[バルト海に面するメクレンブルク=フォァポンメルン州へ]の記事一覧 | 雑筆の部屋♡♡此処に青春の灯あり

【107】誕生日記念の小旅行 2014年 / 少年合唱団員達

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（初公開2014年3月24日--再編集2024年3月） 2024年3月22日金曜日---10年前の日記をここに持って来ました。2014年３月24日偶然とは言うものの、丁度この日に昔、私の人生を変えた『少年達の歌う"美しく青きドナウ"の歌声』に出っ喰わすとはねぇ・・去年(2023年)の誕生日は『100年振りの寒い三月』でしたが、今年の誕生日だってなんだかあんまり。う～ん、去年の様に大して嬉しいお天気じゃないんだなぁ。プッ夫クンはどうしてこうやってお天気の良くない時ばかりを選ぶんだろうなァ---(ぼやき)----ん？-----あ、そうか、-----私の誕生日だから、他の日に選びようがないんだ。別に誕生日だからって、天気の良くない日に無理やり出掛ける事なんてないんだよね----(ぼやき)----と、ブツブツ言いながら出発です。目的地は私の住むブランデンブルク州の北の、メックレンブルク＝フォアポンメルン州なんて言う、ものすごく長い名前の所で、そこにある湖や古城の沢山ある静養地です。キッテンドルフという村で、良い景色を見ながら車で走ると２時間もかかりません。今年は去年の誕生日に泊まったグロースプラステンからの帰り際に見つけた、この小さな素敵な古城ホテルの２泊３日のパッケージを予約しました。何だかブツクサ言っているうちに着いてしまいましたが、お天気も良くなっています。高級自動車の並ぶ入り口から中に入ると、受付のある接客室は-------。まるでイギリスのテューダ―王朝時代にいるみたいです。装飾が施された暖炉の横には誰かが描いた秋の絵が飾ってあります。1989年に東ドイツの壁が開くまでは、共産党に使われていたこの建物はたいして手入れもされず、かなり荒れ果てていたみたいなんですよね。此処も以前は地主の荘園でした。ここいらには何だか、あちこちに大地主がいたらしくて、似たようなお城が沢山放置されています。壁の崩壊後、西ドイツの事業家に買い取られてホテルとして一般公開されたのはようやく1995年になってからだとか。私たちの部屋の鍵は( 鍵ですからね、カードじゃなくて）受付の洒落たアンティークのテーブルの上に用意されてあります。何だか少し浮き浮きした気分になって、鍵を手にするとそれをちゃらちゃらと手の中で鳴らしながら部屋に向かいました。隠れて見えませんが、途中で通るこのサロンでは、大人しそうな黄色いラブラドールを足元に控えた上品な老夫婦がのんびりとコーヒーを飲んでいましたよ。この廊下の突き当たりの左の翼に私たちの部屋があるのです。スタンダードだけれど、どんなお部屋なんだろう・・・、と期待してしまいます。カチャッと鍵を開けて中に入ると・・・・オゥ、結構広いじゃんかぁ～この明るくて素敵なお部屋は一階の西側に面していました。翼の廊下に通じるドアは、アウガルテン宮殿の部屋の様に２重の扉になっています。ホヤァ～、それに気が付いたら何だか益々浮き浮きして来ました。そして、まだ近代化されていない、昔のままの２重窓ですよ。でも、これだっていつかはモダンなアルミの真空窓に替えられてしまうのでしょうね。ちなみに私の家の窓がみんなそうで、窓を閉めると外の音も殆ど入って来ません。う～ん、この部屋のお風呂場は浴槽の代わりにシャワーが付いていました。今晩は寝る前にゆっくり暖かいお風呂に浸かるつもりだったのに、がっかり。でも、清潔な白いバスローブやスリッパが (でも私にはいつも大き過ぎてダブダブ）用意されてありますから、お茶の後で夕食の時間になるまでサウナに行って来ます。今日はこれから何かもっといい事に巡り合うような気がして来ます。朝食は此処で取りますが、まず私たちはピアノの横の席でコーヒーを。シーズンオフで、まだお客がまばらだったので、まるでこの広間を借り切ったような贅沢な気分キェ～ィ・・・・・・ど～しよう、こんな雰囲気に呑み込まれてしまったら、もうプッ夫クンの好きなマクドナルドには行けなくなってしまうぞ～。さて、私たちが注文したのは美味しそうな森のベリーのケーキです。この大きなケーキがセットで７ユーロもしないのでした（ドイツでは普通ですけど・・・）この後はセットになっていたバラの香りのバスを楽しんでから私は写真にある左の青い光の中で蒸気風呂。その後はこの居心地の良い安息室でいつの間にがぐっすり眠ってしまっていました。　　どうやら体温が上がると、バテてすぐに眠くなる体質らしいんです。だから、日本の夏が苦手で、暑い時は濡れ雑巾その物になっていましたっけ。とても辛かった。さて、夕食・・・・・・・パッケージになっているから何が出るか判らないのが楽しみです。何が出てもきっとまずいものはないでしょう。安い団体旅行には必ずと言っていいほど焼いた鳥モモの料理が出ます。さて、まず出たのは興味あるオードブルでした。白とオレンジのレンズ豆が主体のトマトときゅうりとズッキーニのサラダ。酸味が快く効いた白バルサミコで味付けがしてありますが、周りに垂らされた飾りの熟れた黒バルサミコソースには舌づつみを打ってしまいましたよ～。次は・・・「ざりがに」の入ったポワロのチーズスープ・・・ギョギョ、ですよね。ざりがになんて、昔は近くに田んぼがあった頃はよく取って遊んだものですけれどね。ドイツではスウェーデンから冷凍輸入されて、高級食品になっています。昔、弟と一緒に取って来たザリガニを父が勝手に茹でて食べてしまった後で、トキソプラズマのニュースが話題になった事がありました。両親ともパニック状態になっていましたけれど、別に何んともなかったんだなぁ。メインはローズマリーポテトとキノコソース付きの焼いた豚フィレ。このお肉がまた大きくて、小癪なくらい上手に柔らかく焼けてあったのです。う～ん、真似したいけれど、ここまで上手く出来たためしがないんですよね。写真が無く、ウェブリがサービスをやめてしまった時点で写真も消えてしまいました。当時の写真が入っているPCはとっくに壊れてしまっています。これらの写真は酷似のものをネットで探し出しました。隣のテーブルに座っていたふた組のお年寄りのカップルと、何気なく言葉を交わしている間に最後のデザートが運ばれて来ました。バニラソースが添えられた暖かいチョコレートケーキです。こんなに美味しい夕食の後では気分が乗って、隣に座っていたアウグスブルクからのご老人達とサロンに座っておしゃべりが始まりました。バイエルンのアウグスブルグ人形劇場は全国的にも有名だとの話から始まって、私がドイツに来た理由やら、話は尽きる事無く流れ、ついにキタァ～去年聞いた素晴らしいベルリン大聖堂での合唱の話題から、アウグスブルグ大聖堂に移って、そこの少年合唱団が1992年に日本に初来日していたと言う話です。私が聖歌隊のコーラスが好きだと知ると、あの平べったい、インターネットまで見られる携帯(無知ですみません）で、YoTubeのある動画を見せてくれました。それを見たとたんハッピーバースディーのメロディーが、---いえ、曲は違っても、それを見ているうちに心が高揚して来て、ついには私の誕生日のドッキドキのクライマックスになりました。2014年2月7日にドレスデンの劇場前広場で行われた舞踏会の開会式(←クリック)でアウグスブルクの団員達が歌ったのです。ワルツに酔うドレスデンの観衆に混じって、スウェーデンのシルビア王妃のお顔も見えますし、このあと団員達は王妃の為に「ダンシングクイーン」も歌いました。ドレスデンでなら、なぜにクロイツィアーナァ(ドレスデン聖十字架少年合唱団員）に歌わせなんだ・・・と思ったのですが、まぁ、それはそこそこの理由があるんでしょうね。アウグスブルグ大聖堂少年合唱団のこの３人は、こんなソプラノを、驚くほどの正しい音階で、何と楽々と歌いこなしているのでしょう。全く思いがけなく、私の大好きなこの『美しき青きドナウ』 (←クリック)を聞いて、もう最高な気分でその日の幕は閉じられました。2024年3月22日もう１0年も前に聞いた少年達ですから今更大騒ぎすることもないのですが、私は当時直ぐに彼らのCDを買いました。そして何時ものことながらYouTubeでばかり歌声を聴いて、CDは殆ど仕舞ったままです。さて、今更ながら、ともう一度申しますが、この3人の内の1人は背がひょろりと一段と高く、綺麗な第一アルトの歌声をしていて名前が何とゲオルクと言うのです。さっきそれを知った途端、ずっとゲオルクさんの本を読んでいた為か、体格も名前も年齢も本の中のシュールリ(当時のゲオルクさんの愛称)に一致して、そこでまたテンションが上がりました。誕生日記念の小旅行　2014年3月25日昨日は浮き浮きと一人で盛り上がって、自己満足な誕生日を過ごしました。目が覚めたとたん、早く家に帰ってもう一度あの動画を見たくなっています。注：2024年3月22日‐‐‐‐‐この時はまだタブレットを持っていませんでしたから、すべてが家に戻ってからの楽しみでした。今日はこの近くの街々を見学しますが、昨日の「美しく青きドナウ」の歌声で、明日帰宅してからのPCを付ける楽しみが頭の中であっちの隅やこっちの隅で場所を陣取っています。このホテルでの朝食は、バックグラウンドの音楽も、パンもジュースも香りの良いコーヒーも、3種類のママレードも、ハムもチーズも周りがパリパリの玉子焼きも清潔でゆったりした食堂の雰囲気も、100％満足でこれ以上の望みはありません。でも、今日のお天気はどうなっているんでしょう。窓から見える庭園にはいま、しだれ柳が芽を吹き出したばかりで、あの華やかな緑の春はまだ影を潜めていますが、それでもドライブ日和になっています。近くの町探検の途中で東ドイツ時代のパトカーや消防自動車が置いてある販売店がありました。今はもう世間から消えてしまった車達です。私たちが西ドイツへ遊びに行く時、東ドイツ内のアウトバーンの脇道には、よくこのパトカーがぬけぬけと停まっていて、我々のような善良な市民の行動をしっかりと監視していましたっけ。懐かしくって、プッ夫クンを車に残したまま、一人で湯気を立てて興奮しながら写真を撮っていたので、中の事務所から小柄な壮年の男性が二人、私に声を掛けながら出て来て、親切にも展示場に招き入れてくれました。そして、私が近くのキッテンドルフの古城ホテルの客だと知ると、鍵の閉まっていたパトカーのドアを開けてくれて、わざわざハンドルを握っている写真まで撮ってくれました。多分、旧東ドイツのこんな小さな町には、こうしたDDR(ドイツ民主共和国)時代の名残りが、まだひっそりと影を潜めているのかもしれないなぁ、と消えてしまった東ドイツへのノスタルジーが日増しに大きくなるようです。（なくなって良かったはずなのにね）さて、この二人のオジサンは外人である私に、失業者などなかった壁が開く前の旧東ドイツ時代の方がずっと良かったと、口をそろえて言いました。「あれぇ～、今のドイツの制度に満足していないのですかぃ？」すると二人は待ってましたとばかり話し出しました。「私たちはね、旅行で泳ぐ為にエーゲ海やカリブ海なんかには行けなかったよ。でも、バルト海にはいつでも行って泳げたからね。」「今は世界のどこにでも行けるようになったけれど、今度は行く金が無いからやっぱりバルト海にしか行けないよ。それに、バルト海以外に行きたいとも思わないしね、わっはっは。」「物が無い時代はみんなで助け合ってたんだ。今は金が無いとお手上げさ。こんなとこで商売していても600ユーロしか入って来ない。持っている貸家から600ユーロ入ってくるけれど、両方合わせたって外国旅行なんか出来る余裕は当然無いね。」きゃっ、したくもないインタビューみたいになっちゃったじゃないですか。他にも色々お話を聞きたかったけれど、痺れを切らしたプッ夫クンが迎えに来てしまったので、丁寧にお礼を言って東ドイツのノスタルジーにお別れをしました。プッ夫クンは西の制度に文句を言う元東独の人に反感を持っておりまする。さてこれからマルヒンと言う街を見学して戻ります。この絵ハガキに写っているものしか見るところはありませんでしたが、現代の市庁舎の二階にあるトイレが清潔で綺麗でした。帰り際に大した時間も掛けずに次に出逢ったのはハイデルベルクのお城の様なダルグンという城跡でした。第二次世界大戦でソ連の赤軍にすっかり焼かれてしまった城跡であり、修道院跡でもあります。シーンと静まり返った辺りにはただ鳥の鳴き声があるばかり。この廃墟のせいでまたノスタルジアにすっかり酔いしれて・・・だって、ベルリンの王ですら、自分の庭園にワザワザ廃墟なるものを建てさせたんですからね。廃墟って、過ぎ去った時の息吹を思って、何となくロマンを感じません? ?はい、きょ～は廃墟は此処でおしまい。壁が開いて25年も経っているからか、広大な田園に囲まれた旧東独の古い街には、人の住まなくなったこんな廃墟がどうしても目に付きます。「華やかな店もないし、車にもお目に掛からないし、まるで町が全滅したみたいだな。こんな所には絶対に住みつきたくないね～。」と無責任な事を言いながら車を走らせているプッ夫クンでした。夕食はホテル近くのドイツ料理店に決めました。野生の料理のメニューがあって、それがあんまり安いので今日の夕食は即此処に決めたのです。中に入ってみるとなかなか洒落た内装で、壁には野鹿の角が飾ってあります。は～、嬉しいな、かなりひどかった東も段々と西並に綺麗になりつつありますな～。私たちが注文したのは、その野鹿のステーキですが、大衆宿の料理に似つかわしく、飾り気も無くドサッと乗っている感じ。えへへ、何だか私がプッ夫クンのお皿に盛って出す料理みたいですよ～。けれどね、野鹿なんて、自分で料理した事無かったし、為しに食べただけです。美味しかったけれど、特別びっくりする味でもなかったのでこれが最後かな。一人でも可愛い鹿ちゃんを食べる人が減れば良いし（←ただの自己満足です）ホテルにはこんな素敵なサロンもあるのですよ。でも私達が行った時は丁度改装中でした。さあ、夏になって、辺りが緑になった頃、此処にまたコーヒーしに来ますからね。2024年3月22日実はこのホテルが気に入って同年の８月にも泊って来ました。その時はピクニックパッケージが付いていて、自転車で近くの湖まで泳ぎに行ってきました。２年間と決めて立ち上げたブログで今は手を付けていませんが、その時に書いたブログ(←クリック)がこちらです。さて、10年前にはキッテンドルフに行きましたが、今年は此処です。芝生に座っているのは４歳のプップクンです。誕生日にどこに行きたいかと聞かれ、ブラウンシュワイクと答えたら反対されてここになりました。帰ってきたら報告します。何かまた嬉しい事があるような気がしてなりません。💕 お詫び：コメントを入れる時、何度も数字の打ち直しを要求されるのですが、スパム予防の為だと思います。貴方の失敗ではないのでどうぞお気を悪くなさいませんように。それでもコメントをくださる方には心から感謝したします。

