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全46件 (46件中 1-46件目)

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プラハ室内管弦楽団コンサート

相変わらず、ヒンヤリした６月です。プラハ・ルドルフィヌム(芸術家の家)前に立つ、ドヴォルザーク像も寒そうです。今夜は、ご本人も見つめる、ドヴォルザーク・ホールでの、プラハ室内管弦楽団コンサートです。---今夜の演目---パーセル／組曲｢アブデラザールAbdelazar｣シューマン／ピアノ協奏曲モーツァルト／セレナーデ第６番レスピーギ／｢ボッティチェリの３枚の絵｣ピアノ協奏曲のソリストは、Amir Katzです。１９７３年イスラエル生まれ。２００４年シューベルト国際ピアノコンクール優勝。その勢いを感じる、思いっきりの良い演奏です。Amir Katzのホームページ全体的に、バラエティに富んだプログラムのコンサートでした。小編成で、楽しそうに演奏している感じが伝わって来ます。こういう楽団が、チェコの音楽文化を、しっかり支えているんだと思います。

2005年06月08日

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六月の第九

ベートヴェンの第九というと、日本では、１２月の曲になってますよネ。でも、プラハでは、６月の曲というイメージがあります。ず～っと、６月の｢プラハの春音楽祭｣閉幕コンサートで演奏されてたからでしょう。第九を聴かないと、夏が来ないみたいな。その名残りというわけではないでしょうけど、今夜から３日間、プラハ交響楽団による、第九演奏会があります。指揮は、ペトル・アルトリフテルPetr Altrichterです。いや～、何度聴いても、いい曲です。市民合唱団の一員として歌ってたこともあるんで、すごく思い入れもあります。｢Uber Sternen mus er wohnen！　(創造主は)星々の上にこそいるはずだ！｣今夜は、特に、この超高音部分に、ジ～ンっとしました。素人合唱団では、ソプラノさんたちが、首を締められてような声を出す部分です。そこは、さすがに、プラハ・フィルハーモニー合唱団！プロ集団は違います。スメタナホールの天井を突き抜けて、天に運ばれる心地です。ネロ＆パトラッシュ気分です。素敵な六月の第九を聴けて、夏を迎える準備はオッケー！とっても、フロイデな気持ちです。ノイマン＆チェコ・フィル《チェコ民主化記念・歓喜の「第九」演奏会》【COBO-4323】 =20%OFF!...↑ビロード革命直後、ハヴェル大統領も列席した、歴史的コンサートです。

2005年06月07日

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『ルサルカ』【写真付き】プラハ国立オペラ劇場

水の精．．．いかにも美しい女性を連想させる。深い森の中の、静かな湖。湖面に映る、青い月光。水色の服をはためかせながら、舞う乙女。彼女に愛された男は、幸福感に満ち溢れる。でも、その幸福は長く続かない。自ら犯した罪に後悔しながら、水の精の腕に抱かれて、愛と死の接吻を受ける。１月のプラハ国民劇場版｢ルサルカ｣に引き続き、今夜は、プラハ国立オペラ座版です。歌と、ダンスと、音楽と、映像とが絡み合って、素晴らしい舞台です。水の精たちが、楽しそうに舞う場面は、夢のように美しいです。ドヴォルザークの、チェコ・フォークダンス的エッセンスを取り入れた音楽が、気分を盛り上げます。日本では、水の中には、河童みたいな妖怪が住んでいるイメージがあります。一人で、深い森の湖には、近づきたくない雰囲気です。でも、｢ルサルカ｣を見た後では、水辺にそっと近寄りたくなります。水の泡から生まれた妖精たちが、楽しそうに踊っているかもしれません。その美しさに思わず、水の中に引き込まれてしまいそうです。プラハ国立オペラ劇場のオフィシャルサイト

2005年06月05日

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｢英雄｣対｢英国｣／プラハの春音楽祭クロージングコンサート

やれプラハ国際マラソン、やれノルマンディー旅ラン．．．などと走っているうちに、｢プラハの春音楽祭｣クロージングコンサートとなりました。締めはキチッとお伝えします。今夜は、マリス・ヤンソンス指揮、バイエルン放送交響楽団演奏です。ヤンソンスは、２００６年ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートで指揮をします。今注目の指揮者です。また、ヤンソンス／バイエルン放送響は、今年１１月の日本公演が予定されています。五嶋みどりさんとの共演もあり、楽しみなコンサートです。---今夜の演目---ベートーヴェン交響曲第３番｢英雄｣ドヴォルザーク交響曲第８番｢イギリス｣一般的には、ベト３の方がポピュラーですネ。ベートーヴェンの交響曲の中でも、人気の高い作品です。僕も、９、６、３番、３の倍数が好きです。それに比べると、ドヴォ８の方は、マイナーです。ドヴォルザークは、第９番｢新世界より｣だけ知ってるという人が多いと思います。しかし、今夜の演奏に限っては、圧倒的に、ベト３よりも、ドヴォ８の方が良かったです。僕の心に訴えるものがありました。ヤンソンスの与える、音の揺らぎ感が、ドヴォ８にハマっていたんでしょう。第４楽章終盤まで来ると、｢この音楽が終わってほしくない！｣と強く思いました。もちろん、ドヴォ８に、ドヴォっと浸かるのは、僕がチェコ化しているからかもしれません。アーノンクール／ドヴォルザーク：交響曲第7番＆第8番↑アーノンクール／ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団版です。---ジョギング日誌---プラハは、午前中の雨が止み、昼から晴れ間が見え出しました。天気がよく変わり、気温が上がり下がりする、今日この頃です。本日の走行距離：９ｋｍ今月の走行距離：２８ｋｍ

2005年06月04日

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｢トゥーランドット｣【写真付き】フランス・スタジアム

｢日本の通勤電車並みやなぁ．．．｣パリの地下鉄１３番線は、異様な混み具合です。エアコンの効いていない車内は、最悪のコンディションです。ようやく目的の駅に着きました。乗客は、ほとんどみんな、Saint Denis - Porte de Paris駅で降ります。みんなの行き先は同じです。人の流れに乗って、地上へ出て、しばらく歩くと、見えてきました。フランス・スタジアムStade de Franceです。１９９８年サッカーＷ杯で、フランスが感動の優勝を果たした場所です。フランス・スタジアムstade de Franceのオフィシャルサイト(英語／仏語)しかし、今回は、サッカーではありません。野外オペラ｢トゥーランドット｣です。スタジアムに、巨大な紫禁城が出現しました。中国が威信をかけて取り組んだ、一大イベントという感じです。幅１５０メートルを超える、巨大な舞台セット。１０００着以上の、シルク製舞台衣装。４５０名を超える、中国人俳優、歌手、アクロバット。しかも、総監督を、あの映画監督、チャン・イーモウ(張芸謀)が務めています。初期は、｢紅いコーリャン｣｢菊豆｣などの佳作を数々監督しています。最近は、｢Ｈｅｒｏ｣｢Ｌｏｖｅｒｓ｣という、アクション巨編を手がけています。そのイーモウ監督らしい、色彩の美と、スケールの大きさが堪能できる舞台です。---キャストと演奏---トゥーランドット：Irina Gordeiカラフ：Victor Lutsuikリュー：Yao Hong指揮：Janos Acs演奏：ブダペスト交響楽団野外ということもあって、歌手もオーケストラも、思いっきりの音量で、迫力満点です。舞台装置が移動したり、色が変わったり、メッチャ楽しめます。パリは、プラハよりも西にあるために、日没時間も遅いようです。ようやく１０時半くらいになって、トップリ夜の帳が下りました。ちょうど、第三幕です。カラフが、アリア｢誰も寝てはならぬ｣を、ゾクゾクするような雰囲気で歌います。そして、リューの死から愛を悟る、トゥ－ランドット姫。きらびやかな光の中、姫とカラフの愛を祝う合唱で、怒涛の終幕です。一大スペクタクルでした。歌手たちや演奏も素晴らしかったんですが、やっぱり、舞台と演出が主役だった感じです。興奮覚めやらぬ中、フランス・スタジアムを後にします。地下鉄の駅は、すでに、家へ帰る観客でいっぱいです。地下鉄が入ってきました。押し合いへし合い車内へ入ります。行きの時以上に、ギューギュー詰めです。やっぱり、｢通勤ドット｣という感じです。トゥーランドット～チャン・イーモウ演出の世界～【GNBF-1002】 =20%OFF!《発売日：04/01/23》↑１９９８年、実物の紫禁城を舞台に、チャン・イーモウ演出、ズービン・メータ指揮で、オペラ｢トゥーランドット｣が上演された時のドキュメンタリーです。ザルツブルグ音楽祭2002　プッチーニ：歌劇「トゥーランドット」↑２００２年ザルツブルグ音楽祭での、ゲルギエフ／ウィーンフィルによる｢トゥーランドット｣です。紅いコーリャン ◆20%OFF！↑チャン・イーモウの監督デビュー作です。---ジョギング日誌---本日の走行距離：１２ｋｍ今月の走行距離：１２ｋｍ

2005年06月01日

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ベルトラムカ

１７８１年１月、モーツァルトは、プラハへ初めて足を踏み入れます。ウィーンでコケた『フィガロの結婚』が、プラハでは大受けします。｢プラハ市民は、私を理解している！｣という言葉を残しています。１７８７年１０月、モーツァルトは、永年の友人ドゥシェク夫妻の夏の別荘、ベルトラムカの階段を上ります。この場所で、プラハ・エステート劇場で初演される『ドン・ジョバンニ』を書き上げます。完成は、初演前夜、１０月２８日でした。現在、ベルトラムカのある、スミホフ地区は、カルフールが入ったショッピングモールがあったり、ホテルが次々建設されたり、プラハ北部と南部を繋ぐトンネルが建設されたりしています。それらの喧騒を抜けて、ベルトラムカの敷地内に入ると、まるで別世界になります。緑の森に囲まれ、小鳥がさえずる、素敵な庭があります。庭のベンチに座って、春の青空を見上げていると、音楽が流れて来るようです。モーツァルトが、創作意欲を取り戻したのも、納得できます。おやっ、本当に、ピアノの音色が聞こえてきました。コンサートのリハーサルをやってるんですネ。ベルトラムカでは、４月から１０月までの、毎週水曜日と土曜日の午後５時から、コンサートが行われます。今日は、イヴァン・ジェナティー(ヴァイオリン)、カタリーナ・ジェナター(ピアノ)夫妻です。料金は、３９０コルナ(約１８００円)です。---本日の演目---モーツァルト／６つの変奏曲ト短調(K.360)ロドリーゴ／ソナタ｢pimpante｣アルヴォ・ペルト／鏡の中の鏡ラヴェル／ツィガーヌその他間近で見る、イヴァンさんの、ヴァイオリンテクニックに、度肝を抜かれます。それを支えるカタリーナさんのピアノ。夫を見上げる表情が素敵です。人気演奏家を、ホームパーティーのような雰囲気で楽しめる、素敵な空間です。ベルトラムカBertramkaのＨＰ(英語／チェコ語)---ジョギング日誌---次回日記は、プラハ国際マラソン完走記です。

2005年05月21日

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『蝶々夫人』(写真付き)プラハ国立オペラ劇場

｢寒いなぁ～、もう５月中旬だというのに｣タンスにしまっていたコートを引っ張り出して、プラハの街へ出かけます。街行く人たちも、冬のような恰好です。可哀想に、薄着の観光客たちは、ブルブル震えています。地下鉄Ａ線ムゼウムMuzeum駅を出て、少し歩くと、プラハ国立オペラ劇場です。どことなく、オペラ劇場も、寒そうです。今夜の演目は、｢蝶々夫人｣です。ステージ正面の３階ボックス席に入ります。６００コルナ(約２８００円)です。ハンガーにコートを掛けて、一息つきます。まずは、ピンカートン役の、トマーシュ・チェルニーTomas Cernyによる、声量タップリな、｢ヤンキーの歌｣です。♪オレはヤンキー！　遊んでやるぜ！みたいな感じの曲です。そこへ、蝶々さんが、嫁入りにやってきます。１５歳です。ゴローさんが結婚仲介してるんです。ソプラノ歌手の豊嶋喜久子さんが、着物姿で登場です。オヨヨ！｢蝶々夫人というよりも．．．．．．犬のチャウチャウ夫人｣という感じです。ピンカートンさんは、｢いらっしゃ～い！｣ってな感じで、迎え入れます。｢ひと目合ったその日から、恋のはじまることもある。見知らぬあなたと見知らぬあなたに結婚取り持つ、ゴローdeデート!!｣披露宴に集まった人たちは、蝶々さんが、仏教からキリスト教に改信したことを聞くと、怒り出して、サッサと引き上げちゃいます。｢オオっ！　チョチョさ～ん！｣と叫びながら。まあ、これで、若い夫婦は、二人きり。プロポーズ大作戦的に、愛の二重唱が歌い上げられます。それから、３年。アメリカに帰っちゃったピンさんを待つ蝶々さん。子供もできちゃってます。神の御前にて身を委ねたる蝶々夫人の願いが叶って、ピンさんが帰って来る。でも、アメリカ人の奥さん連れです。愛する子どもの引渡しに同意する、蝶々さん。悲しい母子の別れ。そして、蝶々さんの自害。この世に、愛のキューピットはいないのか！？笑いあり、涙ありの、素敵なオペラを楽しみました。(まあ、勝手に笑ってたんですけど)豊嶋さんの迫真の演技も、素晴らしかったです。寒さもすっかり吹き飛びました。---ジョギング日誌---今日は、休足日です。本日の走行距離：０ｋｍ今月の走行距離：９９ｋｍプラハマラソンまで、あと４日

