御前サマ
二日連続で御前様でした。しかもまだまだ収まる気配なし。毛生えなし。私はハゲというよりシラガのタイプですが。そんなことはどうでもよし。あぁ、ケッタリー。で、御前様の話でした。御前様とは大名、高家の奥方様のことですが、有名な人といえば春桃御前様でしょうか。かの柳生新陰流創始者、石舟斎宗厳の妻であり、但馬守宗矩の母ですね。春桃御前。有名じゃありませんか。すいません。実は私は剣豪、忍者といったヒト達のファンなのです。戦国武将も嫌いではないのですが、やはりその影あるいは裏に見え隠れするナゾめいた存在、というあたりがそそられます。柳生一族と同時代の剣豪として、かの宮本武蔵がよく引き合いに出されますが、私は柳生派(?)なのです。どうも武蔵は吉川英治のイメージに引っ張られすぎてる感じで。実は武蔵はたいした相手と戦ってないというのもあります。吉岡家と佐々木小次郎くらいでしょうか。しかも小次郎は実在性も疑わしいとされてます。それに引きかえ柳生一族の周りには、濃ゆいキャラが盛りだくさん。上泉伊勢守信綱を始めとする、陰流の剣豪。信長、秀吉、家康など大物戦国武将。当然秀忠、家光の徳川本家。日本3大坊主(?)沢庵宗彭。そして十兵衛、兵庫助など一族自体がキャラの宝庫ですね。武蔵と違ってリアルな登場人物たちが、かえって想像というか、妄想をかき立てます。政治家や坊主相手に刀をどのように使ったのか、というマジメな考察もアリ。十兵衛隠密説を始めとする時代フィクションもアリ。徳川家光と柳生友矩のおホモだち関係(事実w)でユルく楽しむのもアリ。というわけで、柳生一族はとても面白いのです。武蔵については剣豪以外に惹かれる要素、つまり、絵や文章の才能があるので、いつかもっと突っ込んで考えてみたいですね。御前様からこんな長文になってしまいました。風呂入って寝ないと。◆文庫本の表紙なんですが、 デッサン狂ってますよね。 絶対手がヘンだ。