プラハ国際マラソン出走!
今年も、旧市街広場が、スタート・ゴールです。気温は22℃くらい、くもり時々晴れ。昨年は、小雨まじりの肌寒い気候でした。今年は、気分良く走れそうです。午前9時、スタートの号砲が鳴りました。パリ通りを、集団ペースで、ゆっくり走り出します。まずは、旧市街をグルリっと一周します。国民劇場の角を左折して、ナ・プシーコピエ通りを進むと、「プラハの春音楽祭」開催中の市民会館が見えて来ます。ヴルタヴァ川まで出ると、後は、川に沿って街を南下して行きます。ここくらいまで来ると、ランナーたちもバラけて、自分のペースで走れます。「落ち着いて、じっくり走ろう!」10km地点、47分51秒。3月に出走した、ローママラソンは、オーバーペースで、後半失速しました。その苦い経験を踏まえて、「1km5分少し切るペースをキープ」と、自分に言い聞かせます。ハーフ地点、1時間41分53秒。ここまで南下すると、ヴルタヴァ川は、大自然の中を流れる静かな川です。スメタナの交響詩「我が祖国」第2楽章出だしのハープの音が聞こえて来そうです。30km地点、2時間26分55秒。気温が少し高めになったので、水分補給は、ちゃんとやって来ました。このあたりのエイドでは、バナナ、オレンジを取って、エネルギー補給します。元気を振り絞って、プラハの街へ、折り返して行きます。毎年、最もキツく感じるのが、プラハ城下の、ウーイエズド通りから、聖ミクラーシュ教会を右に折れて、カレル橋に入る箇所です。36km走って疲れた足に、石畳が容赦なく襲い掛かります。そして、カレル橋の上り坂。普段あまり感じないですけど、これがかなり険しい。上り切ったところで、ヤン・ネポムツキー像の幸運のレリーフにタッチします。まだ、精神的余裕はあるみたいです。38km地点で、最後のエイドがあります。チェコフィルの本拠地ルドルフィヌムの横です。ここで、スポーツドリンクを、思いっきり鼻から飲んじゃいました。このショックから、ガクッとペースダウン。残り3kmは、朝走ったのと逆方向に、旧市街をグルリっと回ります。沿道の応援に後押しされながら、必死の思いで、ゴールを目指します。国民劇場の角を右折して、ヴルタヴァ川越しに、プラハ城を見上げます。プラハ城は、父のように、暖かく迎えてくれます。5年間のプラハ生活の思い出が去来します。もうラストスパートをする体力は残っていません。が、気分は、ウィニングランです。市民マラソンの素晴らしいところは、「走った人すべてが勝者」なのです。パリ通りに入って、ゴールの旧市街広場へ。タイムは、3時間32分41秒です。おかげさまで、自己ベスト!昨年よりも、約4分短縮できました。納得の走りができました。チェコスロバキアの偉大なランナー、ザトペックは言いました。「ただランニングを経験したければ1マイル走れ! もし人生を経験したければマラソンを走れ!」僕は、こう付け加えます。「プラハを知りたければ、プラハ国際マラソンを走ろう!」プラハ国際マラソンのHP(英語/チェコ語/その他)