2005年05月18日

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父とスメタナ

｢よーし、オレに任せとけっ！｣父は、嬉しそうな笑顔で、僕に言いました。あの時の笑顔を、今でも、時々思い出します。僕が中学生だった時、音楽の期末試験で、放送テストがありました。教室前方のスピーカーから流れてくる、クラシックの曲を聴き、作曲家と題名を回答するものでした。父は、テスト対策にと、レコードコレクションから、有名曲を抜粋したカセットテープを作ってくれました。ダビングしている父は、本当に楽しそうでした。その中で、僕が好きになった曲は、スメタナ作曲の｢モルダウ｣でした。父のお気に入りの曲でもありました。当時の僕には、スメタナがどこの国の人かなんていう知識なんてありませんでした。チェコ出身だということを知ったのは、かなり後になってからでした。ただ、この曲の憂いを帯びながらも、力強い響きが好きでした。人生は不思議なもので、大人になった僕は、今、チェコ共和国の首都プラハに住んでいます。スメタナの生まれ故郷にやってきたわけです。もちろん、父は、多いに喜んでくれました。そして、プラハ訪問を計画し始めました。旅行会社をいろいろ回り、ガイドブックを買い込んで、綿密な計画を立てていました。こういうことが大好きな父でした。しかし、米軍のイラク進攻、新型肺炎(ＳＡＲＳ)流行などが、次々起こり、なかなか実現しませんでした。いよいよ父の長年の夢が実現しようとしていた昨年春、父は突然倒れました。その後は、入退院を繰り返し、ついに年末に息を引き取りました。年末年始の一時帰省で帰国していた僕は、父のそばにいることができました。おそらく薄れ行く意識の中で、父が、最期に僕にかけてくれた言葉は、｢プラハで、頑張れ！｣でした。今年も、また、プラハの春音楽祭の季節がやってきました。毎年、スメタナの命日である、５月１２日が初日になります。オープニングコンサートで、交響詩｢モルダウ｣が演奏されるのが恒例です。今年、僕は、父の写真を持って、聴きに行きました。天国にいる父に、｢モルダウ｣の音色が届くことを祈りました。サー・コリン・デイヴィス指揮、ロンドン交響楽団による、素晴らしい演奏でした。興奮覚めやらぬ中、スメタナホールを出て、夜のプラハの街を歩きました。そして、モルダウ川までやって来ました。川は、いつもと変わることなく、静かに流れています。ここで、父に向かって、これだけは、言っておきたかったんです。｢後は、僕に任せておいて下さい！｣---ジョギング日誌---本日の走行距離：７ｋｍ今月の走行距離：９９ｋｍプラハマラソンまで、あと５日【音楽CD】スメタナ：連作交響詩「わが祖国」全曲

2005年05月17日

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マナーチェック！　これで、プラハの春音楽祭はバッチリ！

プラハの春音楽祭３日目です。ズデニエク・マーツァルZdenek Macal指揮、チェコフィル演奏。一曲目の、ベートーヴェン｢ヴァイオリン協奏曲｣のソリストは、ギル・シャハムGil Shahamです。｢２１世紀を代表するヴァイオリニストになるであろうっ！｣と言われてます。確かに、すごい演奏です。どの音を取っても、ギンギン伝わって来ます。｢お前は、ヴァイオリニスト版エディー・ヴァンヘイレンかっ！｣って感じです。(よく分からない例えでしょ？)２曲目は、ヨセフ・スークJosef Suk｢アスラエル交響曲｣です。義父ドヴォルザーク、そして妻、つまりドヴォルザークの娘さんの死への鎮魂歌的作品です。アスラエルというのは、死者を黄泉の国に導く天使の名前です。全体的に、悲しげなんですけど、ロマンチックな雰囲気も持った作品です。マーツァルさんの指揮は、ますますオーバーアクションになっていきますねぇ。さて、プラハの春音楽祭だけあって、日本人ツアー観光客が、多く来られています。どうも、マナーが気になります。今後、ヨーロッパでクラシックコンサートに行かれる方への参考のため、書かせて頂きます。１．人を通してあげる時は、立ち上がって下さい自分の席が端の方にあって、後から来た中央よりの席の人が、前を通ろうとします。３人組のオジン・オバン組が、席に座ったままです。｢お前らは、座り込み隊かっ！｣こういう時は、席を立って、椅子を上げて、人を通してあげましょう。まあ、時差があって、お疲れだと思うので、座ったり立ったりは、大変だと思いますけど。２．人の前を通る時に、お尻を向けないで下さい逆に、自分の席が中央寄りで、すでに座っている人の前を通る時です。席を立って、通るスペースを作ってくれた方に、背中・お尻を向けて行ってはいけません。カラダの正面が、相手側を向くようにひねって、｢ありがとう｣と言いながら通りましょう。まあ、日本と正反対の習慣なので、旅行者の方は仕方ないとは思いますけど。３．座席で左右に揺れないで下さい僕の前の席に座った、日本人女性です。演奏中、左右に、頭が動きまくります。｢お前は、メトロノーム女かっ！｣後ろに座ってる人たちの気が散ります。まあ、スメタナ・ホールは、客席に傾斜がついてないため、前の人の頭で、ステージが見えにくいのは分かりますけど。マイナス・エネルギーを発散する、苦言を日記には書かないようにしてますけど、あえて自戒の意味も含めて、書かせて頂きました。申し訳ありません。シャハム／パガニーニ：ヴァイオリン協奏曲第1番↑シャハムによるパガニーニです。ヴァンヘイレンも真っ青の迫力です。---ジョギング日誌---ギリシャで増えた体重を落とすべく、フヴィエズダ公園を、一生懸命走りました。ネコのアンゲロスは、元気かな？本日の走行距離：１９ｋｍ今月の走行距離：７６ｋｍプラハマラソンまで、あと８日

2005年05月14日

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第６０回プラハの春音楽祭開幕！

プラハの春音楽祭が、開幕しました。今年は、第６０回目です。オープニングとクロージングが、どちらも、外人指揮者による外国オーケストラ演奏ということで話題になってます。これまでの、外人指揮者・外国オーケストラの歴史は、次の通りです。１９８４年：初外人指揮者ロヴロ・フォン・マタチッチ(クロアチア)１９９３年：初外国オーケストラロイヤル・リバプール・フィルハーモニー管弦楽団１９９６年：初外国オーケストラ＋外人指揮者ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ＋ロジャー・ノリントン(英)２００２年：初欧州外指揮者小林研一郎(日)で、今年２００５年は、サー・コリン・デイヴィスSir Colin Davis指揮、ロンドン交響楽団London Symphony Orchestra演奏です。演目は、もちろん、スメタナ交響詩｢我が祖国｣です。僕は、第２日目の演奏会に行きました。ゆったりした演奏で、じっくり聴かせる演奏です。亡き父も大好きだった、第２楽章では、様々な思いが込み上げて来てます。天国にいる父にも、この素晴らしい音色が届いてくれると思います。イギリス楽団演奏による、チェコの魂の曲が、日本人の心を揺り動かした一夜でした。【音楽CD】スメタナ：連作交響詩「わが祖国」全曲↑プラハの春音楽祭で、初外国オーケストラ＋外人指揮者として、スメタナ｢我が祖国｣を演奏した、ロジャー・ノリントン／ロンドン・クラシカル・プレイヤーズによるＣＤです。

2005年05月13日

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『セビリアの理髪師』【写真付き】ギリシャ国立オペラ劇場

ギリシャ国立オペラ劇場(オリンピア劇場)へ行きました。外観が映画館っぽいのと、ギリシャ文字の｢オリンピア｣が読解できずに、通り過ぎそうになりました。ギリシャ国立オペラ劇場のオフィシャルサイト(英語／ギリシャ語)チケットは、上記ホームページに書いてある電話番号で予約し、当日開演３０分くらい前に、入口のチケット売場で引取りました。その際、クレジットカードと、パスポートが必要でした。今夜の演目は、ロッシーニ｢セビリアの理髪師｣です。コメディタッチのドタバタ歌劇です。何でも屋の床屋さんフィガロがキューピット役になって、箱入り娘のロジーナと、伯爵の恋を取り持つお話です。スペインを舞台にしたイタリアオペラを、ギリシャで見るのも、オツなものです。ギリシャ語字幕が、チョットきついですけど。｢わたしは街の何でも屋｣｢今の歌声は｣｢陰口はそよ風のように｣など、楽しいアリアが満載です。僕は、特に、フィガロが歌う｢わたしは街の何でも屋｣が好きです。♪フィ～ガ～ロ！　フィガロフィガロフィ～ガ～ロ！っていう部分を、突然口ずさむ変なクセまであります。この曲は、現在のラップに通じるところがあると思います。今夜は、バリトンのハリス・アンドリアノスHaris Andrianosが、フィガロ役を、コミカルにイキイキと演じていて、楽しませてくれました。会場には、子供さん連れが多いです。コミカルなシーンでは、子供たちの明るい笑顔が沸き起こります。とても、いい雰囲気です。｢オペラは、大人のものだけではないんだなぁ｣って感じます。日本でもこういう雰囲気が作れたら、素晴らしいですネ。♪フィ～ガ～ロ！　フィガロフィガロフィ～ガ～ロ！って突然口ずさむ子供たちが、街に溢れることを願って止みません。---ジョギング日誌---アテネは、犬が多いです。昼間は、あたり構わず、グタ～と寝てます。でも、朝の彼らは元気です。走っていると、追いかけてきます。スピード練習には持って来いの街です。本日の走行距離：８ｋｍ今月の走行距離：３２ｋｍプラハマラソンまで、あと１５日女心の歌／オペラ・アリア集（男声編）↑♪フィ～ガ～ロ！　フィガロフィガロフィ～ガ～ロ！をお楽しみ下さい。

2005年05月07日

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クリスチャン・リンドベルイとの遭遇【写真付き】スメタナホール

プラハ・スメタナ・ホールに、プラハ交響楽団(ＦＯＫ)の演奏を聴きに行きました。今夜の主役は、クリスチャン・リンドベルイChristian Lindbergです。１９５８年スウェーデン生まれの、トロンボーンの超人です。｢トロンボーンのパガニーニ｣と呼ばれています。自作２曲を披露してくれました。クリスチャン・リンドベルイのオフィシャル・サイト(英語)１曲目は、Condor Canyonです。トロンボーンと管楽クインテットによる演奏です。なんか、映画｢未知との遭遇｣で、マザーシップと交信する時の音楽を思い出します。♪ピーポーパーピーポーすっかり、リチャード・ドレイファス気分です。２曲目は、Helikon Waspです。トロンボーンとＦＯＫとの共演です。リンドベルイが、弾き振りします。しかも、ステージ中央後方に立ったリンドベルイを、ＦＯＫの楽団員が取り囲んでます。弦楽器奏者たちは、客先に背を向けてます。しかも、トロンボーンのソロだけでなく、セリフあり、歌ありです。完全に、マザーシップに乗って、リンドベルイ星に連れて行かれた感じです。めちゃくちゃオモロイです。リンドベルイは、すごくエネルギッシュです。ステージ上を、駆け回ります。自分の世界を、しっかり持っています。休憩後に、レオシュ・スヴァロフスキー指揮による、普通のベートーヴェン交響曲第８番がありました。この曲によって、地球に帰って来た感じがします。少しホッとしました。---お知らせ---明日から、アテネを駆け回ります。ギリシャからの旅日記をお楽しみに！

