「Scotsman in Milano」【写真付き】
「うん? 何か、いつもと違うな!?」その日、ミラノは、異様な雰囲気に包まれていた。ミラノ中央駅に到着した、マルペンサ空港からのシャトルバスから、足を一歩踏み出した途端、僕は、その不気味さを、肌で感じ取った。キャリーバックを引きながら、中央駅近くのホテルへ向かう。前の方から、3人組の図体のデカい男たちが、近づいてくる。男たちの恰好が、変だ。ミラノ・ファッションが、世界の最先端を走っているのは知っている。しかし、これは、行き過ぎだろう。「変な奴らだ...」ホテルにチェックインした後、地下鉄で、ドゥオーモへ向かう。ドゥオーモ広場への階段を上がった、僕の目に、信じられない光景が飛び込んできた。さっきの男たちが、大量に増殖して、広場を占拠しているのだ。スカートをはいた男たち。W杯予選、イタリア対スコットランド戦観戦のために、押し寄せた男たち。広場は、そんな男たちの奇声に包まれている。まさしく、ミラノに現れたエイリアンである。中には、バグパイプを吹き始める奴まで現れる。旅費の足しにでもするんだろう。その夜、ミラノ・サン・シーロ・スタジアムは、超満員になった。スコットランド・サポーターの数も、かなりを占めていた。彼らの応援も空しく、結局、イタリアが、2-0で、スコットランドを一蹴した。翌日、あれほど元気だった男たちは、大きな図体を折り曲げるかのように、前屈みになって、ミラノを後にして行った。「Be yourself, no matter what they say!」スコットランド・サポーターには、これからも、頑張ってほしい。それから、試合の夜に、サン・シーロ・スタジアム関係者が、「おかげで、ええ入りやん!」と言ったかどうかは、定かではない。↑これ、はいたら、お巡りさんに捕まるか?---ジョギング日誌---本日の走行距離:0km今月の走行距離:170kmプラハ・ハーフマラソンまで、あと5日---お知らせ---66666キリ番ゲットの方には、パリの絵葉書送ります。