増えるか小児科医?
厚生労働省が新医師臨床研修制度、平成17年度「臨床研修に関する調査」中間報告の概要(研修2年次生の進路について)を発表した。2004年度から必修化した2年間の臨床研修を今春修了した研修医が対象。そこで、医師不足が懸念される小児科が内科、外科に次いで3位(182人/2154人:8.4%)となった。ちなみに精神科は98人(/2154人:4.5%)。診療科を選んだ理由が、最も多いのは、「学問的に興味がある」の63.0%、次いで、「やりがいがある(59.7%)」、「その科の対象が好き(47.6%)」であった。いつかの記事で東京では実際に小児科医が増えているとあった。少子化をいわれ、子どもの人数が減少しているが、それに反して障害や疾患を持って生まれる子どもの人数は増加している。継続的に医療の対象となる子どもの数が増えているので、小児科医の数が増えることは単純に良いことだと思う。でも、その勤務環境を改善しないと、結局小児科離れは変わりない。国は今回のこの調査結果にホッと胸を撫で下ろしているようだが、国にはこれで安心してもらっては困る。