【79】誕生日の小旅行 : またニシン村

2023年3月23日木曜日北側の寒い部屋にあるコンピューターと頭をつきあわせてばかりいたら、おやおや、冬が過ぎて立春になり、また小旅行に出る日が来ていました。さて、私の以前の「青きドナウブログ」ですが、今年の1月にサービス終了になり、記事は一応保管してあったのですが、そこに載っていた写真が3月になったらすっかり消えていたのです。こりゃ～、驚きましたよ。ウェブリブログにはがっかりです。まず消えた写真探しから始めるので、此処への記事の引っ越しはさらに時間を要するってことですね。気が滅入ってしまいます。・・・でも気を取り直しましょう。2週間ほど前にスノードロップが咲いて、喜び勇んで写真に撮ったのですが、今はもう色褪せてしまっています。その代わりその下のプーシュキニ―（日本名は不詳）が更に華やかな色で満開になっています。ギョウジャニンニクも小さな芽を出し始めていますよ。（3月30日：この花も終わってしまい今は葉っぱだけです。そして一昨日、雪が降りました。）と言うことで、話は戻り、私のOKも無いのにプップクンが勝手にまた、去年の5月にも行って来たバルト海沿岸の保養地、へーリングスドルフのあの沢山の椅子のホテルに予約を取ってしまいました。でも、北ドイツの3月と5月の違いを比べるのもおもしろいかもね。毎回ですが、行きはアウトバーンを使わずに、樫の木の並木道の国道96号線です。この道の先には例の-------フュルステンベルクの街があるのです。毎回通るこの景色はもうおなじみになっているブロ友さんもいるかもね。でも、今回は思い切って下車しましたからね。と言う事で、この建物の裏はこうなっていました。ひどいもんでしょう？　実はこの建物は以前は水力発電所だったようでした。いつか博物館として改築されると良いですね。向こう岸にひっそりと建つ洋館が魅力的。枝垂れ柳がうっすらと春の緑を見せ始めました。そう言えば、映画の野ばらで、トニーがうっそうと茂った枝垂れ柳の下でシュヴェスターのマリアからハーモニカを受け取る場面がありましたよね。私は日本でこんな木を見たことが無かったために、あれ以来、枝垂れ柳は憧れになりました。ゲオルクさんの小さな歌の本の第4章にも「枝垂れ柳｣の文字が出てきてワクワク。枝垂れ柳のある庭を想像し、夏にはその枝の暗い影の中でひっそりとドラゴンゲームをしたいなあと思っています。←幸せな平和ボケさて、木なんかには興味がないプップクンがこの先の車の中で待っているので戻らなくては。------------現実が待ってる、のじゃ。この動画はこの町のお城ですが流れる曲が好き。シュヴェート湖の前に建つフュルステンベルク城はようやく修復工事が始まったようです。良かった、良かった。ここがホテルになるのか建売マンションになるのか来年までの楽しみです。この緑の平野・・・実は5月には菜の花畑になって一面真っ黄色になるのですよ。あっ、また新緑の枝垂れ柳がありました。ブランデンブルク州から出たついでに、ほんのちょっとノイシュトレーリッツに寄って行きます。まだブログをやっていなかった頃に来た街でした。これは市庁舎広場。近くには大きな公園があります。木々についている可愛らしい丸い形はミステルンという寄生植物ですからね。恋人同士に幸せを呼ぶという迷信があって、クリスマスにはこれをドアに飾るところもあります。この素敵な教会のそばにはお城がありました。でも、第二次世界大戦の大火で戦後に崩壊したそうです。残ったのは劇場と、この馬小屋だけですよ、と庭師の叔父さん。この建物は今ではイベントに使われるそうです。でもお城はドレスデンのフラウエン教会のように寄付を集めて再建の予定だとか。ここの庭園にはバロックの白い石の花瓶が飾ってありました。アウガルテンもバロックなので同じ花瓶かなと思ったら全然違ってた。そしてここにはプロイセン王のフリードリヒ・ヴィルヘルム3世の妻、ルイーゼ王妃の記念寺があります。美しいルイーゼ王妃の名前は良く耳にしたことがありましたが・・・・と言う事でようやくホテルにチェックインです。復活祭が近いので、サロンには座り心地の悪そうな椅子の代わりに金の卵が置いてありました。私達のお部屋は今回は海側でした。誰もいないプールでほんの少しの間だけ泳ぐと、サウナのプップクンを残して私は部屋に戻ります。すると、水平線の彼方に虹が出ていました。　あの向こうにはライ二―さんとekさんがいるんだな、とちょっとしんみり。両親や35歳で事故に遭った甥も、ポズナンに一緒に行った友人も、そのほかの親戚知人も天国にいるのに、あの虹の橋の向こうには青春の夢だったウィーン少年合唱団に繋がった人しかいないような気がしています。あそこには素直な笑いと喜びがあふれている・・あそこではみんなが軽い体の少年少女に戻って、そよ風が吹き花が咲き乱れる草原で歌いながら跳ねまわっているんだわ。考えは自由。あ、今ドーパミンが分泌してる・・・・幸せ気分。←実に単純が、そこに90度のサウナで茹でだこになったプップクンが帰って来ます。即テレビのニュース----------ロシアがまた市民に向けて爆撃だってさ。「もう、ロスケは武器を捨ててみんな撤退すべきじゃ!」｢クロアーケンカッケめ、ヒットラーは殺す相手を間違えた!」とっくに虹も消えていた。今日の夕食はビールを醸造しているレストランでニシン村のニシンを食べます。私のお皿には唐揚げのニシンが3枚。プップクンはカレーヴルスト。もちろん、すべてをとても美味しくいただきました。私達の座っている席の向こうにはこんな風景があるのでした。これ、ビールの醸造設備なんですよね。こういうところのビールは私でも美味しいと感じるぐらい「うんめぇ!」のです。でも3口以上飲んだら酔っぱらう。プップクンは軽々と1リットルのジョッキ！ホテルに戻ると去年しないで後悔していたこと、つまりこの動画を撮ることでした。まさか、今年も此処に来ると思っていなかったので、目的が叶いました。鏡は想定外。　　3月24日　金曜日今日の朝食。今日はね、自転車を借りてニシン村からすぐ隣のアーレンスドルフまで行きます。お天気もまぁ、そんなに悪くもなさそう。その前に、首が痛くてどうにも困ったので薬屋さんがどこにあるのか聞くために観光インフォメーションを訪ねました。ついでにそこに置いてあった椅子に座ったら、ホテルのどの椅子よりも座り心地が良くて立てなくなった。ここに特産のSanddorn:ザンドルンと言うすっぱい実の飴の試食が置いてあったので、一つ口に入れたら案外美味しかったので買うことにしました。ふたつで5,40ユーロでしたが5ユーロのお札が無くて、10ユーロのお札を出して残りの40セントを払いましたが、レジのお兄さんがまだ待っているので、おつりは？と聞いたら、「あなたはコインを出した時にお札をまたお財布にしまったのですよ」と言われて、慌てて財布の中を見たらホントだった！これってアルツハイマーの始まりかいな。自分でも可笑しくて建物の表にでるまで大笑いが止まらなかった。これは昨夜のニシンを食べたレストラン。でも今夜はホテルでメニューをいただきます‥‥楽しみ。車では入れない自転車専用の道は快適で、動画に撮れないのが残念。自転車をこいでいたら上着を脱ぐくらい暑くなるのです。素敵な宿が次々と現れるので止まってばかり。でもね、このようなプロイセンの洋館は何とベルリン郊外にもあるのですよ。いつの間にかもう、アーレンスドルフに来ていました。この先はポーランドです。なんと、近くには落ちぶれた東独時代の劇場がありました。この絵は最近描かれたものだと思うけれど・・・。プロムナードにはずっとこんな拳状の枝の木が続いていて、樹齢を考えると東西ドイツが統一されるずっと前からここに立っていたのだと思います。何の木なのかしら・・・・葉っぱが出ればわかるかも。何にしろ、葉っぱが無い時のこの種の木の形が大好きで、気になってしかたない。ちなみに、アウガルテンの冬の写真で気がついたのですが、そこにも似たように剪定してある木があります。これもやはり葉っぱを見ないと何の木かわかりません。あれれっ、そう言えばいつの間にアウガルテン宮殿ってこんなに白くなった？ま、いいでしょう。時代と共にすべてが変わるものです。さぁ、此処からこのままポーランドに行って、コーヒーを飲みましょう。10分ほどで国境に着きました。国境から少し進んだ所でかつての保養地に着きました。昔はここの海水浴場もプロイセンの領地だったのですね。ドイツ名はスヴィーネミュンデす。ポーランド語はちょっと読めませんが、英語も書いてある。昔のポーランドを想像していたのでモダンで開けている保養地にちょっとびっくり。これじゃ、国の差なんてわからないな。街中に行けばいろいろ出てくると思いますが、私達はここで少し休んでまたホテルに戻ります。私は焼きリンゴのコンポートとアイスクリームの乗ったモチモチのワッフルとコーヒー、プップクンは国産のチェスキービール。お天気がすっかり良くなり、帰りはこぶこぶ並木を楽しみながらです。ホテルに戻ったら、お誕生カードとシャンペンがプレゼントされていました。去年のプップクンのお誕生日にもホテルからのサービスがあったのですよ。お酒は飲めないけれどこれはやっぱり嬉しいです。そして夕食はここ。私は北ドイツに来るともちろんザンドロンの暖かいジュースを頼みます。美味しくてお腹に溜まる飲み物ですよ。一度この木を見つけてその実を食べたことがあったけれど、すっぱすぎてびっくり。この実は北のレモンと呼ばれています。さて、オードブルが来ました。これは燻製のサバ、赤いペッパー、わさびクリーム、Friséeと言うエンダイブの仲間のサラダ、色付けに人参、無色のドレッシング。メインもお魚を頼みましたが名前は忘れました。デザートはチーズケーキで、これが結構お腹に重いのです。で、半分はプップクンに。私には十分でしたが、私の3倍は食べるプップクンには絶対に少なすぎ。だから彼は高いわりに見栄えばかり良くて量が少ない高級レストランには行かないのです。コロナでずっと家にいたせいか、食べに行くよりも家での食事の方が気が楽です。さて、翌日はもちろんポーランドの国境にあるガソリンスタンドとマーケットでいっぱい買い物をして戻ってきました。ベルリンでは見たことが無い味の素のカップラーメンがあったので買ってきました。ポーランドからドイツに入ったそのとたん、来た時からこの州で目に付いていた沢山のこのマーク。この色を見る度に、北ドイツはロシア派がのさばっているのかと、プップクンと大いに憤慨していました。黒マジックでナチスの卍を書き入れる！とか、帰ったら早速街の組合に文句を送る！などと勇んでいましたが、調べたらこれはメックレンブルクフォアポメルン州の旗の色だったのでした。ロシアの旗とは青と白が反対だった！　二人ともドジでしたねぇ。私達が帰る日には枝垂れ柳の緑が少し濃くなっていたようです。💕 お詫び：コメントを入れる時、何度も数字の打ち直しを要求されるのですが、スパム予防の為だと思います。貴方の失敗ではないのでどうぞお気を悪くなさいませんように。それでもコメントをくださる方には心から感謝したします。

【75】ドイツの魔女の住むところ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（初公開2017年11月―2020年6月―再編集2023年2月）　　　　何気なく寄った小さな町のペンツリン湖畔の港町からの続きで、ヴァーレンから戻る途中に、30分程離れたペンツリンと言う小さな町に寄ります。目前に他の車が走ってない、こんな道が続いていると爽快な気分なのですよね。あ、でもね、こんなところに制服のウィーン少年合唱団を乗せたバスが走ってたら景色なんかもう、そっちのけ間違いなし。でも今はみんな演奏旅行では普段着なので出会ってもわからないんでしょうね。あ～ぁ、制服の合唱団が乗っているバスに遭遇したいもんですね～、さぞテンション上がるだろうな。もっとも無視されるだろうけれど。6月のライ麦の畑はすでに収穫を待っているようです。麦畑には赤いケシの花と青い矢車菊はいつも、いつも一緒に咲いています。なぜかスペインでも同じようにこの青と赤の花は一緒に咲いていました。ペンツリンは2017年11月の結婚記念日旅行で帰り際に偶然寄った小さな町でした。その時はまだここが魔女の町だとは知りませんでした。何の知識も無く中央市場に立っているこの柱を見て、何だろうと一生懸命に観察しました。そもそも芸術作品は理解できないものが多く有り過ぎますよね。6月に行った時に分かったのですが、魔女の井戸と言う、名前の割に水なんか全然滴っていない柱なのです。これ、蛇口が付いていて、本来はそこから水が出ているはずなんですけれど。実は3年後に訪れた時、私達はすでに此処に来ていたことをすっかり忘れていたのです。その時の事はなぜか記事に書かなかったので、今回は当時と今の写真を混ぜて載せることにします。ペンツリンってかわいい名前だと思いませんか？でも、このペンツリンはその昔、女性にとっては恐怖の街でした。11月、同じ広場にあるのはプロテスタントの古いマリーン教会。素焼きの赤レンガで一つ一つ積み上げられて建てられている教会です。地震があったらいっぺんで崩れてしまうと思います。近くには何やら古城があると言うので、興味本意に行ってみることにしましたが、適当に歩いてもこの雰囲気は悪くない。古い石畳の道は何か懐かしい。