなことはしていないと思います。　お米の袋の裏側にご飯の炊き方がのっていたので、まずそれを参考にしましたが、英語で書かれていることから考えても、初心者、米を食べない人たち向きの炊き方です。　「おいしい炊き方」などという高度なものではありません。　英語の調理法はいい加減なものです。ちなみにこんな風に書かれています。1. 1 CUP RICE 1 CUP rice in pan2. 1 1/4 CUPS WATER Add 1 1/4 cups water. (For drier, add less water).3. Bring to boil over high heat.4. Cover pan and simmer for 25 minutes. Remove from heat and serve.　とりあえず、水加減は済んでいるので、お米をナベに移し、火にかけるところから始めました。　"Bring to boil over high heat"＝　沸騰するまで強火（高温）で。　あれ？　始めチョロチョロでないの？　チョロチョロというのは、火加減、炎の強さを表す言葉ですから、電気コイル式のコンロでは、どのくらいがチョロチョロなのかまったくわからないのですが、high heat ではおかしいくらいのことにはさすがに気づきます。　なんだっけ？　始めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いても蓋とるな　そのくらいしか思い出せませんが、コンロの温度を弱くしてみました。　私が子どもの頃、実家では、炊き込みご飯を炊くときだけおナベでご飯を炊いていました。母が、解説好きだったもので「始めチョロチョロ」もどういう意味なのか解説つきで教わったことがあるのです。...３０年も前に。　もう、憶えていません。　炊飯器で、同量のお米を炊くときの、調理時間が２５分くらい。英語の解説でも２５分という時間が書かれていますから、加熱時間はそのくらいでしょう。　実は、以前に知人で、土鍋でご飯を炊いている人がいて、その人からも炊き方を聞いたことがあったのです。もう数年前の話。　おナベが沸騰するまでは時間があるので、インターネットで検索です。　参考にしたのは、このサイト。　「ごはん」をおいしく食べよう　　炊き方の手順　具体的な方法が載っていて簡単なのが、東京ガスの「『ごはん』をおいしく食べよう」のページです。服部工業の「炊き方の手順」は、具体的な時間が載っていませんが、読み物としては面白いと思います。　コンロがガスの炎ではないので、アレンジが必要でした。　コイル式のコンロは、北米で一般的なモデルで、温度調節は、時計で言うと１時から１１時までの角度にMAX からMIN までの目盛があります。　沸騰するまで中火（５時の角度）で、約１０分。　沸騰してから弱火（８時の角度）にして１５分。　タイマーで、１５分たったら、コンロからおろし、蒸らすこと１０分。　途中、吹きこぼれて、思わず蓋を開けてしまいました。　しまった！！　「赤子泣いても蓋とるな」だったのに...。　　ビックリするほどおいしいご飯が炊けました。　炊きたては、それほどの違いは感じなかったものの、冷めた時が全然違います。ご飯は冷めるとボロボロになるものと思っていましたが、冷めてもしっとりおいしいです。電子レンジで温め直さなくても食べられるのが驚きでした。　地下のストーレージに行けば、日本の家族が来るとき用の５合炊きの炊飯器がしまってあるのですが、しばらくおナベで炊こうと思っています。　私の使っていた炊飯器は、小型の物で、０．５合（お茶碗一杯分）から３合までのご飯が炊けます。一人分のご飯を炊くのに便利で、同じ大きさの炊飯器、２台目だったのです。　私のお釜ちゃん。　考えてみれば、１０年くらい使ったのでしょうか。飛行機の手荷物で持ち込んだ、日本製です。寿命ですね。　しばらく、おナベで炊いて、不便だったらストーレージの炊飯器を引っ張りだそうかと思っています。　　　

  2009.09.13

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  ナイン・イレブン

  　９月１１日がまた巡ってきました。　あれから、もう、８年が過ぎてしまったのですね。「もう、８年」とは言え、ニューヨーク同時テロに端を発した戦争は今もまだ続いています。　毎年、この時期になると、２００１年の当時の映像や、ドラマなど特番のテレビ番組が組まれますが、今年はややおとなしめ。ドラマや映画、隠れたエピソードももう出尽くしたのだと思います。　涙を誘うようなドラマが大々的に放送されるのも、ちょっと疑問な部分があったので、そういうメディアのお祭りみたいなものが一段落したのはいいことなのかもしれません。　個人的には、毎年、この時期にブログの検索をして、エッセイを書いている人を探しています。　テロ、戦争、政治、家族と深いテーマで書いている人が多く、今年も、共感できる文章を書くブロガーさんを見つけました。　　

