寄付の豆知識と…【寄付金控除:2万円で1万5千円控除
震災から数日たち…。 被害にあわなかった人たちが出来る事や、 逆にしてほしくない事などの情報も過去の震災の経験者の発言を元に皆さまの方に広がっていると思います。 その代表に *してほしくない事→ボランティアに来ないで・物をむやみに送らないで *出来る事→義捐金・節電 などがありました。 私自身、赤十字に勤めていた頃は日本や各国で震災があるたびに、各所属部署に義捐金袋が回ってきていましたので、それに志を入れておりました。が、 今回はそういうツテ?もないので、はて何処に寄付しよう?と思って居りました処、マイミクさんから「寄付も選ばないと」とという事と、 「ふるさと納税制度」や 「宮城県で行う義捐金制度」 の事を教えて頂きました。 確かに、神戸の震災の時は某企業が皆さまから頂いた寄付金で 自分の会社の重機を買って、残りを寄付した…という様な事もあったようです。 何処かで見た話なので、正確ではありませんが企業での寄付金制度では寄付金全額の数%を自社に貰って後は寄付する…という事が許可されているとも聞きました。 大分前に日記で「寄付する心が大事で、寄付した後は悪用されるんじゃないかとか考えない。もし悪用されたとしたら、その代償はやった人が払うのだから」というよな事を書いた事がありますが…。やっぱり、どうせ寄付するなら『ちゃんと使ってもらえる処がいい』なと思うのが本心:笑。 そうこうするうちに宮城県での義捐金受付がアップされましたので記事に致しました。 実は国や地方公共団体に寄付すると税金の控除があるのです。 (企業でも『特定公益増進法人』であれば控除の対象になります) *国税庁:http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1150.htm 【宮城県:東北地方太平洋沖地震に係る寄附金及び義援金の受付窓口の設置について http://www.pref.miyagi.jp/kihu.htm 】 「寄附金」と「義捐金」によって使途が違いますので、見たうえでご自分が使ってほしい方にお金を送られたらと思います。 ちなみに…。 寄付金】県が行う災害復旧等対策の財源として活用させていただきます。 義捐金】被害者に対する生活支援に活用 *これは県,日本赤十字社宮城県支部,市町村等で構成される義援金配分委員会により公平に配分が決定されます。 その他に【ふるさと納税制度】という物があります。 宮城県:http://www.pref.miyagi.jp/zeimu/hurusato/hurusato-miyagi.html これも震災の復興等に活用されます。 最初に手続き用紙を送らないといけない手間がありますが、ナンバーを貰うとyahoo公金支払いによるクレジットカードが使用できます。 どれくらい控除になるかという一例がふるさと納税制度のHPにありましたので、書きますと… ********************************* ◆税金の控除額は,寄附金から5千円を引いた額になります(5千円以下の場合は,税金の控除はございません。 ◆どれくらい寄付したらいいのか? ご寄附はいくらでもかまいませんが,個人住民税(所得割)のおおむね1割までの寄附金であれば,自己負担額5千円を除いた額の全額が税額から控除されます。次の表を参考としてください。 【参考例】夫婦・子ども2人のサラリーマンの場合 年収>500万円 →寄附額の目安>20,000円→ 税の控除額>15,000円 自己負担額>5,000円 年収>700万円→寄付額の目安>41,000円→税の控除額>36,000円→自己負担額>5,000円 寄附額の目安,税の控除額は,年収,家族構成,住民税額,寄附額等によって変わります。詳しい住民税額は,お住まいの市区役所(町村役場)にお問い合わせください。 ********************************** 宮城県の義捐金・寄付金のHPにも ◆所得税法第78条第2項第1号の規定に基づく寄附金控除(2千円を超える分について),地方税法第37条の2第1項第1号及び第314条の7第1項第1号の規定に基づく寄附金控除(5千円を超える分について),法人税法第37条第3項第1号の規定に基づく損金として扱われます。 ********************************** とありました。 もし2万円寄付しようと思ったとしたら…。 実際の負担が5000円ですから(申告の手間はいりますが)、単純に考えたら4倍寄付できるかも(や、納税にはうといのですが←orz)。 このほかに、わざわざ書類を送ったり、申告の手間など嫌だ、という方は yahooポイントやTポイントなどなど、手持ちのデジタルなポイントを寄付できるお手軽な方法もあります。 【おまけ】 今回の災害では被害にあった人も会わなかった人も、かなり精神的にダメージを受けている人が多いように感じます。 友人の日記ではニュースの報道にショックを受けたお父さんが、「かわいそうすぎる」と囚われて仕事にも行かずTVの前にくぎ付けになったり(電気代の無駄だ、働いてその分寄付金に回せ!って友人は怒ったそうですが)。 1日TVを見ていたら気分が下向きになった…という方も居られました。 いいニュース(陽)であれ、哀しいニュース(陰)であれ、 片側ばかりの情報は、見ている方もバランスを崩しかねませんですよね…。 好きな音楽を聴いたり、好きな事を出来る有難さをしっかり味わったり などして無意識な心のバランスを取るのも大事だと思いました。 確かに…いままで確実だと思っていた生活があっという間に虚無になってしまう。 その衝撃で、被災地のネガに目が行って、現実に目を向けられなくなったり、今の自分の生活や家族を大事にするという気持ちが希薄になっている方も多いです。 また、被災地の状況を自分の心に写してしまい、強い恐怖や不安に駆りだされている方もおられます。 暗い夜は嫌だと思います。 物が不足する恐怖は飢えをも凌駕するでしょう。 けど、一方で同じ状況でも、心がしっかり現実に根ざしている方には余裕があるように思います。 マイミクさんのお友達ですが、被災地の方で 「被災地は皆が生きた奇跡になろうと輝いております。非被災地の皆様方も暗いニュースに潰されないようにがんばって!」 というコメがありました。 心打たれました。 その輝きはきっと、皆さんに届くだろうと思ったからです。 で、逆にこっちがTVを見て不安や悲しみを送っちゃいけないだろうと。 別に震災は関係ありませんが、心友で夜は電気を消して、蝋燭の火でお子さんに「貴方がお腹に来た時にはね」とか「生まれた時はね…」と『読まなくてもいい素敵な物語』をしていて、お子さんもその時間をとても楽しみにしていた…という方がおられます。 (もちろん、ぐらっと来た時の為に蝋燭の管理も大事ですよw) 満たされて、ないモノがない時代に生まれてきた子供たちに 「節電」や「物が無い時もある」という貴重な経験を、どんなに不安なく不服なく、『楽しく』教えてあげられるのも大人の腕の見せ所に思いますし、 未来の日本や地球を考えた時、とても大事な機会だとも思います。 ないモノで楽しく工夫する大人の姿は、子供ちゃんの目にどのように映るでしょう。 極端な話ですが、一方、「どうして物がないの!」とか「スーパーで争うように商品を取る」大人の姿もどう映るでしょうか。 けど、同じ買い物でも、ちゃんと一列に長蛇の列をつく… これまた「我慢できないお子様」が多い中で「順番を守る」大切さとしてお話してあげられるかもしれません。 同じ事象が、取り方によって、 まったく違う影響を与えられるのですね…。 私自身は、この震災で「逢いたい人に絶対会えなくなるかもしれない」という事実に驚愕しました。 やぁ、リアルでお逢いした事がないけど、どうしてもどうしても…何時か逢いたい方が今いるからなんですけどね…:笑。 これまた「普通」なら「いつか」逢える。 と思っていた生活が覆された事になります。 だからでしょうか。 こんな時だからこそ、先の日記に上げたように『身近な』『大切な』友人や家族や知人との繋がりを大事にしたいと思ったのです。 ほほ笑む事が出来る人が目の前にいるって、なんてなんて嬉しい事でしょう。 手を触れられる存在が目の前にあるという事はなんてなんて幸せな事でしょう。 寄付金だけじゃなく、明るい笑顔は空を越えてつながりますw。 それもまた私達が出来る大切な事の事の一つだと…そう思うのです。 それが行動に基づく真の「祈り」の一つではないかと… そう思うのです。