おや、外壁を改修しているお城の反対側に来てしまったようです。あまり人に知られていない街ですが、こうして少しずつ手が加えられて行って、いつしか立派な観光地になっていくと良いです。さて、今度こそは正門への道です。まず3年前の11月の写真。そして3年過ぎた今回の6月の写真。やっぱり冬枯れの11月より緑の季節の方が気分が盛り上がりますよね。しかしペンツリン村―――あまり住みたいとは思えない街。こんな辺鄙な何もないところまで訪ねて来てくれる友達いないよね。古城へ近づくと木彫りの彫刻が沢山置いてあるのが気に掛かりました。何じゃこれ。木材腐食防止の塗料を塗装しないと猫ちゃんの耳の形が崩れるんじゃない❓お～りゃ。3年経って、また来てみたら色が付いていました。猫ちゃんの耳も無事でした。魔女さん、若返ったんじゃない？右向こうに見えるのが古城の正門です。なになに、ペンツリン古城、はいはい。えっ、メックレンブルグの魔法と魔女狩りの文化史博物館、だって。うわっ、ここは魔女の拷問があったお城だったのですよ。門の横にははたまた変な彫刻があるのです。説明によると、魔女の世界に於いては、カラスは死を呼び、猫は魔女のペットで、ファイァサラマンダーは火を燃やし、カエルは目線で魔法に掛け、コウモリは吸血鬼に変身するんですってさ-------アホらし。中世の人は本気で魔女なんかいると信じていたのでしょうね。幼い子供のように、何とまぁ純真な民族だったのかしら。11月に来た時は博物館も城の喫茶店も閉まっていました。ここにはいろいろな判らないものを見つけましたが、魔女の魔術で変えられたものだそうです。固まったねずみ達？これは？これならキツネだとはっきりわかります。この写真にはカエルが手前にいます。遠くに見えるのは中央広場のマリーン教会です。6月の博物館は開いていて観光客もいましたが、マスクを付けて魔女の拷問部屋など見たくないので止めました。そう言えば、お婆さんと一緒の小さな女の子が木陰で泣きじゃくっていたのでどうしたのかと思ったら、両親やお兄さんと一緒に博物館に入りたかったけれど、魔女が怖くて入れなかったのが悔しくて仕方なかったのですって。それを聞いてプッ夫クンは大笑いをしたのです。私はその女の子に言いました。「このおじさんみたいに怖い事が無くなってしまうよりも、怖くて泣ける方がずっと素敵なんだよ。小さな子の怖い気持ちは自分を守るためなの。今怖くて魔女の部屋に行けなくても、大きくなって強くなったら、またここにきて今度はお友達と一緒に魔女を見たらいいでしょ。」子供って素直でいいなぁ。こんなだまし言葉ですっかり機嫌が直って、お婆さんも笑顔。車に戻る途中にまだ修繕されていない家屋が有りました。いやぁ、これがお隣さんだったらいたたまれないんだわ。でも空き家でしょうね。考えてみてください。東ドイツ時代はこんな感じの家が並んでいたのですからね。かと思うと、古くてもちゃんと手入れのしてあるところもあるし。歩きながら目に付くのは魔女の動物たち。魔女って言うから怖い姿を想い浮かべるだけだけれど、こんなかわいい魔女なら------あら、よく見たらハイヒールなんて履いちゃって、のぞき込んだらおばさん魔女じゃないですか。　　帰りはまたケシの花と矢車草の見納めです。　我が家ではエミリーが私達の帰りを待っていました。そして、夕食はブロ友のtackさんから教えていただいた美味しいツナライス。このツナライスには、彼女の元69年組の団員とのウィーンでのエピソードがあるのですよ。いつかそのお話も出てきますからお楽しみに。この記事へのコメント maa　2020年07月05日 19:36ponkoさまドルマの味がどうしても想像できません。ワインでジャムのようにしたプラムは、ヨーグルトのトッピングにしたいです。コクのある味なのでしょうね。塩ゆでした葡萄を使うのがヨーロッパ的で憧れます。魔女の博物館に入れなかった女の子は、恐いもの知らずのおじちゃんと、優しい東洋のおばちゃんに会ったことを、きっと大人になっても忘れないと思います。そんな素敵な言葉は、ponkoさんしか思いつかないですね。 ponko310　2020年07月05日 22:13maaさんドルマの味は単に美味しいのです。乾燥プラムには酸味が有りますから、それをまろやかな赤ワインで煮ると豚肉料理に合いますよ。ワインの葉には塩味が付いていますから、ナスとマッシュルームと玉ねぎの甘みが加わって美味しいドルマになりました。古城の拷問部屋なんて思っただけで怖いでしょう。困った顔のお婆ちゃんと泣いている小さな女の子を見たら、そのまま見過ごすことが出来ませんよ。ほら、夜のベルベデーレの少年達を覚えていますか。あんな感覚で思わず近寄ってしまった。でも余計な事と思う人の方が多いかもしれません。何だかいつかアッパーカットを喰らう事になるかもしれないですね。 nene　2020年07月06日 16:42その小さな女の子の心をも動かすなんて。Ponkoさんの力は偉大だ！尊敬します。ドルマー美味しそうですね。ワインブレター頂いたら是非チャレンジしてみたいです。実は主人の大好物なの。ミューリッツ湖素敵ですね。フロリダの海にも入ったことがあるんですか？ヴァーレンの街もすごく素敵。魔女の街ペンツリンは11月の写真だからか寂しく感じますね。魔女の呪いにかけられてるのかしら。 ponko310　2020年07月06日 20:23neneさん美しいフロリダの海にも入って来たけれど、どうも近いミューリッツ湖の方が好きです。ワインブレッターは今日も収穫がありました。遊びに来た時にお分けしますよ。ドイツがまだ夏の間にヴァーレンに是非行ってみて下さいな。ついでに夏のペンツリンへ行って、魔女の呪いから解かれましょう。女の子はたまたま素直な子だったのかもしれませんね。もし、憎たらしいひねくれた子に当たったら、恐ろしい魔女の捨て台詞を吐いてしまうかも。 tack　2020年07月12日 00:42ponkoさん妹さんとはよくお喋りしているけど、ここにお邪魔するのは久しぶりなのでちょっぴりきんちょーしています。今回は何気に重いテーマですね。最後の魔女狩りは18世紀にスイスで行われたらしいけど、いつの世も人々はスケープゴートが必要らしい。こんなことは今の世だから言えること。当時生まれていたら、自分はこのような集団ヒステリーには呑み込まれていなかったと言い切れない。人間の持つ暗い部分を再認識しなければならなかった後はエミリーちゃん(この名前はどこから？）の何とも言えない愛嬌のある顔が救いです。ところでところでponkoさんの魔法の手でツナライスは飛躍的な進歩を遂げていますね。この半月形の野菜はお大根でしょうか？それにしてもあの日にタイムトラベルできるならゲアハルトにもっとマシなご飯を食べてもらいたい。はあ... ponko310　2020年07月12日 18:20tackさん此処に来たら気分をほぐしてくださいな。魔女の話はもうず～～～～っと昔の事だけど。あんな時代に生まれていなくて良かったと心から思います。集団ヒステリーって恐ろしいですよね。間違った正義の妄想に捕らわれた人達の団体に巻き込まれたくはないです。とっても気性が大人しくてお利口さんなエミリーにはいつも癒されています。メス猫の名前はKatzenzüchterの登録順でＥの頭文字を付けなくてはならないことからエミリーにしました。67年組の団員達が全員、モデルのエミリーちゃんを好きになった事を思い出したからでもあるの。もしＲだったらリッキーにしていたわ。でもリッキーだったらこんないい子には育たなかったかもしれないな。ツナライスのレシピは有り難く応用させていただいています。そう、あの半月型は大根です。コンソメで煮て、バターで焼いてあります。あの当時、ゲアハルトに作ってあげたツナライスはその時には出来る限りのご馳走だったのですよ。今度また機会があったら、その時はまた違うものを作ってあげたらそれもきっと嬉しいですね。あの日のツナライスは此処でも生き続けています。💕 お詫び：コメントを入れる時、何度も数字の打ち直しを要求されるのですが、スパム予防の為だと思います。貴方の失敗ではないのでどうぞお気を悪くなさいませんように。それでもコメントをくださる方には心から感謝したします。

【50】湖畔の港街ヴァ―レン

ブロ友さんがオートミールおせんべいというのを作っていたのを見て、私も真似してみました。すっかり賞味期限の切れた青のりと、やはり賞味期限の切れた醤油味焼きおにぎりの素と、トルコのケフテの素、メキシコのチリコンカンの素を試してみましたが、電子レンジを使ったら、思ったより手軽に作れるので驚きでした。これならポテチよりもヘルシーかな。もっとも賞味期限が切れた食品なんかで作ったらヘルシーとは言えないけど。でも10年ぐらい前に来た友人が持ってきてくれた調味料なんか、もったいなくてちびちび使っているうちに今に至っているのもあるんですからね。それでも雑草のように生き延びてコロナにもかかりません。果たしてライ二―さんに、賞味期限の切れた食品を摂取するように勧めておくべきだったか。　　さて、今年の6月には少年合唱祭のニュルンベルク（←リンク)で猛暑に見舞われましたが、再びその猛暑を目指して、2年前に行って来たミューリッツ湖畔でまた一泊してきました。8月の25日ですが、どうやら、これが今年最後の猛暑らしいです。同じ場所に行った記事を載せるのは退屈なので、2020年の記事に（）を付けて今年の体験を加えておくことにしました。（初公開2020年7月4日―再編集2022年9月）天気予報を見たら、30度近くになると判ったので、先々週の水曜(2020年6月24日)にたった1泊ですが、コロナでどこにも行けなかったので、今年初めての外泊です。泊まって来た先はヴァーレンと言う国立公園の湖沼地帯にある美しいミューリッツ湖畔の街--------と言っても、いつも寒い時期に行っている地帯なんですよね。だから今回は緑の季節の湖沼地帯を見に行くことにしました。あ、その前日に庭で採ったブドウの葉でお弁当のドルマを作りました。今年は突然の寒気でブドウの若芽が枯れてしまい、ドイツでは夏の収穫が3分の2に減るそうですが、私は食い意地が張っているので残っている葉を次々と切り取ってしまいました。摘んだブドウの葉は濃い塩水で色が変わるまでゆっくり煮ます。私はそれをそのまま容器に入れて冷蔵庫で保管しています。今回のドルマは私のオリジナルです。濃い塩水で煮たワインの葉は塩出しをしておきます。まず乾燥プラムを赤ワインでジャム状に軟らかく煮ました。その赤ワインは甘口の物を3分の2まで煮詰めておいてあります。それを250ｇの合い挽き肉と混ぜておきます。ナスと玉ねぎとマッシュルームはそれぞれあられに切っておきます。玉ねぎをオリーブ油で炒めて半カップの生米を加え、色が変わったら塩を一つまみ入れ、マデイラ酒をジュッと40㏄程加えておきます。ナスとマッシュルームとパセリをオリーブ油でしんなりするまで炒め、先に炒めておいた米と混ぜ合わせます。少し冷ましてから肉と混ぜ合わせ、大匙１と二分の一程の具をブドウの葉で包みます。包んだドルマはきっちりとお鍋に並べて、カップ2杯ほどの濃いめの鳥スープで水分が無くなるまでぐつぐつと煮ます。翌日は遠足気分でこのドルマを美味しくいただきました。友人の話では、ブドウの葉には殺菌作用があるんですって。（2022年の今回はただのハムサンドを持参しました。）幾つかの町や村を通りながら走るドライブも久しぶりですが、しかしこれらの元東ドイツの町は決まって緑の無い通りばっかりだなぁ～。（↓しかし今回はこの通り、視界をトラクターに邪魔されました。）その後は森に囲まれた幾つかの湖を通り過ぎて行きます。これはミューリッツ湖と繋がっている小さなクラース湖。（↓今回も同じ道筋なのでまたここを撮りました。)（同じ湖ですが2020年6月と2022年8月の違い。）ここは湖沼地帯と言うだけに沢山の大小様々な湖があるのです。さて、お昼前には目的地のレヒリンというミューリッツ湖の湖水浴場に着きました。（今回はそのレヒリンに立ち寄りました。町が観光に力を入れている証拠の観光案内所です。）（どの町や村にも、出入り口にはそこの名前の入ったこの黄色い表札が立っています。）（この町にも廃墟になった領主の館が残っていました。）（レヒリンは保養地に認定されているので、この建物もいつかはホテルになるかも。　そして、湖水水泳場への素敵な小道。）湖水浴場はこのすぐ近くにあって、ずっと向こうには小学校の生徒たちが遠足で水遊びに来ています。（でも今回はほとんど人がいませんでした。）細かい砂浜のミューリッツ湖は、透明に澄んだ浅瀬が広がっています。太陽で暖たまった湖水の中に座っていると、まるでフロリダの海に来たみたいな気がしました。嬉しいのは、塩分で体にべた付く海水ではなく、ザブンと顔に掛かる波も来ない事です。このまま座っていたいんだけれど、コーヒータイムになりました。手軽にショッピングセンターでお茶の時間を過ごします。（今回は魔法瓶を持って行ったので喫茶店には行っていません。）実はこのお店で欲しかったウィーンのお菓子を見つけました。マンナーはどこでも買えるのですが、このレモン味。出る時期があって、なかなか手に入らない。ブロ友のekさんがお友達から頂いて、こんなのが有りますよって教えてくれていたのですが、ようやくこんな遠く離れた買い物センターで見つけたのです。美味しいけれど、普通のバニラ味に粉末レモンを混ぜたみたいでした。後で聞いたら、マンナーではなくてレモン味のリッタースポーツでした----失敗。さて、コロナでずっと閉鎖されていたホテルの宿泊が解禁になると、私達が泊まるような安い宿は瞬く間に満室になって、ようやく予約できたのは朝食なしで95ユーロのアパートホテルでした。ホテルの駐車場から見た感じですが、車は借りた部屋の番号の場所に置けるようになっているので、取り合いをすることはありませんね。（今回はそのホテルを自動車の中から真正面に撮りました。）アパートホテルなので居間には簡易キッチンと簡易ベットが付いていて、4人まで泊まれる広々した2部屋なのでとても気に入りました。ただし簡易ベットの人が浴室に行くには、寝室を通らねばならん。