  2009.09.11

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  子ども同士のお付き合い

  　今月１０歳になる娘、日本だと小学４年の年齢なのですが、５年生になりました。　カナダでは、９月が一年の初めの新学期です。１０歳の子供、１９９９年生まれの子どもはグレード５（小学校５年生）なのです。　娘の小学校は、規模は小さいのですが、５年生のクラスは３クラスあるそう。多分、４・５年合同クラスか、５・６年合同クラスも含めて３クラスなのでしょうが。　娘の学校は、今では定員いっぱいで、越境通学しなければならない子供も多いのですが、娘たちがキンダーに上がる年にこの小学校が新設されたという事情もあり、娘の学年は、もともと一番人数が多い学年だったのです。　日本だったら、学区内の子供は、プレハブ校舎を増築してでも受け入れるのでしょうが、こちらは定員になったら新しい生徒は受け入れてくれません。現在通っている子供は、引越しをして越境通学になったとしても追い出されることはありませんが、この学区に新しく引っ越してきた子供たちは、誰かが引っ越していくまで受け入れてもらえないのです。　さて、娘のクラス、仲のよい友達は見事バラバラになりました。　もともとおしゃべりな女の子たち、同じクラスでも席が近いとおしゃべりをするからと、離れて座らされたりしていたものです。先生方が同じクラスにしてくれるわけがありません。　でも、いいんです。何日もたたないうちに、友達の輪を広げてしまうでしょうから。　毎年、この時期、友人関係が大きく変わります。　特に仲のよい子供で、親同士も共感し合えるものがあったりすると、クラスが変わっても放課後や休日のプレイデートなどで、いい関係を保てます。そういう「親友」のような関係の子供が数人いて、その他、チラホラと新しい名前が増えてくるのです。　小さな頃は、親同士のウマが合うかというのが重要でしたが、子供が大きくなるにつれ、親の出番は少なくなってきます。　９月が誕生月の娘は、バースデー・パーティーを企画した時は、名前も知らなかった子と急に親しくなり、ショート・ノーティスでパーティーに招待するようなことを毎年しています。　今年のバースデー・パーティーは今週末。どうなることやら...。　　

  2009.09.09

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  幸せの順位

  　ある掲示板で、「専業主婦がうらやましいか？」というトピックが上がりました。　それに対するレスポンスの一つに、こういう順序をつけた回答がありました。うらやましい順に、１．優雅な子持ち専業主婦２．普通レベルの子持ち専業主婦 ３．普通レベルの働く子持ちママ ４．貧乏でもシングルマザーでも子供がいる幸せなママ ５．子供はいなくてもバリバリ稼いでいる女性　同じ女性同士でもこうも違うものかと、驚きました。　多分、回答者は「子供のいる専業主婦」なのでしょう。こういう順序付けは、だいたい自分の生活に基づいているので、自分の属する世界が一番になるんですよね。「えー、そんなの…」って反論する人も、自分の属する世界を一番に持ってくるのでしょう。　私ならこういう順番になります。１．子供のいる働く主婦２．子供のいない働く主婦３．子供のいる専業主婦４．子供のいない専業主婦　私の場合は、裕福か貧乏かという事はファクターではないので、最初の回答よりも、一つカテゴリーが少ないです。　こうやって書きだしてみてまた気づいたのは、回答した女性は「ママ」というステイタスにフォーカスしているということ。「子持ちママ」という表現、「子持ち」であれば「ママ」であるわけで明らかな重複です。　「子供がいる幸せなママ」、「子供はいなくても...」ということからも子供がいれば、無条件に幸せらしい…。「子供」と「幸せ」が結びついているみたい。　私ならそうは言い切れないです。　私は、「子供」よりも「仕事」が重要なファクターになるのかな。　もちろん、どういう人生を選びたいかと机上で考えた場合ですよ。お腹をすかせた子供を放っておいて、仕事を取るという意味ではないです。　「専業主婦」という部分が重要になる人もいるはずです。子供がいてもいなくても、「専業主婦」でありたい…と。　ワードでエッセイなど書いていて、「せんぎょうしゅふ」とタイプして漢字変換すると「専業主夫」と変換されてしまう私の世界とは大違いです。　もともとがナンセンスなトピックです。　人の生活と自分の生活は比べようがないし、周りから「不幸そうに見える」と言われたところで自分がそう思っていなければいいのだし。比べたところで今の生活が変わるわけでもありません。　女もいろいろ...、ですね。　　

  2009.08.19

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  人間やめますか？

  　その昔、政府広報で「覚せい剤やめますか、それとも人間やめますか」というＣＭがありました。　「人間やめますか」なドラッグを、清純派、元アイドルの酒井法子さんが使っていたというのは、なんともショックです。　十数年も前に日本を離れた私は、もちろん現在の酒井法子さんのイメージはまったくわからず、昔の「のりピー」なのです。　芸能界で２０年以上も活躍されているということは、天賦のものがあることの証明なのでしょう。子供もいるのに、どうしてそんなことに？　酒井法子さん。　ご家族の芳しくない風評は耳にしたことがありました。私には、「複雑な生い立ちにもめげず、健気に頑張っている」というイメージだったのですが...。　やはり、環境なのでしょうか。　その筋や、芸能界ではドラッグに対する感覚が麻痺してしまうのでしょうか。　カナダでは、日本よりは一般に麻薬、大麻など出回っていると思います。　大麻＝マリファナは、法律では禁止されていますが、個人使用なら警察も見てみぬフリをするという…、つまり、取り締まりきれないほど氾濫しているのです。　覚せい剤は、それほど一般的ではありません。　英語における俗称は、Ice（アイス）、Meth（メス）、Crystal meth（クリスタル・メス）。　普通の会社員がバルコニーでビール片手にマリファナを吸っているカナダで、街を歩いていると歩き煙草ならぬ、歩きマリファナの匂いが漂ってくるバンクーバーでさえも、覚せい剤に手を出す人はよほどのハード・コア。　それこそ、人間やめるくらいの覚悟がなければ、手を出せないクスリです。　日本でもそうかもしれませんが、「覚せい剤」というと安っぽいイメージがあります。静脈注射という方法が一般的だからかもしれません。　ドラッグにカッコいいイメージがあっても困りものですが、覚せい剤は「シャレにならない」、「労働者っぽい」クスリです。　私は、自分で「中毒になりやすい性質」と自覚しているので、マリファナさえも試さずにいます。日本では、そんなこと当たり前なのでしょうが、こちらでは「一度もそういう類のものに手を出したことがない」と言うと、公務員の同僚たちにさえも驚かれます。　マリファナから他のドラッグに必ずしもエスカレートしていくわけではありませんが、私には大差なく思えます。　人間をやめる、人生を棒に振るほどの価値があるとは思えません。　　

