『マドレな人々』1~金子聖子さんのストーリー~
私がマドレの中で活動を始めて産後クラスOG、ワーキングマザーサロンご参加者、会員さん、などなどたっくさんのステキな方々と出会うことができました。そんなステキなみなさんの活動や熱い思いや挑戦をもっとたくさんの方にご紹介したい!ということでマドレブログにて『マドレな人々』シリーズとしてお届けすることになりました!その記念すべき第1回目にご紹介したいのが金子聖子さんです。現在、私は地元の川崎、そのお隣の横浜、そして都内の3か所にて『産後のボディケア&フィットネス教室』を開催させていただいておりますがその中の1つに調布市にある『金子レディースクリニック』さんのクラスがございます。『金子レディースクリニック』さんは法人会員としてもマドレボニータの活動を応援してくださっているのですがこうしたご縁をくださったのがクリニック院長のパートナーでもあり、クリニックの運営者でもあり、そして看護師としてもクリニックを支えている金子聖子さん。5歳・2歳の男の子の母でもある聖子さんはご自身も産後クラスのご卒業生。昨年はクリニック運営の傍ら2011年度『NECワーキングマザーサロン』の公式サポーターとしても私たちの活動を応援してくださいました。サロン会場としてもクリニックのスペースを解放くださり母たちのエンパワメントの機会提供にも貢献くださいました!そんな聖子さんがこの度、新たなチャレンジをされるということでインタビューしてまいりました。現在、看護師としてクリニックの運営を支える聖子さん。この4月からは助産師の資格取得のために1年間助産師学校に入学されるそうなのです。今現在も日々お忙しくご活躍される聖子さんが4月からまた新たな挑戦をされるとお聞きして正直驚きました。しかしながらその決意に至るまでの思いをお伺いしそれが産後の女性のみなさんにとっても子育てしながら社会貢献し続けるワーキングマザーにとってもこれからの人生のヒントになる!と思いこちらでご紹介させていただきます。****************************―今回の新たな挑戦に至るまでのお話をお伺いしたいのですがまずは聖子さんご自身の産後に遡ってお話いただけますか?一人目の産後は割と身軽に産後ヨガや産後ビクスといった様々なクラスや教室に通っていましたが赤ちゃんが泣くとクラスにも集中できず、なんとなく不完全燃焼…といった日々を過ごしていました。産後1年ちょっと経って、職場復帰間近のタイミングで知り合いからマドレボニータの活動についてお聞きして早速、マドレボニータのHPなどを閲覧。代表の吉岡マコさんのおっしゃっていることがすとんと腑に落ちたというか、衝撃的で…。身体を動かすだけでなく、母となったこれからの生き方をも考えられるプログラムに「これが私の求めていたもの! 自分の産後の、もっと早い時期に出会いたかった!」と思いました。といってもまだ当時は純粋に自分の産後の快適さを求めるにとどまっていました。―クリニックにてマドレの産後クラスを開催したい!と 思ってくださった経緯をお聞かせください。当時は看護師として都内の病院に勤務していましたが産婦人科医である夫が産婦人科クリニックを開業することになり、以前から気になっていたマドレボニータの集中講座に参加してみることに。産後プログラムにさらに強く共感し、”産後に対する正しい知識とセルフケアの技術があれば 多くの人がもっと快適に産後を過ごせるのでは??、 開業したらクリニックでも産後クラスを開催できるよう インストラクターになりたい!”と思うようになりました。しかしその後すぐに参加した学芸大前の産後クラス4回コースに参加してインストラクターの方の技術の高さやたたずまいに仕事の合間に片手間にできることではない!と痛感しました。開業準備のために自分がやらなければならないことも多く、自分がやるべきこと、プロの手にゆだねるべきこと、を分別する必要性を感じたのもこの時でした。「自分には開業準備のための大事な役割がある。 自分に今できることに全力で取り組み、 諦めるべきことは諦めないと!」と。そこからは開業するクリニックで産後クラスを開催できるよう夫にマドレボニータの活動を理解してもらうべくファミレス(!)でマコさんのニューズレターを片手に熱く語りました。産後クラスが単なるお母さんのガス抜きの場ではないこと、なぜこのプログラムが開発されたのか??というマコさんの思いも含め夫に熱く語ろうとするも「それで??」と夫からはツッコミを入れられまくりました。(笑)自分の思いを言葉で伝えるのが本当に難しくて。自分が応援したいと思っている一団体の活動すらきちんと言葉で表現できない自分にいらだちを感じつつも産後クラスでやったマインドマップを描きつつ理解してもらえるまで夫に自分の思いを伝え続けました。この”マインドマップで自分の思いをまとめる”という作業は開業準備などでも本当に役に立ちました。