2005年05月04日

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清原選手に捧げるマーラー交響曲第１番

拝啓清原選手、５００号ホームラン、おめでとうございます！プロ野球史上８人目の偉業ですネ。僕は、西武ファンでも、巨人ファンでもありません。でも、大阪人として、清原選手のファンです。今日、プラハ・ドヴォルザークホールに、チェコフィルのコンサートを聴きに行きました。プラハは、春爛漫です。ヴルタヴァ川沿いに建つ、芸術家の家ルフドルフィヌムが、聴衆をやさしく待ってくれています。---本日の演目---ベートーヴェン／コリオラン序曲マーラー／交響曲第１番｢巨人｣指揮は、１９５８年オーストリア生まれの、マンフレッド・ホーネックManfred Honeckです。今日の｢巨人｣は、迫力に満ち溢れています。ホーネックが、チェコ的と言う、ファンファーレの部分が、凄まじい勢いで迫って来ます。フィナーレでは、トロンボーンなど、金ピカの管楽器軍団が立ち上がり、ブイブイいわせます。鳥肌が立ちました。今シーズンの巨人軍は、イマイチ迫力に欠けていますネ。やはり、清原選手が、テカテカの頭を突き出して、ブイブイいわせて、巨人軍を引っ張って行ってくれないと、ダメでしょう。観衆に鳥肌を立たせるような野球を期待しています。是非、巨人軍の中の偉大な｢巨人｣になって下さい。タイタン、いや、退団なんて、まだまだ先ですよネ。清原選手の更なるご活躍をお祈り致します。敬具マーラー交響曲第1番「巨人」他／テンシュテット＆ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団↑追伸　このＣＤをお聴きになって、真の｢巨人｣になって下さい！---ジョギング日誌---春爛漫の、フヴィエズダ公園をテクテク走りました。本日の走行距離：１５ｋｍ今月の走行距離：１７３ｋｍプラハマラソンまで、あと２２日

2005年04月30日

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サスペンス劇場｢リゴレット／道化師は見た！｣

ジャッジャッジャ～ン！ジャッジャッジャ～ン！ジャッジャッジャッジャッジャッジャッジャッジャッ．．．｢醜い老道化師の、美しい一人娘に近づく、マントヴァ公爵の魔の手！｣(ジャジャンッ！)｢誘拐！　私のかわいい娘を返せ！｣(ジャジャンッ！)｢怒り！復讐！殺人計画！　嵐の中繰り広げられる、運命の悪戯．．．｣(ジャジャンッ！)チュルルルチュルルルチュルルルル～｢老道化師と、一人娘の、愛と哀しみの別離！｣あまりにも、悲しいお話です。それが、かえって、美しい歌と音楽を際立たせます。リゴレット：リヒャルト・ハーンRichard Haan(オーストリア出身のバリトン)ジルダ：アンナ・トドロヴァーAnna Todorova(ブルガリア出身のソプラノ)マントヴァ公爵：トマーシュ・チェルニーTomas Cerny(チェコの人気テノール)トマーシュ・チェルニーのオフィシャルサイト(英語・チェコ語)｢女心の歌｣｢慕わしき御名｣などの名アリア、そして、美しい二重唱、三重唱、四重唱が繰り広げられます。プラハ国立オペラ座に、美しい響きが鳴り渡ります。なお、マントヴァにいるリゴレットに会いたい方は、０５年３月３１日の日記｢女心とマントヴァの空｣をお読み下さい。ヴェルディ歌劇「リゴレット」全3幕↑こちらは、ヴェローナ野外オペラ版です。---ジョギング日誌---春らしい、いい天気でした。プラハ城正門前では、大道芸人のおじさん達が、演奏してます。なんか、もの悲しげに聞こえてきます。本日の走行距離：８ｋｍ今月の走行距離：１５８ｋｍプラハマラソンまで、あと２３日

2005年04月29日

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｢ワルキューレ｣【写真付き】プラハ国民劇場

｢ニーベルングの指環｣第１夜とかけて、６０１６０１÷７÷１１÷１３ととく。そのこころは。｢割り切れる｣．．．｢わるきーれ｣．．．｢ワルキューレ｣．．．バンザーイっ！　バンザーイっ！ということで、ワーグナー指環シリーズ第２作目、｢ワルキューレ｣を見ました。４作品の中でも、最も人気のある作品だけに、今夜のプラハ国民劇場は、チョー満員です。立見客も、結構いらっしゃいます。４時間は、体力勝負ですネ。神々の長ヴォータンが、巨人族に渡った指輪を取り戻そうと、画策します。人間に生ませた子、ジークムントを使うわけです。ジークムントは、同じようにヴォータンが人間に生ませた女性、ジークリンデと出会い、愛し合います。その頃、ヴォータンの正妻が、嫉妬心もあって、｢近親相姦なんてアカン！｣みたいなことを言い出します。恐妻家のヴォータンは、泣く泣く、ジークムントを見殺しにする決心をします。そして、娘のブリュンヒルデに指示します。ブリュンヒルデは、父ヴォータンの本心を理解し、身ごもっているジークリンデだけは助けます。ところが、ヴォータンは、｢命令無視やんけ！｣と怒ります。そして、娘ブリュンヒルデを、岩山に閉じ込めてしまいます。結局、上に立つ者がフラフラしていると、周りの人たちが苦労するんだよなぁ．．．今夜のセットは、格調高い貴族のお屋敷みたいな感じです。登場人物たちが、スーツ、ドレス姿でも、違和感はありません。そして、音楽が、やはり素晴らしいです。喜怒哀楽が、叙情豊かに、ビンビン伝わってきます。第３幕は、有名な｢ワルキューレの騎行｣で始まります。ワルキューレというのは、９人組の女戦士みたいな感じです。この｢わ組の女たち｣は、戦場から、勇者を、天上へ運ぶ役割をしています。ヴォータンの娘、ブリュンヒルデは、｢わ組｣の一員です。今夜は、カナダ人ソプラノ歌手Frances Ginzerが演じています。この人、典型的な、オペラ歌手体型です。この体型で、槍を持って、例の｢ほよとーほーっ！　ほよとーほーっ！　はいやはーっ！　はいやはーっ！｣という雄叫び(雌叫びかな)をされると、かなり滑稽です。どうしても、｢えんやーとっと、えんやーとっと！｣という感じにしか見えません。ここだけは、割り切れない思いがします。---ジョギング日誌---朝晩は、まだヒンヤリしますけど、ジョギングには丁度良い気候です。花々が咲き乱れる、プラハの春を楽しみながら、走りました。本日の走行距離：１５ｋｍ今月の走行距離：１３７ｋｍプラハマラソンまで、あと２９日地獄の黙示録・特別完全版↑｢ワルキューレの騎行｣といえば、やっぱり、この映画ですネ。

2005年04月23日

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｢アイーダ｣【写真付き】プラハ国立オペラ劇場

プラハ国立オペラ劇場では、外国オペラを中心に上演しています。特に、ヴェルディ作品が多いように感じます。今夜は、ヴェルディ円熟期の大作｢アイーダ｣です。エジプトが舞台です。敵対する国に生まれた、愛する二人の悲恋ストーリーです。｢これこそ、愛～だ！｣って感じです。オペラの前半は、エジプト軍の凱旋シーンなどがあります。スケールが大きいです。サッカーファンにお馴染みの、凱旋行進曲も、ガンガン演奏されます。僕は、エジプト的風景、人物、踊りを見ると、女性ロックバンド、バングルスBanglesの｢WALK LIKE AN EGYPTIAN｣が、頭の中に流れ出します。｢アイーダ｣観劇中も、あの音楽と、あの振り付けが、どうしても思い浮かんで来ちゃいます。名曲ですけど、迷惑な曲です。アイーダ役は、マイダ・フンデリングMaida Hundelingです。ドイツ人だと思うんですが、出身地はチュニジアです。｢アイーダ役に、バッチリ合い～だ！｣って感じです。伸びやかな歌声を披露してくれました。マイダ・フンデリングのオフィシャル・サイト(英語・ドイツ語)伝説のイタリア・オペラ・ライヴ・シリーズ歌劇「アイーダ」全曲↑サッカーファンも、是非、見てね！バングルス／グレイテスト・ヒッツ　↑｢マニック・マンデー｣とか好きですネ。

2005年04月22日

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『ラインの黄金』／プラハ国民劇場【写真付き】

｢待ってましたぁ～！｣いよいよ、ようやく、ついに、ワーグナー｢ニーベルングの指環｣連続上演がスタートしました。場所は、プラハ国民劇場です。プラハで、｢ニーベルングの指環｣４作品が、連続上演されるのは、第二次世界大戦以降、なかったそうです。チェコに住むオペラファンにとっては、本当に待望のイベントです。プラハの街中アチコチに、｢ＲＩＮＧ｣ポスターが貼られてます。会場内では、｢ＲＩＮＧ｣Ｔシャツ、｢ＲＩＮＧ｣マグカップ、｢ＲＩＮＧ｣ペン、などなど、関連商品まで販売されてます。そのうち、｢ＲＩＮＧ｣せんべいや、｢ＲＩＮＧ｣クネドリキーとか、売り出すかもしれません。そんな熱気の中、序夜｢ラインの黄金｣が、幕を上げました。デュッセルドルフ歌劇場と、チェコ国民劇場の、コラボレーションということでも、注目されています。ラインの黄金から作られた指環を巡って、神様たち、巨人族たち、小人族たちが、熾烈な争いを繰り広げていくわけです。でも、今回の衣装が、スーツだったり、ドレスだったりするんです。神々の長ヴォータンは、スーツに槍を持ってます。これで、｢指環、取り返したるでぇ～！｣って叫ばれても、ちょっと引いちゃいます、正直言って。音楽は、お世辞抜きで、素晴らしかったです。ワーグナー的ダイナミズムと叙情性を、見事に表現してました。劇場が震えるような感覚を味わえました。次回は、４月２３日(土)に｢ワルキューレ｣です。｢ＲＩＮＧ｣槍でも購入して、事前準備したいと思います。国民劇場のオフィシャルサイト(チェコ語、英語、ドイツ語)---ジョギング日誌---今日のプラハは、あいにく、１日中、雨が降ったり止んだりでした。雨が止んでる間を見計らって、チクっと、ストラホフあたりを走りました。本日の走行距離：８ｋｍ今月の走行距離：９４ｋｍプラハマラソンまで、あと３５日ワーグナー：楽劇《ラインの黄金》　◆20%OFF！＜DVD＞　[TDBA-54]↑こちらは、シュトゥットガルト州立歌劇場による「ニーベルングの指環」です。

2005年04月17日

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自己ベスト狙いのためのパガニーニ

最近、パガニーニのヴァイオリン協奏曲のＣＤを、よく聴いてます。僕には、曲が、春っぽく感じます。寝る前に聴くと、リラックスできて、グッスリ眠れます。先日のプラハハーフマラソンを走っている時も、僕の頭の中では、協奏曲第１番が鳴ってました。苦しい時には、切ない旋律が、流れてきたりしてました。今夜は、ドヴォルザークホールでの、プラハ室内管弦楽団Prazsky Komorni Orchestrのコンサートへ行ってきました。演目は、次の通りです。ベートーヴェン／コリオラン序曲パガニーニ／ヴァイオリン協奏曲第１番パガニーニ／ラ・カンパネラベートーヴェン／交響曲第１番ヴァイオリンのソリストは、マッシオモ・カルタMassimo Quartaです。１９６５年生まれのイタリア人です。１９９１年の、パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールの優勝者です。その後、パガニーニの６つのヴァイオリン協奏曲をレコーディングしてます。｢パガニーニ弾かせたら、誰にも負けへんでぇ｣的おじさんです。Massimo Quartaのオフィシャルページそして、さすがに、すごかったです。意外と大柄な、マッシモさんが、弾き振りします。(イタリア人は小柄だ、という思い込みがあります)１７１６年製のストラディヴァリを振り回すかのようで、大迫力です。｢うりゃっ、うりゃっ、うりゃっ～｣次々に、大技が登場します。超絶技巧と、美しい旋律が織り交ざった、パガニーニ作品の魅力を存分に堪能できました。おそらく、今夜のお客さんは、あっちもこっちも、ポッカ～ンと口を開けて、マッシモさんの演奏を聴いていたことでしょう。【音楽CD】パガニーニ：ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調作品6ショーソン：詩曲作品25／ワッ...↑１９９９年パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールで、史上最年少かつ日本人初優勝した庄司紗矢香のデビュー盤です。マラソン大会前の１週間聴き続けると、自己ベストが出る(かも)。

2005年04月04日

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ミラノ・スカラ座コンサート　｢Oh! my Julia｣