此処に長く泊まるとしたら、朝はインスタントコーヒーです。キッチンの横の窓から見える通りで、ここを真っ直ぐに10分程行くと、ヴァーレン港に続く湖畔の散歩道に出ます。（2022年の今回での宿泊先はティーフヴァ―レン湖畔にある、ビールの醸造所でもあるホテル。）（何しろ、湖があちこちにあるのです。　何だか玄関らしくない入り口。）（時間が時間なのでお客はまだいませんが、ここで新鮮な生ビールを飲めるのです。）（お部屋はかなり質素ですが、ゆったりしているからそれで十分。）（ここにも小さなキッチンが付いていましたが、食器は無くて、使えるのは冷蔵庫だけでした。　ベットの上には折り紙式にタオルがたたんでありました。　ビール醸造所のホテルだけあって、電気の笠もビール瓶としゃれている。）（浴室は大抵のホテルがシャワーしかついていません。）（お部屋の窓から見た景色。右にはICや国電が通っていましたが、音は気になりませんでした。）（私たちの泊まった建物にはロマンティックな壁画。）（左に見えるこのお隣の古い建物は使われていない様子----------）（なんともったいない。）ミューリッツ湖まで散歩道は暑かったので途中の涼しい木陰で休みました。風通しの良い湖畔の港ではマスクをしている人はほぼ見かけません。（2022年の今ではマスク姿はほとんど見ません。）実は、2017年11月の結婚記念日の日にも此処に来ているのでその写真を。11月にも来ていたなんてすっかり忘れていた。この時期は印象い薄いですよ。（やっぱり今の時期ならどこに行っても素敵です。）どこの町にも市場の出る広場がありますが、ヴァーレンの広場にはこんな芸術的で涼しそうな噴水がありました。（今回は子供の遊び場になっていました。）さて、そろそろお腹も空き出したので何か美味しいものを探します。道でこの看板を見付けた時に、ちょっと面白かったので撮りました。すると、この写真を見たドリー君から「おぉ、二つ目のはウィーン少年合唱団の看板かね。」と悪戯半分のコメントが入りました。ドリー君は1955年の初来日のウィーン少年合唱団の元団員です。やっぱりこう言う看板に気が付くのは、ウィーン少年合唱団と関わりのある人なんだと、ちょっと嬉しくなりますね。2017年にここに来た時は、この小さなお魚料理店で食べてとても美味しかったのです。そこで今回もここに来たのですが、混んでいて席がありませんでしたし、コロナが心配だったので、表に座れるレストランを探します。（でもね、2022年に来た時は貸し切りになっていて入れませんでした。）（せっかく美味しいお店を見つけたのに、後ろ髪をひかれる思いです。）でも、中庭のある、気の利いたイタリアレストランを見つけて席に着きました。ほら、イスラエルの市場で買った愛用の黒猫ちゃんのビニールバックも、ライニーさんとウィーンで大騒ぎした帽子も持参です。（このお話は、のちにまたここに引っ越しさせて来ますね。）注文に来たウェイトレスに、ここでもコロナ感染対策として、私達の名前と住む町と電話番号を記入するように求められました。ちゃんとしたレストランはこのように国の方針を守っているのです。（2020年には暑くて忘れましたが、今回はお店の写真を撮ってきました。）（ここのピザはとても美味しかったのですが、今回は美味しいビールが飲める自分たちのホテルに帰ってゆっくり食事をすることにしました。）この湖沼地帯の観光地では、まだ一度もロマ族や、頭からビジャブを被って髪を隠している女性は見かけませんでした。コロナ騒動で、まだ外国からの観光客は来ていませんし、知り会ったケルンからのドイツ人夫婦とは「何だか昔の懐かしいドイツに戻ったようだね。」と言うしみじみした話になるのでした。今のドイツの現状のディスカッションに熱が入りますが、違っているのは人との間隔を保っていて、乾杯のコップもお互いが触れ合わないようにして、思い切り長く腕を伸ばすのでした。そろそろ陽が落ちて肌寒くなって来ます。私達はだぁれもいなくなった帰り道をのんびり歩きます。湖畔の夕暮れですが、本当はすでに夜の10時に近いのですよ。そう、ヨーロッパの夏の日はこんなに長いのです。今日はコロナ以前の穏和な日々のように解放された一日でした。（さて、今回はホテルのテラスでの夕食です。夕食と言っても18時なんて、まだこんなに明るいのですよ。　日差しがきついので座るのはみんな日の当たらない場所でした。）（私はお酒が飲めなくて残念なのですが、プップクンの生ビールを少し味見しました。　お酒がだめでも、これは本当にコクがあって舌づつみを打ってしまうくらい。　ベルリンのエッシェンバッハという小さな私営の醸造所兼酒場のビールも美味しいのです。　私達が頼んだのはサラダがいっぱい盛られたチロル名物の豚肉料理。　実に満足な夕食でした。　翌日はここにある自然博物館を見学してきました。)（池の白鳥のひながあまりにも人懐こくてかわいかったので、声を掛けたら、親がシャー！と威嚇して来たので慌てて逃げました。)（園内の公園にはこんな女性像まで・・・・）（・・・・・ここだけ不自然博物館だった。）この記事へのコメント ek2020年07月05日 06:57名コックのPonko様素敵な時を過ごされたようですね！最近のPonkoさんお怪我をしたり体調くずされたりと余り良い事がなかったようなので、今回のお話を清々しい気分で読ませていただきました。用意をなさったお弁当！食べてみたいな～！フロリダの様な気分にさせた天気。実際のフロリダの現状はコロナの感染がすごくこんな気分は味わえないでしょうが、今の騒ぎを他所に穏やかな時を持たれたようで良かった！旅の楽しみは美味しいものに出会う事！美味しい空気をいっぱい感じられらる事！旅で出会った方とお話しして何か素敵な気分を得る事の出来た事！羨ましい限りです。レモン味のマンナー美味しかったですか？ご近所でも手に入るなんて良いな～！ひとつ訂正させてくださいね。私のお気に入りはリッタースポーツのレモンワッフルです。あ～食べたいな～。リッターでも、マンナーでも良いのにな～。暑い季節こちらでは手に入りません。😢私は迷コックなので、いつもPonkoさんのお料理にため息とお腹の鳴る音。こんなお姉さんが側にいたらな～😔。 ponko3102020年07月05日 21:50ekさん快いコメントを頂いて、快くなってすぐにお返事も書かず、庭の木陰に座って涼風に当たりながらボケ～っとしていました。雲が出て来たので部屋に戻ったところです。アメリカのフロリダにはもう行きたいと思いませんが、メックレンブルク州のフロリダにはまた今年中に行ってきますよ。あの砂と澄んだ湖水は病みつきになりそう。あ、レモンのマンナーじゃなくて、リッターのだったんだ！！どうして勘違いしちゃったんだろう、てへへ。私も甘えられるお姉さんがいたらいいな、と思うけれど、私の年を考えたら、そんなお姉さんは私が面倒を見なければいけない年になってるんだわ。願わくば、庭仕事とご飯の支度が好きな妹が現れてくれないかしら。 Yuichann2020年07月07日 14:30Ponko さん旅行のお話楽しく読ませて頂きました。(写真の世界に入り込んでしまい2・3回説明文を読んで理解している私です。)。面白かったです。(興味を唆られました)そんな訳でブログ玉2回付けてしまいました。(ゴメンなさい)葡萄の葉がお料理に利用出来るの知りませんでした。今度Ponkoさんのレシピで作ってみよう⋯葉を調達しなければ。 ponko3102020年07月07日 22:24Yuichannさんコメントが嬉しかったです。ありゃりゃ、何回も読み直させてしまう私の日本語をお許しくださいな。でも、面白く読んでくださったようで小躍りしました。ブドウの葉っぱが食べられるのなら天からの贈り物と思って食べましょう。筋もあるので便秘の人にもいいかもしれません。お隣さんの町の公園にはブドウの木が植えてあるので、トルコ人がどんどん摘んでしまうと聞きました。トルコのお店では塩漬けのブドウの葉っぱが買えるのに、公共の物を取ってしまってはいけませんね。 panana2020年07月12日 15:30ponkoさま、ドルマのレシピを読んで美味しそう～！と思いましたが味が想像できません。ブドウの葉っぱならいくらでも用意するので是非作ってもらいたいです♪ドイツでは生食用のブドウもあるのですか？ワイン用ばかりなのかな。私は今、実はブドウ農家になる研修を受けていて、ブドウが実るのは最短で４年後ですがponko様にも是非食べていただきたいわ！ponkoさまご夫婦は小旅行によく行かれている印象ですが、ご主人が計画されるんですか？計画はponko様でご主人はドライバーなのかな。どちらにしてもマメで羨ましいです。免許も車も休みもあるし移住直後なので行く所もたくさんあるのですが、どうしても面倒で行けない・・・ponkoさまたちの行動力を見習わなくてはいけません。 ponko3102020年07月12日 18:37pananaさんそちらに行けたら、すぐにでもドルマを作りますよ。でも私はもう、日本には帰国しないと思います。ブドウ農家になるのですか。何だか憧れます。ブドウの葉っぱが目の前にあるのなら、食用にしないともったいないですね。ブドウの葉のレシピは、それはそれは沢山あるので是非ネットで探してみて下さい。ブドウの葉っぱ自体に軽い快い酸味が有りますから、若い柔らかい葉をサラダに混ぜてもいいでしょう。今年は4月に寒波が来たせいか、我が家のブドウの房がとても貧弱です。はい、日本のようにこちらにも果物としてのブドウは沢山売っていますよ。私は出不精なので、旅行は殆どプッ夫クンの計画です。pananaさん、若いうちに沢山の新しい場所を見学したらいいですね。人との接触が少ない場所なら、小学生気分に戻って、お弁当持参でピクニックもいかがですか。 yuka2020年07月13日 11:56姐さま久々の旅行記を読ませていただき、暫くは鬱陶しい自粛モードから解放されることができました。ドイツの青い空に温泉、ご馳走、不要不急とはいえ五感で英気を養うこともそうとう大切ですよね。それに今回は姐さまらしき方の美しい御手やおみ足のお写真付きという大サービス（？）です。今でも姐さまの生活圏にはふとしたところにWSKが宿っていて「WSKになったら一生WSK」というお話は、ファンにとっても同じ事が言えるのかもしれません。報道されているWSKの存続危機、私も些少ながら協力させていただきました。 ponko3102020年07月13日 18:16yukaさんその写真の余計な手足は無視して、本命は湖水とドルマを見て下さいな。私は家にこもっていても退屈しない部類なのですが、プッ夫クンがじっとしていられない性格なので、彼に引っ張られてはどこかに行っています。最も私は彼の「距離を保つ」監視役ですけれど。確かに私達オールドには今でもWSKは宿っていると思うのですが、正直、私の場合は72年組までしか心が躍りません。当時の団員だったウサギちゃんもルカもハラルドもジェフ少年も、残念ながらみんな音楽から離れた職業に就きました。でもWSKは何時までも私達の懐かしい昔への思い出ですね。💕 お詫び：コメントを入れる時、何度も数字の打ち直しを要求されるのですが、スパム予防の為だと思います。貴方の失敗ではないのです。

【34】バルト海に浮かぶドイツ最大の島

今回も引っ越ししてきた記事です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（初公開2021-08-14ー再編集2022年5月）さて、コロナワクチンの二度目の接種も済み、コロナヴィールスへの抗体も体内に出来上がったと思うので、１年ぶりに海の近くの街で一泊してきました。私の街から手ごろに行ける海と言ったらバルト海です。今回はそこにあるリューゲン島のゲーレンと言う海水浴場です。今日のお天気はまぁまぁ。　　　　　この国道96は私の街を通り、目的地のリューゲンの街まで続いています。　　　　すでに小麦の刈り入れは済んで、束ねた藁が可愛いな。バルト海への途中にあるフュルステンべルクの街の入り口。見た目にはわからないけれど、湖畔の街なのですよ。此処を通る時、左に見えるこの放置された古い館が毎回気になっています。誰か投資家が改築を申し出て来てくれないかなぁ。国道は街の中心に向かいます。この道を進んで行くと、此処では見えない湖畔の、街の出口にはバロック建築のお城がひっそりと建っています。東ドイツ時代は病院として使われていたけれど、その後はずっと放置されたまま。やさしいワルツの音色に乗ってこの美しい廃墟をご覧あそばせ。今は有り難い事に、ベルリンの投資家達がこのお城を分譲マンションにする計画を立てているそうです。朽ち果てる前に、素敵な住居に仕上がりますように。少年合唱団の寄宿舎なんていうのも素敵だなぁ。ヒマワリ畑がありましたが鑑賞用の為ではなく、ヒマワリ油のため。　　　　　　　　　　　　　ヒマワリ油は近所のスーパーマーケットにも手ごろな値段で売っています。さぁ、いよいよリューゲン島への橋を渡りに行きますよ。手前に遠く、盛り上がって見えるのが橋ですよ～。実はね、今回は直接ゲーレンの街に行かないで、10年以上も前に行ったことのあるプローラと言う寂れた避暑地を見に行く計画を立てていました。それはリューゲン島の東側にあって、ヒットラーが第三帝国国民の為に設計した、大規模な海辺のリゾート地なのでした。ちょっとばかりウィキから引用します。リンク: ナチスの保養地　プローラこのりっぱな建築物は現在のプローラの写真です。15年も前に私たちが見た廃墟は本当にぞっとするほど不気味な雰囲気で、それが風に吹かれてどこまでも続いている風景はまるで悪夢でした。この膨大なホテルの建築中にちょうど戦争が始まって、ヒットラーは「はい、此処でもう止めた！」って事になってしまったのですね。現在は此処をまた利用するために修復工事がはjまっていますが、あまりにも膨大な建築物なので、今でもこんなのが残っています。浅はかな人が面白半分に侵入していたらしく、今は崩壊危機の為に建物の周りにはフェンスがしてありました。東ドイツ時代に設置されたままの像がまだありました。題が「アスレート」とあって男女とも筋肉リュウリュウ～～。どうしてもドーピングで作られた体形に見えて来てしまう。