  2009.08.09

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  解放の米国人女性記者帰国、家族と再会

  　取材中に北朝鮮に拘束され、約４カ月半ぶりに解放されたアメリカ人女性記者２人が、身柄引き取りのために訪朝したクリントン元米大統領とともにロサンゼルス郊外の空港に到着し、家族と再会を果たしました。 　北朝鮮からの解放。さぞ、ホッとしたことでしょう。　メディアからの取材を受けている２女性と家族の横で、微笑むクリントン元大統領。「強いアメリカ」を絵に描いたように見えました。　私は、なぜか、クリントン氏に魅かれます。大スキャンダルもありましたが、若い、強い大統領、映画的イメージがある大統領でした。　日本の拉致被害者も、日本に帰国できれば、こんな晴れ晴れとした記者会見も開かれるでしょうに...。私の思いは複雑です。　私が若い頃、私のふるさとの街から同年代の女性が行方不明になりました。後に、日本海側で彼女の持ち物が発見され、北朝鮮に拉致されたとされています。　彼女の姿が確認された最後の場所が、私と友達が毎日のように集まっていた公立図書館だったのです。拉致されたのが彼女でなければ、私だったかもしれません。私の友達だったかもしれません。　私と同じ時代、同じ時を過ごしながら、運命の魔の手に連れ去られてしまった、見知らぬ一女性のことを時々考えます。　彼女にしても、横田めぐみさんにしても、私と同世代の女性です。　アメリカ人記者とは、立場も事情も違いますが、彼女たちや他の日本人拉致被害者も早く解放されますようにと祈らずにはいられません。　　

  2009.08.06

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  ツケ

  　ダーリンは葉巻を吸うのですが、ダーリンが買っているお店は「ツケ」がききます。　最近までそんなことは知らなかったので、「お金がない」といっている割に、葉巻を買ってくるのを不審に思っていたのです。　葉巻といっても、太いヤツではなく、「シガーリロ」などと呼ばれるタバコくらいの太さのものです。箱や缶に入った「メハリス」のような銘柄をよく買っています。　我が家では、買物する店は完全に決まっていて、新しい店を試すということは滅多にしません。　ダーリンが葉巻を買う店は、ダウンタウンの、観光客がたむろするあたりにある個人経営の店で、３年くらいこの店に通っています。以前は、元義兄（義姉の元夫）が葉巻専門店に勤めていたので、そこでスタッフ価格で買っていました。　葉巻はタバコのようにバカスカ吸わないので、１、２週間に一度くらいの頻度で買いに行っているのだと思います。　ツケをしてくれるようになった経緯は、ある日、ダーリンが仕事でその付近を通った時に、店のオジサンが声を掛けてきたらしいのです。　小さな店では、店の外にプラスチックの椅子を２、３脚置き、店番のオジサンや近所の人がおしゃべりをしている光景がよく見られます。オジサンが外で一服点けている時に、ダーリンが通りかかったのです。　そそくさと店の中に戻っていこうとするオジサンに、「今日は通りかかっただけ。財布持っていないから、夕方買いに来る」と言ったところ、「お金は次にここらを通りかかった時でいいよ」ということでツケになったらしいのです。　その後は、ダーリンもちょくちょく立ち話に寄るようになったようで、オジサンも「給料日前で金がないんだろ？　イヒヒ」などと軽口をたたいてツケにしてくれるようです。　昔の日本の町かどタバコ屋なんか、そんな感じでした。おばあちゃんが一人で店番しているようなところ...。　町かどタバコ屋のおばあちゃんの場合には、「あの人は５軒先の田中さんの息子」とか「この人は酒屋の向かいの鈴木さんの旦那さん」とか、近所づきあいがあっての「ツケ」ですが、この店のオジサンとダーリンの場合には、お互いにファースト・ネームを知っているだけの付き合いなのです。　お店でそんなことを度々していれば、売掛金が返ってこないこともあるでしょうから、いつでも誰にでもしていることとは思えません。　いつもいつも思うのですが、私たちの周りには「いい人たち」がたくさんいます。　同じバンクーバーに住んでいても、「えっ、ワタシの周りにはそんなお店まったくないよ！」という人もたくさんいるわけで、めぐり合わせの不思議さとはいえ、私たちの周りの穏やかな環境、愛すべき人たちにいつもいつも感謝しています。　私が、カナダが住みやすいと思うわけは、私の周りには、昔日本にあったような「人情」が溢れるほどあるからです。日本にいた時もそういったことはたくさんありましたが、今の日本は殺伐としていると聞きます。すると、カナダのほうが、人情があるかも？と思ってしまうのです。　でも、これも周りの環境・周りの人しだいで、「日本ではたくさん『人情』を見てきたけれど、カナダにはまったくない」とボヤいているひともいるでしょうから、やはりめぐり合わせがいいということなのでしょうね。　　