ミラノ・スカラ座コンサートです。指揮者は、ロリン・マゼールLorin Maazelです。今年の、ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサートで、指揮をした人です。演目は、プロコフィエフ特集です。｢ロミオとジュリエット｣｢ヴァイオリン協奏曲第２番｣｢交響曲第５番｣マゼールさん、威風堂々と指揮しています。スカラ座楽団に、音の強弱をしっかり指示しています。改装後の、美しいスカラ座に、時には激しい強音が鳴り渡り、時には叙情豊な音色が伝わります。｢ヴァイオリン協奏曲第２番｣のソリストは、ジュリア・フィッシャーJulia Fischerです。１９８３年ミュンヘン生まれです。今夜は、真紅のドレスで登場です。僕は、この曲の第２楽章の、哀愁を帯びたヴァイオリンの音色が好きです。ジュリアも、期待通りの、切なさを聴かせてくれます。なんだか、目に涙が滲んできました。ジュリアの音色が、僕の琴線に触れる、幸せな気持ちからかもしれません。様々な思い出が、思い浮かんでは消えて行く、悲しい気持ちからかもしれません。若い女性に、心を揺り動かされた、くやしい気持ちからかもしれません。ジュリアのヴァイオリンは、やさしく、切なく、激しく歌っていました。もし、ヴァイオリニストのことも、ディーバと呼べるとしたら、今夜のジュリアは、スカラ座のステージに降り立った、ディーバでした。ジュリア・フィッシャーのオフィシャルサイト(英語・ドイツ語)

2005年03月26日

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サイモンとベルリンフィル

｢サッ、サイモン・ラトルが、５メートル先で、指揮棒を振ってるッ！｣いや～、興奮しました！ベルリンフィルのコンサートに来てます。今夜の座席は、前から３列目、ど真ん中です。このホールは、観客席が、ステージを取り囲むようになっています。ですから、楽団の前後左右から、観客が聴くことになります。演目は、モーツァルト最後の３つの交響曲です。交響曲第３９番交響曲第４０番交響曲第４１番｢ジュピター｣サイモン・ラトルから発せられる、もの凄いパワーを感じます。ベルリン・フィルの楽団員たちも、その｢ラトル・パワー｣に、バシバシ反応しています。ラトルから電流が流れて、一人一人の演奏者に、バリバリっと伝わっていくのが見えるようです。そして、音が、とてもシャープです。客席も、大興奮です。楽団が退いた後も、拍手が鳴り止みません。その歓声に応えて、ラトルが、ステージに再登場です。楽譜を手に取って、満面の笑顔を見せてくれます。モーツァルトは、１７８８年の夏、１ヵ月半で、この３曲を書き上げました。死の３年前です。２００５年の冬、僕は、確かに、ベルリンのステージに、モーツァルトを見ました。｢アマデウス・ラトル｣が、そこに居ました。モジャモジャの髪型が、似ていたからかもしれませんが．．．

2005年02月26日

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アンデジェフスキー・ピアノコンサート

ピョートル・アンデジェフスキーPiotr Anderszewskiは、１９６９年に、ポーランド人とハンガリー人の両親の下に生まれました。彼は、１９９０年の、リーズ・ピアノ・コンペティションで、脚光を浴びます。以後、ベートヴェンの｢ディアベッリ変奏曲｣のＣＤを出したりして、高く評価されています。プラハ・ドヴォルザーク・ホールでの、ピアノ・コンサートに行ってきました。席は、(いつもの)２階バルコニー１列目、中央より少し左めくらいです。両手の動きがよく見えます。一番印象に残ったのは、演奏中のアンデジェフスキーの姿勢が、非常に良いことです。背筋がピ～ンと伸びてました。---本日の演目---バッハ／French style overtureシマノフスキ／Masques、Metopesショパン／Piano Sonata No.3ショパン、シマノフスキという、ポーランド出身者の曲をセレクトしています。ショパンの曲は、好きなんですけど、ソナタ第３番は、ちょっと地味ですネ。それと、シマノフスキの前衛的な曲は、どうも好きになれません。アンデジェフスキーの指のメカニズムはしっかりしていて、ミスタッチもなく、見事でした。でも、選曲が渋すぎるためか、いまひとつ、僕のハートに語りかけて来るものはなかったです。やっぱり、ピアノ・コンサートは、好きな曲を聴きに行くのがいいみたいですネ。---ジョギング日誌---ストラホフ修道院あたりを走りました。相変わらず、プラハは、雪がたっぷり残っています。左足首に痛みを感じるようになってきました。雪道を走っているためでしょうか？アイシングなどして、ケアしていこうと思います。本日の走行距離：１８ｋｍ今月の走行距離：１１８ｋｍローママラソンまで、あと２１日

2005年02月20日

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イラン・ヴォルコフ指揮、チェコフィル・コンサート

｢土曜の午後は、チェコフィる！｣シリーズです。今日も、午後３時開演の、プラハ・ドヴォルザーク・ホールで、チェコフィっちゃいました。開演１０分くらい前に、チケット売場に到着。当日券窓口で、おばあさんが、グズグズやっています。｢オイオイ、時間がないやんけ！｣そのうち、開演を知らせるブザーが聞こえてきます。列後方の人たちからも、ブーイング。しかし、おばあさん、動じることもなく、席をアレコレ選んでいます。ようやく僕の順番が回ってきたのが、開演３分前。｢バルコニー１列目下さい！｣｢ＯＫ！　２２０コルナ(約９００円)ネ！｣チケットをわし掴みにして、２階席へダッシュ！普段のトレーニングの成果で、ギリギリ開演に間に合いました。今日の指揮者は、若手のホープ、イラン・ヴォルコフIlan Volkovです。イスラエル出身で、まだ２０歳台だと思います。この写真では、いかにも優～等～生～って感じです。今日は、ヒゲ面になっていて、少しイメージが違いました。でも、スマートで、カッコいいです。１曲目：Ｒ・シュトラウス／フレンチホルン協奏曲フレンチホルンのくぐもった音色が、何だか郷愁を誘います。学生時代の、楽しかった思い出が、グルグルよみがえって来ました。指揮者が、未だに、学生っぽいからかもしれません。２曲目：ドビュッシー／イメージImages様々な効果音が使われていて、面白い曲です。｢のど自慢｣の鐘だとか、木琴だとか、ドラムだとか．．．タイトル通り、イメージが、ドンドン膨らみますネ。イラン・ヴォルコフは、落ち着いた指揮ぶりで、危なげない感じでした。これから、個性を作っていって、どんな指揮者に成長するのか楽しみです。---ジョギング日誌---プラハの北にある、ストロモフカ公園まで、足を伸ばして、走り込みました。家へ帰る時の、上り坂の連続に、エネルギーが続かず、苦しみました。ローママラソン、大丈夫かなぁ？ストロモフカ公園の様子は、別の機会に、ご紹介します。本日の走行距離：２５ｋｍ今月の走行距離：１００ｋｍローママラソンまで、あと２２日

2005年02月19日

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ルドルフ・ブッフビンダー　ピアノコンサート

ルドルフ・ブッフビンダーRudolf Buchbinderは、５歳でウィーン音楽大学に入学した神童です。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどのピアノ作品のＣＤを、数多く出しています。僕の持っている、ベートーヴェンのピアノ作品も、いつの間にか、彼のＣＤが多くなっています。ですから、僕にとっては、彼の演奏が、ベートーヴェンのピアノ曲のスタンダードになっています。そんなブッフビンダーを、初ナマ体験できるということで、今夜のコンサートは、非常に楽しみです。期待にワクワクしながら、ドヴォルザークホールの、バルコニー左サイドの席に座り、開演を待ちます。---今夜の演目---シューベルト／即興曲op.142ベートーヴェン／Variations on Diabelli’s Waltz op.133かつての神童も、すでに、いいオッサンになってます。流れるような、手馴れた、鍵盤さばき。こちらも、落ち着いて、演奏を楽しめる感じです。ドヴォルザークホールの、心地良い残響音が、ＣＤでは十分伝わってこない、ブッフビンダーの堅実でありながら、華麗な音を、さらに深く、僕の心に響かせてくれるようです。この角度から見ると、右手の動きが、よく見えます。また、足を、結構、持ち上げたり、広げたりしているもんなんですネ。ブッフビンダーのクセなんでしょうネ、きっと。---ジョギング日誌---今日のプラハは、快晴でした。こういう日の朝は、放射冷却で、カッキーンっと冷え込みます。ストラホフ修道院あたりを、スッコーンっと走りました。本日の走行距離：１２ｋｍ今月の走行距離：２２ｋｍローママラソンまで、あと３６日

2005年02月05日

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津波救済コンサート

チェコ音楽界の大御所、イジー・スティヴィーンJiri Stivinの呼びかけで集まった、アーティストたちによる、｢津波救済コンサート｣へ行って来ました。場所は、チェコフィルの本拠地、ドヴォルザークホールです。バッハの曲を、パイプオルガンと小さな横笛のコラボで聴かせる意表をつくスタートで始まりました。前半は、イジーさんと、Collegium Quodlibetによる、バロック音楽です。イジーさんの、ジョークを交えた曲紹介がチョコチョコ入り、ほんわかムードになりました。休憩を挟んで、後半は、ジャズの世界に。クラシック音楽の殿堂、ドヴォルザークホールで、ジャズ＆ブルースを聴けるとは、ホントに貴重な体験です。特に、イジー・バールタJiri Barta(チェロ)と、ミラン・スヴォボダMilan Svoboda(ピアノ)の共演が、カッコ良かったです。ジャズを聴いていて、無性にビールが飲みたくなりました。やっぱり、ライブハウスで、チェコビールをグビグビ飲みながら、ジャズは聴きたいですネ。---ジョギング日誌---プラハは、少し気温が上がってきました。けど、氷点下の世界は続いています。雪の残る、ストラホフ修道院周辺を、足元に気を付けながら、走りました。本日の走行距離：１５ｋｍ今月の走行距離：１８８ｋｍローママラソンまで、あと４３日

2005年01月29日

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オペラ｢ルサルカ｣

プラハは、この冬一番のドカ雪が降りました。もう前が見えないくらい、真っ白けです。そんな中、午後１時開演の、オペラ｢ルサルカ｣を見に、プラハ国民劇場に向かいました。まあ、路面電車１８番に乗っちゃえば、乗り換えナシの２０分くらい、ドア・ツー・ドアで着いちゃうので、へっちゃらです。でも、雪のために、電車の窓からは、プラハ城が見えませんでした。さて、｢ルサルカ｣は、ドヴォルザークのオペラです。｢人魚姫｣をベースにしています。水の精ルサルカちゃんが、王子様に恋をして、声を失うのと引き換えに、人間になります。最初は、王子様とアツアツなんですけど、｢いつまでも、しゃべらへんのは、冷たいやんか！｣ってことで、王子様が浮気に走ります。で、ルサルカちゃん、失意のどん底に落ちちゃいます。王子様が、｢ごめんちゃい！｣とか言って、駆けつけますが、もうど～にもなりません。っていう、悲しい悲しいお話です。結局、｢男の浮気心は、死ななきゃ、治らない！｣という教訓のようなお話です。(違うかな？)お昼の上演ということで、チェコの良い子達が、たくさん見に来ていたんですけど、彼らは、どのように受け止めるんでしょうか？舞台はおとぎ話っぽいセットになっていますけど、ストーリーは、子供には、ヘビーなんじゃないのかなぁ？｢人を裏切ってはいかないヨ｣っていうふうに、前向きに解釈してくれたらいいんですけどネ。などと考えつつ、劇場を出ると、とりあえず、雪は止んでました。さすがに、雪慣れしているだけあって、道路や歩道の雪は、きれいにどかされてました。これだけ、寒いと、水の精たちも、恋するどころじゃないでしょうネ。---ジョギング日誌---家の周辺は、雪がタップリ積もっていて、走れませんでした。ランナーには、つらい季節到来です。本日の走行距離：０ｋｍ今月の走行距離：１３９ｋｍローママラソンまで、あと４９日