でもね、不吉なナチ時代の建物も、今では大半が居心地の良いホテルや綺麗なマンションに変わりつつあるのです。向こうがまだ廃墟のままで、こっちがモダンに改装された場所。あれ～、こんなところにユースホステルまでが出来てる。コロナが終息したら、此処はきっと海辺で夏を楽しむ元気な青少年たちでさぞ大いににぎわう事でしょう。不快なナチの悪夢は消え去りつつあります。次は大変に面白そうなツリートップウォークに行きます。プップクンが招待してくれたのですが、行ってみたら混雑気味。そこで、待ち時間が長くなりそうなので、いつもの如く潔く取り止め。おや、ゲーレンに向かう途中の林の中から黒煙が上がっている。まさか火事、と思ったらすぐに大きな警笛の音が響き渡り、黒い列車が見え出しました。その小さな汽車の名称が「突っ走るローラント」と言うのを知って、64年組のフーバー君ゆかりの名前にテンションが上がりました。「急いで、急いで。この汽車を撮りたいの。」とプップクンにわめいたら、スピードを上げてくれたものの、ふっ飛ばしてあっと言う間に追い抜いてしまった。この後、汽車はカーブを曲がって写真を撮る前に姿を消したのじゃしかし、更に車は次の駅までローラントみたいに突っ走りましたぞえ。そして、ついに撮った！ローラント君、喜んでください。何はともあれホテルに着いた。まずはチェックインを済ますと時間がもったいないのですぐ海岸へ。白く綺麗な砂浜で泳ぐにはもってこいのお天気ですが、こっちを向いても、あっちを向いても、人が少ない。ワクチン接種を受けていない観光客はホテルに泊まれないから、これもコロナのせいじゃ。その代わり、海中にはクラゲがいっぱい泳いでいます。わかるかな？　でもこのクラゲは無害で・・・食べられるかな、と思いました。ミョウバン（Alaune)と塩で水分を飛ばして乾燥させるんですって。ま、そこまで食い意地を張らなくてもベルリンのアジア店で売ってるかも。ドイツの夏は、何と夜の10時ごろまで明るいのですよ。聞いたことも無いゲーレンの街は寂れているかや、と思いきや、なかなかしゃれた海辺の街です。民家の博物館までありますね。ブロ友さんがこの博物館の中に興味があるそうで、これをどうぞ。リンク:ゲーレンの民家博物館バルト海沿岸の美しい特色のある建物。夕食はこのイタリアレストランに決めましょう。選んだのはカレイのフライこの後は桟橋のほうへ足を向けますが、気分は上々。なんてシックなお家なんでしょう。夕日を見ながら桟橋の方に足を延ばします。すると何だか賑やかな音楽が聞こえてきます。どうも私の趣味じゃないけれど、雰囲気が楽しそう。64年組のタイブル君もこんな音楽家になっているのかしら。充分聞いたので、念願の桟橋に向かいましょうよ。桟橋の上にティーンエジャー達のグループが幾つも出来ていて、その一つ一つから奇声や笑い声が上がっている。どれも楽しそうに浮かれている若い群れに心が和む。あるグループはどうやらカナビスを吸っているらしく、脇を通るプップクンに、一緒にやりませんか、などと調子に乗って聞いて来る。プップクンは生真面目なので、顔をしかめて真面目に断る。「あんたたち、青春を謳歌するのは良いけれど、それを吸い過ぎるとおつむてんてんになっちゃうからね。」と私が横から口を出す。この子達、カナビスをやっている割には至極素直で「は～い、気を付けま～す。」と返って来たので、思わずイイネしてしまったじゃないか。私は青少年の指導者には向いていない。太陽が沈み、反対側には月が現れて来ます。僕たち、門限があるので帰らなくてはなりません、と、先ほどのカナビス少年達が何故かこちらに声を掛けて来る。素敵な夜を、とお互いにお別れの挨拶を交わして、彼らははしゃぎながら去っていく。桟橋の灯りに波が小さく光る。「まだ暗くないからこれからパブにでも行かないかい。」今ホテルに帰るのはもったいないくらいの気持ちよい夜風です。ビールは飲めないけれど、ノンアルコールのカクテルを注文すればいいんだわ。「でも、ちょっとその前に確かめたい事があるんだけれど、22時にはホテルの扉が閉まるから、扉の暗号が記してあるカードはちゃんと持って来てるんでしょうね。」見る見るうちにプップクンの顔色が変わる。案の定、置いて来ちゃったんだ。さぁ、それからが大変！門限の10時までにはあと7分しかない。そぞろ歩きでここまで20分ぐらいだったから、ローラント並みの勢いで突っ走れば間に合うかもしれない。駆けるからね、と勢いよくプップクンを促す。みんながくつろいでいる桟橋を出口に向かってわき目も降らずにドドっと走り出す。さっきのロック広場をロックの勢いに乗って走り抜ける。夕日を見た丘が現われてくる。でも、もう息が続かない。丘の前にはゆったりとした長い石段が続いているのだ。「私じゃ間に合わないからあなたが先に行って」、とゼイゼイしながらプップクンに頼む。彼は私を何度も振り返りながらゆっくりと階段を登り出した。「そんなんじゃ間に合わないでしょ」と息を切らしながら叫ぶ。やっと駆け出した彼の姿にホッとして階段を登り切ると、なんとそこにはプッ夫君が立っているではないですか何じゃ、こりゃ君が迷子になるんじゃないかって心配になった、と言う言葉に今は感謝の気持ちの湧く余裕など無く、ただ腹が立つばかり。思わず大声で怒鳴る。「もたもたしてないで早く先に行ってよ」そのとたん、周りにたむろしていた少年達が一斉にこちらを向く。さっきの少年達だった。「わぁ、びっくりした！僕たちの事かと思ったよ。」声が私から発されたと分かった途端にみんな爆笑。私はそれには目もくれず、ただひたすらプッ夫クンに怒り声で早く早くと先を促す！こんな辺ぴな保養地で、突然の如く大都市のベルリナーシュナウツェで怒鳴るなんて、あ～ぁ、また私の品格が落ちてしまったじゃないか。何はともあれ、門限には間に合わなかったけれど、ホテルのレストランが開いていたので、そこから部屋に戻れました。今度こそ、ゆっくりとパブに行くことが出来ます。先ほどの大騒動などどこ吹く風で、すてきな雰囲気のお店を見つけて美味しいカクテルを楽しみました。翌日は人気の少ないホテルで朝食です。帰りは大学の街グライフスワルトに寄ることにしましょう。山も谷も無い島の内陸は全体がこんな可愛らしい感じなのです。前に見えて来たのは本土のシュトラールズントの港町お天気が良いけれどそのまま通りすぎるのです。さらばシュトラールズント。これはきっと東ドイツが無くなってから植えられた木々でしょう。さぁ、着いた。この街にいくつもある教会の一つ、聖マリエン教会。私が教会でいつも最も気になるのは、聖歌隊が歌うオルガンのある場所に行く階段です。映画の「野ばら」でトニーがウィーン少年合唱団の姿を初めて見る場面を思い出すからです。こんな階段を見ると、何故か過ぎた遠い憧れに心が馳せる。けれどオルガンの前には少年合唱団はいなかったぁ。質素な教会の中にはいくつものチャペルがあり、ここにも聖歌隊の歌う場所があった。聖マリエン教会を後にして市場に向かいます。コロナ禍で街中が混んでいないのが嬉しいです。面白そうな像があるけれど、調べ出したら終わりが無さそう。燻製のソーセージの香りに誘われて買ってしまった。そしてこの市場のお魚の屋台で鰻とカレイを買って来ました。その後の夕食には、まずかば焼きと次の日はカレイのフライがお皿に盛られました。それからね、スペインに行った友人がサフランをお土産に持って来てくれたのです。早速パエリャを作って3人でホームパーティをしました。最近家で作るものが外食よりも美味しく感じられます。気持玉数： 19 この記事へのコメントek 2021年08月14日 15:14Ponko様日本では平和の祭典と呼ばれているオリンピックも終わり、明日は終戦記念日の今日。新しいお話をありがとうございます。平和であるべき今なのに、世界中コロナ禍の中にあり、様々な事に心安らかと言う訳にはいかない状況。でも、お部屋にお邪魔してPonkoさんご夫妻の楽しげな(お忙しそうな😁)旅路に交えて、並べられた美味しそうなご馳走に、いろいろな事を考えさせて頂きました。自分の旅行の一コマを思い出したり、ご夫妻の笑い声やお二人の会話の様子を(お会いしたこともないのに)想像してしまったり…。最近親友の一人にPonkoさんのお住いのお国の映画「僕達は希望と言う名の列車に乗った」と言う作品を教えてもらいました。実際にはまだ観る事は出来ていませんが、映画の紹介を読んで、ドイツと言う国の置かれた立場をまざまざと思い浮かべる事が出来ました。そして、旧東ドイツの時代の友との手紙を思い出したり、このお部屋でお話されているヒットラー時代からのドイツの国民の苦悩までまるで「私は歴史と言う名の列車に乗った」かのようでした。でも機関車トーマスならぬ、ローランド君が平和な大地をこれからも走り抜けてくれる事を祈っています。頑張れ！フーバー君！あっ違った、頑張れローランド君！考えさせてくださったり、笑わせてくださったりPonko列車は忙しい😄。最後のご自分のお家の食事が美味しいとの言葉、「さすが　名コックのいらっしゃるお家は羨ましい」と我が家族は口を揃えて言うだろうな〜😅。 ponko310 2021年08月14日 17:42ekさん声を掛けに来てくれてありがとう。あなたとは実際に会って、思う存分おしゃべりがしたいです。昨日は（8月13日）壁が造り始められた最初の日からちょうど60年目で、私の街では政治家やベルリン市長まで参加しての1時間半に渡る追悼式が行われました。テレビでも生放送がありましたが、東ドイツを知っているekさんにも是非一緒に参加してもらいたかったです。壁の崩壊の跡にベルリンに来た友人も一緒でしたが、この追悼式に感銘を受けていました。悲しい事も楽しい事も体いっぱいで受け止めているドイツ生活です。自分の家の食事が美味しいのは・・自分の好みに味付けしているだけだからで～～す、わっはっは。1964-1967 2021年08月14日 18:40ponko 様楽しい旅のレポートをありがとうございました。沢山の綺麗な写真と、いつもながらの楽しいお話に引き込まれて行きました。こちらは、海と言えば太平洋+南洋の島々､魚はマグロですが、バルト海は、かなり北の方ですよね。遥か昔地理の時間に習った所が､ponko さんのレポートで、こんなに身近に現実味を持って知ることが出来るなんて、素晴らしい事です。何より､紹介の目線が､日本人の観光客でない所が良いですね。ティーンエイジャー達とのやり取りも面白かったです。またどこかへ行かれたら、楽しいレポートを、ガンガン書いて下さいね｡ponko310 2021年08月14日 20:181964-1967さん嬉しいコメントをありがとうございます。お返事はすぐに書けるのですが、記事となると責任が無いのですぐに脱線しています。しかし今回も楽しい思い出がまた一つ、ブログに残せました。はい、これからも人生を明るくするお話に出会ったら、仰せの通りにガンガン書きましょう。こうして私の記事にポジティヴに反応して下さる方がいてくれて、本当に嬉しく思っておりまする。すでに日本語が正しく引用されていなくなっているかもしれませんが、ま、通じればいいですよね。これは脇道に逸れる話ですが、1964-1967さんのニックネームに与かりまして。1967年来日組で当時フルトモーザ隊に入ったばかりのオブちゃんが、休暇寮の無かった1964年の夏休みは、団員達はみんな何週間かは家族と過ごし、秋の演奏旅行の為に自分達はアウガルテンに合唱の練習に行っていましたと教えてくれました。小学校を卒業したばかりの新団員が8人もいて、隊の3分の1以上を占め、かなり珍しい状況だったそうです。はい、そういう事でした。1964-1967 2021年08月14日 23:48ponko 様あの民家の博物館に興味があります。外見は、日本の茅葺き屋根の民家のようです。中はどうなっているのでしょう？日本語が、おかしくたって構いませんよ。私など最初からあやしいままですから。1964 年には、合宿所はまだ出来ていなかったのですか。8 人もの新入生が、一度に入るのは珍しい事だと、私も何かで読んだ記憶があります。(良い子ばかりとは、限らないでしょうしね 😁)　じゃあ､67年組のあの連中は、全員同級生だったのですね。へぇ～｡ponko310 1964-1967さん1964年にはセキルンの合宿所はまだ子供達を収容できる準備がすっかり整っていなかったのかもしれませんね。なにしろこちらの建築工事がのろのろ進むのはもう常識になっていますからねぇ。多分そんなところだろうと思います。フルトモーザー隊は1966年にタイマー隊になったのですね。私はフロシャウワー隊にばかり心が向いていたので、他の隊の事は気になっていませんでした。でもちょっと待った、67年組の団員達は全員ではなくて、その3分の１が同級生だったと言う事じゃないですか？1954年生まれが沢山いますからね。あの民家の中身は後で調べて記事に書きくわえます。今日はこれから安い店でステーキを食べに行ってきます。maa 2021年08月15日 16:36ponkoさま旅日記どうもありがと。ponkoさんが地元の若者に、君たち～！と話しかけるのは、すでにベルベデーレ宮殿で目撃しているので、まさに目に浮かぶところですよ。ナチスの保養所は全体主義世界を彷彿とさせます。味気なくただ大きいだけの施設は不気味だな。でも放置されている古いお城は、どうか外見はそのままでリノベーションして、素敵な集合住宅やホテルになってほしいと思います。私にとってはそれが美しいドイツの風景です。少年合唱団の宿舎になったらいいなと書かれていますが、シュニット神父もそうやってお城を探したのですよね。パリ木が昔住んでいたお城が売りに出されていましたけど、あれどうなったかなと思い出されました。古いお城は維持修理費がかかり過ぎるのだそうですね。でもお城と合唱団の少年たちって、私には憧れのマッチングなのだわ。笑ponko310 2021年08月15日 17:39maaさんこんにちわ。そちらが暑さで参っていませんように。ここのところ、ニュースでは日本のあちこちで水災害の様子が映っていて驚き果てています。秋になると台風が来ていましたが、今はその前に大雨が降っているのですねぇ。何だか日本のお天気が目茶目茶になっているみたいです。