食べること。
最近、身体にいいものを食べたいと特に思う。会社の食堂の食事は、正直キツイ。なぜ、パスタがあそこまで美味しくないのか、白いご飯が一昨日のチンご飯レベルなのか、疑問。素材を節約しているとはいえ、インスタントな味はいただけない。私は料理が好きなほうなので、素材に触れて、味をイメージして、気分・体調に応じてスパイス・ハーブを調整して盛り付けて身体にいただくという行為が全体で好き。二十歳の頃、赤坂の料亭で働いていたとき、一人3万円のお料理を毎日見ていたが全く美味しそうでなかった。多分、接待のお席に出して食に無関心の人たちに食べられるとわかっているから、愛情のかけらもないんだと思う。メタボなおじさんたちは、半分くらいしか手をつけないし。お料理をつくるとき、おだしをとったり、ソースをつくったりするのに3段階くらい手間暇かけるのも苦にならない。スローライフが性にあう30代だからなのか。美味しいもの食べたいと思うから、いろいろと掛け算をクリエイティブするのはとっても楽しい作業で、結果、味が満点でなくても、十分ハッピーなのです。美味しい料理とは、きっとそういうプロセスを含めたもので自分や自分たちでつくったものが最高に美味しいに思える。その気分は、最高の肌ざわりのブランケットに包まれるのと同じで、理解っているものが、最高のハーモニーでそのときの自分のコンディションにマッチする・・・そんな、過不足のない特別すぎない贅沢。