2005年01月23日

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土曜の午後は、チェコフィルで

シーズンに数回(今シーズンは６回)、チェコフィルの演奏会が、土曜の午後３時開演で行われます。通常の演奏会より短い、約１時間のハーフサイズです。今日も、ドヴォルザーク・ホールで、ゲルト・アルブレヒトGert Albrecht指揮による｢土曜の午後コンサート｣がありました。開演時間の１時間前に、フラっと当日券を求めて、ボックスオフィスに行きました。チケット売場のおばちゃんと、僕の会話。僕｢今日のコンサートのチケット有りますか？｣お｢有りますよ｣(座席表の画面を見せてくれる)僕｢緑色が空いている席ですよネ？　７列目にしようかな？｣お｢ダメダメ。チェコフィルは大きな楽団だから、もっと後ろの席の方が音がいいのヨ！｣僕｢なるほど｣お｢バルコニー(２階席)最前列にしときなさい！｣おばちゃんに勧められて、２階最前列中央の席をゲットしました。２２０コルナ(約９００円)です。---本日の演目---エルビーン・シュルホフErvin Schulhoff／交響曲第２番この作曲家は、知りませんでした。１８９４年、裕福なユダヤ系ドイツ人家庭に生まれ、プラハ、ウイーン、ライプチヒ、ケルンで、音楽を学んだようです。交響曲第２番は、１９３５年４月２４日に、プラハで、チェコフィルによって初演されています。軽いタッチの交響曲で、非常に聴きやすいです。第３楽章では、バンジョー、トランペット、サックスが中心となり、ジャズっぽい演奏が展開されました。面白くて、爽やかな曲でした。ロベルト・シューマン／交響曲第３番こちらは、スケールが大きく、オーケストラの美しい音色が楽しめる曲でした。チェコフィルの弦楽器の美しさに合った曲だと思います。シューマンは｢ピアノ曲と歌曲の人｣というイメージを持っていたんですけど、交響曲もイイですネ。おばちゃんオススメの２階席最前列は、メッチャ良かったです。視線に他のお客さんが入らずに、オーケストラがドーンとある感じで、音に集中できます。演奏者の動きも隅々まで把握できます。今シーズンの｢土曜の午後コンサート｣は、あと、２月１９日、３月５日、４月２日、４月３０日の４回です。ブラ～っと、２階最前列目指して、足を運んでみては如何でしょうか？---ジョギング日誌---プラハは、北西からの風が強い一日でした。それでも、あまり寒さは感じません。風にあおられながらも、気持ち良く走れました。なぜか、西城秀樹の｢情熱の嵐｣が浮かんできて、歌いながら走ってました。♪君が望むなら(ヒデキ！)　すべてをあげてもいい(ヒデキ！)本日の走行距離：１６ｋｍ今月の走行距離：１３９ｋｍローママラソンまで、あと５０日

2005年01月22日

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ラトル指揮｢パルジファル｣

ウィーンオペラ２連発の第２夜です。今日は、サイモン・ラトル指揮｢パルジファル｣です。まず驚いたのが、アンフォルタス王役のトーマス・カストフThomas Quasthoff。四肢が極端に萎縮したサリドマイドの犠牲者です。オペラ歌手というのは、体がでかくないと声がでないという先入観が、吹っ飛びました。小さな体から、素晴らしい歌声を聴かせてくれました。それと、全体的な印象として、スピルバーグ＆ルーカス映画のエッセンスが、散りばめられているように感じました。もちろん、聖杯が登場しますから、インディアナ・ジョーンズっぽいです。聖なる槍なんて、完全に、｢スター・ウォーズ｣のライト・セーバーです。その他、せり上がる舞台が、｢未知との遭遇｣のマザー・シップっぽかったり、子供たちが出てくる｢シンドラーのリスト｣的なシーンもありました。第一幕と第三幕は、暗く重～い、宗教儀式的雰囲気が続きます。それとの明らかなコントラストを狙ったのか、第二幕は現代的な設定でした。役者が派手なスーツやドレスを着て、部屋にはソファーが置かれています。赤いドレスを着た花摘み娘達が、パルジファルを誘惑するシーンには、巨大なミラーボールが登場して、昔のディスコのような雰囲気になります。２、３人体重オーバー気味の女性がいて、｢オイオイ！｣という感じです。また、悪役クリングゾール役のWalfgang Banklのブヨブヨした醜い裸体までさらけ出されて、｢大丈夫かい？｣という思いもありました。天下のラトル様の演奏で、こういうグロテスクな場面が展開されていいもんなんでしょうか？午後５時に開演して、終演後、オペラ座を出たのは、もう夜１０時半でした。オペラ鑑賞も、体力勝負ですネ。日本レストラン｢天満屋｣で、山菜うどん(８．７０ユーロ)を食べて、ホテルへ帰りました。---ジョギング日誌---ラディソンＳＡＳホテルに泊まっています。ホテルのすぐ近くに、ヨハン・シュトラウス像があります。朝、市立公園を走りました。ヨハン・シュトラウスをはじめ、シューベルト、ブルックナーなどの像に見られているみたいです。池の１／３くらいに、氷がはっていました。ヨハン・シュトラウス像は、以前昼間に見てガッカリした憶えがあります。でも、朝の冷たい空気の中、ライトアップされている姿は素敵でした。ピカピカと、金色に輝いていました。本日の走行距離：６ｋｍ今月の走行距離：１０７ｋｍローママラソンまで、あと５６日

2005年01月16日

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ウィーンオペラ｢ドン・ジョバンニ｣

プラハから、｢スメタナ号｣で、一路ウィーンへ。約４時間半の列車の旅です。往復１８２９コロナ(約７３００円)です。今年の冬は暖かいとはいえ、車窓から見る、北モラビアの風景は、雪で薄っすら白くなっていました。プラハからの列車は、ウィーン南駅に着きます。南駅からは、路面電車Ｄ線に乗れば、オペラ駅まで一本で行けます。駅を降りて右手、公園の横に、路面電車の駅はあります。一回券１．５０ユーロ。ホテルへチェックインした後、バーゲン目当ての買物へ。プリングルPringleのセーターなどを買いました。買物疲れに、ザッハー・ホテルのカフェで、お茶しました。ザッハー・トルテ(４．５０ユーロ)とザッハー・オリジナル紅茶(３．９０ユーロ)。トルテは、相変わらず、後頭部にズシ～ンと来る甘さです。添えられている、甘くないクリームをたっぷり付けないと、食べきれません。おそらく高脂肪高カロリーで、ランナーに適した食品ではないですネ。ザッハー紅茶は、ダージリンをベースにして、アールグレーとジャスミンの香りをほんのり加えたものです。フッと疲れが取れる良い香りで、オススメです。夜は、本日のメインイベント！小澤征爾指揮のウィーンオペラ｢ドン・ジョバンニ｣です。ドン・ジョバンニ役の、マリウス・クウィーチエンをはじめ、配役が適材適所という感じです。特に、ドンナ・アンナ役のエディタ・グルベローヴァが素晴らしかったです。黒い衣装を差し引いても、少しお老けになったとはいえ、心に響き渡る歌声です。客席からの拍手も鳴り止みませんでした。小澤さんの指揮する音楽も、ロマンチックさと激しさを見事に表現していました。僕にとっては、｢究極のドン・ジョバンニ｣になりました。

2005年01月15日

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｢外套／ジャンニ・スキッキ｣

プラハでは、１月上旬から、３月上旬まで、｢オペラ・フェスティバル２００５｣が開催されています。２ヶ月に渡って、プラハのオペラ劇団だけでなく、チェコの地方劇団も含めて、得意のプログラムを上演し、最優秀賞を目指して競い合うイベントです。１９９３年から始まって、隔年で行われています。今年は、第７回目です。ブルノ、リベレッツ、オロモツ、オストラヴァ、オパヴァ、チェスケー・ブデヨビツェなどの地方劇団の公演が見られます。こういう地方都市にも、ちゃんとしたオペラ劇団があるということで、オペラ文化の裾野の広さが感じられます。まずは、ウースティー・ナド・ラベン劇団による、｢外套／ジャンニ・スキッキ｣を見てきました。場所は、プラハ・エステート劇場です。モーツァルト｢ドン・ジョバンニ｣が初演された劇場です。ウースティー・ナド・ラベンは、プラハから北へ約６０ｋｍに位置する、人口約１０万人の小都市です。｢ラベ川沿いのウースティー｣みたいな感じの名前です。ラベ川は、ドイツ語では、エルベ川です。この川は、ドイツへ入って、ドレスデンを通り、ハンブルグまで行き、最後は北海に流れ込みます。｢外套／ジャンニ・スキッキ｣は、プッチーニの最後のオペラです。３幕ものの、第一幕と第三幕です。｢外套｣は、パリ・セーヌ川を舞台にした悲劇です。劇的な音楽が鳴り響き、物語を盛り上げます。時々、変テコなピンク色の服を着た女の人たちが出てくる、意味不明の演出はありましたが、全体的には、迫力のある舞台を見せてくれました。｢ジャンニ・スキッキ｣は、遺言書換えにまつわる喜劇です。チェコ語による上演でした。ラウレッタ役のソプラノが、おばちゃん体型で、少しガッカリ。ハイライトのアリア｢私の優しいお父さま｣も、イマイチでした。---今後の気になるプログラム---２／５　ベッリーニ｢ノルマ｣　オパヴァ劇団２／６　スメタナ｢ボヘミアのブランデルブルガー｣(スメタナのオペラ処女作)　ブルノ劇団２／２０　ヤナーチェク｢イエヌーファ｣　オストラヴァ劇団２／２７　チャイコフスキー｢スペードのクイーン｣　プラハ国立劇場　　　　　 ---ジョギング日誌---休足日です。本日の走行距離：０ｋｍ今月の走行距離：６８ｋｍローママラソンまで、あと６２日

2005年01月10日

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｢くるみ割り人形｣

クリスマス・シーズン、プラハの劇場では、華やかなバレエの演目が多くなります。子供向けですけど、大人も十分楽しめます。今日は、プラハ国民劇場に、｢くるみ割り人形｣を見に行きました。毎年演出は変わります。今年は、ハンガリー人ユーリ・ヴァモスYouri Vamosの脚色で、｢くるみ割り人形｣にディケンズ｢クリスマス・キャロル｣のエッセンスが合わされています。席は、上の方～の席で、６０コルナ(約２４０円)です。それでも、十分楽しめます。こういう娯楽のある、プラハの子供たちは、恵まれていますネ。国民劇場Narodni Divadloのホームページケチおやじスクルージが主人公です。クリスマス気分で盛り上がる、ロンドンの町の人々の気分を、スクルージが台無しにします。その夜、スクルージは、夢を見ます。１０人の少女たちに、クリスマスプレゼントをあげます。そして、彼女たちと一緒に、オモチャたちが踊るのを楽しみます。翌朝目覚めたスクルージは改心し、町の人たちと楽しくダンスします。めでたし、めでたし。スペイン、ロシア、中国、アラブなどのオモチャのダンスが素晴らしいです。プリマドンナも、クルクル、ピルエットしまくります。｢いつもより余分に回っております！　おめでとうございます！｣みたいな感じです。バレエの醍醐味に魅せられます。中国人形には、日本人の坂本さんが扮してました。中国というよりも、バリ島のダンスっぽかったですけど、笑顔が素敵でした。ここでも、日本人は、頑張っています。---ジョギング日誌---ちょっと疲れが溜まってきたのか、長く走る気になれません。寒いのがイヤなだけかもしれません。少しペースダウンします。本日の走行距離：９ｋｍ１２月の走行距離：１２１ｋｍ｢毎日スクワット１００回｣：○○○○○○○○○○○○○○○○○○：１８連勝中

2004年12月18日

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最悪な曲

ちょっと前に、『Worst Song Ever（これまでで最悪な曲）』投票結果を見ました。イギリスで、１０００人を対象に実施された投票の結果、ビートルズの『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』が、栄えあるナンバー１(ワースト１かな？)になりました。この曲は、名盤と言われるアルバム『ザ・ビートルズ』に収録されています。確かに、ちょっと変な、ポールの曲です。以前、友人が言ってたんですけど、中学時代の英語の先生が、♪Ob-la-di ob-la-da, life goes on bra　Lala how the life goes onというサビ部の歌詞を、♪人生は、ブラジャーの上を進むと訳して、教えてくれたそうです。｢ブラジャーの上を進む人生｣なんだか哲学的ですネ。 ---ワースト・ソング・トップ10---１．「Ob-La-Di, Ob-La-Da」ザ・ビートルズ２．「Fog On The Tyne（Revisited）」ギャザ＆リンディスファーン３．「I'd Do Anything For Love...」ミートローフ４．「Diamond Lights」グレン・ホドル＆クリス・ワドル５．「We Will Rock You」５ive Feat.　クイーン６．「Millennium Prayer」クリフ・リチャード７．「Ice, Ice Baby」バニラ・アイス８．「Anfield Rap」ジョン・バーンズ＆リバプール・フットーボール・クラブ９．「Let's Get Ready To Rhumble」PJ＆ダンカン10. 「5,6,7,8」ステップスこの結果を見た後、｢僕にとって、最悪な曲ってなんだろう？｣とズッと考えてました。(ジョギングしながら、こんなバカなことを、時々考えます)それが、今朝、明らかになりました。チェコテレビのチャンネル１番で、毎朝｢Dobre Rano｣という番組をやってます。英語でいうと、ずばり｢Good Morning｣という意味です。日本の｢めざましテレビ｣、｢ズームイン！｣、｢おはよう朝日です｣(関西ローカル？)みたいな番組です。この番組では、所々で、ミュージック・ビデオ・クリップを流します。古いのから、新しいのまで、多種多様です。多分、時間調整のためだと思います。フルで流したり、途中で切れたり、マチマチです。朝食のパンをかじりながら、番組を見ていると、ある懐かしいビデオが流れました。♪自～転車　自～転車　自～転車　僕の自転車、乗りたい！　自転車、乗りたい！　僕の自転車、乗りたい！　好きなところに乗っていきたい！そうです。クイーンの｢バイシクル・レース｣です。全然ジャズっぽくないアルバム｢ジャズ｣の中の１曲です。このバカっぽい歌詞、裸のおねえちゃんたちがレース用自転車にまたがって走り回る映像、｢チャリン、チャリン、チャリン．．．｣という間の抜けた効果音、ノリノリのフレディー・マーキュリー。｢これだぁ～、これしかない、最悪な曲！｣もちろん、クイーンは大好きなバンドです。多分、｢最悪な曲｣というのは、好きなバンドや歌手の、チョット変な曲が思い浮かぶんだと思います。さて、あなたにとっての｢最悪な曲｣は何ですか？---ジョギング日誌---ヒョコヒョコ走っていると、後ろからゴ～、ゴ～、ゴ～という音が近づいて来ます。強く地面をこする感じの音です。追い越して行く姿を見ると、ローラーブレードをはいて、両手にスキーのスティックを持ったお兄さんでした。こういうスポーツがあるんでしょうか？少しビビリました。本日の走行距離：１０ｋｍ１２月の走行距離：１０２ｋｍ｢毎日スクワット１００回｣：○○○○○○○○○○○○○○○：１５連勝中