  2009.07.24

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  今日は何の日？　７月２０日

  １９６９年（昭和４４年）アメリカの有人宇宙船「アポロ１１号」が月面に軟着陸。アポロ11号　二ール・アームストロングが月面歩行という人類初の快挙を成し遂げたのが４０年前の今日です。月面歩行は、日本時間では７月２１日ですが、アメリカの標準時では７月２０日のことでした。　私はまったく覚えていません。　当時の日本のニュースで、どのくらい報道されていたのでしょうか。我が家は白黒テレビでしたし、チャンネル数も４つほどしかありませんでした。実家のある地方都市では、テレビは有線放送で、有線に加入せずに見られるチャンネルが４つだけだったのです。　覚えているのは宇宙船をかたどったアポロチョコです。もちろん、１９６９年当時の記憶ではなく、小学校時代の遠足のおやつとしてなのですが。明治　アポロチョコレート　10入　昨今はいろいろなフレーバーがあるのですね。【アポロチョコ】【北海道メロン味・84g】【アポロチョコ】【北海道小豆風味・84g】【アポロチョコ】【関西限定抹茶風味】　ダーリンはアポロ１１号に関する報道を覚えているそうです。　本人は鮮明に覚えていると言っていますが、私は格の部分は覚えていて、細かい内容は後に本で読んだり、ドキュメンタリー・フィルムを観たりして補足されているのではないかと踏んでいるのですが。　北米のテレビ局では特番が組まれ、昨日からアポロ関係の番組、ドキュドラマや「アポロ１３」の映画なども放送されています。　今日は、お休みで、朝から"From the Earth to the Moon" というドキュメンタリー・ドラマを観ています。アポロ計画初頭からの物語で、映画の「アポロ１３」の冒頭に触れられた開発途中の事故のくだりも出てきました。　とてもよくできたドラマなのですが、午後３時現在、やっと月面に着陸しました。本気で観ていて、一日をほとんど潰してしまいました。　今夜も何か特番があるようです。　That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」　日本で、学習塾の講師をしていたことがあり、２０年近く前の７月２０日に、二ール・アームストロングの月面歩行の物語のプリントを難関校進学クラスの生徒に配布したことがあります。　英語の教材としては、難しすぎたのですが、スピリットを味わうには充分なものでした。　文法を考え出したら読めないけれど、ネイティブ・スピーカーなら小学校の中学年で読めるほどのものです。　案の定、クラスは騒然でした。その日の教材ではなく、「今日は何の日」というようなものだったので、軽く流しただけなのですが。　英語を学ぶ目的は、いい大学に入るためではなく、世界で何が起こっているかをタイムリーに経験することでもあります。アームストロングの言葉は、日本語に訳してしまうよりも、そのまま味わうべきものでしょう。　アームストロングの物語は、難関校クラスの生徒よりも、むしろ「英語苦手クラス」のイタズラ小僧たちを発奮させました。英語を身近に感じるきっかけにはなったでしょう。英語は難しいものではなく、いい加減に読んで、エッセンスだけ感じることもできるもの。ワクワクするものであってもいいのです。　本来なら、言葉というのはそういうものなのではないでしょうか。　あの頃の生徒たちも、今では３０歳を過ぎています。今考えれば、生徒たちと幾つも変らない年の私が、何を気負っていたのでしょうね。　人類が初めて月に降り立ってから４０年のこの日、皆、あの頃の受験勉強の日々を思い出すこともあるでしょうか。　暑くて、苦しかった、夏。 　　