それはそうと、あの動画のお城は有り難い事に外見はそのまま残るそうです。こちらの装飾のある古い集合住宅などを見ると、外装だけでもあれはお金が掛かるだろうなぁと思います。私が昔住んでいた天井の高い旧式のアパートは、二重窓になっていて、部屋の壁は勿論、窓枠やドアの内側は自分達で塗料を塗って修繕しなければならない条件になっていました。今は塗料を塗らなくても良い材質に換えられている建物が殆どだと思います。パリ木がお城に住んでいた時期があったなんて、気に掛かります。どんな宮殿だったのでしょうね。私のPCでは「パリ木の十字架少年合唱団　宿舎」と検索したら、何故か「ウィーン少年合唱団」ばかり出てきてしまって、もうPCからして他の合唱団は受け付けなくなったのかぃ、と呆れ果てました。お城と少年合唱団なんて、オールドにとってこれ以上の憧憬があるでしょうか。ek 2021年08月18日 23:55Ponko様「あなたとは実際に会って、思う存分おしゃべりがしたい」なんて嬉しいお言葉でしょう！私だって、maaさんやneneさんのように、Ponkoさんと実際に会って思う存分おしゃべりがしたいです。その席には、名コックの美味しいお料理が並べられ、持参した日本のお煎餅でも頬張りながら…なんて想像するだけでワクワクです。でもそんな機会を持てたなら、きっと昼夜を問わず話し続けて、ご主人様に呆れられてしまいそう。でも、Ponkoさんと、57年分のお話がしたい。それには、Ponkoさん宅に住み込まなければならないほどの長時間が必要ではないかと…😅。それでもよろしいでしょうか？なんて、夢みたいな想像をしてしまっています。東西を分ける壁が造られた日ですか…。もしそんな記念日にいる事出来たら、震えて泣きじゃくってしまったかもしれません。我が人生の中で、たった数日しかベルリンには滞在することは出来ませんでしたが、思いはその日から現在に至る分まであります。そして様々な事が走馬灯のごとく蘇り、立っていられないと思います。そんな時はご主人様をお貸しくださいね。(今、嫌だよ！って声が聞こえたような…) ご一緒したいことは、もちろん　壁のお話だけではありません。長年憧れ続け、数々の思い出を持てた少年合唱団とのお話やら、自分たちの年老いた人生話等　話題はつきそうにありません。そんなお話の時に聴こえて来るバックミュージックは、どんな曲でしょう？それに、そんな長時間のおしゃべりが可能な体力。「この日のために、鍛えた身体〜♬」って言えるように、体力を作り上げておかなければなりませんね。無理そう😥😫。ponko310 2021年08月19日 02:33ekさん8月13日にはベルリンフィルの4人のチェロ奏者が追悼のメロディーを奏でてくれましたよ。ベルリンの壁など見たこともない若い友人も一緒に参加しましたが、実際に亡くなった方達の名前や年齢などを聞いて、とても感動していました。私でさえ胸がジンと来たのですから、ekさんが泣いてしまったかもしれない事、大いにわかります。プッ夫クンは大概の事にシラっとしているのであなたのお役に立つかどうかわかりませんが、どうぞどうぞ、彼ならいつでもお貸ししますから、しばらく日本に連れて帰っておいて下さいな。私はその間、彼の苦手なボーイソプラノの歌声をボリュームいっぱいにあげて、心おきなく聞いていますから。決して実現出来ない事も、こうやって楽しく想像するだけでも心が浮き浮きしますね。私達、実現なんてしなくても良いので、夢のお話をどんどんしましょうよ。nene 2021年08月20日 04:13Ponko様とても楽しく、Ponkoさん達とその場を旅している気分で読ませていただきました。お恥ずかしいながら未だにバルト海へ行ったことがありません。ベルリンから近いのにね・・・。なぜか遠い所へ行ってしまう。maaさんもおっしゃっていますが、その青年たちに話しかけるPonkoさんの姿や話し方までもが想像できて爆笑です。フュルステンべルクの放置された古い館、Ponkoさんが頂いちゃったら？水辺ですか？ここでPonkoレストランを開いたら雰囲気もばっちりだな～なんて妄想しちゃいます。その時はぜひ雇ってください(笑)ナチの放置された廃墟ビル、ホラー映画に出てきそうで不気味過ぎます。「突っ走るローラント」君の動画にも大爆笑でしたよ。ブッ夫クンの車のほうが全然早いし。観光用でしょうか。情緒あっていいですね。Ponkoさんの手料理が外食よりおいしいのは納得できます。この時のパエリヤも先日のリゾットも最高に美味しかったです～～～～。ponko310 2021年08月20日 06:17neneさんバルト海への旅を一緒に楽しんでくれたみたいで嬉しいです。ベルリンにお住みなのだから景色の良いドライヴを兼ねて、是非行ってみたらいいですね。フェルステンベルクの宮殿は欲しいけれど、絶対に掃除が大変だから他の方達に任せた方がいいです。蒸気機関車なんて、今はもう簡単に乗ることが出来ないし、ローラント君に偶然あえて嬉しかったです。でも、あの煙はツンと鼻に臭いんですよね。自然環境にも良くないし、そのうちに無くなってしまうのかもしれません。フムフム、パエリャもリゾットも、友人と一緒に作って楽しく食べたから美味しかったのかもしれませんね。1964-1967 2021年08月20日 12:18Ponko 様古民家博物館の、中を紹介して下さって有り難うございました。その土地の生活がわかるような展示がされているのですね。興味深いです。近ければ行ってみたいけれど､ちと、遠いですな。日本語の訳が面白かったです。勉強になりました(笑)。こちらは、一時涼しい日が続いていたのですが、また暑くなりました。タカラヅカが、第二弾の花をつけています。紫の房がきれいです。また、ムラサキシキブが、早々と、かわいい実をつけ始めました。こちらもきれいです。因みに､この二本とも小さい枝を頂いたもので､植木は買うものではない(？)と、思っている図々しい私です………。ponko310 2021年08月20日 17:221964-1967さん博物館の説明の日本語が上手に翻訳されていたことを願います。グーグルの翻訳機で、時には爆笑する訳が出て来ますから。涼しい日が続いてホッと出来た時間があったと思ったら、台風の目が過ぎるみたいにまた暑くなるのですかぁ～。お体にお気を付けて。2段目の開花はいつも嬉しいですね。ネットで見ましたが、ムラサキシキブの実って本当に可愛い。タカラズカと一緒に花瓶に挿してテーブルに色を添えたいです。こちらはお隣ののうぜんかずらが見事に咲いていますが、あれは根っこがどこまでも伸びてそこから芽が出て来るそうです。日本のニュースで、ある家の天井の隅から部屋の中にノウゼンカズラが生えて来た写真を見ました。と言う事で、こちらでも最近ではお隣さんのノウゼンカズラの芽が我が家の庭にも幾つか顔を出すようになりましたよ。1964-1967さんのお家のムラサキシキブも根を伸ばして、我が家の庭に芽を出してくれないかしら～。1964-1967 2021年08月21日 00:36Ponko 様これで、ノウゼンカヅラが手に入りましたね(ムフフ…) ね、植木はそうやって手に入れるものなのですよ…… あの花は､色が鮮やかで華やかですから､少し飾るだけでも食卓が明るくなるでしょう。家の中に咲いたらびっくりしますけれどね。私が掘る穴が、正しく Ponko さんの庭に出られたら､その時はタカラヅカでも、ムラサキシキブでも持って行きます。待っていて下さい。それから、お茶と美味しいお食事があると､なおうれしいかなぁ～？！ponko310 2021年08月21日 03:081964-1967さんいやだぁ～、ギャハハ、泥だらけの顔をニッと穴から出して、2本の枝を差し出す1964-1967さんを想像してしまいました。いいですよ～、タオルを用意して待ってますよ。お菓子も食事もお腹いっぱいどうぞ。ノウゼンカズラですけれど、スペインには沢山咲いていて、夕方になると良い香りを出してくれていますよ。お隣さんのも寒いドイツでは枯れるかと思いましたが、温暖化しているせいか、今年は満開です。まさか石造りの家の中までは入り込まないと思いますが、植物の根って、ものすごいパワーがあるものですねぇ。大木のある道路では、石畳が根っこで凸凹になってますよ。で、2年前に私はつまづいて指と足の骨を折ったのでした。Yunko 2021年08月21日 20:04Ponko さま紫式部の花が話題になっていたので、ちょっとお邪魔します。我が家の庭には赤と黄色のハイビスカスが見頃です。お友達のところではクレオパトラの首飾りが嫁入り前に(お友達にお裾分けしようと思っていた矢先、首都圏では全く身動きできないくらいCOVID が蔓延したので)すっかり成長しすぎてちょっと無惨な姿に。クレオパトラの花はバラ科。実が真っ赤です。我が家の赤のハイビスカスと合わせるとMeßner のmilde Hagebutten Mischung ができるのではないかと相談を持ちかけたばかりです。できますでしょうか？皇居一周は　ちょうど5kmです。そこでよく練習してたのですが、アスファルトを破り　木の根が蔓延っていました。お友達は夜走っていたため、根に躓き大怪我！今は修復されていますが、私は普段でも　なるべく足を高く上げるように注意してます。全く今やオールドを自覚する年並みになってしまったものです。その点　Ponko 様はまだまだ行動力が旺盛でいらっしゃいますね。オールドファンの皆さまも気をつけましょうね。ponko310 2021年08月21日 21:05Yunkoさん庭に咲く赤と黄色のハイビスカスですか。ドイツでは夢の話ですね。沖縄で見られるようなハイビスカスはドイツではとても庭には植えられません。ヒビスクスの名で売られている花木は日本では芙容とか言われているものだと思いますが、わが家にもピンク色のが毎年花を付けています。あれはきれいですが、すぐに花が落ちるので片付けが大変なんですよ。放っておくとナメクジが集まって来そうです。Hagebutterのお茶は美味しいですね～。自家製なんて、更においしそう。やっぱりお友達の方も道路の根っこのせいで怪我をされましたか。本当に若い頃は何でもなかった事が、今の私達にはとんでもない事に繋がってしまいますね。昨日も猫とベットの上でじゃれていて、猫と共に床に転がり落ちて10分程痛みで動けませんでした。若い頃は爆笑で済んでいましたが、今回は眉をしかめてうんうんうなっておりました。人間歳にしたら猫の方が私よりずっと年取っているはずなのに、なんじゃ～、と思っておりまする。ヤマチャン 2021年08月25日 17:55　バルト海への旅いいですね～！おかげさまで半分一緒に旅した気分になれました。もう十か月旅行には行ってませんから。去年は初めてのヨーロッパ旅行計画してたのにおじゃんになってしまいました。でもこのブログで少し気が晴れました。ありがとうございます。ところでバルト海でもウナギ採れるんですね。ponkoさん自分でさばいたんですか？凄いですね。関東出身だから背開きだったのですか？かば焼きを自分で作れるなんて尊敬します。カレイもこの頃はスーパーでは切り身で売ってることが多くて、もう何年も一匹調理なんてしてません。もっとも私ができるのは、小さなカレイの煮つけくらいなんですけどね。ponko310 2021年08月25日 21:33ヤマチャンさんお元気そうで何よりです。去年は本当ならヨーロッパに来ていたはずだったのですか？他のブロ友さん達もその予定だったのが、コロナのせいで予定が狂ってしまいました。でも大丈夫、ワクチン接種が済んで、みんなが健康でいさえすれば、もうじき外国旅行も出来るようになるでしょう。ウナギは何処にもいるみたいですね。私もドイツに来た当時は、まさかかば焼きが食べられるとは夢にも思いませんでした。なのでチャンスがあれば自分で開いて日本の味を楽しんでいます。今回はすでに腹開きで肝は取られて売っていました。こちらは鳥まで骨付きで売っていますよ。ウサギなんか丸ごと！昨日はテレビでパラリンピックの開会式を見ました。選手にもまた感染者が出てしまったのは失望でしたが、式は素敵でしたね。目下のところは、アフガニスタンのニュースに釘づけになっています。タリバン政権になり、変な考えを起こして、いつかまたアルカイダの9.11みたいなテロが起きない事を願うばかりですが、せめてここのブログ記事は楽しいものを残したいですよ～。カレイの煮つけも食べたくなりました。1964-1967 2021年08月28日 20:20Ponko 様こちらは、連日36℃ の酷暑で参っています。でも、ニュースを見たらなんとウィーンは、17 ℃ですって！？　信じられないです。そちらもそうなのですか？ponko310 2021年08月29日 05:271964-1967さんウィーンもこちらも同じような感じです。そちらが35℃以上とはニュースで見ましたよ。今日はこちらは18度で薄いセーターを着ていましたが、来週からまた20度ぐらいに戻るそうです。イタリアやギリシャやクロアチアなど連日40度もあるそうですから、それを考えたらウィーンやベルリンの17度には文句は言えませんよね。今、8月26日のコンチェルトハウスの野外コンサートの中継を見ていますが、冬のジャケットを着込んでいる観客もいます！！あ～、雨まで降ってピアノが濡れています。Yunko 2021年08月29日 14:02つい先週までは　poolを楽しんでいたウィーンが17℃ですか？最も冬は街中でもアイススケートできるほど気温差が激しいのは知っていましたが、8月ですでにその寒さとは！もうすぐ新学期ですね。子供たちは準備に余念がないことでしょう。小学校の時から成績があまり良くないと留年するそうですから、厳しいですね。日本なんて心太ですもの‥このコロナ禍　インタビューを受ける新入学生　　平気で大学ではサークルでお友達を作って楽しみたかってのに…という人の多いこと？オーストリアでは大学生も夏季休暇と言う名前はあるものの、その実　勉強を続け、教授の勧めるアルバイトもしなくてはならないーー全くの休暇ではないそうですから。日本が情けないです。ponko310 2021年08月29日 18:58Yunkoさんそろそろ9月に入りますからね。