2004年12月15日

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平井千絵さん(フォルテピアノ奏者)

１１月１４日に聴きに行った古典楽器による演奏会で演奏しておられた、フォルテピアノ奏者の、平井千絵さん。オランダ・ハーグを拠点に、演奏活動を続けておられます。その彼女のホームページの、１１月１８日の文章に、プラハでの演奏会の様子が書かれています。それによると、当日演奏していた、フォルテピアノは、映画『アマデウス』で、実際に使われていたものらしいです。トム・ハルス演じるモーツァルトが、バカ笑いしながら弾いていたんでしょうネ。もちろん、平井さんは、おしとやかに弾いていました。平井さんの文章の下の方を見て下さい。なんと、僕の撮影したプラハの写真と、一口コメントを載っけて頂きました。こうやって見てみると、なかなかイイ写真ですネ。自分のＨＰ作成能力の不足を痛感してしまいました。もっと勉強します。---ジョギング日誌---プラハは、ドンヨリ曇って、気温が０℃近辺の日が続いています。日没時間も、午後４時前なので、暗くなるのも早いです。今日走った時間帯の気温は、－１℃でした。でも、風がなく、走り出すと、寒さは感じません。気持ちのよい汗をかきました。本日の走行距離：１２ｋｍ１２月の走行距離：９２ｋｍ｢毎日スクワット１００回｣：○○○○○○○○○○○○○○：１４連勝中

2004年12月14日

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｢プラハの春音楽祭｣チケット発売開始！

２００５年の｢第６０回プラハの春音楽祭｣のチケット発売が、１２月１３日スタートしました。｢プラハの春音楽祭｣公式ホームページ(英語／チェコ語／ドイツ語)５月１２・１３日オープニングコンサートスメタナ／交響詩｢我が祖国｣演奏：ロンドン・シンフォニー・オーケストラ指揮：サー・コリン・デイヴィスSir Colin Davis６月４日クロージング・コンサートベートヴェン／交響曲第３番｢英雄｣ドヴォルザーク／交響曲第８番｢イギリス｣演奏：バイエルン放送交響楽団Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks指揮：マリス・ヤンソンスMarris Jansonsとりあえず、この２つは確保すべく、早速行動開始！でも、初日は、会員やら旅行会社やらにすでに押さえられていました。で、２日目と最終日のチケットを買うことにしました。皆さんも、お早目に！---ジョギング日誌---本日は、休足日です。スクワットは、継続してます。本日の走行距離：０ｋｍ１２月の走行距離：８０ｋｍ｢毎日スクワット１００回｣：○○○○○○○○○○○○○：１３連勝中

2004年12月13日

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エヴァ・ウルバノヴァー｢チェコ・スロバキア歌曲の夕べ｣

｢チケット余ってますので、行かれませんか？｣Ｕご夫妻からの、ありがた～いお誘いで、行って来ました、エヴァ・ウルヴァノヴァーのコンサート。プラハ市民会館内の、スメタナホールへ上がって行く階段の前で、待ち合わせ。頂いたチケットは、左側バルコニー最前列の、最もステージに近い席でした。ステージと座席を、横上から見下ろす感じです。この角度から、スメタナホールを見るのは初めてで、興奮しています。今夜は、ソプラノとピアノだけというシンプルな演奏会です。ソプラノ：エヴァ・ウルバノヴァーEva Urbanovaピアノ：ダヴィド・シュヴェツDavid Svecさすが、チェコを代表する人気ソプラノ歌手の公演ということで、会場はほぼ満員です。熱気に溢れています。エヴァ・ウルバノヴァーのＨＰ今夜の演目は、｢チェコ・スロバキア歌曲の夕べ｣みたいな感じです。チェコ人作曲家による歌曲を、エヴァさんが、包容力のある声で聴かせてくれました。ドヴォルザーク：Biblical Songs マルティヌー：New Slovak Songsヤナーチェク：Moravian Folk Poetry in SongsチェコNo.1ソプラノによる、チェコ人の心の歌。素敵な雰囲気のコンサートに、身を置くことができました。Ｕご夫妻、ありがとうございました。---ジョギング日誌---スクワット継続中です。本日の走行距離：０ｋｍ１２月の走行距離：５５ｋｍ｢毎日スクワット１００回｣：○○○○○○○○○：９連勝中

2004年12月09日

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プラハ・フィルハーモニー管弦楽団１０周年記念コンサート

プラハ・フィルハーモニー管弦楽団Prague Philharmoniaの１０周年記念コンサートに行ってきました。チェコを代表するソリストたちがゲスト出演する、大変華やかな演奏会になりました。ベートヴェン／エグモント序曲指揮：イジー・ビエロフラーベックJiri Belohlavek堂々としたオープニングです。若手実力者を集めたオーケストラの、若さみなぎる演奏です。プロコイエフ／ヴァイオリン協奏曲第２番第３楽章ヴァイオリン：パヴェル・シュポルツルPavel Sporcl指揮：ズビニエク・ミューラーZbynek Mullerシュポルツルは、頭にバンダナを巻いた、粋な若手ヴァイオリニストです。すごく人気があります。今夜も、オレンジ色のシャツに、同じ色のバンダナという、ド派手な衣装で登場しました。｢この、オレンジ野郎がぁっ！｣(何のこっちゃ？)(別に嫌いなわけじゃないですヨ)パヴェル・シュポルツルのオフィシャル・ページモーツァルト／オペラ｢フィガロの結婚｣から｢愛の神よ、安らぎを与えたまえ｣ソプラノ：エヴァ・ウルバノヴァーEva Urbanova指揮：イジー・ビエロフラーベックエヴァさんは、チェコ声楽界の第一人者です。｢チェコの美空ひばり｣みたいな貫禄があります。今夜も、完璧にコントロールし尽くした歌声を聴かせてくれました。やっぱり、すごい！エヴァ・ウルバノヴァーのオフィシャル・ページＪ．クルムフォルツJ.Krumpholtz／ハープ協奏曲第６番第３楽章ハープ：ヤナ・ボウシュコヴァーJana Bouskova指揮：ズビニエク・ミューラーハープ協奏曲というのは、初めて聴きました。素敵な音色でした。モーツァルト／オペラ｢フィガロの結婚｣から｢Hai gia vinta la causa!｣バリトン：ロマン・ヤナールRoman Janal指揮：イジー・ビエロフラーベック超一流ではないけれど、会場に響き渡る、素晴らしい歌声でした。バッハ／２つのヴァオリンのための協奏曲第２・３楽章ヴァイオリン：ヨセフ・スークJosef Sukヴァイオリン：イヴァン・ジェナティーIvan Zenaty指揮：トマーシュ・ハヌスTomas Hanusヨセフ・スークは、ドヴォルザークの曾孫です。ジェナティーも、チェコのトップクラスのヴァイオリニストです。この二人の共演は、今夜のハイライトでした。まるで、｢ヴァイオリン版サイモンとガーファンクル｣。心に響く音色で、天国にいるような心地がしました。ヨゼフ・スーク／弦楽器のためのセレナーデ第１楽章指揮：イジー・ビエロフラーベックこちらの、ヨセフ・スークは、ヴァイオリンを弾いたスークさんのお父さんです。同姓同名なんですネ。チェコでは、結構、親子が同姓同名のパターンがあります。マルティヌー／オーボエ協奏曲第１楽章オーボエ：ズビニエク・ミューラー指揮：トマーシュ・ハヌス指揮者のミューラーが、オーボエ抱えて登場です。オーボエの音色に浮遊感があって、まるで空を飛んでいるような気分でした。ドヴォルザーク／森の静けさチェロ：イジー・バールタJiri Barta指揮：トマーシュ・ハヌスバールタ兄さんは、長髪、一見イケメン系のチェリストです。おばさまキラーってとこでしょうか？ねぇ、お姉さま！ショパン／ピアノ協奏曲第２番第１楽章ピアノ：ヤン・シモンJan Simon指揮：イジー・ビエロフラーベック哀愁を帯びた、ショパンの曲を、情感たっぷりのピアノで、聴かせてくれました。ダリウス・ミヨー／スカラムーシュ第２・３楽章クラリネット：ルドミラ・ペテルコヴァーLudmila Peterkova指揮：ズビニエク・ミューラー音楽が、ラテン系になった途端、会場の気温が上がったような気になるから、不思議です。南国の島をイメージしちゃいました。ロッシーニ／オペラ｢アルジェのイタリア女｣序曲指揮：イジー・ビエロフラーベックプラハ・フィルハーモニー管弦楽団の、更なる１０年間への序曲のように、清々しく、力強い演奏でした。いや～、満腹、満腹．．．---ジョギング日誌---プラハは、朝、雪が激しく降りました。その後、気温が上がって、雪は消えてなくなりました。さすがに、少し疲れがたまってきました。目標３００ｋｍまで、あと４８ｋｍ。何とか、気合いを入れ直して、達成したいと思います。本日の走行距離：１５ｋｍ１１月の走行距離：２５２ｋｍ１１月の目標走行距離：３００ｋｍ目標達成率：８４％あと８日で、４８ｋｍ

2004年11月22日

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ベートーヴェンとブルックナー／プラハ交響楽団

ベートーヴェンは、５曲のピアノ協奏曲を書いてます。一番有名なのが、第５番｢皇帝｣です。ナポレオンをイメージして書かれた曲です。でも、僕は、第３番が好きです。爽やかで、華麗な感じです。｢若きシャーロック・ホームズのテーマ曲｣っぽいと、勝手に思っています。今日は、プラハ交響楽団のコンサートに行って来ました。場所は、プラハ・スメタナホールです。指揮は、イジー・コウトJiri Koutです。今日の演奏も、爽やかな雰囲気を醸し出しています。外の荒天を忘れさせてくれる感じです。ピアノソロの、イヴァン・クランスキーIvan Klanskyさんも、ベテランらしく、落ち着いた演奏でした。コンサートホールにだけ、春が来たような感じで、少しコックリと春眠しそうになりました。もう１曲は、｢ブルックナー交響曲第９番｣です。僕は、まだこの曲の良さが分っていません。どうも、イマイチ、ノリ切れないんです。今夜の演奏も、この曲が持つ雄大さみたいなものは伝わって来ました。でも、音の中に包み込まれるような感覚にはなれなくて、疎外感を感じてしまいます。ピタっとこないんです。ブルックナーさんが、僕を、彼の世界に招き入れてくれないみたいな感じです。僕が、まだまだ未熟なんだと思います、たぶん。---ジョギング日誌---気分が滅入るくらい天気が悪いです。まだ、この世の中に、太陽というものは存在するんでしょうか？｢もっと、光を！｣などと叫びつつ、休足日です。本日の走行距離：０ｋｍ１１月の走行距離：２０５ｋｍ１１月の目標走行距離：３００ｋｍ目標達成率：６８．３％