  2009.07.20

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  終の棲家

  　カナダの永住権を持っていても、日本とカナダと将来的にどちらに住むかということで悩む人は多いようです。　特に独身の人や、日本人夫婦の場合は、ここに住まなければならない理由が希薄だからだと思います。　日本人妻で配偶者がカナダ人の場合は、たいていあきらめてカナダに腰を落ち着けることになります。たいていの家庭では男性が稼ぎ手で、その稼ぎ手がカナダ人の場合には日本に住むという選択肢はまずありません。　同じ移民でも、日本などの豊かな国からきた人たちは、母国を引きずってしまいがちです。母国が貧しい、母国が戦乱で危険な状態だ、というような国から来た移民の人たちは、母国に帰るという選択肢がありません。そういう人たちの適応力はすごいものがあります。難民でカナダに移住してきた人たちのなかには、英語もほとんど話せずにこちらに来て、数年で日常会話に不自由しないほどになってしまう人もいます。　私も結婚後、「日本に住む」という選択肢はありませんでした。　ダーリンが公務員だったために、安定した職を棒に振るということは考えられなかったのです。もちろん年齢的なこともありました。　我が家の経済やその他、もろもろを考える時に、いつも私の職業が大きなカギでした。　移民してきて数年、子どもが生まれるまでは、もしこちらで思うような職がなく、住宅ローンが支払えないような状況になったときには、単身日本に帰って水商売でも...と考えていたくらいです。　そういう夢みたいな考えは、子どもができ、３０代半ばになれば、捨てざるをえません。水商売もできない年になってからは、さすがに本腰を入れて就職活動をせざるをえませんでした。　今、４０代になって思うのは、「今後何があっても、私が日本に住むということはない」ということ。離婚して、「カナダに住まなければならない」という状況から抜けたとしても、今度は日本には住めないのではないかと思うのです。　日本に帰ったら...、仕事にありつけないでしょう。　どこに住むのが住みやすいのかということは、結局、生活の基盤がどちらにあるかということだと思います。どちらにも確固としたものがなかったとしても、どちらが生活の基盤を築きやすいかというのが目安になると思います。　老後に、老人ホームなどに入ったとして、食生活が合わないとか、認知症になったときに英語を忘れるのではないかという話も移住者の間で話題になりますが、それも今現在の生活でまったく日本そのものの生活をしていれば心配なのでしょうが、人によりけりだと思います。　私の場合は、老後の食生活は多少心配です。ご飯と味噌汁がまったく食べられない状況になったらやはり困ります。　ボケて英語を忘れることはあまり心配していません。現在の生活が英語オンリーであること、また、本当にボケてしまったら私、本人はあまり困らないのではないかと思うからです。　いずれ書くこともあるかもしれませんが、私とダーリンは別居や離婚のことを話し合っています。仲のよい夫婦といえども、こんなことは何度も何度も繰り返しています。私たちは夫婦であり、親友なのですが、親友の部分があるから１０数年も続いているのです。　ダーリンと別れて、日本に帰るのか、カナダに住むのかと言ったら、迷わず「カナダ」です。　結婚が理由でここに住むことになりましたが、結婚生活が解消されてもここに骨を埋めることになろうとは思いもよりませんでした。　　　

  2009.06.12

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  ９９．９８％

  　夜の、レストランのバイトを辞めて２ヶ月と少し。　ふと気がついたら、この２ヶ月の間に、日本語を話したのは、たった２回でした。　一回は、バイト先から「ペイチェック（給料の小切手）、できているよ」という電話、約３分。２回目は実家の父と電話で会話。無口な父と１５分話したのは上出来でしょう。　合計１８分。　２ヶ月は、８６，４００分（６０分ｘ２４時間ｘ６０日）　１８分は、その０．０２％（１８分÷８６，４００分ｘ１００）　日本語を話した時間が０．０２％で、英語で生活した時間が残りの９９．９８％ということなのです。　自分ではそれほど日本語と離れていた気もしません。「あー、日本語でしゃべりたい！」という感覚もまったくありませんでした。　日本語を話していないことに気づかなかったというのには、理由があるのです。私の頭の中は、日本語だからなのです。　同僚の話を聞くときやテレビを見るとき、もちろん英語で聞いて、いちいち日本語に訳し変えて考えたりはしませんが、私の頭の中での変換は、日本語要約なのです。　どういうことかといいますと、耳から入った英語が日本語で要約となって脳みそに伝わるのです。　誰かが言った言葉をまったく文字通り繰り返すことは、意識的に覚えているようにしないとできません。意識的に覚えるようなことは、日常の生活ではほとんど必要ありませんでした。　この辺りが、英会話学校に通わずに口語英語を習得した名残りなのだと思います。　私の日常は、すべて日本語要約になってアタマの中にしまってあります。自分がしゃべる時は、その日本語要約を取り出してしゃべるということを無意識のうちにやっているのです。　実際には日本語をしゃべっていなくても、感覚としては常に日本語があるのです。　この日本語は「ワタシ語」のようなもの。辞書を引く習慣がなかったので、英語で覚えた言葉はうまく日本語の訳せないものもあります。だから、日本語訳としては、カタカナが多く混じってうまく直訳できないのです。あくまで、意訳、要約。　実際の会話の場面では、脳みその中に意訳なり、要約なりが入ってくる前に、口のほうが勝手に動いて返事を返しているのですが、その動作をスローモーションで考えるとやはり日本語が介在しています。　こういうことを無意識にでもしているうちは、バイリンガルにはなれっこありません。（年齢的にも、もともと無理だったけど。）が、便利な面もあります。情報を日本語要約式に記憶していけば、アタマの中でスペースをとらないのです。圧縮ファイルのようなものです。　ダーリンに、「ねえ、この２ヶ月で日本語で会話したのが、１８分だけだったんだよ」と自慢げに言ったら、「何語でもいいけど、それだけしゃべったら充分じゃない？」と逆襲されてしまいました。　　

