北海道の地震
昨日はまた揺れましたね(汗)。今年は地震が多めな年なのかなぁ・・・。2月21日21時22分ごろ、北海道胆振地方中東部でマグニチュード5.7の地震が起きました。震源の深さは30km、最大震度は6弱でした。地震は震度の割に(昨年9月に起きた地震のマグニチュード6.7の1/32の規模のエネルギーです)、北海道北部から東北まで、結構広範囲で揺れたようですね。今回の地震は、規模といい、震源場所といい、昨年9月の余震の可能性が強いのでは? と個人的には思っています。現地では停電や断水、土砂崩れが起きているようです。被災された皆様にお見舞い申し上げたいと思います。今回の地震で思ったことが2点あります。1つはデマの酷さです(「・・・」より後ろは私の感想です)。報道でもされたいくつかのデマを挙げてみます。「俺の親戚が自衛隊なんだけど明日の朝本震来るって」・・・自衛隊は地震を予測したりする組織ではありません。だから「明日の朝本震・・・」等と言った自衛官が本当にいたとしても、ただの一個人の憶測です。予測でも何でもありませんし、信ぴょう性などありません。「地鳴りがしているので5、6時間後に本震がきます」・・・不安心理が元で思い込んでしまったパターンか、それを装った煽りデマでしょうかね。地鳴りがしていたとしても、5,6時間後に地震が来る科学的な根拠はありません。というか、私の中では、地鳴りで災害が起きるとすれば、土砂崩れとか連想しますけどね。「地震の原因は北大の核実験らしい」・・・なんで北大(北海道大学)が核実験? 典型的な愉快犯による根拠なしのデマです「中国の核実験が原因」・・・中国の核実験場というと、新疆ウイグル自治区ですね。北海道とは文字通りの意味で、万里以上の距離です。仮に実験をしていたとしても、なぜ北海道だけで地震を引き起こしたというのか、全く根拠がありません。地盤の弱くなっているところなら、熊本だってありますしね。科学的な根拠なしです。いずれも一顧だにする価値のないものです。そして最大のデマは、残念過ぎる元首相の下の発言です。「本来地震にほとんど見舞われなかった地域。苫小牧での炭酸ガスの地中貯留実験による人災と呼ばざるを得ない」・・・そもそも、日本で地震にほとんど見舞われない地域なんてありません。その程度の知識もないんですからねぇ。他の「政治的な発言」といい、一方的な思い込みと偏見で、幻想の中の理想を語る方だなと改めて感じました。この方が総理大臣やっていたのはちょうど10年前でしたか。今から思うと戦慄が走ります。ちなみにこのアホ・・・じゃない、この方がおっしゃる炭酸ガスの地中貯留実験とは、地球温暖化対策として、苫小牧の施設で行われている温暖化の二酸化炭素を吸収して、地中に保存する実験だそうです。この施設ができて以来、台風が多くなったというようなうわさはあるようですが(ただし科学的なデータに基づくものではなく、あくまで「体感的に」ということのようです)、それが施設のせいといえるのか不明です。だいいち施設自体が小さ過ぎて、環境にそんな影響を与える事が出来るのかなとも思うんですけどね。台風については、エルニーニョ現象やラニーニャ現象などで、説明出来てしまえるように思うのですが、これ以上はデータとかがないので何とも言えません。少なくとも一つだけ言えるのは、この施設は地震の被害はなく、正常に運営中の様です。あと1点は、デマとかそういう話ではないのですが、昨年9月といい、北海道の地震は揺れる範囲が広範囲ですね。同じことは九州の熊本の地震の時も感じましたが、どちらも地震の規模に比して(今回の地震も、今年初めに起きた地震も、マグニチュードは小さく、地震としてはかなり小さめのものです)、揺れる範囲が広範囲で大きいのは、やはり地面、地質の構造や材質が大きな原因なのかなと感じました。東京も地盤が弱くて、地震の際によく揺れるきらいがありますが、北海道や九州よりはおとなし目な気がします。どちらも火山地帯で、火山灰や火砕礫などが、長い年月をかけて、幾重にも積もって形成された地層ですからねぇ(一応東京は、「関東ローム層」という火山発祥の地層でもありますので、条件的には近いんですけどね・・・)。地震対策には、こういう地質的な要素にも、注意しなくてはいけないなと思いました。ともかく、現地の皆様が落ち着きますようお祈りいたします。それではまた。