2004年11月19日

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ドヴォルザーク｢レクイエム｣

｢コンサートの招待券があるんだけど｣知人のイトカさんからの、おいしいオファーです。で、昨日に続いて、今日も、教会でのコンサートに行きました。プラハから北西に約３０ｋｍ、スラニーSlanyという街にある、聖ゴタールド教会Chram Sv. Gothardaが、今日の会場です。スラニーの街の写真のページ(チェコ語のみ)で、一番下に、この教会を見ることができます。スラニーは、人口約１万６千人の小さな街です。三菱電機の工場があります。“slany”という単語は、チェコ語で、｢塩辛い｣という意味です。むか～しむかし、カレル４世が、狩猟をしておられたんじゃ。王は、この地で、泉を見つけられて、飲んでみられてのぉ。｢う～ん、しょっぱい！｣そんなこって、この土地は、スラニーと名付けられたんじゃ。めでたし、めでたし。さて、教会に行ってみると、入口の係りのお兄さんが、｢あっ、招待券ですネ。ＶＩＰ席にお連れします｣って、連れて行かれた先が、最前列でした。しかも、ご丁寧に、席に名札まで置かれています。｢Mr.Rantaro Tabi(旅　乱太郎様)｣指揮者の真横くらいに位置しています。第一ヴァイオリンのお兄さんまで、１メートルくらいです。今夜の演目は、ドヴォルザーク｢レクイエム｣です。｢どうせ、田舎町の、ショボイ演奏会だろう。Orchestr Art-nなんて聞いたこともないし｣とナメてかかってました。しかし、演奏が始まった途端、その考えは間違っていたと気付かされました。楽団も、コーラスも、ソリストたちも、素晴らしい！特に、間近で聴く、弦楽器の音が、綺麗でした。それと、ソプラノのお姉さん(Britta Stallmeister)も、綺麗でした、声が。なんか、最前列にいると、自分のためだけに、演奏してくれているような錯覚に陥りました。それにしても、指揮者が、コバケンでなくて良かったです。横で、｢ウンウン｣唸られたら、たまりませんから。スラニーでの、素敵な一夜でした。---ジョギング日誌---今日のプラハは、朝方、気温がマイナスになりました。それが理由ではないのですけど、走りはお休みしました。本日の走行距離：０ｋｍ１０月の走行距離：６２ｋｍパリ２０ｋｍレースまで、あと５日それと、３００００アクセスに到達しました。ありがとうございます。これからも、コツコツやっていきます。

2004年10月12日

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｢ムジカ・クオーレ・フルート・アンサンブル｣コンサート

｢寒～！！！｣今日のプラハは、昼間でも、１０℃程度しか気温が上がらなかった。冷たい風が吹き付ける。僕は、ピンクの無地のシャツの上に、アーガイル模様の紺のセーターを着込んだ。さらに、クローゼットから、コートを引っ張り出した。｢初冬の格好だなぁ｣暖房の付いた、路面電車に乗り込み、プラハの街へ向かう。｢ムジカ・クオーレ・フルート・アンサンブル｣のコンサートがあるのだ。路面電車を降りて、コートの襟を立てて、歩き出す。会場の、シモン・ユダ教会に着く頃には、カラダが冷えきっていた。｢ムジカ・クオーレ・フルート・アンサンブル｣は、宮本明恭(あきやす)さん率いる、フルート・オーケストラだ。｢フルートにも、いろいろあるんだな｣コンサートフルート、アルトフルート、バスフルート、コントラバスフルート。特に珍しいコントラバスフルートが、教会の中で、金色の十字架のように輝いている。---今夜の演目---Ｇ．ロッシーニ　ソナタ３番ハ長調Ｅ．ケーラー　Concerto Duo作品６７ドヴォルザーク　交響曲第８番第３楽章Ｆ＆Ｋ．ドップラー　リゴレット・ファンタジードヴォルザーク　セレナーデ　ホ長調　作品２２フルートの音が、とても優しい。春のそよ風を運んで来てくれたようだ。外の寒さに冷え切ったカラダが、徐々に温もりに包まれ行く。｢暖かいなぁ～｣オーケストラのメンバーは、１８名。その中に、興梠(こうろぎ)さんという女性がいた。｢コオロギ．．．村上春樹の『アフターダーク』に出て来た名前と同じだなぁ｣このところ、コオロギさんには、温もりを与えられている。メンバー１８名のうち、男性は３名だけである。｢フルート始めよっかなぁ！｣すっかり、ホットな気持ちになって、コンサート会場を後にした。外の冷気が気持ち良く感じた。---ジョギング日誌---本日の走行距離：０ｋｍ１０月の走行距離：６２ｋｍパリ２０ｋｍレースまで、あと６日

2004年10月11日

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軽～くピアノコンサート

９月末に、一時日本へ帰国します。土産物を買いに、プラハの街へ行きました。旧市街広場から、火薬塔へ抜ける、ツェレトナー通りにある、スワロフスキー(クリスタル・ガラス店)に入りました。｢かわいい｣｢きれい｣｢ちょと待て｣など、軽～く日本語を使うお兄さんに、いろいろ商品を見せてもらいました。ペンダントをまとめ買いしました。これで、お母さんなど、女性陣へのお土産は、準備ＯＫです。例のお兄さんには、｢まいど！｣を、新たな日本語として、伝授しておきました。男性陣への土産物を探そうと、カレル橋方面へ歩きました。途中、クレメンティヌムの前を通ると、ピアノコンサートの看板がありました。ここは、昔は修道院だったところですけど、今は、国立図書館などに使われています。この中の、鏡の礼拝堂Chapel of Mirrorsで、コンサートが、よく行われています。フラ～ッと入ってみました。４５０コルナ(約１８００円)でした。ピアノは、ヤロミール・クレパーチJaromir Klepacです。背のヒョロッと高い、ハゲチンおじさんでした。まずは、ショパン３曲。Ballade in G minor op.23Nocturne in B major op.9 No.3Polonese in A flat major op.53僕は、特に、３曲目の｢英雄ポロネーズ｣が好きです。中学時代に、音楽の期末テストで、｢クラシック曲名当て｣という放送テストがありました。父親が、その対策として、カセットテープに、いろいろな曲を録音してくれました。この曲は、その中にも含まれていて、その時からのお気に入りです。実際、この曲が、テストに出題されたかどうかは、記憶していません。そして、ムソルグスキー｢展覧会の絵｣です。この曲は、こういうこじんまりとした場所で、初めて聴いたのですが、非常にイイ感じです。一つ一つの音が、クリアに聞こえて、この曲の持つ魅力を再認識できました。バラエティ豊かな音たちですねぇ！観光客向けの、軽～いコンサートですけど、なかなかメッケモンでした。以下の英語ＨＰの”Program”をクリックすると、月別にスケジュールが載っています。プラハで、軽～く、コンサートを楽しみたい方は、軽～く参考にして下さい。http://www.opera-prague.cz/男性陣へのお土産は、また別の日に調達します。---ジョギング日誌---いつものフヴィエズダ公園を走りました。公園内を工事していて、チョット走りにくくなってます。本日の走行距離：２０ｋｍ９月の走行距離：１０５ｋｍ

2004年09月19日

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コバケン＋チェコフィル＝演歌？

｢プラハの秋音楽祭｣が続いています。今夜は、小林研一郎(コバケン)指揮、チェコフィルハーモニー演奏です。会場は、プラハ・ドヴォルザークホールです。５９０コルナ(約２４００円)です。Michail I. Glinka／Overture to the opera Ruslan and Lyudmilaいきなり、コバケンの唸り声で始まりました。スピーディーな曲で、出だし快調という感じです。ブラームス／ヴァイオリン協奏曲ニ長調ソロヴァイオリニストは、ヴァディム・グルーズマンVadim Gluzmanです。１９７３年ウクライナ生まれで、１９９０年にイスラエルに移住しています。詳しくは、ヴァディム・グルーズマンのＨＰ(英語)をご覧下さい。｢The Violin｣をクリックすると、彼が使っている、１６９０年製の、ストラディヴァリウス“エクス・レオポルド・アウアー”を拝むことができます。グルーズマンの姿・形・挙動・振舞いは、演歌歌手チックです。五木ひろし的に、こぶしを握って歌いだしそうな感じです。この曲は、８月３１日の田野倉雅秋さんと同じ曲です。しかし、全く、別の曲に聞こえます。グルーズマンのヴァイオリンの音色は、揺らいでます。一つの音でも、微妙に変化して、数種類の音が織り込まれている感じです。もし、このホールに、採点機能付きカラオケマシーンがセットされていたら、おそらく、田野倉雅秋さんの方が、高得点になるでしょう。しかし、グルーズマンの揺らいだ音は、得点以上に、聴く者の心を揺さぶります。第一楽章の後半の美しい旋律では、なぜか、涙が溢れてきました。クラシック音楽を聴いていて涙したのは、初体験です。スケジュールを見ると、グルーズマンは、１１月下旬には、日本でも演奏します。広島、東京、名古屋です。是非、｢イスラエルの演歌魂｣を聴いてみて下さい。サンサーンス／交響曲第３番｢オルガン｣｢オルガン｣という副題が付いている通り、パイプオルガンが使われます。ドヴォルザークホールの、巨大なキラキラした、パイプオルガンが唸りを上げます。コバケンの唸り声と呼応します。そして、聴衆を、高みに導きます。演奏後、コバケンは、楽団員全員のそばに近寄って行き、握手したり、ガッツポーズしたりしています。杉良太郎的です。演歌的です。プラハの秋に、演歌的なモノを感じた一夜でした。｢それにつけても、こんな感想日記でエエんか？｣

2004年09月15日

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｢プラハの秋音楽祭｣開幕！

プラハでは、毎年９月に、｢プラハの秋音楽祭｣が開催されます。柳の下の二匹目のドジョウ狙いのニオイがプンプンします。でも、すでに、第１４回目です。それなりの、歴史はあります。プラハの秋音楽祭オフィシャルサイト(英語)今夜は、オープニング・コンサートです。指揮：マレク・ヤノウスキMarek Janowsky演奏：モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団客席全員起立して、チェコ国家演奏の後、今夜の演目は、チェコ人作曲家特集です。ヨセフ・ボハーチJosef Bohac／Cyrano, symphonic drama from the cycle Eternal Heroesこの曲は、今夜が、初演らしいです。ダイナミックな曲でした。ヨセフ・スークJosef Suk／Fantasy for violin and orchestra in G Minorソリストは、チェコ人ヴァイオリニスト、ハナ・コトコヴァーHana Kotkovaです。彼女の音色は、表面的には、穏やか・純朴ですが、内面に激しさを秘めているような感じでした。チェコの国民性みたいなものでしょう。ドヴォルザーク／交響曲第９番｢新世界より｣今夜のメイン・イベントです。ポーランド人指揮者ヤノウスキの、緩急を強調した指揮に、モンテカルロ・フィルが素直に対応して、明るいきらびやかな曲になってました。僕としては、もう少し、哀愁漂うロマンチックさを、この曲に求めているので、違和感がありました。でも、観客は、スタンディング・オベーションで拍手してましたので、これはこれで良かったようです。カルメン序曲など、2曲のアンコール曲がありました。｢いよいよ、コンサートのシーズンが始まったなぁ｣という雰囲気を醸し出してくれた演奏会でした。---ジョギング日誌---９／１１に、秋のソフトボール大会がありました。２試合フル出場しました。いつもと違う筋肉痛を感じながら、軽くジョギングしました。前日(９／１１)の走行距離：９ｋｍ本日(９／１２)の走行距離：１０ｋｍ９月の走行距離：６３ｋｍ