  2009.05.24

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  街角で．．．

  　こんなクルマを見かけました。　何が珍しいかって？　このクルマだけ見ていたら、ここがバンクーバーだってことを忘れてしまいそうです。　最近、日本の中古車をよく見かけます。　日本で廃車になったような１０数年モノのクルマを輸入している業者があるのです。個人で輸入するのでも、古いクルマは税金が安いらしいです。右ハンドルのままですが、ライトなどはカナダ仕様に直さなければならないようです。　このクルマのオーナーはきっと日本人ではないでしょう。多分、漢字が読めない、白人の若いお兄ちゃんなんじゃないかな？　意味もわからず、漢字だから「カッコイイ」と思っているのでしょう。　パーキング・メーターに駐車してあったので、ドライバーがクルマに戻るのを待ったりしませんでしたが、ぜひ顔を拝ませてもらいたかったです。　それにしても...。　このクルマの元の持ち主は、バンクーバーの街を、古い持ち主の名前を宣伝しながら走っているなんて、想像もしていないでしょう。　　

  2009.05.23

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  Costco - コスコ？　コストコ？

  　Ｃｏｓｔｃｏというのは、会員制倉庫型卸売り店です。　先日、ブログ記事でＣｏｓｔｃｏについて書いたのですが、その際、「コスコ」と書くか「コストコ」と書くか迷いに迷って、Ｃｏｓｔｃｏと書いてしまいました。　この店、日本名を「コストコ」と言いますが、英語では「コスコ」なのです。　カナダの地元の日本語掲示板では、この店の話題になるとトピックの内容はともかくとして、店名を「コスコ」と書くのか、「コストコ」と書くのかで大荒れに荒れます。　「コストコ」と書くのを主張している人の理屈は、日本ではそう呼ぶし、たいていの外来語（カタカナ語）は、英語の音をそのまま表記していないから。例えば、Ｒａｄｉｏは英語で「レイディオ」と発音するけれども日本語では「ラジオ」と表記するのが正しい。　「コスコ」表記を主張する人は、日本にＣｏｓｔｃｏが進出する何年も前から、「コスコ」と読んでいるのに、日本で「コストコ」と呼ぶことに決まったからという理由で呼び名を変えられない。今さら「コストコ」が正しいと言われても遅すぎる、ということなんです。　ちなみに、私は「コスコ」と呼びます。　

  2009.05.08

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  レシートなしで返品ができる店

  　カナダに来て驚いたことの一つに、商品の返品のシステムのおおらかさがあります。　どこの店も、それぞれのリターン・ポリシー（返品の際の決まり）があります。期間は２週間というのが一般的ですが、Ｔｏｙｓ”Ｒ”Ｕｓなどは、９０日まで返品ができます。　これはあくまでも決まりであって、たいていの店ではポリシーよりも実際の対応のほうが緩やかです。返品の期限はたいていどこでも延ばしてくれます。　こちらでは、「ギフトレシート」と呼ばれる金額が表示されないレシートがあり、プレゼントをする際、相手が返品をすることを考慮して添えるレシートです。ギフトレシートの場合は、かなり長い期間の返品が認められます。　あまり古いギフトレシートの場合は、返金ではなく、ストアクレジットと呼ばれる商品券のようなもので返金されることもありますが。　衣料品の返品は、日本だと「値札をつけたまま」、「洗濯する前」というのが常識でしょうが、こちらだと数回着用、数回洗濯してから、縮んだ、色落ちが激しいなどの理由で返品が認められる場合があります。　Ｔシャツなど、同じものを２枚買って１枚だけ縮んだ場合など、簡単に交換、返金してもらえます。　そんなこんなで返品に関してはあまり驚かなくなっていたのですが、先日のＣｏｓｔｃｏでの返品にはさすがにビックリしました。　スキー用のヘルメットの返品だったのです。ダーリンが返品すると言っていたのは知っていましたが、未使用のまま戸棚の中に入れっぱなしにして２ヶ月、レシートも知らないうちに失くしていました。　私一人だったら、とてもとても２ヶ月前の物を返品しに行けないのですが、ダーリンはレシートもなしで「聞くだけ聞いてみよう」と言います。　レジでも堂々としたもので、正直に、「ずっと前に買って、サイズが合わないので返品しようと思っていたのだけれど、なかなか来れないうちにレシートを失くしてしまったみたいだ」と直球で攻めます。　返品・交換の担当者は、まったく驚く様子も見せず「いくら返金できるか、コンピュータで調べるまでわからないよ」と言います。　レシートがない場合でも返金できるのですが、金額はその当日の値段だそうです。たまたまセールで安くなっていれば、セールの値段しか返金してもらえないそうです。（って事は、セールの値段で買っても、普通の値段で返金してもらえることもあるということです。）　「ラッキーだね、セールにはなっていなかったよ。」と、５０ドルあまりを返金してもらえました。　レシートがないのに気づいた時、どうせ使えないから、オークションに出そうか、どこかに寄付しようかと考えていましたが、言ってみるものですね。まさかレシートなしで返金（しかも現金で）してもらえるとは思ってもみませんでした。　ダーリンも少なからず驚いていました。　Ｃｏｓｔｃｏの返品のポリシーの評判は、前々から聞いていました。　例えば、食品でも、ひと口食べてから「まずい」と返品できるということ。テレビなどは９０日の試用期間が認められています。値段の安さもさることながら、容易に返品ができるというのは安心です。　ＣｏｓｔｃｏはレシートなしでＯＫでしたが、返品・交換ができにくい店として評判が高い店もあります。バンクーバー・エリアでは、昨年倒産したA&B SoundとLinens N Things、Future Shop などですか。返品ができにくい店というのは、カスタマー・サービスの評判も悪いです。　私の周りのカナダ人は、「あそこは返品が簡単だから」とナメているのではなく、「あの店で気持ちよく返品してもらえたから」と律儀にその店に戻っていきます。カナダ人はわりあい義理堅い部分があります。殿様商売をしていたA&B SoundとLinens N Thingsは、それで駄目になったのかもしれないですね。　　