―助産師の資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください。クリニックを開業し、スタッフとして働くようになって”一生この仕事をするのなら、知識をしっかり身につけたうえで 妊産婦さんともっと深くかかわっていきたい!”とより強く思うようになりました。二人目の産後直後に参加した『NECワーキングマザーサロン』でも「助産師の資格を取りたい!」と語っている自分がいました。サロンで語る聖子さんそのサロンのご参加者で小学生のお子さんを持つ母が「子どもが大きくなってもその時々で大変!」とおっしゃっているのを聞いたのも一つのきっかけとなりました。というのも夫からは「助産師という資格にこだわらなくてもいいのでは?」ということを前々から言われていて「資格をとりたい!というのはわかった。 で、いつとりたいの?」と問いかけられていたんです。それで「そのタイミングっていつなんだろう…」ということは常々考えていて。それまで子どもがまだ小さかったことを言い訳にしていた部分もあったんだと思います。「いつまで経っても状況はそんなに変わらない。 であれば自分がそのタイミングを決めないと! そのためにできることは協力する!!」と夫から後押しされたのも大きかったですね。昨年の6月から受験準備のために予備校に通い始め仕事と受験勉強と子育ての日々が始まりました。―都度、パートナーのお言葉が出てきますが意識的にコミュニケーションをとられていたのですか?今回の決断は職場の方や家族みんなを巻き込むことになるので自分一人で見切り発車することはできませんでした。家族を守りながら夫の仕事も尊重しながら進めたかったのでランチの時間を使ったり…と夫と話をする時間を持ちました。それに自分一人で考えると堂々巡りになってしまう。それよりも夫と話をしながら色々なことを決めていったほうがよかったんです。何事も一人ではできない!と思えるようになったのもこの頃。仕事と受験勉強を両立するために家事もアウトソーシングするようになったり子どものことも保育園だけでなく、ファミサポさんや実家、学童などたくさんの方の手をお借りして。おかげさまで受験も合格することができました。―家事のアウトソーシングなどなど 最初から抵抗ありませんでした?ありました!それまで”家事を人に任せるなんてとんでもない! 自分の弱みを見せるようなもの! 自分がダメ主婦の烙印を押されるみたい!!”って思ってました。最初の頃はおそうじが入る前に自分である程度きれいになるまでそうじしちゃったり…。(笑)でも夫から「一人で抱え込んでも周りはハッピーにならない。 妻がイライラしていないことが一番ハッピー。」と言われて、自分の首を自分で絞めてたんだ!って気づいて。”自分じゃなきゃダメなところ、自分にしかできないこと”と”他の人にゆだねられるところ、任せられること”を少しずつ見極められるようになったんだと思います。子どものことも、いろんな人と関わりながら成長したほうがいいんじゃないかと。自分も小さい頃は近所の人などたくさんの人に遊んでもらって大きくなった。自分一人で子どもを見ていると自分も息づまるし、子どもも同じだと思います。ご近所ともっと頼り合える関係を作るのも今後の課題です。この1年間、職場のみなさん、子どもを見てくださる方々、夫や家族に協力してもらうのでプレッシャーでもありますがこのプレッシャーを力に変えていきたいです!―最後にこれからの夢を教えてください。妊娠・出産は人生において数回もないほどの体験です。だからこそ、命が宿ったことを喜ぶだけではなく、無事に出産した達成感を味わうだけでなく、子どもを持ったことでより充実した人生を送れるようにサポートしていきたいと思っています。出産はその瞬間で終わってしまうものですがその後の子育ての日々はその後も20年は続く。妊娠・出産・産後というタイミングは親になる土台作りの大事な時期。そのサポートを助産師としてやっていきたいです。また地域の社会貢献もしていきたいと考えています。地域の小中学校に出向いて女性の身体についての正しい知識を広めたり、保護者向けに、お子さんが思春期になったら伝えてほしいことをお伝えしたり。豊かな人生を歩むうえでよりよい選択をするための情報発信をしながら地域に貢献できたらと思っています。**************************聖子さん、たくさんのお話、本当にありがとうございました!!お話を伺う中で、その都度丁寧にパートナーである金子院長とコミュニケーションをとられているのがとても印象的でした。その他にも母として、仕事人として、一人の女性として、より豊かに人生を歩むためのヒントがたくさんありました。ぜひこの記事を読みながらみなさんの目でそんな人生のヒントを深く掘り下げていただきたいと思います!!