「地獄のチャーリー」
僕とチャーリーの出会いは、偶然でした。ある日、いつものように、ストラホフ修道院あたりを、ぶらっと走っていました。修道院の裏手に来た時、走ったことのない道を、「あらっ」と見つけました。ふらっと、その道を入って行くと、緑の中に、一軒のレストランがありました。そこに、何か得体の知れない生き物が、ちらっと見えました。そして、それが、近づいて来ました。すらっとした肢体に、ふさっとした毛並みが、美しかったです。「ドブリー・デン(こんにちわん)!」彼は、ひらっと名刺を差し出しました。そこには、こう書かれていました。「僕の名前は、チャーリーです。5歳のアイリッシュ・ウルフハウンドです」「プロシーム(どうぞ、こちらへ)」彼に導かれて、薄暗い階段を下りました。『ペクロ』という名前のレストランでした。「地獄」という意味です。「『のらくろ』なら知ってるけどネ」僕の言葉を、しらっと無視して、チャーリーは歩いて行きました。「12世紀のワイン貯蔵庫跡なんだワン」彼の説明の通り、天井の低い、細長い空間でした。「串刺し料理が自慢なんで、食べて行って下さいワン」ストラホフ・ブッチャーという料理をぱくっと頂きました。「また、いつでも、遊びに来て下さいワン」こうして、僕とチャーリーは友達になりました。ストラホフ修道院あたりを走る時は、きちっと挨拶に行きます。Restaurant Peklo住所:Strahovske nadvori 1, PrahaTEL:220516652レストラン「ペクロPeklo」のHP(英語/チェコ語/他)是非、チャーリーから名刺をもらって下さい。