  2009.04.29

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  草なぎ君(?) と浦島度

  　新聞のニュースで草なぎ剛が飲酒問題を起こしたのを知りました。　私は日本の芸能人に疎く、この方のこともまったく知りませんでした。名前は週刊誌か何かで見たことがありますが、顔はまったく知りませんでした。ＳＭＡＰのメンバーだということですが、そのＳＭＡＰでさえも私は知りません。　カナダに来る数年前から日本のテレビ番組はほとんど観ていなかったので、私の知っているアイドルといえば少年隊までなのです。　だから、草なぎ剛の事件と言っても私にとっては、一芸能人の不祥事という位置づけなのですが...。　驚いたのはこちらに住む日本人の方で、けっこう年配の方が、草なぎ剛を知っていたことです。私の場合は、名前を知っていたと言っても、文字から覚えた名前なので「剛」を「ごう」と読むのか、「たけし」なのか「つよし」なのかも知りませんでした。　日本のテレビ番組でも観ればいいのでしょうが、努力して観るほどのものではないし。　私がカナダに来た当初から、バンクーバーの日系のスーパーで、日本のテレビ番組を録画（違法）したものをレンタルしている店がありました。当時は一年の短期滞在の予定でもあり、またテレビ番組にも芸能人にもあまり興味がなかったのです。そういうものを観る機会もないまま時が流れてしまいました。　日本にいた頃は、友達との会話に芸能人の話も出てきましたが、今の私の年代ではどうなのでしょうか？　いい年してそれもないかと思ってみたり、いや、今どきの４０代だったら…とも思ってみたり。　私には日本人の友達がいませんが、そんなことも理由なのかな、とも考えています。　海外で生活している日本人にもいろいろな方がいます。　言葉から、テレビ番組、ビデオ（ＤＶＤ）や雑誌の類もすべて日本の物に囲まれて暮らしている方もいて、そういう方たちは英語もカナダの文化も関係なくマイペースで暮らしています。　そういう方からすれば、私などは「売国奴」になるのかもしれませんね。日本の物に興味がないわけではないのですが、機会もなく、日本の話をする相手もいません。　また、「類は友を呼ぶ」とはよく言ったもので、私の数少ない日本人の知人たちも私と同様「浦島」な生活をしています。　海外で生活する人たちが、生粋の（？）日本人とどこか違うのは、日系２世的なところがあるからだと思います。　日本語を話しても、その話す内容が日本の文化背景や習慣と違うところにある。同じ言葉を話していても、基礎となる土台（日本人の価値観）がずれてきてしまっている、ということです。だから、日本語であって日本語でないような、外人かぶれしているような話し方になってしまうのでしょうね。　私の「浦島」度は深まるばかりです。　

  2009.04.24

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  ダーリンの頭痛

  　ダーリンの頭痛がひどいので、私まで仕事を休むことになりました。　偏頭痛の重いのなのですが、モルヒネ系の薬を処方されているのです。モルヒネというと心臓に負担になる薬です。この薬の分量を誤まると心臓が止まってしまうようなこともあります。　義母が亡くなった時もそうでした。痛みがひどく、薬の分量や種類をいろいろ変えていたのですが、その日の朝、モルヒネ系の水薬に変わり、午後の投薬を終え、気づいたら様態が急変、心臓が動くのをやめてしまったのでした。　もともと心臓が弱っていて全身衰弱していたので、処方された分量でも危険だったのかもしれません。　寿命の宣告はそれより１年半ほど前にされていて、奇跡を更新している最中。年齢的にも寿命でしたので、誰も「医療過誤」とは考えませんでしたが。　ともかく、ダーリンの場合、家族が心臓病の家系であることに加え、抗鬱剤を大量に飲んでいるのです。モルヒネ系の薬は普通の人より危険です。　今日一日、私のすることは、ダーリンの寝息を確認することなんです。　幸いダーリンは大きないびきをかいて寝てくれますから、テレビを見ながらリビングルームからでもチェックできます。　時々、いびきのリズムが乱れて心配させてくれます。軽い無呼吸があるようで、ちょうど「スリープ・クリニックで検査しようか？」と言っていたところだったのですが、やっぱり早く行っておくべきでした。　普段、いびきがうるさくて文句ばかり言っていますが、そういう人が妙に静かに眠っていると不安になります。　で、ときどき「ねえ、大丈夫？　眠ってるの？」とやって、「起こすな！」と叱られています。　

  2009.04.01

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  ＲＲＳＰ〈Registered Retirement Savings Plan）