2004年09月12日

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ヤング・プラハ音楽祭

毎年８月下旬に、プラハで、｢国際音楽祭ヤング・プラハ｣が開催されます。若手演奏家による演奏を聴くことができます。日本の政府機関、企業が協賛していて、日本人演奏家も多く参加します。今年は、特に、多かったように思います。国際音楽祭ヤング・プラハの日本語オフィシャルサイト今夜は、第１３回ヤンプラの、クロージング・コンサートがありました。場所は、ドヴォルザーク・ホールです。会場は、ガラガラでした。２、３割くらいの入りでしょうか。こんなに閑散としている、ドヴォルザーク・ホールは初めてです。しかし、聴衆が少ないことが影響しているのか、音が非常にクリアで、澄んでいました。また、演奏者と聴衆の間に、一種の親近感のようなものも、生まれていたように思います。ある意味、ラッキーでした。オケは、国民劇場オペラ楽団でした。この人たちは、若くありません。若手ソリストを、暖かく包んで、サポートする、感じの良い演奏でした。指揮者は、Han-up Jang(１９７１年韓国生まれ)でした。(なんか、｢奴らを高く吊るせ！｣的な、アウトローっぽい名前ですネ)ハイドン｢チェロ協奏曲ハ長調｣チェリストは、ペトル・ノウゾフスキーPetr Nouzovsky(１９８２年チェコ生まれ)です。力強く、若々しい演奏を聴かせてくれました。ペトルくん、鼻息も荒かったです。気合の入った時には、｢フンッ、フンッ｣と聞こえてきます。一度、耳鼻科に行った方がいいですネ。シューマン｢ピアノ協奏曲イ短調｣ピアニストは、ジュゼッペ・アンダロロGiuseppe Andaloro(１９８２年イタリア・パレルモ生まれ)です。２００２年ロンドン国際ピアノコンペでの、グランプリ受賞者です。２００１年には、仙台国際ピアノコンペで、１位にもなってます。この経歴から、期待大だったのですが、その期待通り、素晴らしい演奏でした。非常にロマンチックな音色でした。シューマンの曲にも、ぴったりマッチしてました。ブラームス｢ヴァイオリン協奏曲ニ長調｣ベートーヴェン、メンデルスゾーンと並んで、いわゆる｢三大ヴァイオリン協奏曲｣の一つです。僕の好きな曲の一つでもあります。｢カラヤン／ムター／ベルリンフィル｣版を、よく聴いています。今夜のヴァイオリニストは、田野倉雅秋(１９７６年東京生まれ)です。ステージに登場した時の、第一印象は、｢後輩のＳクンに似てるっ！｣でした。Ｓクンは、今、アメリカのオハイオにいます。非常に｢イイ奴｣です。だから、田野倉さんも、きっと｢イイ奴｣だと思います。そういう先入観のためかもしれませんが、田野倉さんのヴァイオリンの音色には、優しさが滲み出てました。僕の心に、優しく響く、素晴らしい演奏でした。ＣＤのアンネ・ゾフィー・ムターにも、勝ってるゼ！最近、諏訪内晶子や、リディア・バイチなど、その美しい容姿に、見惚れることはありました。でも、ヴァイオリンの美しい音色に、聴き惚れたのは、久しぶりです。｢田野倉さん、ありがとうございました！｣この田野倉さん、｢田野倉雅秋ファンクラブＨＰ｣を持っていらっしゃいます。コンサート前に、掲示板に書き込みしたら、早速、お返事頂きました。やっぱり｢イイ奴｣だぁ！あなたも、是非、書き込みして、応援してあげて下さい。将来の人気ヴァイオリニストと、メル友になれるかもしれませんヨ。---ジョギング日誌---本日の走行距離：０ｋｍ８月の走行距離：１９０ｋｍ今月は、あと少しで、月間走行距離２００ｋｍに到達できませんでした。イングランド湖水地方夏合宿の雨が、計算外でした。ブダペストハーフマラソンまで、あと５日

2004年08月31日

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｢イル・トロヴァトーレ｣

プラハ国立オペラ劇場では、毎年８月下旬から９月上旬にかけて、ヴェルディ・フェスティバルを開催しています。イタリアオペラの巨匠、ヴェルディの代表作を、日替わりで上演します。今日は、その初日でした。演目は、｢イル・トロヴァトーレ｣です。｢イル・トロヴァトーレ｣は、｢椿姫｣｢リゴレット｣と並んで、ヴェルディ中期の３大傑作の一つとされています。劇的で豊な旋律美に溢れたアリア、重唱、合唱が連なり、息つく暇なくドラマが展開します。｢自分達が兄弟であることを知らずに、一人の女性を奪い合い戦う兄弟の悲劇｣というのが、ザックリとしたストーリーです。命を賭けて戦いたくなる女性が、太ったソプラノ歌手というパターンを恐れていました。が、女官レオノーラ役の、シモナ・ベルティニSimona Bertiniは、華奢でキュートな人でした。見た目の違和感はありません。歌は、所々、オーケストラのスピードと合っていない部分がありました。彼女よりも、ジプシー女アズチェーナ役、ガリア・イブラギノヴァGalia Ibragimovaが、気合の入った素晴らしい歌声を聴かせてくれました。劇的なラストも、彼女の力で、盛り上がったと思います。終盤は、３メートルくらいの高さの城壁上で、演技するシーンがありました。幅が１メートルくらいです。ヘタしたら、落っこちそうです。マンリーコ役のミハル・レホトスキーMichal Lehotskyの、まさに｢命を賭けたテノール｣でした。オペラ歌手も大変ですネ。---ジョギング日誌---本日の走行距離：０ｋｍ８月の走行距離：１１８ｋｍブダペストハーフマラソンまで、あと１７日

2004年08月19日

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モーツァルト｢戴冠ミサ曲ハ長調｣？

週刊英字新聞｢The Prague Post｣のカルチャー欄に、モーツァルト｢戴冠ミサ曲ハ長調｣の演奏会を見つけたので、ブラ～ッと行くことにしました。僕は、この明るいミサ曲が大好きです。モーツァルトの爽やかな明るさが、よく出ていると思います。場所は、カレル広場Karlovo Namestiにある、聖イグナーツ教会になっていました。５時半開演でしたが、５時過ぎに着きました。この教会の前は、よく通ることがあるんですが、中へ入るのは、今日が初めてです。豪華な装飾が施された、非常に立派で美しい内部でした。２０名くらいの信者が着席していていました。女性の声が、スピーカーから聞こえ、みなさんがそれを復唱しています。チェコ語なので、よく分かりませんが、｢パン・イエジーシュ(イエス様)｣とか、｢スヴァター・マリア(聖マリア)｣とかいう言葉が出てくるので、ミサみたいです。演奏会のチケットを売っている様子もないので、とりあえず、最後部座席にボケ～ッと座っていました。５時２５分になると、今までやっていたミサも終わりました。この頃には、すでに座席もいっぱいになって、立見の人もいます。教会後部上方から、オーケストラが音合わせをするのが聞こえてきます。僕の座席からは、その姿を見ることができません。そして、５時３０分。ジリリリリーンというベルとともに、全員が起立しました。パイプオルガンの音色に合わせて、前方右手から、司祭様の一団が、祭壇へ行進します。スボボダ司教(仮名)のご挨拶の後、｢アーメン｣と言いながら着席。｢戴冠ミサ曲ハ長調｣が始まりました。教会の中で、音がフンワリとして、なかなか良い感じです。ところが、第一楽章が終わると、再び、全員が起立。スボボダ司教が、｢本日は、はるばるスペインから、カルロス大司教(仮名)がお出で下さっています｣みたいなことを言いました。そして、カルロス大司教が、祭壇中央に立って、｢♪は～るばる来たぜ、プラハへ～｣などとスペイン語で説教をお始めになりました。説教が終わると、｢アーメン｣で全員着席して、第２楽章。起立、説教、｢アーメン｣で着席、｢戴冠ミサ曲｣の演奏、起立、説教、｢アーメン｣で着席、その他の宗教音楽の合唱、起立、説教、．．．．．．．．．このパターンが続きます。どうやら、軽～い日蓮宗信者が、クリスチャンのミサに紛れ込んでしまったみたいです。途中、美しいパイプオルガンの音楽が鳴る中、カゴを持った司祭様たちが、献金を集め出しました。相場が分かりませんので、とりあえず、１０コルナ(約４０円)硬貨を投入。チャリンッ！また、説教が終わった時に、いきなり、信者のみなさんが、周りの人たちと握手し始める局面もありました。訳も分からず、僕も、周りの人たち(おばあちゃんが多い)と握手。｢どーも、どーも．．．｣なんか、僕、おばあちゃんたちに人気があるようで、結構遠くのおばあちゃんも握手を求めてきます。｢どーも、どーも．．．｣そして、開始から１時間半、ミサも最終局面へ突入！信者のみなさんが、カルロス大司教の前に行列を作りました。観察していると、カルロス大司教が、信者さん一人一人の口の中に、丸くて白い物体を入れています。おばあちゃんの一人が｢並べ、並べ｣と手招きして下さいましたが、さすがに、軽～い日蓮宗信者の僕は、ご遠慮させて頂きました。この隙に、教会から脱出！チョット冷や汗。不思議な雰囲気で、モーツァルト｢戴冠ミサ曲ハ長調｣を体感できました。---トレーニング日誌---今日のプラハも、ド快晴でした。気温も３０℃超。いつものフヴィエズダ公園を気持ち良く走りました。本日の走行距離：２０ｋｍ７月の走行距離：１５５ｋｍ腕立て４０回腹筋４０回背筋１２０回今日のＪＪ－ＲＵＮポイント：２５７月のＪＪ－ＲＵＮポイント：３０２

2004年07月31日

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【写真追加】ザルツブルグ２日目

朝方降っていた雨が、昼前には止みました。車でホーエンザルツブルグ城塞の裏手にある、レオポルツクロン城Schloss Leopoldskronへ。駐車場に車を止めて、ジョギングです。湖の周りが、とても雰囲気のいい遊歩道になっています。昨年訪れた時に、今度は是非ここを走ろうと思っていたんです。湖畔に建つのが、レオポルツクロン城です。後方の山の上にあるのが、ホーエンザルツブルグ城塞です。曇っていますが、美しい風景に変わりはありません。子連れの家族、釣りを楽しむ人たち。雨上がりの木立の中を、気持ち良く走りました。さて、ザルツブルグ音楽祭２日目です。お目当て、ウィーンフィルハーモニー＋小沢征爾です。会場は、祝祭劇場Festspielhauser大ホールです。Charles Ives (1874–1954)Central Park in the Dark 一風変わった曲でした。前半静かな曲調の時は、小沢さんが、太極拳をやっている様でした。中盤で、管楽器とピアノがジャズっぽい曲を、ゴチャゴチャと演奏します。その時、小沢さんは、指揮台を降りて、管楽器の真ん前にあるお立ち台に上がり、指揮しました。舞台左端にいる、二人のピアニストに、よく見えるためだと思います。この時の小沢さんの動きは、まるで阿波踊りの様でした。Erich Wolfgang Korngold (1897–1957)Violin Concerto in D major Op. 35初めて聞く曲でした。ロマンチックな、素敵な曲です。ヴァイオリンソロは、オーストリア人の、ベンジャミン・シュミットBenjamin Schmidです。会場は、いやがうえにも、大盛り上がりです。Antonín Dvorák (1841–1904)Symphony No. 9 in e minor Op. 95｢新世界よりFrom the New World｣｢素晴らしい！｣としか表現しようがないです。非常に繊細で、隅々まで気持ちが行き届いた演奏でした。もちろん、ウィーンフィルですから、弦楽器と管楽器の美しさは、当たり前。美しさにプラスされた、生きた音色が、ビンビン伝わって来ます。何度、鳥肌が立ったことか！会場の熱気も素晴らしく、忘れられない一夜になりました。---トレーニング日誌---本日の走行距離：８ｋｍ７月の走行距離：１１３ｋｍ腕立て４０回腹筋４０回スクワット１２０回今日のＪＪ－ＲＵＮポイント：１３７月のＪＪ－ＲＵＮポイント：２３５

2004年07月25日

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オペラ｢アーサー王｣

ザルツブルグ音楽祭初日、オペラ｢アーサー王｣を見ました。さすがに、蝶ネクタイ＋タクシードの紳士や、ロングドレスの淑女が多く、華やかな雰囲気です。僕は、赤いトラッドなネクタイ＋紺ブレでしたので、完全に負けています。｢アーサー王｣と聞いて、｢ロード・オブ・ザ・リングス｣のような雰囲気を醸し出している、騎士同士の、シリアスな舞台を想像していました。しかし、全く、正反対でした。非常にコミカルな舞台でした。舞台設定が近代になってます。アーサー王のノリが非常に軽いです。ビデオカメラを取り出して、役者が、他の役者を映し出した映像が、舞台後方のスクリーンに写し出されます。いけにえの３人の女性は、おっぱい丸出しでした！役者が、指揮者や楽団員に絡みます。氷の世界のシーンでは、指揮のニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourtや、演奏者達が、スキー用の毛糸の帽子をかぶらされてました。同じく、氷のシーンでは、ペンギンの格好をした人たちが、たくさん出てきました。その後、夏のシーンに変わって、皆が水着姿で、日光浴を始めます。かなりハチャメチャな演出になってました。一方、音楽は、バロック系と宗教音楽系で、マトモでした。セリフが多く、役者たちが、ドタバタと叫びまくっています。しかも、ドイツ語で、字幕なしです。ほとんど何を言ってるか分かんなかったです。カーテンコールで、演出家が出て来た時には、ブーイングする人が多かったです。僕も思いっ切り、｢ブー｣入れときました。やっぱり、オペラは定番に限りますネ。---トレーニング日誌---プラハからザルツブルグへの移動のため、筋トレのみです。本日の自動車走行距離：３９４ｋｍ(関係ないか．．．)腕立て４０回腹筋４０回背筋１２０回スクワット１００回今日のＪＪ－ＲＵＮポイント：５７月のＪＪ－ＲＵＮポイント：２２２

2004年07月24日

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