ご存知のように西洋の夏って短いでしょう？でも、まだ暑くなる日はあるそうです。そう言えば、1971年の8月にヴェルター湖で船に乗った時に、あんまりにも寒くてガタガタ震えた事がありましたが、その時、うなずけたのですよ。女学生のころ、WSK団員がチロルの夏の合宿所で、暖炉に火を入れていた写真を少女雑誌で見て、夏なのに暖炉！と驚きましたが、本当にそんな日があるんだってことをね。こちらではもう3週間も前から新学期に入っています。こちらの夏休みは州によって時間がずれているのですよ。みんなが一度に旅行に出て、混雑しないようにするためだそうですが、コロナが広まってからは、多くの家族は近くの場所に留まっているようです。日本もドイツも、若い人たちはコロナ禍でも集まりたがるみたいですね。今の日本は誰もが普通に大学に行くみたいですが、それだけ経済が豊かになった証拠なのでしょうね。現在の日本の事はテレビでしか分かりませんが、画面の日本は新しい事ばかりで、目がまん丸になっています。1964-1967 2021年09月04日 20:07ponko 様先週までの酷暑がまるで嘘のように､月曜から気温がガクンと下がりました。おまけにずっと雨ウィーンの17℃がわかりました。それでも、タカラヅカの二回目はしっかり咲いてくれています。でも、だんだん終わりになりつつあります。そろそろ､秋ですかね。結局私は、まだひぐらしを聴いていません。また、興味深いニュースを楽しみにしていますね。ponko310 2021年09月05日 06:051964-1967さん昔の日本の気候って、優しい季節の変わり方をしていませんでしたっけ？そんなドイツのようにガクンと変わったのが記憶になかったような気がしますが、覚えていないだけかな。せめて植物は気候通りに姿をかえてもらいたいですね。我が家は今はブドウが食べごろになっています。プラムが市場に出始めているので、今年も梅干しもどきを作ることにしました。今のところ、気がかりなアフガニスタンのニュースに没頭していますが、腹が立つばかりでこのブログには書く気が起こりません。新しいタリバンになって女性が権利を主張できる時代になってくれると良いのですがね。今度の日本の首相は誰になるかしら。メルケルさんが辞めることになってがっかりしています。ek 2021年09月05日 07:34Ponko様メルケルさんが退任されると言うニュースはとっても残念に思います。よその国の首相なのに、そのご活躍を度々ニュースで目にし、すごい方だなーと尊敬の念を抱いております。メルケル首相には、なぜか親しさを覚えて(実際には全く存じ上げないのに😅)、彼女のご家系がポズナニご出身で、彼女がライプチヒ大学で学ばれたとか…彼女ご自身の人生に、自分が身近に感じている地名が出て来ることが第一の親近感の始まるという単純な事からかもしれませんが、私には常に国民の近くにいる首相と言う印象があります。まもなく退任と言う事を公にしている我が国の総理は、我が選挙区の方です。総理になられる前までは、何度もお見かけしてした親しげな近所の方のような印象があり、昔　甥や姪の小学校の運動会では笑顔で拍手喝采で応援なさっている姿が焼き付いています。頑張られたんでしょうが、このコロナ禍に負けられてしまった様です。政治は勝負事ではないのでしょうが…。勝負と言えば、今日でパラリンピックも閉会式を迎えます。最後まで無事に遂行されますようにと祈りながらこの2週間、眼はパラリンピック放送に釘付けになっていました。選手の皆さんの頑張りに友の姿を重ねて過ごした日々でした。1964-1967 2021年09月05日 13:29Ponko 様本当に昔より気候が荒々しくなりました。日本の季節は移ろい行くもので、最近朝晩涼しくなってきたから、布団をもう一枚出そうかとか、初冬ともなればそろそろコートの季節かななどと言ったものです。春に来日した合唱団員も、最初はコート姿で、ゴールデンウィーク頃になるとワイシャツの袖をまくって外で楽しそうにしていましたものね。今のように、36 ℃の日が何日も続いたかと思ったら、突然 24 で雨、朝から雷雨なんてことありませんでしたよね。今では扇風機とストーブが一緒に出ているなんて考えてられませ！メルケルさんも辞められるようですし、菅総理の、辞任にもびっくりしています。アフガンでは、またタリバンが力を持ってきましたし、気候だけでなく世界中が落ちつきませんね。地球は、どうなって行くのでしょうか。ponko310 2021年09月05日 17:24ekさんおはよ～～フニャフニャ（まだ目が覚めていない）私はオリンピックと言えども、スポーツには興味が無いのでニュースでドイツのメダル獲得しか見ていませんでしたが、あの開会式は見ましたよ。トラック隊の団員だったドリー君は来日時から日本ファンになってしまったので、閉会式の演出に感動で言葉が出なかったんですって。日本では演出に不満の声を漏らすコメントもありましたが、私は素晴らしいショーだと思いました。あと何時間で閉会式も始まりますが、とても楽しみです。ドリー君もきっと一緒に見るでしょう。さて、メルケルさんが辞めるに当たっては記事の方に書きますね。ponko310 2021年09月05日 17:331964-1967さん「地球は、どうなって行くのでしょうか。」本当にそう思います。こんな事を考えなかったノーテンキの思春期のころに戻りたいなぁ。ウィーン少年合唱団に憧れていた時代こそが純粋の幸せだったような気がします。1964-1967さんのコメントを読んだら、そちらの気候もドイツに共通していますね。ドイツでは夏にヒョウが降ることもありますよ。メルケルさんとアフガンと菅さんの事、記事のほうでおしゃべりしましょう。💕 お詫び：コメントを入れる時、何度も数字の打ち直しを要求されるのですが、スパム予防の為だと思います。貴方の失敗ではないのです。

【33】ウーゼドム島のにしん村

今までずっとウクライナにいる友人達の事が気に掛かって、ニュースばかり見ていましたが、キーウは少し落ち着いてきたようです。リンク歴史に残っちゃう今年の戦争の事　　　プーチン支持に見せねばならん動画気になっていたアゾフスターリ製鉄所の件に不満な決着がついて、モヤモヤした気分ののままですが、平和な国の私の日記は続きます。　　　　５月の初めに、プップクンのお誕生日で2泊3日の旅行に行ってきました。友人に伝えたら「まだバルト海？好きだねぇ～。」と言われましたが、好きで行ってるのは私じゃないよ、と返答。私はスペインとかイタリアとかポルトガルに行きたい。もっと行きたいのはクロアチアのアドリア海の街。あそこの市場で安いマグロのトロをいっぱい食べて、天然プールに漬かりたい～。↑クロアチアのこの場所に行ったというファン友さんがいて、この羨ましい写真を送ってくれました。そこはロヴィニと言う漁港の街ですって・・・・・更に行きたい～！ーと言う思いを込めて、今回もこの橋を渡って、北ドイツのバルト海に浮かぶウーゼドム島に行ってきました。ウーゼドム島はポーランドと続いているので、買い物がてらにまたガソリンを満タンにしに行きます。5月6日　金曜日ペットの猫たちに栄養たっぷりの餌と水を3日分用意し、私達は軽く朝食を取って、遅くとも9時に出発です。バウツェンに行った時と比べて、周りはもう春の盛りになっています。ちょうど菜の花が真っ盛りで、目的地に着くまでには何度も、何度も、そして何度も菜の花畑を通り越しました。窓を開けると、風と共に菜の花のきつい香りが入って来ます。故郷の友人の話では、日本の菜の花はそれほど匂わないそうですね。私は日本では一度も菜の花畑に行ったことが無かったので、その香りは比較できません。ドイツのは、おひたしにするときは花が開きかけの時でないと、味がきついです。　　　。この時期は家の近くにある菜の花畑から取って来て食べ放題なのですよ。でも、こうなっちゃたら食べるのは控えます。この動画を見た友人から「まるでウクライナの色みたいです。」と言葉を掛けていただいて、改めて嬉しい思いです。憎らしいロシアの侵攻が無かったら心に留めていなかった国だったでしょう。私が食べるパンがその国の小麦で作られているなんて知りませんでしたからね。さて、バルト海に行くにはいつもフュルステンベルグの街を通りますが、去年の8月にゲーレンに行った時の写真と今回の様子です。2021年8月：コロナのせいで1年ぶりの一泊旅行でした。2022年5月：そしてこの春。木の葉の色が違うだけで・・・・何だか全然変わっていないでしょう。そう、ドイツは何時までも変わらない国なのですよね～。しかし、この矢印の下の古い建物は何時か崩壊しちゃうかもです。充分なお金があったら買い取って、ウクライナの避難民に使ってもらいたい。・・そのためだけにならオルガルヒになることもいとわないのじゃ～・・・アホかこの先にあるミューレンカンプのお城も８月に行った時のままでした。あ、次の記事はゲーレンに行った時の記事を移動させて来ましょう。あの時は畑にウクライナの象徴のヒマワリが咲いていました。ようやくコロナに落ち着きが出て来たと思っていたのに、まさか自分達の近くの国で戦争が起きるなんて思ってもいなかった日々でしたね。まだライ二ーさんもekさんも二人共元気いっぱいで・・・・　おっと、気を取り直して前を見なくちゃ。あの上の写真の橋を渡った場所で一休み。これ、海苔巻きじゃないんですよね。去年ゲーレンに行く時に作って冷凍しておいたドルマ。でもやっぱり作りたての方が美味しいのです。それにしても何と素敵な晴天でしょう。今回はポーランドに近いへーリングスドルフという海水浴場です。 1955年当時のこんな姿が残っていたら最高なんだけれどなぁ～。この街の名を日本語に訳すと「にしん村」ですよ。野暮ったい名前ですけれど、プロイセンの貴族も此処に滞在しに来た有名な保養地です。上の二つはネットから借りて来た私達のホテルの写真。これは自分で撮った写真。海側のお部屋ではなかったけれど、寝椅子とかテ－ブルとかが設置してある、ものすごく大げさなバルコニーが着いていました。バルコニーからの眺めも大したことは無いので、すぐにホテル散策です。明日の朝食はここで取りますが、一目見た時、結婚10周年目のアドリア海でのクルーズのレストランを思い出しました。まだコンピュターなどいじった事も無い時だったので、デジカメも持ってい無い頃でした。でも忘れないうちに、いつかその思い出を書いてみますね。サロンには当時の様子を描いた油絵が雰囲気を醸し出しています。このホテルには、いたるところに変わった椅子が置いてありました。入り口のホールに置いてある座り心地の悪そうな椅子。この顔も後ろが椅子になっています。裏から見た様子・・・・白けるなぁ。タヌしゃんの雑音付きの椅子もありました。そして嬉しかったのは、小鳥の鳴き声の聞こえる鳥小屋。ちょっと面白そうで、自分でも作りたくなっちゃいますね。ホテルの屋上には素敵なサンルームがあって、お茶の時間は此処で、と思ったらケーキが5ユーロ近くするのでテンションが下がる。ワイングラスで出来ていたシャンデリアにまたテンション上昇する。ま、此処にはお食事の後で来ることにしましょうか。海岸に出てみると、白い砂浜の典型的なバルト海の風景です。ちょっとこの辺りを散策しましょう。海側のこのりっぱな入り口は何だろうと思ったら、ここは劇場でした。そして、この場所の手前には大きな野外劇場もあります。あら、良い場所にすわっているわねぇ、と、おばしゃんとタヌしゃんのとめどないおしゃべりが始まりました。右に小さく見える楕円形の屋根がさっき言った野外劇場。このホテルの左の2階が私達の大きなバルコニーの部屋で、その隣はなんと誰も来ていない閑古鳥の鳴くスポーツジムでした。自由に使えますが、時間がもったいないので街の散策を選びました。私達の目の前には高級ホテルの続く道が続いています。東独時代には思いもつかないぐらい、今はどの館も美しく改装されています。これは高級チェーンホテルのエスプラナーデ。東独時代には決して無かった西側のホテルですよ。春の象徴のモクレンとレンギョウの花が真っ盛りでした。けれど、ここのところ、10分も歩くと左の首筋から頭に掛けて神経痛の様なキーンとする痛みを覚えるようになりました。息も切れるので、座って休むと痛みは不思議となくなります。歳のせいでしょうね。海辺の遊歩道を歩いていると、プロイセンのウィルヘルム皇帝一世の胸像がある庭を見つけましたが、近寄れないのでネットから借りて来ました。　　　　　　　　ベルリンやブランデンブルグ州に住んでいると自然にプロイセンの王家の名前が耳に入って来ます。64年組の少年達じゃないけれど、やたらウィルヘルムが多い。この胸像が庭にある洋館は、ウィルヘルム皇帝の孫が良く泊まりに来ていたと書いてありました。一般の人も泊まれるけれど、なかなか予約出来ないみたいです。あ、半分乾いたナメクジがいましたよ。まだこの色は良いけれど、我が家の庭の石の影に隠れている大きな茶色のナメクジにはぞっとします。右の大きな建物は療養施設を兼ねたケアホテルで、職業に就いている人は医者の処方箋があれば保険金で此処に保養に来れます。障害者の学校の教師にマーティンという太った糖尿病の友人がいて、彼は、3年毎にあちこちのケアホテルに行っていましたっけ。でも年金受給者になったら自分で払わなくてはなりません。夕食の後は予定通りガラス張りの屋上で夜景を楽しみました。ホントは灯台と桟橋の灯り以外何も見えなかったのじゃ。翌日はポーランドに買い物に行きました。これが日本国内では見られない国境ですからね。昔と違って武器を持った警備隊もいないし、この日本の棒以外は何も無い。あ～ぁ、何とも簡素になったものか。あ、此処に立っているのは私じゃない知らないおじさんです。ポーランドではいつもこのテントウムシのマークのスーパーマーケットで買い物。今のところ、ドイツの約4分の1の値段で買い物ができます。ユーロになっていませんが、ポストバンクのカードで支払えます。午後からはへーリングスドルフの桟橋に散歩に行きました。プロイセンの皇帝が来た頃はこんなだったのですね。今はこうです。　　　　　素っ頓狂な顔の可愛らしいカモメが餌を待っていました。さて、プップクンのお誕生日は魚料理のレストランで祝います。あらら、お天気が良いのでお店の中は誰もいないですねぇ。ここには結構有名人が食べに来ているみたいです。私は此処でお土産にバターフィッシュの燻製を買いました。ドイツってウナギもサバも燻製にしちゃうのですよね。味を想像できますか？では、よろしく召し上がれ。2022年5月20日帯状疱疹の二度目のワクチンを討ってもらいに行った時に首の痛みを訴えたら、マッサージの療法を20回分くれました。何だか、左の肩が石のように硬くなっているそうです。歳のせいかな。でもね、マッサージなんか受けてもちっともよくならないんですよね。時間の無駄というものです。💕 お詫び：コメントを入れる時、何度も数字の打ち直しを要求されるのですが、スパム予防の為だと思います。貴方の失敗ではないのでどうぞお気を悪くなさいませんように。それでもコメントをくださる方には心から感謝したします。

