フェローテック---太陽電池関連の需給バランス崩れの影響を多分に受けているようだ
【決算】3月 【設立】1980.9 【上場】1996.10 【特色】太陽電池や半導体設備向けの部品を製造。真空シールは世界シェア7割。装置や材料、消耗品も 【連結事業】装置関連48(10)、太陽電池36(12)、電子デバイス12(17)、他4(11) 【続 落】主力の太陽電池関連は供給過剰で納入先の投資減退。シリコン市況悪化も材料事業に打撃。13年3月期は欧州軸に納入先の調整進み材料底入れ。が、装置は太陽電池、半導体含めすべて低調。受注残減り付加価値高い部品の操業度悪化。利益続落。 【コスト減】研究開発はコストダウンした製品の開発に注力。消耗品も中国内陸部で新工場稼働し、世界的な価格競争に対応。(会社四季報2012年3月発売号より)------------------------------------------------------------【上記の感想】上記は、フェローテック(6890)について書かれたもの。最近、決算発表後に売られている銘柄である。過去に売買したことがある銘柄でもあるので、今日は、このフェローテックを見てみる。まず、2007~12年の業績を見てみる。単位は、百万円。売上高/ 32,517/ 36,625/ 36,653/ 31,541/ 57,880/ 60,088営業利益/ 2,288/ 3,057/ 2,790/ 703/ 6,931/ 4,124経常利益/ 2,081/ 2,414/ 2,097/ 524/ 6,290/ 3,287当期純利益/ 1,703/ 1,903/ 743/ 156/ 4,483/ 1,715売上高営業利益率/ 7.0%/ 8.3%/ 7.6%/ 2.2%/ 12.0%/ 6.9%2期連続増収中。2012年3月期は、減益に転じている。次に、今期の業績予想を見てみる。売上 50,000(-16.8%)営益 1,200(-70.9%)経益 800(-75.7%)純益 450(-73.8%)1株益 14.60円と、売られるのも当然かと思われる予想である。次に、配当性向・純資産配当率・1株配を見てみる。23年3月期 11.4%・2.1%・20円24年3月期 33.8%・1.9%・20円25年3月期 137.0%・--・20円25年3月期は、会社予想。今期の20円配は、配当性向的には無理があるので、利益配分の考えを見てみましょう。---引用開始---経営の基本方針に基づき、事業拡大の設備投資やM&Aなど将来の事業展開に備え、内部留保の充実により企業体質の強化を図りながら、株主の皆様に対する安定的な利益還元を継続して行なうことを経営の重要課題の一つと考えております。---引用終了---と書かれており、「安定的な利益還元を継続」ということなのだろう。次に、関連過去日記(2011年9月27日)を見てみる。当時は、太陽電池関連は、強気で良かったようだ。が、今は供給過剰→価格下落という流れになっており、当然ながらフェローテックも影響を受けているようである。この銘柄を買おうかという気が少々あるが、わかりにくい分野なので、近寄らないのが最良か。最後に、株価と指標を見てみる。現在値は、417円予想PERは、28.56倍実績PBRは、0.38倍予想利回りは、4.8%