熊本地震から一年
今日は熊本地震の前震があってから丁度一年ですね。この2日後にM7.3の本震がやってきたんですね。丁度私は17日に阿蘇山登山を計画中で、地震を知った翌15日に、「現地はどうなんだろ?」と、仕事の合間に(もちろん、さぼっていたわけではありませんよ・汗)、宿泊予定の宿に電話したりして情報収集したりしていました(一年前の15日時点では、「阿蘇はほとんど被害出ていませんから、安心して下さい」といわれてたんですよね・・・。その翌日にまさか大きいのが来るとは思っていませんでした)。もし地震か私の旅行計画が、前後どちらかに数日ずれていたら、現地で地震に巻き込まれたりということになっていたことでしょう。つくづく、人間の運命とは分からないものですね。・・・あ、私、鳥だった(汗)。それはさておきまして、一年たった熊本状況について、気象庁の発表したデータを元に見てみたいと思います。これを見ると、大分・別府方面は完全に平常状態に戻っていると言えます。阿蘇方面はまだ少し落ち着かない様子、熊本方面は勢いは衰えているもののまだ活発な状態という風な状態が見られます。ただし、依然活発と言える熊本地方ですが、パワー自体はかなりダウンしています。現在の地震エネルギーは、マグニチュード4を超える事はまれで、大きくてもマグニチュード3.5位の規模の地震が多くなっています。単純にマグニチュード3.5と7.3(熊本地震本震)のエネルギー量を比較すると、M3.5を1とした時、M7.3は524,288倍と、まぁ、比較するのは馬鹿馬鹿しいほどの差があるので、まだ落ち着いてはいないものの、全体として平常状態に近づいている最中だと言えるでしょう。次に地震数を比べてみると、4月11日現在で地震総数は4,294回に達していますが、今年に入ってからの地震数は85回、最大震度は1月11日に起きた震度4(M3.2)で、あとは震度3が4回と、大きな地震は減少傾向を維持しています。と言うか、これぐらいの地震規模と地震数は、布田川断層帯と日奈久断層帯ではほぼ毎年起きている感じなので、地震前よりは活発であるけど、不安がるほどの状況ではないと言えそうです。もちろん、地震の発生予測は現時点では不可能ですので、明日南海トラフがとか、中央構造線沿いにM7クラスの地震が起きる可能性はゼロではありません。前々から繰り返し申し上げていることですが、「怖がりすぎず、油断せず」、「正しい知識で正しく怖がる」の精神で、心構えを作りたいですね。それではまた。