【2】100年ぶりの寒い3月

2013年3月24日--------------我が初めてのウェブリブログの２回目の日記です。さて、此処まで歳を喰って（まずいのなんのって食えたもんじゃなかったけど）、誕生パーティーで人を呼ぶのが面倒になってきたものだから、皆に一報入れて夫（この人についてはまた改めて書かねばならん）と２人で去年行って気に入ったこの湖畔の古城ホテルに再びやって来ました。家から車で１時間半も走ればここに着きます。しかしなんじゃい！この日は何と雪が積もって辺りは白紙の様な雪景色なのでした！古城ホテル・グロースプラステン何でこんな時期にまだ、雪積もってんのよぉ。テレビでこんなに寒い3月は100年ぶりと放送している。去年のように、またサンドウィッチを咥えながらボートに乗れるのを楽しみにしていたのにね。去年はホテルの前にある湖でボートに乗ってサンドウィッチを食べたのに、今年は思い掛けない雪で予定が狂った。それにしてもこんな素敵な雰囲気の中で、キャンドルディナーのデザートを食べながら、ふと気がつくと暗い窓の外ではまた激しく雪が降り始めていたのでした。ウッソォ～！またかぃ。4月に近いと言うのに。このホテルは1751年に大地主の荘園として建てられたそうな。改築されてホテルになったのは1995年らしい。周りにな～んにも無い所なので都会好きには退屈かもしれない。その翌日はいいことがあった。すっごく寒かったけれど、真っ青な晴天の下、遥かに望む白い森を背景にして鹿の見れが見えました。春の若芽（多分）を探す何羽ものコウノトリや、すらりとした野鹿達の姿が、白く広がるブランデンブルク州の雪原の中にはっきりと------写真を撮らなかったので鹿の代わりに見つけた羊で代行です。家に戻ると、テラスに置いてあった小さな丸テーブルに雪が積もってまるでケーキの様に見えました。しっかしこれはあまりにもシンプルすぎるでござる。派手に飾りつけてローソクを灯せばおもろいだろうなぁ。よし、パンの切れ端や猫タン達の食べ残りを一杯くっつけたら、お腹を空かせたカササギもきっとお相伴に来るぞ。……なんて考えて立っていたけれど、お～～寒い、カササギに分けるのは止めて、もうこれで我慢するよ。でもこの冬、・・・よし、この冬には絶対やろう。冬のテラスがまたこんな風にクリスマスケーキの土台を用意したら凄い傑作を作るよ。今のポン子タンが冬のポン子タンに約束じゃ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後記：2014年2月15日残念ながら、約束したクリスマスには雪は降らず、ましてや私達はチェコのズノイモやウィーンで時を過ごしていました。　　　　　　　　　　　この記事に来たコメントをコピペしておきます。懐かしのファン　2013年04月07日 20:56湖畔のホテル、ウィーンの写真と思って見ていました!!海外の風景の一コマみたいで素敵です。ご自宅から車で1時間半も走るとそこは…はっと息をのむような景色ですね。ウィーンの冬も今年は雪が積もり寒さが厳しかったと書かれていましたから。こちらで誕生日のお祝い、とっても素敵♪ponko310　2013年04月08日 15:55懐かしのファン様コメント、嬉しかったですよ～！このホテル、昔は貴族の館だったそう。http://www.schlosshotel-grossplasten.de/ここです。いつか一緒に行きません？懐かしのファン　2013年04月09日 20:20私、先入観があったようで横浜在住だとばかり思っていました。写真を拝見しました時に、EU圏内のどこかだと想像しました。文面に「家から１時間半も走れば」と書かれていましたので、えっ、横浜の近隣地区なのかしらと。でも、見るからにその光景は海外。それで「海外の風景の一コマみたいで素敵です」とコメントしました。話は変わり、元団員さんのメールの一文を紹介したくて、ウィーンの積雪について書きました。写真も雪景色でしたので。貴族の館・・・建物、周辺の景色も素晴らしいですね。英語表記もありますので、後程見ますね。ponko310　2013年04月09日 23:51そうなんです。ウィ―ンも此処も寒い春の始まりでした。でも、これから春になります。ようやくクロッカスが花を開いています。でもこれがきっかけであっという間に新緑になりますよ。浮き浮きして来ます！懐かしのファン 2013年04月14日 22:51貴族の館だったホテルのサイト拝見しました。海外に行ったような気分になりウキウキと気持ちが高揚します。素敵です。こちらでボートにのり、そおっと手を伸ばして水面の水をすくってみたいですね。大きめのつばの帽子をかぶって。心がときめきますね。行ったつもりの海外を満喫しました。ウィーンも素晴らしい季節になりますね。元団員の方に聞いたことがあります。いつがお勧ですかと。春と答えていたような。。。会話が蘇ってきました。ponko310　2013年04月15日 02:58懐かしのファンさん！うわぁ、すてき！あなたがつばひろの帽子をかぶって水面に手を差し伸べている・・・、わぁ！私じゃだめです。サンドウィッチを咥えてるほう。水に手を突っ込んでは水草をつかんで投げつけてるほう。また、ガキ大将が戻ったようです。でも懐かしのファンさんって、すてき。私もウキウキして来ましたよォ懐かしのファン　2013年04月15日 16:09いえいえ、そんな～つばひろの帽子は3s(ｼﾜ・ｼﾐ・ｼﾗｶﾞ)を隠くす効果もありますから。その大昔、初めてのﾌｧﾝﾚﾀｰにつばひろ帽子ワンピ姿の写真を同封し英語で手紙を書きました。退団されていた時でしたが、たまたまﾀｲﾐﾝｸﾞが良かったのでしょう。お返事を頂けたのはﾗｯｷｰでした。でも、その写真は忘れさられているようです!!ドイツのお話、沢山聞かせてください。↑素敵なお写真にため息ですから。ponko310　2013年04月15日 18:15懐かしのファンさんつば広帽子ってロマンチックですよね。そうか、3Sって、面白い意味があったんだぁ。私なんてつば広帽子でも、3S全面表示。もうどうでもよくなって、気が楽です。最初のお手紙は、元団員の方にアウガルテン宛で？まだ別棟で学んでいらした頃かな。私の友人達は変声後はみな、実家に戻ったり、友人と同居したりしていたみたいです。もう寄宿舎での規則から解放されたかったのかも。同封したワンピース姿のお写真の事、残念だわ。でも、あなたのウィ―ンのお友達も、きっと沢山のファンレターをもらい過ぎたのだと思います。でも、今はあなただけが日本のお友達かもよ。５月末にチロルに行くので、また写真を撮ってブログに載せますね。何か、見たいもの、あります？懐かしのファン　2013年04月15日 21:37チロルですか。いいですね～　オーストリアはウィーンだけでした。興味があるのは、シュタイヤー、ハルシュタット、温泉地のバート・タッツマンスドルフ、他にも沢山。BS番組情報収集です。保養地での宿泊施設とその周辺の写真が見たいですね～　気候や服装も気になります。その年により同じ月でも気温は、まちまちで、一日違えば天候もガラッと変わるのでしょうが。そうですね。沢山の方と文通をされておられたと思いますが｡｡｡ponko310様は69年来日組の団員さんと文通されておられたのではないでしょうか。(私の記憶違いでしたらごめんなさい。ｽﾙｰして下さいませね)私の初めての公演が69年組で、団員の名前も数名ですが憶えていますよ。懐かしさが込上げてきます。話はチロルへ。ウィーンの森少年合唱団がお菓子のCMｿﾝｸﾞを歌ってました。時々メロディーが頭の中でｸﾞﾙｸﾞﾙと。5月末･･･素晴らしい季節ですね。楽しんでください。いいなぁ。羨ましいなぁ。ponko310　2013年04月16日 04:22チロルはサンクト・ヨハン・ポンガウというところです。お菓子のチロリアンに似たようなのはこちらにもあって、食べ始めるとやめられない。いっぺんにパッと太るおかしです。今日から急に暖かくなって、みんないっときに庭仕事を始めました。今日の園芸店はお客で一杯でしたよ。そう言えば、中国からの観光客が沢山来て、ハルシュタットの写真を撮りまくって、自分の国にそっくりな街を作ってしまったの知っていましたか。1969年組の思い出をこれから編集しますからお楽しみに。1972年組の事、何かご存じかしら。懐かしのファン　2013年04月16日 13:08美味しそうなお菓子ですね～実際見て見たく、味わってみたくなります。我が家の庭は今、つつじが咲いています。ヨーロッパでは個人のお宅や、レストランの窓に綺麗に咲きほこる花のコンテナで通りを歩く人の目を楽しませていますが、簡単に取り付けられるものですか?毎日、花に愛情を注いでいるのでしょうね。春になると庭いじりをしたくなりますが、毎年、特段変わることなく現状維持です。はい、ハルシュタットの話しは知っていますよ。1969年組の思い出のお話、楽しみです。再来日のオスカーさん、クリスチャンさんと名前を書いていると懐かしさで一杯。1972年組も公演に行き、素晴らしい歌声を聴き感動の余韻がしばらく続きましたが、団員のお名前は一人も知りません。あの時代はオペレッタがありましたが現在の公演ではなくなりましたね。彼らのおちゃめな表情、会場に響く笑い声が忘れられません!!ponko310　2013年04月17日 00:05中国のハルシュタットはどのくらい維持できるのかしらね。でも、中国の金持って規模がすごいと思います。あの国もインドの様に貧富の差が大き過ぎると思いません？その点、日本もドイツも生活水準が一応は安定していて、誇りに思っています。ドイツの窓は内側に開くので、窓の桟にもプランターが置けるんですよ。この金具で留めます。https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/410fIl241XL._SL500_AA300_.jpg目下、庭仕事で表に出っ放しなので、69年組の編集に時間がかかりそうです。私は69年組も72年組も殆ど知らないのですよ。でも、ま、いいか。panana　2013年05月17日 20:07ponkoさまのブログに初めてコメントする不躾をお許しください。ponkoさまのブログは写真が美しいし、文章もとても味わい深く、芸術関係のお仕事をされていた方なのかしら？と勝手に想像しています。私はヨーロッパには行ったことがありませんが森鴎外が大好きだったせいでドイツに憧れを抱いておりました。その憧れのドイツにお住まいだなんて本当に羨ましいです！このブログはまだ全部は読んでいませんが続きを楽しみにしています♪クッキーのお話も待ってますね。ponko310　2013年05月17日 23:34pananaさんわぁ、新しいコメント、とても嬉しいです。クッキーもぺぺもナヌも出て来ますよ。うっひっひ、お楽しみに。私はただの貧乏器用なだけですから。ベルリンには森鴎外館もありますよ。郷ひろみが舞姫の映画で活躍した町です。コメントをもう一度、ありがとね。ＹＵＫＡＲＩ　2013年12月08日 19:02ｐｏｎｋｏさんのおしゃべり口調が面白くてぷってふきました。湖畔のホテル、映画に出てきそうな素敵なホテルですね～。サンドイッチをほうばる自然な様子も、本の中の出来事のよう。ここから読み進むのが楽しみです♪ponko310　2013年12月09日 01:26YUKARIさん初めから読みだしてくれるとは光栄です。これが私の生れて初めての記事なんですよね。いつかもっと良く編集し直します。ひろみ　2014年07月04日 11:22初ブログ、素晴らしい❗️初とは思えないですよ～‼︎文章も楽しいし、写真キレイ❤️この記事タイトルの「ウッソォ～」のponkoさんの叫び声が聞こえてますな(^^)まだまだ、読ませていただきます(^_－)－☆ponko310　2014年07月04日 20:28ひろみさんいらっしゃ～い。初訪問大歓迎です。これからわたしの世界にご案内しましょう。ひろみさんとは趣向が違うかもしれませんが、ま、気分転換として気軽におしゃべりしましょう。yukitake　2014年11月16日 01:43今更…ですが、ponkoさんの歴史を今日から少しずつ読んでいこうと思っています。以前にもフラフラ気が向いたページを読ませていただいたのですが、ファンとしては順番も大事ですよね♪ブログを通して、ponkoさんをもっと知ることが出来そうで楽しみです(^O^)ponko310　2014年11月16日 02:53yukitakeさんどうもありがとう。ファンだなんて畏まってしまいますよぅ。ま、読み進んで行くうちに人間失格、次第にタヌキに昇進して行くのが判るかもしれませんね。タヌキな私はしゃべるのが苦手ですから、読んでまず理解してくだされば、会った時に無言でも良いって訳なんじゃ。こりゃぁ～、楽ですね。へへへyukitake　2014年11月16日 04:11ponkoさんにはいつか是非！会いたいですそれまでに読破出来たら幸いです♪お会い出来る頃までには、読破してドイツ通ならぬponko通を目指しますね。ponko310　2014年11月16日 05:59ひぇっ、読破なんてオーバーな。そんな大作なんてもんじゃないし、マンガとおなじですよ～。