  　我が家では義兄がいわゆる「株屋」なので、義兄を通してＲＲＳＰのプランを練っています。　私は税金には詳しいので、どのくらいの金額が将来的にも一番節税になるかを計算するのはお手のものなのですが、その金額をどういう風に運用していくのかは義兄の出番です。　昨今、株価が下がっているので、昨年一年で手持ちのプランが３０％ほども目減りしてしまったのですが、今年も同じプランかもう少し積極的な（ハイリスク、ハイリターン）プランにします。　こんなに下がってしまった今頃に、安全なプランに切り替えても遅すぎなのです。　定年までまだ２０年以上の間があるので、それまでに増えてくれればいいのですが、今時期に定年を迎える年代の人たちはハラハラしていることでしょう。　ＲＲＳＰ、今年の締め切りは、３月２日の月曜日です。義兄が私の小切手を取りに来てくれるはずなのですが、忙しいようでまだ来てくれません。毎年、ギリギリになるのです。　私は仕事を二つしているので、ＲＲＳＰを買い損ねると何千ドルもの所得税を払わなければならなくなります。間に合うのかどうか、ちょっとドキドキ。　ペイロールのソフトウェアは、その会社での所得に対しての税金をはじき出します。仕事を掛け持ちしている場合は、税率が変ってしまったり、それぞれの会社で基礎控除額を差し引いて所得税を計算していたりで、例外なく追加の税金を払うことになります。　カナダの税金は高いです。一番収入の低いランクでも所得税の税率は約２０％です。次のランク（日本円にしたら年収３００万ちょっとくらい）になると３０％です。　日本で仕事をしていた時は、年末調整というものがありましたが、自営業と違い自分で計算するわけではないので、税率がどのくらいなのか知りませんでしたけど。　手取りの金額を比べてみて、こちらの税金は本当に高いと実感します。　私のバイト代など、３分の１を税金分として取っておかないと、確定申告のシーズンには大変なことになってしまいます。税金を払いたくないから、その分ＲＲＳＰを買うとなると、バイト代の全額を突っ込むようなことになってしまいます。　私のバイトが趣味のようなものというのは、こういう事情もあるのです。税金のために働いているようなものです。　追記：　ＲＲＳＰというのは、ひと言で言うと年金型の貯蓄です。　ＲＲＳＰを買うとその金額の分だけ、税金の控除額が増えます。プランから引き落とした時には、その金額が収入とみなされ、その年度の所得税が増えるわけです。　いつかはその金額に対しての所得税を払わなければならないわけですが、所得が少なければ税率も低いのです。収入が多い年にＲＲＳＰを買い、収入が少ない年に引き出せば節税になるというわけです。　つまり、現役で仕事をしているときは収入も多いわけなので、ＲＲＳＰをせっせとため、年金生活になり収入が減った時に使うのです。　ＲＲＳＰを「買う」という言い方を一般的にしますが、実際は株式に投資したり、定期預金型、国債といろいろなプランがあります。　

  2009.02.28

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  毛むくじゃらのオッツァンたちが浅田真央に鳥肌

  　バンクーバーでは先週、フィギュア四大陸選手権が開催されました。来年のオリンピックの会場ということで、選手たちには特別な意味を持つ大会だったようですが、地元民の私たちは開催直前までこの大会のことをよく知らずにいました。　アイスショーなどは大々的に宣伝するし、新聞広告にもよく出ているので見過ごすことはないのですが、この大会は寝耳に水でした。　新聞は読んでいるのですが、見過ごしていたようです。　もちろんチケットは取れなかったので、週末にテレビ中継を見ました。本当は中継をしていることも知らなかったくらいです。　ダーリンは普段はフィギュアなんか見ないのですが、たまたまつけたチャンネルでちょうど浅田真央の演技、目が釘付けになったそうです。昼ごろだったのですが、私はまだ寝ていて、韓国の選手（ヨナ・キム）だとばかり思っていたダーリンは私を起こすこともせず、鳥肌を立てていたそうです。　私は、真央ちゃんの演技が終わったあたりからの中継を見ました。　週が開けて仕事に行ったら、職場ではその話で持ちきり。３位に終わった浅田選手ですが、強烈な印象を残していきました。　なんせ、フィギュアとは無縁のオッツァンたち、身長が２ｍもあるヤツ、相撲取りよりも太ったヤツ、いつもはホッケーにしか興味のない毛むくじゃらなオッツァンたちが、「あれはスゴかった」と話しているのです。フィギュア・スケートのことを「ゲイ・スポーツ」と言ってはばからないくせに...。　ダーリンと同じように鳥肌を立てていたらしいです。私は見られなかったので、残念です。　３年前のトリノ冬季オリンピックの前に、アメリカのテレビ局が浅田真央のプログラムを放送したことがあります。日本の女子トップにいながら年齢制限でオリンピックに出場できないという経緯をドキュメンタリーにした番組でした。　その当時、一時だけ、真央ちゃんは話題になりましたが、もちろんみんなそんなことを忘れ去り、今回の演技の後にまた当時のことが持ち出されました。　オッツァンたちも鳥肌を立てながら、「ああ、この子だったのか」と思い出したようです。　来年のオリンピックはぜひとも、フィギュアを見たいなどと言っています。しばらく経てば、また「ゲイ・スポーツ」と呼ぶのはわかっていますが。　オッツァンたち...。　鳥肌が立ったと言うけど、そんなに毛があって、その下で鳥肌なんか立つんかい？　　　

  2009.02.10

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